Technics SP-20
レコードをまた聞きたいというのでチェックしてみました。発売は1976年ですのでもう40年以上も前のモーターです。SP-10MK2と同時期に発売されたクオーツロック方式を採用したブラシレスDCモーターでSP-10MK2の廉価バージョンという位置づけです。
クオーツロック方式のモーターが必要かは別として何かの付加価値がないと売れない状態だったので当然の流れなんでしょう。
この時期はプレーヤーの駆動方式としてはアイドラー方式、ベルトドライブ方式などがありマニアは巨大なターンテーブルを糸ドライブで駆動していて「ダイレクトドライブは音に揺れを感じる」とか言っていました。まあ趣味の世界ですから見た目は重要ですね。
今でも4極インダクションモーター、リムドライブのGARRARD Model 401などは人気があり交換用ゴムブッシュなども販売されていますが私にはSN比の悪いターンテーブルにしか感じませんでした(がラードファンの方ごめんなさい)。(リムドライブはモーターの振動がターンテーブルに伝わりやすい)4極インダクションモーター+リムドライブではしょうがないですが・・
SP-10MK2に似ていますというか寸法は同じかな。長年使用していなかったので徐々に電圧を上げてチェックすると回転が不安定な感じです。
ターンテーブルを取ったところ
シャフトには錆?が見えます。
ターンテーブル モーターの回転部分が一体となっています。
ターンテーブルの裏側に「鉛の板」が貼ってあったのをはがしたようです。これ一時流行りましたね。
裏側
裏ケース アルミでできています。
ケースを取ったところ 密閉構造なので埃や汚れがありません。ハンダの怪しいところはやり直します。
モータードライブIC AN640 これ壊れているとアウトです。
ストロボ用アクリル 汚れていたのできれいにします。
ストロボ用LED
スピード切り替え機構 シリコングリスを塗っておきます。
水晶 4.193280
2SD389は放熱用グリスがありませんでしたので塗っておきます。
電源用コンデンサーを交換しますが今ではチューブラー型は見ませんね。今回は株式会社ユニエレックスのコンデンサーを使用しました。
電解コンデンサーとタンタルコンデンサーを全部交換しましたがやはり年数がたつと劣化してますね。
部品の交換終了 トリガチェックして終了
交換部品
古いオイルを取り純正の新しいオイルを入れます。
クオーツロックなので全く流れません。
8時間ほど連続運転して終了
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