And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

ハリウッドの高級便所

2015-02-25 20:11:55 | 日記
今年のアカデミー賞も終わった。これまであの名作からあんなクズまでいろいろ受賞している。ノーベル賞や芥川賞の文学賞と同じで受賞したものがすべていいわけではない。裏もありジョン・ウェイン、ポール・ニューマン、ヘンリー・フォンダのように晩年に名誉賞みたいな形で男優賞やったりとか。ジョン・ウェインは若い頃からどうしようもない俳優だったが、ポール・ニューマン、ヘンリー・フォンダは若い頃にあの映画で取れなかったのかというのがある。ピーター・オトゥールは「アラビアのロレンス」で迫真の演技を見せながら、グレゴリー・ペックのような大根役者に男優賞さらわれたりとか。米英で作られた映画が対象で他は外国映画賞になると思っていたら外国映画でもノミネートされ、最近フランス映画が作品賞取ったようだ。それでも映画を観るときにアカデミー賞のことなど何の役にも立たない。「ロッキー」のようなアホハリウッド映画や「炎のランナー」のような渋い映画まで様々。その割にピーター・オトゥールは男優賞取れなかったとか、ヒッチコックは監督賞取れなかったとか話に出る。本場のでもその程度なのだから、日本アカデミー賞なんか作ったって誰も気にしないし逆に恥ずかしくないのだろうかと思う。ベルイマンは外国映画賞を3度取っているのでアカデミー賞とは関わりあるほうだろうか。「ロッキー」や「タイタニック」と一緒にされてはたまらんが。有名監督でよくあるようにベルイマンもファミリーをスタッフとして、なじみのカメラマン、俳優で固めていた。グンナール・ビョルンストランドなど半分以上に出ているのではないだろうか。少なくとも主要先品は全部出演しているが、ほぼすべてが脇役。「冬の光」が唯一主演作。「愛のレッスン」も主演と言えないことないが女優のほうが主演だろう。女優はその時々の愛人だが、元奥さんが出たりと女優には困らない。もうベルイマンのような映画は興行的に誰も作れないだろう。アカデミー作品賞でもこれは日本ではヒットしなかったんではと思われるのが、「わが命つきるとも」「トム・ジョーンズの華麗な冒険」最近では「ハート・ロッカー」あたりか。「ロード・オブ・ザ・リング」みたいなお子様映画が作品賞というのも驚きというかお笑いだ。ベルイマン、ブニュエル、ワイダ、新藤兼人などの古い映画ばかり観ていても寂しいので、G・クルーニーあたりにクソ映画で金稼いだあとにシリアスなものをまた作ってほしい。