ガラクタな部屋

音楽を古いガラクタ製品で聴いています

SONY TC-4250SD

2021-04-29 | AUDIO

SONY TC-4250SD
知人よりチェックの依頼を受けました。私も昔使用していたカセットデッキで1973年式当時の価格は59,800円でした。今から45年以上も前のデッキで「動かないだろうけどチェックしてみて」ということでした。

前面 汚れがあります。まだ水平式が多い時代でした。水平式はラックに納められないので使うのはレコードプレーヤーと同じように一番上に置かないといけないので使うのは不便でした。試しに電源を入れると電源は入るのですが案の定動作がおかしいです。操作はピアノ式なのでロジック回路による故障はありません。

裏側 シンクロナスモーターを使用しているので50Hz用と書いてあります。

裏蓋 埃が多いです。

裏蓋を取ったところ  かなり古いですが錆が見られません

1モーター方式 この機種の上位機種にTC-6150SD(128,000円)がありこちらは3ヘッドのクローズドループ・デュアルキャプスタン方式を採用しています。

90mmの大型フライホイールを使用しています。 コマの原理で大きい方が安定して回るのですがそうすると水平式の方が理にかなっていているのかな。TC-K333ESLに見られたキャプスタンの錆はこちらには見られません

清掃とグリスアップ、ゴムベルトのクリーニングを行います。

録音・再生回路 四角い箱はドルビー回路(この時代は専用ICが無かった)コンデンサーの液漏れもないようです。

電源回路 こちらも特に劣化は無いようです。

モーターコントロール回路

各部の接点はクリーニングします。

フロントパネルを外しクリーニングとグリスアップ、F&Fヘッドのクリーニングをします。

調整及びチェック中 左右は少しレベルが合っていませんでしたが出力ボリュームのギャングエラーなのでそのまま。

再生波形 100Hz

再生波形 1KHz

再生波形 10KHz

終了 ワウ・フラッターは多少ありますが新品ではないのでそのまま。試聴では特に気になりませんでした。

CDからドルビーONでMAXELL UDに録音してFETヘッドフォンアンプ+AKG K240 Studioで試聴中 45年以上も前のカセットデッキですが特に不満は無く聴くことができます。この時代の製品の物づくりはしっかりと作ってあって日本の技術が高かった時代でした。この後の製品は消耗品的な製品が多くなって行った気がします。今はありませんがクロームテープなら高音ももっと力強いのかもしれません。

 

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SHURE M75ED Type2

2021-04-28 | レコードプレーヤー

SHURE M75ED Type2 カートリッジ
カートリッジも別のが欲しいと思って中古品を物色していましたがみんな結構高いのでSHUREでも特徴の無いというか無難なM75ED Type2(ヘッドシェル付き)を5,760円購入しました。本当はV15TYPEⅢやGRACE F-8L,Technics EPC-205CⅡLなどを購入したかったですが。SHURE M44Gもけっこう人気があるので中古ではこちらの方が高い時があります。

正面

上 audio-technicaのマグネシウムヘッドシェル付き

楕円針?

DENON DP-50Lに取り付けて試聴で針圧は1.0gで使用します。音は無難なフラットな素直な音です。レコードの内周で左側の音が割れることがあるのでトーンアームのチックをあとでしないといけません。

 

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SONY TC-K333ESL

2021-04-26 | AUDIO

SONY TC-K333ESL
知人よりチェックの依頼を受けました。私はこういう複雑なメカニズムの機械は苦手なんですが・・・SONYのESシリーズのカセットデッキで年代は1990年となっています。当時の価格は79,800円で3ヘッドダイレクトドライブ方式となっておりかなり豪華です。しかし今でもカセットテープは販売していてカセットの後に出たMDは市場から無くなってしまいました。年配者にはカセットテープは今でも人気があるようです。

正面 汚れはありますが目立つ傷はありません。サイドウッドがあると豪華に見えますね。チェックすると電源は入りますがしばらくすると表示が勝手に変わり勝手にボタンが光り何か操作しているようです。そのうち表示は消えてしまいます。これはロジック回路の故障かな?

ケースを外します。中は埃だらけです。バブル時代のカセットデッキなので中身は豪華です。

サブパネルを外します。

ハンダを修正します。

下のパネルは埃だらけです。

錆もあります。

黒のスプレーで塗っておきます。

サブパネルを取ったところ。

カセット部分を取り出し

ダイレクトドライブでデュアルキャプスタンのようです。ゴムベルトが劣化しているようです。

DCモーターを2個使用しています。

電源回路のコンデンサーが膨らんでいたので1個交換

スイッチのネジが1個だったのでもう1個追加

ボリュームは洗浄

ダイレクトドライブのコンデンサー2個交換(これもよく液漏れして壊れるようです)

分解清掃しましたが症状は改善しませんでした。どうやらM50964-226SPコントロールICとモータードライブ用IC-BA6219B,LB1641の故障と思われます。

AmazonでMAXELL UD (60分4巻1,200円)カセットテープを買ってチェックしようと思っていましたが無駄になってしまいました。

 

 

 

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カートリッジの配線

2021-04-23 | レコードプレーヤー

カートリッジの配線
レコードプレーヤーからDENON DL-103を外し針に付いているゴミを掃除していてふと配線を見ると何となくおかしい気がして改めてDL-103を外して配線をし直しました。レコードプレーヤーでレコードを聴くのは久しぶりなのでトーンアームのL,Rの位置を忘れてしまい間違って配線していました。まあ間違いというよりはこのDL-103が特殊なのかもしれませんがどうしてカートリッジごとに端子がまちまちなんでしょう?

トーンアームを正面から見たL,Rの配置図 これを元にDL-103を配線すると上下・左右全て逆に配線しないといけません。「そんなの常識でしょう」といわれてしまいますが長年カートリッジを使用していなかったのですっかり忘れていました。

配線しなおしました。

 

 

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QUAD 405 その4

2021-04-16 | メインアンプ

QUAD 405 その4
しばらく聴いていましたが音を出さないときスピーカーに耳を近づけると「サー」というノイズの他に「プチプチ」と小さな音が時々聞こえるので修理してみました。

今回は終段とドライバ以外のTRを全部交換しました。ZTX304は2N5551LにZTX504は2N5401LにBC214Cは2SA1015GRに交換しました。その他ダイオードやコンデンサーなどとゼナーダイオード回路は取り外しました。TRの交換に当たってはECBの足の配置が違うのでよく確認して取り付けてください。2N5551L,2N5401Lは秋月電子で@10円で購入2SA1015GRはガラクタ箱にあったのでそれを使用しました。

ガラクタ箱に部品があったのでその他の部品も交換しておきました。結構交換したなー。

スピーカーを繋いで「プチプチ」音が無いことを確認

 

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SONY TA-F333ESL

2021-04-12 | メインアンプ

SONY TA-F333ESL
知人よりチェックの依頼を受けました。バブル時代のアンプでパワーMOS-FETを使用したアンプでリモコンで音量、ファンクションの切り替えができるアンプです。この時代(いつの時代も同じか)ライバルのアンプがたくさんありSANSUI AU-α607DR,ONKYO A-917,DENON PMA-890Dなど競合製品がぞろぞろありました。

前面 入力切替ボタンとボリュームがありあまり使わないのはシーリングパネルの中にあります。重さは21kgもあります。この時代はデジタル対応アンプが出始めていましたがこのアンプは対応していません。簡易的にチェックしたところスピーカーから音が出ていないようでたまに音が小さく出ることがあるようでなんかおかしいです。

後ろ 少し錆が出てきています。スピーカー端子は大きめですが強度は見た目より弱そうです。

上面を取ったところ 埃がびっしりあります。大きなトランスとSONY得意のGシャーシ、コンデンサーは2種類が見えます。これで85,000円は安い気がしますが激戦区だったので儲けは少なかった気がします。左に見える基板はイコライザの基板でもうこの時代は手を抜いてくるのですが手抜きされずしっかりとした回路が入っています。よく見るとスイッチ類やトーンのボリューム類はコストの関係か消耗品と割り切っている製品も見られます。電解コンデンサーは膨らんではいないようです。他の電解コンデンサーも外見上は特に問題はなさそうです。

フロントパネルを取ったところ。 埃がいっぱいです。

フロントパネルの裏

タクトスイッチのチェックとハンダの修正。

ボリュームはアルミの削り出しを使用していて高級感があります。これLEDランプが内蔵されています。

スピーカー端子基盤を外します。

OMRON G5R-2232Pリレー チェックすると接点抵抗が数十Ωあるので分解、接点のクリーニングをします。このアンプは4Ω負荷で140Wも出るのにこういう小さい容量のリレーで大丈夫なんだろうかと心配になります。

ファンクションスイッチを取り出してチェックとハンダの修正をします。

分解しましたが汚れはそれほどありませんでしたがグリス?が溶け出しているのかな。

フロントのコントロール部分。

SONYコントロールIC 三菱製?

裏から ハンダの修正、ネジの増し締め。

東芝製パワーMOS-FET 2SJ200,2SK1529をパラで使用しています。この時代はパワーMOS-FETを使用したアンプが溢れていました。好みの問題ですが私はどうもこの時代のパワーMOS-FETの音が好きになれませんでした。昔は東芝といえば世界でも有数の半導体メーカーでしたが今は半導体部門も無く会社そのものも無くなりそうですね。

音量用ボリュームを取り外します。

ボリュームは「ガリ」があるので洗浄、接点クリーナーをごく少量吹きかけました。

BIAS調整 T.Pの電圧を30mVに調整 (VR402-Lch VR452-Rch)けっこう電流を流すんですね。

DCバランス調整は横にあります。

DCバランス調整 スピーカー端子の電圧を0mV近くに (VR401-Lch VR451-Rch)

調整中 DCバランスはクリチカルなのでほどほどに 10mV以下ならOK

L,R=100Hz

L,R=10KHz

完成 残留雑音 L,R=1mV  周波数特性 7-80KHz -1db  今回は部品の交換はしませんでした。残留雑音を下げるには電解コンデンサーの全交換と2SK389や2SA1349などのTRや,ICの交換が必要ですがスピーカーから30cm離れれば雑音は聞こえないのでこのままとしました。

試聴中 特に問題は見られませんでした。

 

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DENON DP-55M その2

2021-04-09 | レコードプレーヤー

DENON DP-55M  その2
デジタル針圧計で針圧を測っているときトーンアームの動きが鈍いのが気になっていたので針圧を0gにしインサイドフォースキャンセラーを0にセットしアームを水平にしてヘッドシェルに上から息を静かに吹きかけても動きません(これで動かないと失格)。

トーンアームを外しました。

アームの上下の動きを支えるネジを外すと先端が錆びています。

アーム本体の小さなベアリングは錆で固着しています。

出来るだけ錆を落とし注油して組み上げプレーヤーにセットしましたがトーンアームの動きは良くなりませんでした。ベアリングが完全に錆びていたので無理とは思いましたが・・・プレーヤーは粗大ごみになってしまいました。このDP-55Mはモーターの部品の腐食とかもあったので保存状態が悪かったのかもしれません。

その後、アームを交換しようと思い昔のaudio-technica,Fidelity-Research,Graceなどの中古の製品を見るととんでもない価格になっていてとても買えません。仕方がないのでついていたアームを上下の動きを制御しているネジを緩めて銅テープを小さく切ってスペーサーとして挟んで調整しました。

 

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Neoteck 針圧計

2021-04-08 | レコードプレーヤー

Neoteck 針圧計
カートリッジの針圧はトーンアームで設定するのですがこれが正確ではなくけっこうアバウトなのもあるので針圧計を購入してみました。デジタル式でAmazonで1,399円でした。

デジタル式 針圧計 0.01g精度(まあこんなに細かく測れなくてもよいですが・・)で最大5gまで測れます。外装の色は3種類あるようで私は黒にしました。これ色々なところで販売していますが価格がまちまちで本体が500円ぐらいで「安い!」と思ったら送料3,000円というところもありました。

中身は本体、取説(日本語あり)、ケース、電池3個(使用するのは2個ですので1個おまけ?)基準錘(5g)

SWを入れたところ

測定中 アームの目盛と0.5g違っていましたがこのアーム動きが鈍い感じです。

 

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QUAD 405 その3

2021-04-03 | メインアンプ

QUAD 405 その3
このアンプもパワースイッチが付いてなく不便なのでスイッチを取り付けました。

ガラクタ箱にあったNKKの単極単投S-1Aを使用します。昔は色々なスイッチが売っていたのですが自作する人の減少からかこういうスイッチの種類が激減してしまい寂しい限りです。

アンプに穴を開けて取り付け一緒にスパークキラーも取り付けます。

ついでにツェナーダイオード(これは劣化していました)を交換します。ガラクタ箱にあった東芝製12V1Wの1ZB12。映っていませんがタンタルコンデンサー(3V 100u)も交換します(タンタルコンデンサーは超寿命で故障といえばショートするぐらい(恐ろしい)なのでチェックすると大丈夫でしたが45年も経過しているので交換しました)。

後ろ側 RCA端子は左右に変更しました。

L,R=100Hz 方形波 

L,R=10KHz 方形波 わずかにオーバーシュートがありますが許容範囲かな

システムにセットします。パワースイッチONでもスピーカーから「ボコ」という音がだいぶ小さくなりました。OFFの際は音はしません。

NOTE-PC+DAC+FET-PRI+QUAD 405+YAMAHA NS-451で試聴中 他のパワーアンプより性能で劣っている(失礼)QUAD社のアンプですが音を聞くと他社より優れているように聞こえるのは不思議な感じです。たとえるなら他社のアンプは蒸留水でQUAD社はおいしい水という感じでしょうか?。人間に聞こえる範囲を必要十分な性能でというポリシーなのか余計な音がしないというのが良いのかもしれません。

 

 

 

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