かづさふるさと紀行

ふるさと「加津佐」の今をあなたに。

雨上がりの砂浜を歩く―南島原・加津佐

2014年10月02日 | 日記

       

今日は、10月2日 金曜日 天候は雨。
秋晴れが続くと思ったら、ここ数日、どんよりとした空模様が続いています。
今日は、とうとう本格的な雨になりました。天候のご機嫌を伺うのは、なかなか
難しいですね。終日、雨だれの音を聴きながら、自室で過ごしていました。

先週、私が所属する口之津の歴史の会で、発表をする機会があったのですが
その中で俳人・山頭火のことを話しました。昭和7年2月、山頭火は口之津に
宿泊しているんですね。

           

その時の日記(行乞記)に、こんな風に書いています。
   二月十三日 口の津 朝日屋 三〇・中
朝の二時間行乞、それから、あちらでたづね、こちらでたづねて、水月山円通寺
跡の丘に登りついた。麦畑、桑畑、そこに六百年のタイムが流れたのだ…
 今日は五里歩いた、何としても歩くことはメシヤだよ、
 よい山、よい人、十分々々。
 原城祉を見て歩けなかったのは残念だった。
   注…水月山円通寺跡は、加津佐の愛宕町にある円通寺跡のこと。

メシヤとは、救世主またはイエスキリストの事を言うんですね。
歩きながら、山頭火の胸の中には、島原の乱で亡くなったキリシタンや農民
三万七千人の姿が、去来したのでしょうか。

先日、地元のガイドの方に、原城祉を案内してもらったのですが、整備工事が
すすみ、その当時の石垣が姿を現しています。世界遺産登録に向け、周到な
準備がなされていることを、地元に住む人間として、とても嬉しく思います。

     

歴史には関係ないのですが、親孝行竹を紹介してもらいました。
秋というのに、筍が顔を出していました。筍は春と思っていたのに
秋とは…。調べるとシホウチクということでした。

     

それにしても、歴史はもちろん、知らないことが多すぎます。だからこそ、知る
楽しみになるんでしょうね。

夕方、雨が止んだので、ウォーキングに出かけました。近い距離をと思い、いつも
の前浜まで歩くことにしました。時刻は、午後5時半近く、女島の上には青空も見え
ていました。今日は上弦の月(半月)を見ることができました。写真では、少しだけ見
えているのですが、肉眼でははっきり見えましたよ。秋は、やっぱり月が似合います。