2月2日 おはよう日本
コーヒーのチェーン店が立ち並ぶ中国 上海。
目覚ましい経済成長を遂げ
この10年でコーヒーは高級品から一般的な飲み物に変わった。
“お茶好き”で知られた中国だが
コーヒーをおしゃれなカフェでゆっくり楽しむ習慣もすっかり定着している。
(客)
「コーヒーで眠気を覚ますのが習慣になっている。」
「カフェの雰囲気が好き。
友だちと話をするときは必ずカフェを選ぶ。」
民間の調査会社によると
コーヒー消費量の伸びは年間約15%。
市場の拡大が見込まれるなか
客のニーズに合わせたサービスが続々と登場している。
コーヒーの宅配。
(利用者)
「専門のコーヒー店が作った口当たりのいいコーヒーが宅配で飲める。
時間的にも便利。
店に行かなくていいし
時間的にも便利。
毎日頼みたい。」
このサービスを売りに急成長している中国生まれのコーヒーチェーン。
オフィス屋自宅で飲む客をターゲットに
宅配と持ち帰り専門の店舗を展開している。
注文も支払いもアプリで完了。
20分ほどで届けてくれる。
店で受け取る場合でも指定された時間に来店すれば並ぶことなく煎れ立てのコーヒーが受け取れる。
小規模な店舗やアプリの導入で賃料や人件費などを抑えた。
コーヒーの価格は大手チェーンより2割ほど安くなっている。
去年オープンしたばかりだが
1年で2,000店舗まで急拡大した。
(Iuckin Coffee 副総裁)
「この中国市場で1位になることが目標であり
私たちにはその能力がある。」
新興勢力の台頭に
市場シェアで半分を占めるといわれる大手コーヒーチェーン スターバックスも動き出した。
これまで右肩上がりの成長を続けてきたが
売り上げが一時的にダウン。
その直後 宅配サービスに乗り出し
迎え撃つ構えである。
ますます激化するコーヒー戦争。
ユニークな方法で客をつかもうとする店も出てきた。
コーヒーを作るのはロボット。
バリスタの技術をデータ化し忠実に再現。
さらに自分好みの味に調整することも。
コーヒーの濃さやミルクの量
甘さも指定できる。
カフェラテ・シロップ3杯を選ぶと
ロボットが氷を入れたカップをセット。
次にシロップを1回・・2回・・そして3回
注文どうり入れた。
最後にコーヒーとミルクを注ぎ完成である。
(客)
「サービスもよく
とても珍しい。
ロボットが作るのを初めて見た。
飲むのが楽しみ。」
店員の仕事は仕込みの作業や初めて来た客に注文の方法を説明するだけ。
人件費も抑えられ価格も割安である。
さらにこの店ではコーヒーよりも利益率が高い酒の販売も開始。
ロボットが5万種類ものカクテルを作ってくれる。
シンガポール人の男性が創業し
海外進出も視野に入れている。
(Ratio創業者)
「ロボットは小さなスペースで正確にコーヒーを作れ
バリスタ育成など人件費を削れる。
ビジネスの大きなチャンスがあると考えている。」
新規参入企業は勢力図を塗り替えるのか。
競争は激しさを増している。