数日前から司馬遼太郎さんの『峠』を床にはいる前に少しずつ読み返している。
越後長岡藩士河井継之助が見分の旅に出て、備中松山藩山田方谷に弟子入りし、その藩政改革の姿を学んだあたりに進んだが、そんな時、ラジオから、新潟・長岡市の職員ら4人が、11日から13日の日程で岡山・高梁市(旧備中松山)の豪雨災害の支援に出るという話題が聞こえてきた。
幕末に山田方谷から河井継之助が多くのことを学び長岡の人たちは大いに助られた。自分たちは平成16年7月13日の新潟県中越集中豪雨での災害復旧の経験的なノウハウも持っている。今度は自分たちが助ける番だ、というのが派遣の理由だとのこと。
組み立て式の段ボール製の更衣室・授乳室などを提供するほか、アレルギーの人でも安心して食べることができる米粉クッキーなど困っている人に寄り添った支援をするらしい。
現場に入ったみなさんは、きっと今頃は現地での支援作業に追われていることだろう。
人の縁というのはどこでどうつながっているかわからない。
こちらはすっかり忘却していても、150年以上前の人の恩が、顔も見たこともない相手の心の中には生きていて、今の世に形なって帰ってくる。
こちらはすっかり忘却していても、150年以上前の人の恩が、顔も見たこともない相手の心の中には生きていて、今の世に形なって帰ってくる。
「米百俵の精神」の越後長岡らしい動きだと感心した。
教育というものは、良きにつけ悪しきにつけ、一種の文化を形成し、人の思考・行動にかかわってくる。
とても重要だけれど、間違うと怖いものだと思う。
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<今日は何の日>
今日は、七十二侯の『蓮始開』(はすはじめてひらく)です。
<今日は何の日>
今日は、七十二侯の『蓮始開』(はすはじめてひらく)です。
ワンコ先生との散歩道に、蓮田があって、例年たくさんの花を見事に咲かせていました。数年前に、その蓮田を管理していた方が急逝し、最近は荒れ放題。そこを通るたびに、その方の野良働きの姿が蘇ります。