かづさふるさと紀行

ふるさと「加津佐」の今をあなたに。

「有馬の郷」ガイド研修会に出席しましたー南島原・南有馬

2015年03月25日 | 日記



今日は、3月25日 水曜日 天候は晴れ。
すっかり、「おもてなし」の言葉が何の違和感もなく、広く使われるようになりました。
実は、先頃ガイドした観光客からのお礼状に、「お待て成し」という言葉が使われ
ていました。私には、この漢字を使った「お待て成し」の語源について知識としては
まったくありませんでした。

ネットで調べてみました。「もてなす」の丁寧語とはわかるんですが、もとは「モノを
持って成し遂げる」からきているそうです。「モノ」とは、目に見えるものと見えない
事象の2つを指すとか。なんとなくわかります。

2つ目は「表裏なし」。表裏がない心で、お客様を迎えるということだそうです。
そして、この2つが合わさって、「おもてなし」の語源になったと書かれてあります。
一期一会の「お茶」の作法にも、通じるみたいですね。

今日は、加津佐、口之津、南有馬、北有馬、有家の各地区で活動している観光
ボランティアガイドの会がひとつになり、新たに南島原ガイドの会「有馬の郷」と
なってのガイド研修会が、「有馬キリシタン遺産記念館」で行われました。

講師は、NPO法人「まちづくり地域フォーラム・かごしま探検の会」の代表理事とし
て、「まち歩き」を活動の中心に据える自他ともに認める「まち歩きのプロ」の東川
隆太郎先生。

まち歩きなどを通した、‘気付き’をどう生かすかなど、観光の視点をわかりやすく
説明していただきました。観光とは、いろんな人(地域)が関わりを持つことが大事
だということも力説されました。私にとっては、好奇心を満足させるガイドとは、どう
あるべきかという課題を与えられたようでした。

でも、時折ガイドする私にとって、観光客との出会いを楽しんだり、研修などを通し
て知らない歴史に出会ったりすることが結構楽しいんですよ。自分の住んでいる町
の良さを再発見する楽しみも、そのうちのひとつですが…。

でも、今日の研修は、ガイドをするうえで、とても参考になつた研修会でした。
このような研修を積み重ねることが、よりよいガイドの向上につながるのでしょう。

昨日は、日野江城跡の「空堀」を、有馬つんなも会の高木さんの案内で見学して
きました。今まで、木々などで覆われていたのが伐採されて、深い谷を利用した巨大
な空堀が、姿を現していました。

      

他にも、竹林に囲まれた古い道などがあり、なかなか趣があります。でも、簡単に
行けるところではありませんでしたよ。一人での探索など、とても危険です!

          

日野江城跡を探索した後、やっと道に出てきました。かなりの広さの‘山城’という
ことがわかりました。当時のままの石垣と思われるのも見受けられました。

           

路傍には、土筆がたくさん生えていました。春の息吹に触れたようでした。


故郷にもすっかり春の訪れー南島原・加津佐

2015年03月21日 | 日記



今日は、3月21日 土曜日 天候は晴れ。
山や海にも、春の装いを感じます。今日は、彼岸の中日でもあり、春分の日。太陽が
真東から昇り、真西に沈む日なんですね。真西には、極楽浄土があるという仏教説話
から、先祖の霊を供養とする日になったとか。どちらかというと、夜と昼の長さが同じと
いう感覚が、いまだに抜けません。すべては、太陽を軸として、四季折々の自然、生物
の営みがあるんですね。

朝食を摂った後、毎日服用する薬を受け取りに病院に行ったのですが、休診らしく
玄関がしまっていました。たぶん、受付窓口で予告がされていたのでしょう。それなら
ばと、暖かくなったことだし、長く伸びた髪をカットするために理容院へと向かうことに
しました。

  ※お詫び 祭日(春分の日)の、祝日休診でした。今日(23日)気付きました。
       
髪をカットした後の壮快感、なんとも言えないですね。理容院を出るときには、気持ち
ばかりか体も軽くなったような気がしました。心までホツとして走るバイクの音でさえも
リズミカルに聞こえてきます。

午後からは、コンビニで支払いを済ませた後、口之津図書館で新聞の閲覧。そのあと
調べ物のことで口之津の資料館まで出向きました。用事を済ませ、館を出ると、春の
日差しが降り注いでいます。どこかに行きたくなります。

桜の開花が気になったので、口之津から、加津佐の権田公園へと、バイクを走らせます。
ところが、ここでハプニング。バイクの燃料計の針が、Eの文字を指しています。ガス欠を
起こしたら大変とガソリンスタンドを目指します。中学校近くに来ると、愛宕山には、白い
山桜の花が咲いているのが見えます。



ガソリンを給油した後、目的地の権田公園にやってきました。桜の開花は、まだだろうと
思いつつ、展望台に向けて歩きだすと、山桜が咲き始めていました。しばらくぶりの権田
公園からの眺望です。山桜が、その光景に‘花’を添えてくれました。空も海も山も、みん
な一緒の春の仲間です。

公園の眼下には、干潮の海が広がっています。10日ほど前に、滋賀県からの観光客を
案内したのですが、そのお礼状の文面にこんな風に書かれてありました。
      「加津佐の春潮の碧は心に深く残りました」と。

眼下に広がる加津佐の春の海は、「潮の色」も明るくなり、「干満の差」も広がる、そんな
春の暖かさを迎えようとしています。


春の陽気に満ち溢れた日ー南島原・加津佐

2015年03月17日 | 日記



今日は、3月17日 火曜日 天候は晴れ。
朝から、春の陽気が満ち溢れている、そんな温かさでした。午前中は、口之津図書館
までリクエストしていた本を受け取りに、バイクで出かけることにしました。図書館を出た
後、早崎まで足を延ばしてみることにしました。

            

瀬詰崎灯台の沖合には、たくさんの漁船が出漁していました。漁場を求めて、白い航跡
を残して、漁船が移動していきます。「春の釣りシーズン」の到来でしょうか。対岸の天草
はというと、なんだか「モヤ」に包まれたような、幻想的な風景になっています。今日の気
温の上昇がもたらした、気象現象かも知れませんね。

昼食を摂った後、いつものポールウォーキングに出かけることにしました。暖かくなってく
ると体調も、回復してきたような気がします。途中、立ち止まっては、‘春の陽気’を胸一杯
に吸いこみます。暖かさが、体中に広がっていくような感覚を覚えます。それにしても、気持
ちよい春日和です。

前浜に向けて歩きだします。こんな天気の良い日に渚を歩くと、楽しくなります。砂浜に
「アンパンマン」と「バイキンマン」が描かれてあります。滋賀に住む孫が大好きなアニメ
キャラです。

          

          

昨日、その4歳の孫から電話があり「誕生日がきた」と、電話口で連れ合いに言った
そうです。1ヶ月前の誕生日に、お祝いの品を送ったばかりでした。そのことを孫に言う
と「誕生日がまたきた」と受話器から聞こえてきたとか。一瞬わからなかったそうですが
孫の本意は、「おもちゃ」がほしいことを「誕生日がまたきた」と言ったんですね。これには
大笑いでしたよ。

今日は、加津佐中学校では、卒業式があっていたようです。中学校の卒業式には、出席
する機会はありませんので、どんな卒業式ソングが歌われたわかりませんが、私の中学
校の卒業式には、「仰げば尊し」が定番ソングでしたね。我が家の購読している新聞の、
今日のコラムに「思えばいととし」は、「思えばいとおし」と歌っていたと、編集子は書いて
おられました。

私も、「いととし」とは歌っていたつもりでしたが、「意味は」「いとおし」と頭の中ではそう解
釈していました。「いととし」の「とし」は「疾し」と書くんですね。とても早く過ぎてしまったと
いう意味でしょう。私の人生も、「はやいととし 」をしみじみと感じる年代になりました。
国道沿いの歩道のそばに、早咲きの桜の花が咲いていました。

             

軽装のジャンバーを着用しての、ウォーキングでしたが、それでも今日は汗ばむ陽気に
コンビニに立ち寄り、買い求めたのは、「アイスコーヒー」でした。今日の天候は、まさに
「陽春」を思わせる暖かさでした。


青空と冷たい寒気に戸惑うー南島原・加津佐

2015年03月10日 | 日記



今日は、3月10日 火曜日 天候は晴れ。
数日前からの春めいた天気とは、打って変わって、冬に逆戻りしたかのような
冷たさを感じる一日になりました。冷たい風に、体温が奪われていくような感覚
を覚えます。

冷たさとは裏腹に、空には青空が広がっています。天候が一定しないのは、冬
から春へと向かう気象変化でしょうか。テレビからは、全国的に荒天気の画面が
放映されています。加津佐も、少しだけ、春が遠のいた今日の冷たさです。

昨日は、「長崎のキリスト教伝統と未来」をテーマとした長崎県と上智大学連携
シンポジウムに参加してきました。4人の専門研究家の先生から、個別発表
がありました。
    1、九州キリシタン全般から見た長崎の位置について
        川村信三(上智大学キリシタン文庫所長・文学部史学科教授)
    2、キリシタンの復興時の長崎:信徒発見150年
        レンゾ・デ・ルカ(日本二十六聖人記念館館長)
    3、世界遺産「長崎の教会群」について
        柿森和年(阿古木隠れキリシタンの里)
    4、サンタ・マリアのご像はどこ?
        片岡瑠美子(長崎純心大学 学長)

紙の資料ではなくて、パワーポイントを使用しての説明でしたが、断片的なことは
わかるのですが、知識として理解できたかというと、心もとないものでした。
それでも、興味を持って参加しただけに、学びの知的な興奮を覚えましたよ。

 

講義を受けた後、世界遺産推薦記念特別展「聖母が見守った奇跡」が開催されて
いる長崎歴史文化博物館へと足を運びました。貴重なキリシタン関係資料の展示
を前にすると、数時間前に講義を受けた内容の意味が、理解できました。

           

展示内容も「長崎とキリスト教をつないだ人物と歴史をたどる」「弾圧から信徒
発見へ」「長崎県内各地の特色ある信仰のかたち」と分けて展示してあり、内容
文も、わかりやすく紹介されています。

今日も、ポールを使ってのウォーキング。冷たい風が吹く中、早足で歩きだすと、
体がポカポカと温まってきます。国道の歩道からは、水月橋のバス停の向こうに
前浜と女島が見えています。上の写真がそうです。

               

加津佐の春は、すこし足踏み状態になりましたが、気長に春を待つとしましょうか。


原城跡から見える蒼い早春の海

2015年03月08日 | 日記



今日は、3月8日 日曜日 天候は晴れ。
朝から、早春のやわらかな陽射しを浴びながら、眩しさをこらえて空を見上げました。
青空が広がっています。羽毛のような、ふんわりとした春の温かさを感じます。

午後から、なんとはなしに、原城跡にやってきました。世界遺産登録を前に、城跡
の整備工事が進み、対岸の天草も、はっきりと眺望できるようなりました。本丸跡
からの360度のパノラマ風景に、気持ちまで解放されます。

それにしても、駐車場には、県外ナンバーの車が多く目立ちました。本丸跡を案内
されていた、原城観光ガイドのHさんは、「3月に入ってお客さんが多くなりました」
と話しておられました。春の観光シーズンが近いことが予感できます。下の写真は
3層の天守相当の建造物があったとされる「櫓台」を、上下から撮った写真です。

 

私も、ぶらりと本丸跡を散策したのですが、いつもの3体の像が目に留まりました。
すっかりこの風景に溶け込んでいます。前は、竹藪が生い茂り、見晴らしがきか
なかったのですが、すっかり刈り取られ、像の眼差しは、蒼い海が続く天草に向け
られています。上の写真がそうです。

ウォーキングには、絶好の天候なので、原城温泉「真砂」まで周回道路を歩く
ことにしました。干潮の海岸では、海産物を採る人の姿も見えます。海水温も
だいぶ緩んできているのでしょう。遠くには、平成新山も見えています。

       

温泉に入浴しています。浴室の広い透明ガラスの向こうには、今、見てきた蒼い海
が広がっています。今日は、歴史を偲び、温泉を楽しんだ一日になりました。


コレジヨ市民文化講座を受講

2015年03月07日 | 日記



今日は、3月7日 土曜日 天候は曇り。
昨日は、冬眠中の土の中の虫が、温かさに誘われて這い出してくるという「啓蟄」の日
だったのに、肌寒く感じた日になりました。今日は、外の温度は上昇しているものの、私
には、温かさを感じない日になりました。加齢に伴い寒暖差を感じにくい体質になって
いるのかもしれません。

午後から、「コレジヨ市民文化講座」を受講するため、有家のコレジヨホールに向かう
ことにしました。今日の講座は「史料に見る島原人の暮らし」というテーマのもと、肥前
島原松平文庫学芸員の吉田信也さんを招いての講義でした。

島原の松平文庫といえば、初代の島原藩主の松平忠房候の収集した、貴重な古写本
などが収蔵されていることは知っていたのですが、くずし字の古文書類ということで、
閲覧しようという気が起きていませんでした。

昨年、「古文書解読講座」を受講したことがきっかけで、わからないながらも、興味が
湧くようになりました。解読するには程遠いものでありながら、書かれた時代背景が
浮かんでくるようになりました。これからの、歴史を読み解く楽しみのひとつになりそう
な気がしています。

     

歴史の学習といえば、よく年号を「語呂合わせ」みたいなことで、よく暗記した
ものでした。「ほとけ、ほっとけ ごみやさん」なんか、今考えたらひどいもの
です。538年が「ごみや」-仏教伝来ですよね。それ以外にも、頭の中にこび
りついているのが、たくさんあります。あくまで、私が、その当時暗記した年号
ということで…。   

でも、一概に悪いとは言えないのですね。観光客などを史跡案内する時などに
役に立つことがあるんです。今、学校教育現場で、調べ学習が行われています。
昨年、歴史の発表会に招かれたのですが、児童が資料や歴史の参考書などを
活用した学習成果は、発表力がずいぶんと違っていました。知識の習得という
より、理解度の違いを感じてしまいました。

講座を受講する前に、同じ会場で開催されていた「第14回南島原市セミナリヨ現代
版画展」を鑑賞しました。なんと、全国各地から、小・中・高・一般から、応募総数は
過去最多の9千数百点の応募があったそうです。そのうち、大賞を含む入選作品
875点が展示されていました。

     

これが版画?と思えるぐらいのすばらしい受賞者の作品が、ゆっくりと鑑賞できる
スペースで展示されています。これだけのレベルの高い作品が、この南島原市で
鑑賞できる誇りを感じましたよ。(3月8日(日)まで)

今日は、美術に感動し、歴史の楽しみ・奥深さに感動した一日になりました。


3月の暦に近づく春の足音ー南島原・加津佐

2015年03月05日 | 日記



今日は、3月5日 木曜日 天候は晴れから曇り。
時折、寒さが顔をのぞかせます。今日は、そんな冷え込んだ朝を迎えました。
とはいうものの、午前中は、澄み切った青空に恵まれました。3月に入って
気持ち的には、冬の気分ともお別れして、少し軽くなったような気がします。

計画的な時間を過ごそうと思いつつ、時間の流れには追い付かず、なんとなく
過ごしてしまうことが多くなりました。でも、新聞、テレビ、インターネットなどの
情報から、思いついたり、考えたり、調べたりするだけでも、結構脳の活性化
には役立っているのかなと、良いほうに自己解釈しています。

さて、先日、観光客を「岩戸穴観音」に案内した際、息が上がって、体力的に
きついなと思ったのですが、その時、会の仲間で、同級生の女性会員に、坂道
のウォーキングを勧められたので、今日は、坂道コースを歩くことにしました。

天辺の丘から、ゆるやかな坂が続く、八の久保へと向かっています。かっては
加津佐の風景は‘ここが一番’と言われた場所にやってきました。曇り空で
逆光のせいか、写真的には鮮明ではありませんが、‘わが故郷・加津佐’の
雰囲気が、よく伝わる風景のひとつには変わりありません。上の写真です。

3月1日に卒業式が終わったばかりの口加高校が見えてきました。いつもは、
下の農免道路から撮影するのですが、今日は上の道から撮っています。
卒業生にとっては、進学や就職にしろ、これからの人生には、今までと違った、
いろんな出会いが待っているんでしょうね。

      

今度は下り坂になります。人の気配が感じられない空家と思われる庭には
ハクモクレンの花が咲いていました。少し中に入って、撮影しようと思ったの
ですが、不審者と間違えられては困るので、望遠でとることにしました。
 花を愛でる主がいないのは、少し寂しく感じてしまいました。

        

わが家の庭にも、赤い木瓜(ぼけ)の花が咲き始めています。玄関前には
沈丁花(じんちょうげ)の花が、強い香りを漂わせています。

 

 花の香りに、春を感じる頃になりました。


岩戸山・座禅石からの眺望ー南島原・加津佐

2015年03月01日 | 日記



今日は、3月1日 日曜日 天候は小雨から曇り。
朝から小雨が降る、雨模様の天気。それでも、午後から、日差しも見え、どうやら
天候も回復の兆しが見えてきたので、一安心。どういうことかというと、今日は観光客
を岩戸山に案内することになっていたので、昨日から、雨がとても気になっていました。

それにしても、久しぶりの観光客の案内でした。加津佐町を訪れる、観光客は、年間を
通して、本当に少ないのです。前浜海水浴場前の駐車場で、会の仲間と一緒に観光客
の到着を待ちます。

4人の観光客の方が、車から降りて、こちらに向かってきます。代表者の方が、笑顔で
声をかけてきます。初対面ということもあり、心持ち緊張感が漂います。でも、それは一瞬
のことで、話を交わすうちに、打ち解けた雰囲気になってきます。

さっそく、岩戸山への登山ということになります。参道を通って、山中に入り、「穴観音」を
目指します。何回も通ってはいるものの、「穴観音」までは、急な坂や、下り坂があり、足元
には、十分注意して歩いていきます。

穴観音の歴史を説明した後は、今度は、「座禅石」に向かいます。天候があまり良くなかった
ので、眺望はいまいちでしたが、それでも、4人の観光客は、そこからの眺望に、興奮気味
の様子でした。

今日の加津佐の風景は、岩戸山「座禅石」からの眺望をお届けします。