And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

11月への階段

2015-08-24 12:49:42 | 日記
いつから何の曲で武満徹を聴くようになったのか覚えていない。たぶん40年くらい前かなと書くともうそんなに経ったんだと思う。音楽の手帖のシリーズの武満徹、発行を見ると1981年。作品目録の持ってる曲に○をしてあるので、本を買った頃は意識して集めていたはず。武満はレコードもそれなりに出ていたように思う。それで聴いたのが「弦楽のためのレクィエム」か「ノヴェンバー・ステップス」のどちらが先だったかなんて覚えているわけがない。その前に高橋アキのアルバム「季節はずれのヴァレンタイン」が出ていて、その中に「フォー・アウェイ」が入っているのでそれが最初かもしれないが、「弦楽のためのレクィエム」の不安な響き、「ノヴェンバー・ステップス」の尺八と琵琶の場違いな音色のほうがインパクトあった。今でも聴きやすいとはいえないが、当時も友人から何変なの聴いてると言われた。もちろんすべて聴いているわけではないが武満の音楽は一貫した響きがあるように思う。デビュー作「2つのレント」が酷評されたというが、酷評した評論家が見る目がなかったというより、適当に褒められるよりよかったのではないか。「弦楽のためのレクィエム」がストラヴィンスキーに絶賛されてから認められるようになったというが、最初あんなの音楽じゃないとか、インチキだとかけなされていたオーネット・コールマンと何か似てるような気がする。コールマンはどうもいかさまくさい。いきなり出てくるトランペットとか聴くと笑ってしまう。武満も自分の感覚では高尚な音楽には聞こえない。世界的に有名になろうがおかしな音楽。東京芸大首席で卒業したからって必ずしも大作曲家になれないのと逆に大した音楽教育も受けず、日本を代表する作曲家になった。そのおかしな音楽を作る個性がイコール才能なのだろう。代表作はほとんどCDで手に入るのだが、唯一個別で手に入らないのが「水の曲」入っているのが武満徹全集だけでレコードでは持っていても何か悔しくて、たかが2,3分の曲のために全集の中の1巻を買ってしまった。それには歌なども入っていて、昔武満の作曲と知ってびっくりした「燃える秋」も入っている。でも「燃える秋」はハイファイセットで聴きたいな。

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