村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

7.恒例の2006年村上和隆年頭所感(詳細は別途)

2005-12-31 22:05:19 | お知らせ
恒例の2006年念頭所感を掲載しました。詳細はhttp://www.meico.org/p18.html 
       『自分の改革なくして全体の改革なし』
                 『愚直』

 ◎小手先の改革・現象追求・事後対策を止め、本質追求に戻ろう
  小手先改革は、かえって世界の日本の命とりになる
 ◎一度自分を白紙の状態の戻し、自分自身の発見に努めよう
 ◎人間は厳しさを求めず楽を求めるようになり、その結果つらさだけが増す
 ◎政治や役人には、全く期待しない、迷惑だけはかけてくれるな
  ・政治家や役人や知識人なんかに期待できない・期待していない
  ・政治家・役人は、どちみち、碌なことしない、やるのは不正ばかり
 ◎足るを知るために、足ることを求めるのではなく、満ち足ることを捨てよう
 ◎高齢化は駄目人間社会ではなく、完成された人間の社会である
  ・介護老人、厄介老人、腑抜け老人、ぼけ老人にだけはならない
  ・人にも国にも迷惑かけない、そして次世代の子孫にも迷惑を残さない
 ◎贅沢や格好の良い西欧流のライフスタイルによって日本の良さを失うな
 ◎金儲け・出世・贅沢を追い求めるだけの情けない一年に終わらないように

●2006年年頭所感

 今年は、できれば仕事を少し減らし、ゆとりを作って、充電でき、自己発見と出直しをと思っています。今年は、更に「基本・原点に戻る」「愚直になる」
 行動を積み上げるとともに本来の自分との出会いを果たせる年になることを念じるものです。
 本年もよろしくお願い申し上げます。貴方様にとっても良い年になりますように。そのためには他人頼みでなく自分の創意工夫と努力次第です。
 昨年から、郵便年賀状を全廃踏切りました。次々に無駄をなくし『徹底資源節約』『温暖化防止』『汚染防止』に努めます
2)キャッチフレーズ
 『今の世の末期的な状況をどうにかしようなんて無理ですが、自分だけでもしっかりしよう』
  最高の盆栽を作る植木職人のように、日々自分を磨くことが無上の喜びであるようになりたい
  人間なんて所詮、幾ら努力しても完璧になれないのですが、真っ当な努力だけはしたいものです

    ◎自分を見つめ直し掘り下げる
    ◎自分を磨き・自分を変革する
    ◎中途半端な駄目な自分よさらば
    ◎整理・整頓・清掃・清潔徹底
    ◎耐える・我慢する・おさえる
    ◎満ち足り過ぎることを求めず
    ◎老いて、心豊かに熟成する
    ◎災害・リスクに万全に備える
    ◎自然に親しみ・自然に学ぶ
    ◎他国・他人・他者に依存せず
    ◎自分自身へ厳しい文句言い
    ◎新たに物を買うことを減らす
    ◎社会に貢献する人と付き合う
    ◎子供に日本の親心を引き継ぐ
    ◎習慣病・依存症・中毒症を改める
    ◎ベタベタ愛でなく人情・友情を復活さそう
    ◎自分の親達の時代の生活様式を取戻し再現する

詳細はhttp://www.meico.org/p18.html へどうぞ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6.今思い出そう「欲しがりません勝つまでは」の意義

2005-12-28 22:22:09 | 暮らし
昔、第二次戦争中に「欲しがりません勝つまでは」というのが、日本国民の合言葉だったそうです。結果は日本の惨敗に終わり、あれほど楽しみにしていた欲しがることは、絶望的になってしまったのです。当時、少年の私達は、その日の食べ物や衣服にも事欠く毎日でした。
しかしやがて高度成長期に入ると、欲の充足は様相を一変します。あれよあれよという間に欲しがる時代へ、欲しがるものは何でも手に入る時代になり、やがて飽食の時代、レストランで食べ物を残す、ものを粗末に扱う時代へと坂道を転げ落ちるように進んでいったのです、自転車なんかあちこち置き放し、盗まれても平気というとんでもない時代になったのです。
あまりにも早かったこのような時の流れを、今つくづく思い返してみると、戦争中及び戦後、長いこと無理して我慢したことの反動かなーとも思います。今は「欲しがります、何でもかんでも闇雲に」「欲しい物は、手当たり次第手に入れる」「欲しくなくなったものは、あっさり捨てる」という感じなんです。大義名分がなくひたすら、見境なく、欲しがっては捨て去り、また欲しがっては捨て去る、ようになってしまったのです。結果的に取り返しのつかないほどの地球環境破壊と精神荒廃をもたらすに至ったのです。
昔と今のどちらが人間として望ましいのかも、改めて考えてみますと、欲しいものが何でも手に入る時代より、なんとかして手に入れたいと必死に頑張った頃の人間のほうが、夢も希望もあり、真剣で、真面目で、勤勉で、素直で、生き生きしていたし、可愛くて、仲良しで、人間らしかったような気がします。
否、むしろこのまま進めば、人間本来の値打ちや尊厳さえも完璧に失いかねないと思う今日この頃です。
そこで、そうだもう一度「欲しがりません、?までは」みたいな感覚を自分なりに、復活させてみようと思ったのであります。こんなこと考えなきゃ良いのに、平成17年12月に私は考えてしまったのであります。思いついたらやってみないと気がすみませんので、誰に何と言われようとやると思います。
それが証拠に、H18新年から「欲しがりません、死ぬまでは」を日々呪文のように唱えて実践してみようと決断してしまったのであります。でも禁煙のように、最初から100%完璧にやろうとすると無理があるので、来年は、可能な限りとすることにしました。
①「欲しがりません」という感覚を思い出したい
②過食症のように何でも欲しがり、手に入れてしまおうとする悪い癖を直したい
③手当たり次第何でも手に入れるということや現実に手に入るということが本当に望ましいことなのか身をもって考え直してみたい
④欲をかなり抑制することの結果として、何か素晴らしい得るものが、あるんではないかと想像している

昔の日本人は、何かを成就するために、ある一定期間「お茶を絶つ」とか「酒を絶つ」とか「色恋を絶つ」とかする習慣があったようです。これはその人の覚悟を示す一つの素晴らしくも精一杯の方便であったようです。
私は比較的欲しがらないほうの人間ではありますが、そんな私でも、もっと何かを絶とうと思ってしまったというわけです。さて何を絶とうか?と考えると、私の場合、酒・タバコ・女・博打・肉食・等、すでに、ある程度絶っており、そんなものではあまり意味がないし、もっとつらいものを設定しないといけないと、またまた更に無理なことを考えてしまったのです。まあ歳相応にかなり我慢強くなっているのではありますが、正直な話、良い歳して子供みたいに、まだまだ欲深なために、いろいろと無用な悩み・苦しみを味うことがあるのです。
つまらんものしか出てきませんでしたが、考えると次のようなものがまだまだ、不十分のようです。

①菓子・甘いもの間食する
②やたらに衣服を買う
③やたらにバッグや帽子を買う
④やや大目に食べてしまう(腹八分目ができない)
⑤いつも、あせる・あわてる
⑥ものを落とす・割る・壊す・なくす
⑦仕事を何でも引き受ける・受注しようとする
⑧自分勝手に一方的に話しまくる(さんま状態)
⑨ものを適当にしまってしまう(あとで探しまくる)
⑩次々にあれこれ手をつけて、やり放しにしていく
⑪使わないものを捨てられないで、沢山しまっている
⑫人前でいい格好したがる

まあ、以上しょうもないことではありますが、今年はかなり意識してこれらを我慢する/捨てきる覚悟であります。「あー、こなんに沢山あげてしまって、できるのでありましょうか?トホホ」
最近食事を具沢山のおかゆ(米は茶碗に一杯弱)の一日2食にしています。それでも、そう簡単に体重は減ってくれません。身長182cmで体重66~68kgが私のベストなんですが、75kgですので身体のあちこちに支障が出ているのです。
でもこのおかゆ作戦によって少しは肥満防止に役立っています。肥満防止以外に予期しない効果として、時々外食で普通の食事をせざるをえない場合があります。その時の食事のうまいこと、食事の内容や質なんかどうでも良いのであって、おかゆ以外のものを時々食べる快感・陶酔のようなものを実感できるようになったのです。そうだったのか「ものを絶つということは=常にものが一杯満たされていることの何倍も幸せを実感できる。我慢というのは金もかからず妙案だ」ということでした。恵まれているということは、欲ばり、その欲を貪欲に満たし続けるということは、

①有難いという感覚を失う/麻痺する
②恵まれていることを完全に忘れる
③感動を忘れる
④自分の至らなさを忘れる
⑤あまりに贅沢に慣れ過ぎていることを忘れる
⑥本物が何かを忘れる
⑦ものごとに無駄が多くなる
⑧一杯・沢山でなく、少しのものを味わうことの大切さを忘れる
⑨恵まれていることがかえって不幸であることがわからない
⑩足りないことによって知恵がわかない
⑪心にゆとりがない
⑫傲慢・自惚れ・強欲・放漫・怠惰・横着へと堕落していく

「欲しがりません死ぬまでは」無茶な運動開始!宣言します。
関連する言葉
①損して得とれ
②大賢は愚なるが如し(大愚は賢なるが如し)
③急がば回れ
④負けるが勝ち
⑤満ち足りる者足るを知らず
⑥一番のご馳走は空腹なり
⑦勝って兜の緒を締めよ
⑧乞食に貧乏なし
⑨腹八分目は医者知らず
⑩楽は苦の種、苦は楽の種
⑪肥満は病気の元、裕福は堕落の元
⑫空気を良く吸うためには、良く吐き出すことだ


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5.多くの日本人が過去を清算し来年の希望を新たにせずに年を越す。年末大掃除の意義は大きい

2005-12-25 11:10:21 | 暮らし
今年も、いよいよ、押し詰まってきましたが、今年一年の後始末と来年の準備をやっていますか?
私は、年末に年頭所感をここ6年間毎年ホームページに書いてきました。当初は私自身でも、馬鹿げた大げさなことやっていると思っていましたし、結果も芳しくなかったのですが、6年も続けるうちに最近「こりゃ結構役にたつわい」と思うようになって、年々真剣に書くようになってきたのです。
昔は、日本人は皆全員、年末には真剣に大掃除をやっていたものです。今は、そういう日本古来の意識も行為もなくなってしまったのですが、そうやって思いをはせると昔、2,3日もかけて町内全家庭・家族全員がよくも大掛かりな大掃除をやっていたなーと感慨深いものがあります。「昔の日本人は地味で質素だったが、立派だったなー」。だって大掃除を真剣かつ一斉にやるんですから、それは「すげーもんでありました」ごみ拾いのおっちゃんやおばちゃん(リサイクルマン)なんかがいて、稼ぎ時とがんばっていましたっけ。
そういう点では、昔の日本は、今の進歩した日本の数倍立派で凄かったですね。それに引き換え現代は格好や見てくれは良くなったものの、大幅に無精者で横着でボロボロで性根が弱くなったような気がします。
少なくとも昔の日本人が持っていた和の精神・大和魂というか、人間のハート・スピリット・ハングリー精神・ガッツ・エレガンス・魂・意欲を失ったような気がします。年末の大掃除どころか日々の掃除さえしなくなって家は汚いだけでなく美的感覚から言っても殺伐としたものになっているのです。
本来横着で質の悪い人間が年末にすべきことは、

①不要物の廃棄
②資料・情報の整理・整頓
③室内のレイアウト改善
④ホームページの整理・整頓・清潔
⑤一年間の行状・実態調査
⑥一年の反省・問題点抽出
⑦来年の抱負・方針作成
⑧来年の重点3課題設定
⑨引きずっている大きな問題点の根本処置(過去の精算)
⑩過去の悪いことは忘れる(いわゆる忘年)
⑪気持ち・気分の一新
⑫来年に明確な目標をかかげ明るく・元気で新年を迎える

古い昔の習慣が良いとか悪いとかでなく、人間や生き物は、1年を区切りに、新たに生まれ変わるべきなんです。年を越して尚、昨年の駄目をブル下げ引きずったままでは、正月及び年末の意味はありません。
そういう意味で大事なのは、新年でなく、むしろ年末の一月なんです。残りの一週間をいかに調査・分析・評価・対策立案にかけるかが来年の貴方の幸か不幸かを分けるのです。
年末に、忘年会をして大騒ぎするのは良いのですが、酒のみ、くだまくだけでなく、忘年会に関する認識を大きく変えて、忘年会の参加者と有意義な対話をして少しでも反省や来年の飛躍に結びつくものにすべきだと思います。
こういう頭の切り替えができない人は、いつまで経ってもウダツがあがらないし、彼女もできないし、金儲けも、楽しい人生もできないまま取り残されていくのでしょうね。それほど、年末の1週間はたかが1週間ではありますが、心構え次第で貴方の人生は、毎年大き変わって行くのです。
まあ、もっとも大反省・大掃除は年末にまとめてやるのでなく、日々・朝な夕な、普段にやっておくことが、更にレベルの高い人間なんです。
でも、せめて・せめても一年の終わりくらい、物と心の大掃除をしてみて下さい。そして、できればというより必ず、それを毎年続けて、書き物に残して下さい。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4.姉歯事件に思う3:恫喝や法律違反を内部告発のできる会社・社会へ

2005-12-24 15:29:23 | 企業パワハラ
今回の姉歯の強度偽装事件では、発注者というか手配士側と取引業者間の恫喝にも根本原因の一つがあるようです。
遠くは織田信長やヒットラー、最近ではコクドの堤義明や北朝鮮の金正日や上層部が部下や人民を押さえつけ、批判を一切許さず、もし僅かの批判やそれらしいと疑われた場合には、相当ひどい恫喝・制裁処置やリンチやいじめ行為が行われています。日本もかつて第二次大戦終了以前は典型的な人権侵害のひどい国の一つでした。
有難いことに、現在の日本では、表面的には、そういうことはほとんどなくなり、世界やアジアでも有数の民主的できちんとした国であると自他ともに認められるようになりました。しかし裏や見えない水面下では、会社や役所をはじめ学校なども含めて個々の組織内部に関してはかなりひどい虐待や恫喝、いじめ、制裁行為が温存されているのも事実です。個人の家庭の中でさえも、親が子に対して夫が妻に対して恫喝や暴行(ドメステイックバイオレンス・幼児虐待)が大きな問題になっています。
東証一部上場のX社での体験でも、新参の常務連中が特定の個人:主に高齢者や高給とりを攻撃対象にしつこく「死ね」「首つれ」「退職願い出せ」と、ひどい恫喝やいやがらせが横行していました。そのあげく、社長や幹部連中が気にくわぬという理由だけで、仕事中に、これ見よがしの嫌がらせが行われ、見せしめのために多数の上層部や有能な社員が、次々にあっさり首切りされたことを思い出します。このようなとんでもない言動が日々の仕事の中で、一流企業の常務取締役が頻繁に口にすることを皆様信じられますか?魔がさしたのかもしれませんが、恐ろしいことに、これが現実だったのです。つらかったですし、従業員も皆、戦々恐々としていきました。「権力を持つということは、実に恐ろしいことなんです」「恐ろしいこと何でもでも、権力を振りかざすことによって出来てしまうのです」中庸とか謙虚とか平凡とか仁者とか良識とかそういうことを常に心の中心にしっかり置いておかないとある日突如とんでもないことをしでかすのです。下手すると家庭・企業・国家・世界を崩壊させかねません清く正しく美しくが大事なんです

信じられないことかもしれませんが、元々X社はかなりの駄目企業で幹部も従業員も本当に真面目に寝る間も遊ぶことも忘れて働き、素晴らしく緊張感があり、私も非常に楽しかったのですが、株式上場し業績が格段に向上するにつれ、急速に幹部の首切り・常識を超えた大幅かつ頻繁な組織変更・移動や新参幹部の横暴は目にあまるものになっていったのです。業績の良くなった会社にありがちなことですが、そういう急成長する会社には、えてして、そういうとんでもない幹部連中が突然ボウフラのように湧き出すものなんです。順番で、当時54歳の私もついに高齢者(攻撃/排除対象)リストに乗せられたのでしょう、ある日突然、「来週辞めてくれ」と理由もなく、無理やり追放されたのですが、泣き寝入りし、辞職するしかなかったのです。私は、当時も会社にかなり大きな貢献をしていたのに、わざとこれ見よがしに、あまりに一方的であり、どうしようもなかったのです。その後も多数の高齢者や若い有能な社員が、退職し転職している事実も知っています。
会社ではお客様はタクシーに乗られ、門を出てみえなくなるまで付近にい合わせた社員は、全員お辞儀をし直立してお送りすることがすることが厳しく言われていました。素晴らしいことは、X社の社員は全員きちんとそういうことを守る会社でした。礼儀の重要性について、社長や幹部は、社員に日頃から切々と訴えていたのです。私達社員も、社長や幹部は偉いなーと思っていましたし、そういう心温まる行為を自慢もしていました。
しかしその社長や常務は、長年会社で汗水たらし土日も夜も徹して、必死に働いてこの会社を日本一までにしてくれた幹部社員に、最後に労苦をねぎらうこともせず、お辞儀をするどころか、お前は歳だから出て行けと、裏門からひっそりと追い出すように、次々に順番に古物を捨てるように、足蹴にするような経営陣だったんです。本当にがっかりしました。尊敬していたX社の社長や経営層にこんなひどい仕打ちを受けるとは思いもよりませんでした。立派なことを言う人でも安易に、人は信じられない・信じてはいけないとつくづく思ったものです。X社のOBで当時の仲間は皆、X社を日本一の会社にした誇りと同時にまあ世の中の厳しさ・汚さ・怖さを知るということでは大いに勉強にはなったと、今となっては感謝しているくらいですが。「よくぞあそこまで嘘つき、苛めてくれた」とね。
まあこのX社の社長さんのように、日本の東商一部上場の一流の社長さんで、一見大そう立派そうな人のようでも、実態は、意外とこんな程度の低い人が多いのですかね?誠に残念ですね。どうして日本のトップクラスの指導者は、こんなになってしまったのですかね
ほとんど転職したX社の当時の仲間と、今も時々遭うのですが、いつも決まって出る話は、はずむ話は、X社での恫喝された頃の話なんです。もっとも今は昔の話なので、「そんなこともあったねー!」と酒の肴にして皆で大笑いしてますがね。
以上は、一例に過ぎませんが、東証上場の会社でもこんな会社は沢山あると思います。そして最近10年間を見ても、そういう高業績の会社のとんでもない事件は、多く報じられてきたと記憶しています。
今回の姉歯事件でも総研又はヒューザー又は建設会社から設計会社に対して「設計会社はお前のところだけじゃない、他に幾らでもあるんだ」というような恫喝があったやに聞いています。社員や業者は、予想以上に弱いものです。社長、お客や権力者の言うことには無理なことでもそう簡単に逆らうことはできないのです。明智光秀をはじめ多くの勇猛な武勇の者達でも織田信長に逆らえなかったのですから。
今回の事件も含めて、今回の強度偽装事件のような社会問題の多くが、組織内部や親企業からの恫喝(弱い者苛め)が原因であるというのは日本においても依然として悲しい現実であり、今後もなくなるどころか、ますますひどくなっていくものなのです。
会社や役所などの組織にこういう恫喝がはびこる状況は、私の体験やその他の事例、例えば校内暴力などからは、どこでも同じなのですが、次のようなものです。もし自分が次の13階段のどこかにいたら、甘い誘惑に負けないようにふんばることです。ある程度の厳しい指導や叱責はよいですし、私の場合も会社での厳しい指導が随分大きな肥やしになっていますが、そのうち経営者やリーダーというものは、無意識のうちにどんどんエスカレートしてしまうもんなんでしょうか。コクドの堤義明氏や今回の偽装事件や織田信長をひきあいに出すまでもなく、とんでもないこと、取り返しのつかないことやっていたということに、随分後で気づくものです。

私は、X社長を一時すごく尊敬していました、マスコミも彼を賞賛しました、しかし今は、あんなけしからん、人間のカスみたいな羊の皮被った狼みたいな男を、例え一時でも尊敬していたこと、見抜けなかったことが我ながら残念かつ情けないのです。

(注:X社という会社自体や会社そのものは、社員もよく働きレベルの高い良い会社でしたよ。私もかつてR社社員であったことは未だに大いなる誇りに思っていますが、X社の後輩達が、私達のかつてのように、未だに同様な厳しい状況下におかれていないかだけが心配ですが、過去を反省し是正されていることを切望しています)今はどうなっているんでしょうね?良くなっているんでしょうかね?
こういう事例で現実にお困りの方は、是非勇気をもって内部告発、しかるべき機関に相談し公開して下さい。今の日本の状況は、そういうことができるような環境になっていると思います。

恫喝・苛めの13段階の一般的な例
段階① 社長の権力が絶大になる
段階② 会社や組織が駄目な状況から脱し、多くの場合成長路線に乗った時に芽生える
段階③ 社長の周囲の批判型幹部は有能でも、あれこれ理由つけて、どんどん首切る
段階④ 社長の周囲は取巻きのイエスマンに首がすげ替えられる。能無しか品格なし
段階⑤ 新参幹部が横柄になり虎の威を借り威張りだし訳のわからんことを言い出す
段階⑥ 社長の指示によって新参幹部による恫喝・いやがらせが始まる
段階⑦ 大幅な組織変更が一方的かつ頻繁に起きる。社員は恐怖感を感じ萎縮する
段階⑧ 排除の攻撃対象を決め、しつこく攻撃する
段階⑨ 死ね・退職しろ・左遷・干す・業務妨害など手変え・品変え、あれこれ苛める
段階⑩ 1回限りでなく、あらゆる場で繰り返し、しつこく恫喝する
段階⑪ 会社をやめるか死なないと苛めがエスカレートし他の社員の前でも苛め出す
段階⑫ 更に駄目な場合は故意に失敗させるか、ある日突然一方的に退職を押付ける
段階⑬ ついに犯罪に相当する行為に、染まっていく

恫喝・苛めの目的は、社員をロボット化することです。ヒットラーや織田信長なんです。
①全員に一切の不平・不満・意見を言わせない、黙らすこと
②全員に自分の命令を有無を言わせず受け入れさせること
何事も限度というものがあります、厳しい叱責や指導は否定しませんが、それがどんどんエスカレートし苛めや恫喝になってしまうことは経営者として気をつけるべきだと思うのですが、織田信長のように何らかの原因によって、冷静で有能であるはずの経営者でも越えてはならない一線を越えてしまうのですねー。最近では親の幼児虐待やドメステイックバイオレンスや学校での苛めなんてのも、理性を失い、そういうことに踏み込んでしまうのでしょうね。
人間は権力を持つと人が変わるのです。鬼になるのです。権力だけでなく、何事によらず、より優位な地位を占めることも同様に危険なことです。

織田信長の明智光秀に対する苛め・戦争時の日本軍幹部・その他歴史上の裏表で無数の恫喝や苛めが日常茶飯事に行われてきたのです。・・・・最近では、そろそろ、やや小泉さんにもそういう危険がありそうな感じがしています。小泉さんも注意だけはされたほうがよいですね。
恫喝・苛めは、愛情がなく単なる暴力行為であり、指導は愛情や思いやりのある厳しい忠告・指導なんです。しかし人間というものは、浅はかなもので、愛が変じて憎悪に急変していくことがあるのです。
厳しい指導と恫喝は違います、特に社員の前で「死ね」と言ったり、暴力を振るったり、法律を犯すことになる恫喝は、理由の如何を問わず、断じて許されません。暴力団対策法が必要というならば、組織内暴力対策法も不可欠です。法律違反する組織内の恫喝・バイオレンスに対しては告発できる社内組織及び社外機関を明確にし、安心して告発できる体制作りが急務なことを今回の事件は教訓として教えているのです。
従業員や納入業者に対しても謙虚というか対等な経営者が、「本物の一流の経営者」ということができます。今回の事件の会社や元コクドの堤義明氏や今回の偽装事件ヒューザー社のように、いくら高い業績を上げても、お世話になっている社員や業者の恫喝やいじめ・脅しなんかに頼る経営者は三流以下、経営者の風上にもおけませんし名経営者の資格すらありません。X社のX社長は私も尊敬していたような本来有能な経営者でしたから「名経営者」と言われた時期もありましたが、恫喝の指揮者でもあったのでしょうか。かつては、稀にみる立派な社員が多かった会社ですし、過去の一時期のことを謙虚に反省し、今は従業員が自由に上層部に対して発言でき、明るく伸び伸び仕事ができるようになっていると信じたいものです。
現在に至るまで謝罪しなかったX社の社長と幹部の卑劣な行為を断じて許すことはできません。X社の数人の先輩にお聞きすると、まあこれ以外にもいろいろとんでもないことがあるようです。私の知る範囲でも同僚・元部下や心ある多くの社員は、将来への不安とあきれ果てて、その後自らX社を退職する道を選んでいるのですが、こういう思いのX社OBは沢山いるのです。
自分がやった悪事は素直に謝るべきなんです。あれこれ考えず、心の底から直接本人に遭って謝る、相手の許しを得るという基本的なことができない指導層も多いのです。単に謝るということによって過去に犯した悪事の後悔から逃れられるのです。

組織内や学校や家庭内のいじめや恫喝は、誘惑に負け、つい魔がさしてやってしまうものですが、犯罪に近い行為ですから、くれぐれもおやりにならないほうが自分及び自分の会社にとって無難であることを明確に申し上げておきます。恫喝の代償は高くつきますから。社長や幹部やリーダーは徳をもって人を動かすべきであって、人を脅かして人事や取引を操ることだけは絶対にやってはいけません、そういう悪魔の誘惑があっても乗ってはなりません、必ずあとで大きな後悔をし、会社にとっても自分の人生にとっても大きな傷跡が残るだけです。厳格なマネジメントのためには、素晴らしいISOのマネジメントシステムがあるじゃないですか。
さしあたって金正日や北朝鮮幹部も「人民への抑圧を当然だ」という姿勢を改める気配がありませんが、国際的な強い批判もあるので、屁理屈言わずに早く止めるべきですね。
ところで、今回の事件でいかにも被害者面し善人ぶっているイーホームスという検査機関ですが、もっとも悪いのは検査機関ですよ。だって悪いことを防止するのが検査機関の重大使命ですから、無数のいい加減な検査をやっていたというのは絶対に許されません。姉歯氏や関係者が全員悪いのではありますが、ある意味きちんと申請してそれが許可されているのですから、本質的に考えると、姉歯氏が有罪になるというのはおかしな話かもしれません。
最後に京都事務所の近辺に、そう言えばやけに工期の短い安価なマンションが多いのに気づき、買わなくてよかったと、ゾーとするやら、胸をなでおろすやら。ここ4年くらいでやけに安い物件が多くありましたから、まだまだ偽装マンションが次々に出てきますよ。 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3.姉歯事件に思う2:「専門家まかせで、関与せず」の体質

2005-12-24 15:26:00 | 企業パワハラ
世の中技術革新が進みますと、インターネットでも医療・電気製品・工業製品・住宅・手続き・・・なんでも非常にむずかしくなって素人には手がおえないようになってきます。私のやっているISO認証支援についても我々経営コンサルタントにおまかせになってしまう傾向があります。経営コンサルタントが経験もあり有能でしたら問題はないのですが、未熟でいい加減なコンサルタントですと、指導の仕方によっては、おまかせになりがちで、企業様の主体性が欠如してしまう場合があります。
医者や手術なんかは典型的であって、全部おまかせですから、未熟で無能な医者にかかると、結果は悲惨なものなんですが、医者の責任かどうかがわかり難いのです。もし全部厳しいチェックをしたら今回の姉歯事件どころではないのです。役所や年金基金や郵便局なんかも同様です。国民が知らないことをいいことに、目を覆い耳をふさぎたくなるような悪事の限りを尽くしているのです。
役所の仕事も本来国民の関与・チェックが必要なんです。厳しいチェックがないと物事は堕落するのです、悪事が入り込むのです。会社でもいろいろなところで日々チェックが実施されていますが、やらせ放しまかせ放しの場合が多いのです。その結果チェックと言いながら、隠れ蓑・誤魔化しにさえなっているのです。こういうことは今回の姉歯事件が示したように、非常に危険なんです。チェックというのは、本来それほど重要なことなんです。使い込みや横領事件、汚職なんかはその典型です。
今回の事件でも①犯人探し②緊急処置だけでなく、③チェック体制の調査・分析・是正が大切なんです。
みずほ証券の誤発注事件の原因も、本質的には、みずほ証券の社内のチェック体制のずさんさにあるような気がします。こんな会社が倒産するような規模の大事件がおき得ることを放置していたんですから。こんなミスは、みずほ証券として、簡単に予防できることなんです。こんなことさえできていない,
みずほ証券の株式なんて、私だったらすぐに売りですよ。多分チェックのいい加減な会社は日本では圧倒的多数ですから、今後も次々に政府・役所・会社はミスを再発していくのです。
姉歯事件では、経営者や政治家や役人や一家の長、一般の方々に気づいて欲しいのは、

「きちんとしたチェックの重要性」「第三者チェックを加える」「経営者・責任者が関与する」ことです。

①チェック項目・チェック基準は責任者・経営者の最重要管理事項と認識する
②チェックの頻度は毎月・毎週・毎日か適正に決める
③チェックする者にその重要性をきちんと認識させること
④チェックは、きちんと確認してさせる
⑤チェックした結果を上司及び責任者が確認する
⑥チェック結果が正しくやられているか、時々上司・責任者自らもやる
⑦もし問題が発生した場合、チェックのずさんさが暴露された場合、厳罰にする
⑧チェック項目は年1回見直し、追加・修正させる
⑨チェックの記録は残させる
⑩最重要事項は写真記録を残させる
⑪チェック以外に第三者の監査・パトロールを実施する
⑫監査やパトロール結果からチェックのいい加減さを委員会で確認し必要な処置をする

家をたてる場合を例にとると、依頼者として自ら、建築工事が始まったら毎日又は定期的に現場を見て回ることです。できれば早い段階で専門家を同行させることです。そしておかしい状況に関しては臆せず、写真をとるなり問題指摘をすることです。場合によっては建築停止を命じることです。

姉歯事件では、関係者・当事者がみな事故の責任を他のせいにしています。まさしくずさんな監視体制の典型なんですが、こういうことはどこの会社や組織にもありがちなことなんです。「他人を疑わずに安易かつ無闇に信用し 監視をしない」というのは全ての間違いの元なんです。「監視なし」という家や会社をよく見受けますが危険ですよ。
①総研(黒幕)
②ヒューザー(売主)
③姉歯設計(設計)
④イーホームズ(検査)
⑤木村建設(建設)
⑥行政(監査)
⑦買手(買主)
監視ということを軽ろんじている証拠なんです。この責任は、会社で言えば社長や経営層にあり、今回の事件の場合は国や地方自治体に根本的な責任があるのです。または買主にあるのです。他に責任はないとは断言しませんが、社長は監視がきちんとできるように仕組みを作り厳密に関与していかないといけないのです。今回の事件でも民営化しても国はきちんと関与をしていかないといけないのです。会社でも権限を委譲したら委譲した者はその状況を監視し関与することが不可欠なんです。単なるお任せ・権限委譲や委託は、もっとも危険なことなんです。
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2.姉歯事件に思う1:姉歯建築設計事務所の耐震性書類偽造事件

2005-12-24 15:24:32 | 企業パワハラ
千葉県の「姉歯建築設計事務所」が耐震性などを決める書類を偽造した問題がおきて大きな問題になっています。
この事件を含めて最近思うことは、「さまざまなリスクが続発していること」と「リスクに対する意識の欠如」です。
①俺俺詐欺
②高利の利殖詐欺
③リフォーム詐欺
④カード被害
⑤インターネット取引詐欺
⑥手抜き工事
⑦津波・巨大地震・ハリケーン被害
⑧少年・少女による殺人
⑨個人情報流出
⑩役人の使い込み・裏金作り・無駄な工事
⑪大手有名会社の社員の放火事件
⑫町や村に熊や猪の出現

まあ想像しなかったようなリスクが次々に起きています。今回の姉歯事件は、国家が認定する設計士が設計し・国家が認定する検査官が確認し、経験豊富な専門の建設業者や工事人が建設しているのです。ところが少し大きめの地震であっさり倒壊するというのですから、驚きです。しかも件数は100件とか200件とかいやそれ以上だとか言われているのです。前触れもなく、巨大ハリケーンに襲われたようなもんです。
手抜きのマンションを購入し、多額のローンを抱える人々にとっては、驚くだけで済む問題ではなく、下手すれば首くくるような大事件なんです。一般住宅で手抜き工事が問題になっていましたが、そんな被害は今回のに比べたらまだましなほうだと言いたくなるほど、とんでもない悲惨な超大事件です。
まあ場所変え・品変えて次々詐欺みたいなことが横行しています。
平和が続くと人間は油断の上に大胡坐をかくようになるのです。今回の犯人は、姉歯であり・ヒューザーでしょうが、真の原因は関係者全員の「油断」に他ならないのです。平和主義者というのは、その他の○○主義者と同様に無責任なものなんです。平和が続くと、むしろとんでもなく大きく世の中は乱れるのです。
身体が丈夫な人は、油断して、とんでもない大病を患うものです。油断の上に胡坐をかく多くの人の目を盗んでやった大きな詐欺行為である今回の事件によって、我々は、次のことを強く認識しないといけません。そうしないとこんな大掛かりな詐欺事件が続発し国家混乱の元になりかねません。今回の事件はそういう大詐欺時代の幕開けを高らかに宣言した歴史的な事件であることは言うまでもないのです。

①自分の周りは、四六時中リスクだらけと認識する
②絶対に他人を信用してはいけない、他人にまかせ放しにしない
③自分自身できちんと確かめる
④予防策を確実にやっておく
⑤いざとなっても大丈夫なように緩和策や対応策をしておく
⑥欲張り過ぎず・あせらない
⑦油断大敵・大丈夫と思う時ほど危ない
⑧いい加減に決めるな・いい加減に行動しない
⑨うまい話なんかないと強く認識する
⑩二重・三重・四重に予防策・安全対策をしておく
⑪リスク・危険を分散しておく
⑫普段から、安全側・安全側に行くように努める

これからの時代は、リスク・調査・分析・防災・予防・警戒・監視・点検・準備・保険・保全・・・・が大切なことでこれを疎かにする人にはある日とんでもない姉歯の強度偽装事件まがいが降りかかるはずです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1.ISO14001を中心にした最近のISO認証取得の動向

2005-12-23 11:42:18 | ISO
①日本国内取得件数
JABのホームペイジによりますとかなりの件数の認証取得が完了しつつあります。
・ISO9001:53,033件(やや収束の方向)
・ISO14001:22,840件(まだまだこれから増加

②当社の引き合い・受注状況
・ISO9001と14001合計では、やや増加/横ばいで依然活発です
・但し14001のほうがかなり増えています。しかし9001の受注も減少はしていますが、継続してあります

③審査員の審査の質
審査の質は、やっとそれなりに良くはなっていますが、質が上がったというより、一昔前のように、非常識でとんでもないことを言う審査員が相対的に少なくなりレベルが揃ってきたということです

④コンサルタント費用
ISO14001について言えば、今から8年前に比較すると1/5以下に値下がりしています。価格は100~250万円の範囲です。まあ大方の意見としては、目下120~160万円近辺が最も適正な価格のように思います。ちなみに当社は128万円~です。あまりに高い又は安いのは要注意です
・高いコンサル会社は、膨大な固定費負担で、内容が盛り沢山で、やたらと難しくどうも有難迷惑
・安いコンサルは手抜きが多く、内容も不適切なものが多い

⑤審査費用
それほどではないにしろ審査費用も下がっています。理由としては、審査機関が増加し、ISO14001の場合ですとJAB登録の審査機関は43あります。それ以外に外国系を含めるともう少し多いと思います。競争が厳しくなっているわけです。
年間新規3000サイトとして、単純に50社で分けると60サイト(月5サイト)しかとれないのです。上位3社でかなりの割合をとりますから下位の審査会社は安くするのは当然ですね。

⑥審査費用の幅
審査費用は、審査機関によって大きな価格の幅があります。大雑把に言うと倍くらいの開きがあります。ホームペイジを参照されるか、こまめに見積もりをとることをお勧めします。
例えば、初年度90万円サーベイランス20万円更新審査30万円という審査機関もあれば、120万円の40万円の60万円という機関もあれば、更にもっと高いも機関あります。無駄な経費・固定費をいかに切り詰めているかが差の原因のようです。

⑦審査会社の状況
新規の受注は相対的に減っておりサーベイランスや更新審査の比率が多くなっています。ご想像のとおり、審査会社の中には新規の受注がとれないところもかなり多くでてきているようです。

⑧審査員の仕事
ISO9001や14001については、新規の審査はそれほど増加しませんから、審査員が増えていますから、相対的に審査員の審査の仕事は減っています。したがってベテランの審査員以外が仕事を取るのはかなり困難な状況になっており、頭打ちの状況です。当然のことですが、やがてはサーベイランスと更新審査だけになっていく運命です

⑨経営コンサルタントの仕事
審査同様に仕事は減少する運命にあります。ISOコンサルタントに新規に参入して受注することはかなり困難です。相当指導実績(少なくとも20件以上)があり質も価格も適正で評価が高くないと受注できないことを覚悟しないといけません。指導経験の多いコンサルタントに注文が集中するのは当然です。また今後はISO9001や14001以外のISOやJISやその他のコンサルができないとジリ貧です。(ISO22000・JISQ15000・無駄取り改善・効率化経営革新・ITなど)相当の資質や超高収益企業の実務経験やパワーのない方には、あまりお薦めできません。

⑩ISO14001の認証取得の今後の動向
まだ取得されていない会社が沢山あります。目下そういう会社様が順次取得しようとされています。目下環境問題は非常に重要になってきていますから、顧客から受注するのに、ISO14001認証取得は、グリーン購買の観点からも重要な必要条件になっているからです。

⑪ISO14001環境管理について
ISOを取得する企業が圧倒的に多くなってきていますから、今後は環境パフォーマンスをあげていく必要があります。その結果を毎年きちんと環境報告書にまとめてホームペイジに掲載し、公表することが必要条件になってきます。ISOをとっただけではグリーン購買の評価を受けることはできません。むしろ環境後進企業/ダメ企業になって受注がとれなくなることも考えられます。逆に積極的に環境成果(徹底したムダ削減)を挙げる会社に受注が優先されることが十分考えられます。
着実に環境管理され、十分な環境成果を上げ、毎年環境報告書をWEBにあげておけばISOの外部認証なんかいらなくなるはずです。

⑫ISOコンサルタントや審査機関の選定(ろくろく調べず、エイヤーで決めないことです)
そこで今後取得しようとする会社様にとって重要なことは優良なコンサルタントを選ぶことです。これを間違えると悲劇のもとです。
にもありますが「ISO14001を成功させる条件」を参照して選んで下さい。
審査機関はコンサルタントに相談し、価格・品質の適正な機関を紹介してもらって下さい。費用が安いからと安易に選ぶとまたは逆に高いから大丈夫だなんて思わないことです。コンサルタントと直接会い話しを通じてきちんと評価して下さい。そうしないと大変なことになりますのでご注意下さい。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする