植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

冬の眠りから覚めた人間熊(ワタシ)

2023年02月19日 | 植物
ようやく冬眠を終えて出てきた熊のようなものでしょうか。

12月から二月ほどは寒い外仕事は最低限に抑え、室内に籠って書道や篆刻に明け暮れておりました。しかし、ワタシの体感気温が、そろそろいいのかも、と教えてくれているのです。

今月初旬に、収穫前の「セトカ」がアライグマに荒らされて食われた、という話の続きであります。あいつらも、柑橘類のどれが美味しくて食べやすいか、酸味が抜けて食べ頃かを熟知しているのです。間違っても酸っぱいレモンや夏ミカンは手を出しません。セトカはもう2週間ほど樹上で熟させるつもりだったのに、5,6個食われた時点で7割をやむなく収穫したのです。これは室内で追熟させて食べごろになるのを待てばそのうち美味しくなります。

しかし、どうしても樹上完熟・最高の適期に木からもいだセトカを、その場で堪能したい、という贅沢な願望に抗えませんでした。そこでとった作戦が、①完全防護体制と②おとり作戦でありました。セトカは実を残した枝の部分だけ3重にネットを張り巡らせぐるぐる巻きにしたのです。更に隣に植えているやや大型の皮の厚い「ハルミ」のネットはそのままにしておきました。食い物を求めてきたアライグマはおとりのハルミにいくよう仕向けたのです。

アライグマより、ワタシ=人間熊の方が知能はやや上です。奴らの心理を考え、ぐるぐる巻いて取りにくくしたセトカより、やすやすと侵入できる隣のハルミに向かうに違いない。また、柑橘の中では最も晩成型の品種なので甘く食べ頃になったかのチェックをアライグマにやらせようという目論見でした。野生の動物は嗅覚が優れているので、食べ物が熟して美味しくなったかをちゃんと見極めるのです。

その後の10日間、毎朝巡視していてセトカは安泰であります。そして今朝、ワタシの予想通り、「ハルミ」が二つ食われておりました。

読み通りセトカは面倒くさいか警戒したか無傷で、ハルミのネットの下から潜り込んで賞味したと考えられます。早速ワタシも一つ折り取っていただきました。まだ酸味は残っているとはいえ立派な柑橘、みずみずしい果物になりました。

ほおっておけば今晩以降、アライグマは迷うことなく食べにくるでしょう。これから全部収穫いたします。

更に、昨日思い立ってジャガイモの種芋を買ってきました。ワタシに「家庭菜園」の基本コンセプトは「思いったったら即実行」、別名泥縄方式・でたとこ勝負であります。生産農家さんやきっちりした菜園作りをしてる方は、年間スケジュールをたて、ひと月くらい前から畑作りなどの下準備をいたします。ワタシはその日暮らしなので、あまり細かいことに拘りません。うまくいくかどうかは結局はお天気任せ、そもそも暇つぶしでやっているような作業で、沢山獲れたら喜んでご近所にもおすそ分けし、うまくいかなかったら諦めてほかの野菜を植え付けするだけの事。

例えば「連作障害」、同じ種類の野菜を何年も続けて作ると病気になったり収量が減ったりします。教科書には、連作障害が出やすい野菜類は、続けて植えないで3種類くらいの違った種の野菜をローテーションしましょう、と書いて有ります。また、連作障害を軽減する配合肥料を撒くともいわれます。

そんなことは知っていますが、では冬の時期に植えないでそのままにしていたこの空いたエリアにその前に何が植わっていたか?それがだんだん分からなくなってくるのです。多分、そのどこかには何箇所かに分けて植えたジャガイモがあったのです。しかし元々一か所にまとめないで、空いた所に適当に種芋を植え付けるので正確な場所など覚えていません。

だからお構いなしに元肥・有機肥料・たい肥・ぼかし肥料などを多めに投入し漉き込むために鍬で耕すのです。すると、昨年ジャガイモを植えてあったところは大体わかります。去年収穫し損ねたイモがそのまま残っているからです(笑)。これは、すでに土の中で芽が出始めております。さすがにそのまま植えるのは連作そのものとなりますので、一旦は堀り上げて、別の場所に植えればいいのです。

そんなわけでとりあえず、今朝は、雑草の生い茂った場所に肥料を混ぜ込んで土を起こし、後日もう一度耕したら植え付けいたします。ふと見ると、昨年2月17日に、ほぼ同様のお題で「ジャガイモを植えよう」というブログを書いておりました。やはりこの人間熊(ワタシ)は野生に近く、冬眠から覚め、自然の体内時計で野菜を作り始めているのであります。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« そろそろヤフオク出品という... | トップ | 名優も歳を取る  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

植物」カテゴリの最新記事