And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

メイフラワー号に乗る夢を見る

2015-08-25 23:33:34 | 日記
オリバー・ストーンが「JFK」を作ってそのあと「ニクソン」を作ったのも知っていて「ニクソン」はLDで買って観た。この間何気にネットを見ていたらストーンは「ブッシュ」というのも作ってるのを知って、それと「ニクソン」もDVDで買った。ブッシュもニクソンと一緒で尊敬を込めて作るわけがなく、こんな奴がよく大統領になったという映画。信心深かったようでやたらお祈りするシーンが出てくると思ったら、最後にディランの「神が味方」が流れるオチ。どういう歌か知らない人のために書くと神が味方だからどんな戦争にも勝つと皮肉る歌。途中退屈になるくらいの映画だったので「ニクソン」も3時間となると一度は観たから途中で観るのをやめるかなと思いきやなかなか退屈しないで楽しめた。これも基本的というか最初からニクソンの偉業を讃える映画ではなく、間抜けなロバとして扱ってる中にもケネディ兄弟暗殺に関与してたのではと臭わせたりでただの笑いものでなく悪いことをしていた、それもニクソンだけではなく歴代大統領も近いことがあるのではと思わせるところもある。ニクソンが実業家から誰のおかげで大統領になれたと思ってるんだと言われるシーンがあるが、それはどの大統領も力を借りる代わりに見返りを約束するというのは必ずあるのだろう。でもそうやって映画にできるところはアメリカだ。カスター将軍だって、近年は英雄でなくインディアンを虐殺した人殺しと描かれるようになった。奴隷解放で有名なリンカーンだってインディアンは弾圧していたというのだから。第二次大戦の司令官や歴代首相を皮肉った日本映画は観たことない。