村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

第14号 村上和隆の経営塾「一言」     コンサルタントは、やさしいのが良いのか?

2009-03-25 11:13:06 | 経営管理
関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表村上和隆:(台東区立育英小学校⇒台東中学校⇒都立白鴎高校⇒東工大⇒大阪松下電器⇒京都エンゼル工業⇒ローム⇒テクノ経営⇒関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表)
※お知らせ:今後3~11月は滋賀県高島市の滋賀支所に常駐しています
滋賀支所
12~3月は京都市伏見の本部事務所に常駐しています

14、コンサルタントは、やさしいのが良いのか、厳しいのが良いのか?

コンサルタント業をやってきて、思うことはコンサルタント業と言えども商売である以上、商売上、御客様を大事にすることが求められます。
よくテレビなんかで、歯に衣を着せず、ずけずけものを言う経営コンサルタントが報道されていますが、あんなことしたら仕事はとれません。
会社の社長様も「どんどん指摘してやって下さい」というわりに、その気になってポンポン指摘をすれば、社長様と言えども人の子ですから頭に来るらしいのです。
社長さんや幹部の方に「ひどいですなー、なんですか、なってませんなー、早速ここは直しなさい」なんて言おうもんなら二度と注文は来なくなってしまいます。

経営コンサルタントにも問題はあるのでしょうが、企業の方は、他人の意見やアイデアを素直に取り入れることに抵抗するのです。私には全く意外でしたね。
ISOの認証取得支援も過去100社以上やってきましたが、ISOを真面目に真剣に取り組み成果を出される会社さんは正直なところ少ないです。
本来指摘したい会社さんのほうが、経営コンサルタントの厳しい指摘を嫌がりますし、素直に取り組もうともしないものですね。
あまり言ってはならないことかもしれませんが、日本の企業は経営コンサルタントがやり難いですね。

ところが中には、凄く真面目にやる会社さんがあって、しごく当前のようにどんどん成果を出される会社さんもあるのです。
そういう会社さんのご担当がそれほど飛びぬけて有能な方かというと失礼かもしれませんが、そんなことはないのです。
むしろ、ごくごく普通の人、素直な人なんです。それじゃ一体その人のどういう点が他の多くの会社さんと違うのかというと、
① こつこつ地道に取り組む
② わざわざ難しいことをしようとはしない
③ 真面目さ、素直さ
④ きちんと使い込み、会社にしっかり根を下ろすまで辛抱強くやられる
⑤ 認証後も継続して年1~2回程度の外部指導を受ける
⑥ 成果を出すように取り組む
⑦ 内部監査をきちんとやる
⑧ 文書類も少しづつ毎年継続的に改善していく
⑨ 自分のものに消化吸収していく
⑩ 自分なりにいろいろ工夫し改善する
⑪ 毎年、少しづつ確実に進歩・成長していく
⑫ 社員全員で改善や管理を進めて行こうとする

そしてこういう会社さんのご担当の人はコンサルタントの指導を真摯に当り前に受ける
コンサルタントの言うことを真面目に、素直によく聴き、活かされる
そして3年も経つと、いつの間に、着実にかかなりのレベルまでになっていかれるのです。
① トコトン調べて、優れたコンサルタントを見つけ出す
② よいコンサルタントを会社専属にする
③ コンサルタントを気軽に使う
④ コンサルタントの指摘を素直に・真剣に受け入れる
⑤ 年間の売り上げのせめても1~5%は外部コンサルタントを使う 例:1億円の会社の場合:100~500万円)
⑥ 内部監査をコンサルタント同伴でやってもらう
⑦ コンサルタントの経験・ノウハウ・能力を社内に移し変える
⑧ コンサルタントの指導は会社幹部同席で受ける
⑨ 実践的な社員教育にコンサルタントを用いる
⑩ 社長の願い・思いをコンサルタントによって実現させる
⑪ 分析的に物事を見る癖を経営コンサルタントから学ぶ
⑫ アイデアの出し方や洗練化のやり方を経営コンサルタントから学ぶ

能力資質の高い経営コンサルタントを探すことが先決ですが、まず社長さんや幹部の方が、そのコンサルタントの指導を素直に受けるということが大事です。
良いコンサルタントかどうかは受ける側の責任でもあるのです。受ける側のご機嫌をとりながら指導しなくてはならない会社さんは、正直申し上げて、成果へ出ません。
ところで私なりに考える良い経営コンサルタントとは、だいたい次のようなものです。こういうものも、きちんと評価基準を定めて、経営コンサルタントを探すべきでなんです。
① いろいろな企業の経験がある
② 大企業出はやや難あり(大企業病であり、ひ弱い、頭でっかち、上からものを見る癖)
③ 現場経験・知識が豊富で現場重視
④ 泥臭い経営管理を知っている
⑤ 企業で困難な体験、つらい体験をしている
⑥ 格別優れた超優良企業出であることが望ましい
⑦ 問題指摘がするどい
⑧ 具体的かつ有効な改善施策が出せる
⑨ 頭でっかちでない
⑩ つまらん資料を作らせたり役立たないことをあれこれやらせない
⑪ 零細企業の経験もある
⑫ 管理技術手法は完璧に理解している
⑬ いろいろな職種を体験している
⑭ 財務や経理面にもある程度明るい
⑮ 教え方が丁寧、親切、具体的事例で分かりやすく説明する
⑯ 指導にあたっても無駄や無理がない
⑰ 会話が上手なこと
⑱ プレンテーション能力が高いこと
⑲ インターネットが使える
⑳ パソコンが自在に使える
従業員の出席する場で、社長や幹部の方が、当初から厳しい指導をはっきり要請するべきです。
そうしないと、コンサルタントの指導の効果は半減又は全然効果なしになってしまうことを肝に銘じておくべきです。
コンサルタントを導入する当初の段階でどういう目的・どういう姿勢での指導を求めるのかはっきり周知しておくことが是非とも大切です。
一般的に指導開始時にそう言う基本的なことをはっきりさせる会社さんが少ないのは残念です。
変わることを他人に要求する当の本人が全く変わらない、だから物事は良くならない

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村上和隆の会話塾
東京都浅草出身/京都市伏見住人の京都雑感と会話ブログ
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