YAESU FT-711L 無線機
懐かしい無線機が出ていたので動作未確認のジャンク品を561円で購入しました。
1987年製なので34年前の製品で当時の価格は62,800円でした。デザインは良いと個人的に思っていましたがあまり人気が無く1年もたたないのに712Lにモデルチェンジした不運の無線機です。何か問題でもあったのでしょうか?こういう無線機好きですねー。
前面 汚れはありますが目立つ傷はなさそうです。ツマミも付いています。この無線機はフロントパネルが少し傾いていて上下反対に取り付けることができ上向き下向きにすることができます。販売台数が少なく貴重な無線機?です。
上側
後ろ
アンテナ端子がなんか白い
CV/CCに繋げてみると電源は入りますがランプは全くつきません。音量も変えることができませんしその他何か動作がおかしい感じがしますがスケルチは大丈夫なようです。まあ動作未確認はチェックしたら壊れていたという意味ですからこんなものですね。
受信電流は0.25Aですが仕様では0.5Aなので0.25Aが電球で消費しているということかな。
上蓋を取ったところ 基盤を立てて小型化をしているようです。四角いシールドケースはVCO。その他 PLL UNIT,IF UNIT,AF UNIT,METER UNIT,MIC UNITなどが見えます。
下蓋を取ったところ この時代はチップ部品を多用しています。電解コンデンサーが1個あとから付け加えたんでしょうか?。
オプションのトーンスケルチが付いています。
問題のボリュームを取り出します。
分解するとやはり金具が外れています。この無線機は電源を入れるのにボリュームを回して電源を入れる方式なので劣化したのでしょう。電源スイッチが別なら寿命も違ったのかもしれません。
ランプが切れていたので交換しますがランプが5個使用してあったのでフロント操作ボタン用ランプと液晶用ランプを1個づつ減らしました。ランプが5個もあったら消費電力は多かったんじゃないかと思います。
調整するとなんかおかしいので調べるとVCO回路がおかしいのでユニットを取り出してよく見ると部品を固定する接着剤?の影響か高周波ダイオードMC301のリード線が腐食して断線していました。代わりのダイオードを持っていないのでダイオードに残っている線を磨いて銅線をハンダづけして取り付けました。その他TRや抵抗などのリード線が腐食しているところはさびを落とし裏側のハンダをやり直しハンダ面の白くなっているところはアルコールで洗浄を行いました。
送信周波数調整 レピーターで送信チェック、受信感度は良かったのでそのまま
出力は14W近くでました
完成 最初のランプはランプに青色のカバーがついていたので青色でしたがLEDを電球色にしたので色合いが変わりました。
その後VCO UNITを清掃後もう一度調整しておきました。受信と送信を交互に調整して最適値にセットしました。
送信周波数を一度合わせましたがもう一度調整しました。100Hz以下なら問題ないんだけど・・・