植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

生まれて初めてカブトムシを育てる

2022年03月30日 | 動物
 コロナのせいで長男は実家に戻ることが出来ず、2年半ぶりに孫たちと会ったのです。じいじ(ワタシ)はその分を埋め合わせしようと朝から夜まで、出来るだけ一緒の時間を過ごし、お風呂にも入りました。自分の知っているあの子たちは、会えなかったこの期間で、確実にしかも予想以上の成長を遂げていました。兄弟で子供トライアスロンをはじめたので、か細かった体つきがしっかりとして抱えるとずっしり重くなりました。大人の会話にも普通に入って来ました。以前は、発声に少し問題があり言葉がやや遅れていると言われた弟もなんの違和感もなくしゃべれるようになっておりました。

 今度小4になる兄の方に、何気なく「今は春休みなの」と聞いたとき、こちらの気持ちを見透かしたかのように「春休みは宿題が無いんだよ」と即答してきたのには驚きました。大人が子供に対して「休み」を口にするときにはだいたい宿題を気にしていることに気づいていたのです。彼は結婚式では専門のカメラマンの前に出て母親から借りたスマホで写真を撮りまくっておりました。

 弟は、虫が大好きだそうです。ワタシの子供たちもダンゴムシやバッタやらなにやら捕まえて喜んでいましたから、ほとんどの子供は虫好きです。残念ながらワタシはこのブログでも何度か書いていますが虫は嫌いであります。一つには中学生の時に、山に囲まれた田舎の一軒家に移り住んで虫に悩まされたからであります。臭いにおいを出す多足昆虫や巨大な気持ち悪い蛾、カマキリなどろくでもない虫たちがわんさかおりました。

 もう一つは、定年後園芸を始めたら、ほとんどの昆虫たちが草花・野菜・果樹に対して害をなすために「虫憎し」の気持ちしか湧かなくなったからであります。アブラムシを食べるテントウムシ、昆虫を捕食するカマキリや蜘蛛、そして受粉を媒介するミツバチ以外はワタシの敵となりました。見つけたら捕殺、土中にも葉っぱにも殺虫剤を撒くことに躊躇しません。

 そのワタシが、急遽虫を育てるというまさかの事態になったのです。ご近所のTさん、家の庭を走り回る孫を見かけて「お爺さんがカブトムシをあげよう」と約束したのだそうです。Tさんはいつも2匹の老犬を散歩させる80歳近いお年寄りで、相模川河川敷の市営の花畑運営のボランティアをしていて、カブトムシの幼虫を見つけたのだとか。

 それで孫たちは大喜びをしたのですが、残念なのはワタシの忘れっぽく移り気な気質をもろに受け継いでいることでありました。長男親子は一昨日新潟へ戻っていきましたが、カブトムシを置き去りにしていったのです。6月に三男の結婚式があり、長男が再度帰省するまで「保管しといて」という展開になりました。宅配便で送ろうかとも思いましたが、なにせ生き物なので宅配便はどうだろう?、三人目の孫はまだ乳飲み子なので、幼虫をちゃんと育てられるかも心配でありました。保管?このまんま倉庫に置きっぱなしにしておけますか?

 結局虫嫌いで、虫を殺すのが専門のワタシが、カブトムシの世話をする羽目になったのです。メダカは数千匹育てておりますが、カブトムシの幼虫など、勿論飼ったことなどありません。調べると「カブトムシ用のエサ用マット 」なるものをケースに敷き詰めてベッドと食べ物両方になるようです。深さ最低10㎝、蛹になるのにはある程度の広さ・深さが必要なのだそうです。餌も豊富で、広さがあればその分大きく育つ、これは万物共通です。適度の湿り気と温度が急激に変化しないような薄暗い場所が最適 です、とありました。

 一番の注意すべき問題は蛹作りのようです。どうやら今の時期は「冬眠」期間のようです。ほとんど動きません。これが4月頃から活発に動き始め5,6月に蛹になるようで、そのために蛹室を自分の糞で作るという説明と、朽木に潜って蛹になるという両説がありました。Tさんから頂いた幼虫は泥と枯葉混じりの砂で、冬眠時期だから生きていたような状態でした。

 ともかく餌マットと大きめのクリアボックスを買い求めてきました。3千円近い出費ですが致し方ありません。
コイツです。3匹丸々と太っており健康状態には問題がなさそうです。経験的には直接いじくらないこと、人間の手でつかむのは避けた方が良さそうであります。

深さ15㎝ほどにして、更に朽ち木を埋めました。
これは、ワタシがシイタケの原木栽培にチャレンジしてシイタケが生る前に腐ってしまった木であります。なんでも取っておくものですね(笑)。ぼろぼろふかふかになった朽木としてピッタリでしょう。これに潜り込んで蛹になるか、これを食べつつマットの中で糞を固めて蛹室を作るかは幼虫たちの好きにさせます。

 あとは段ボールに入れて6月まで「保管」させていただきます。数日おきに乾燥しないよう霧吹きで水気を足しますがね。死ななければいいが、無事蛹になればいいが、さもなくば忘れっぽい孫たちの頭から消えてしまってもいいかな、と思います。

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