植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

泣き笑いのオリンピックがどうにか無事に終わる

2021年08月08日 | 時事
オリンピックは今日で終わりになります。
昨日は、日中、ゴルフで稲嶺の2位を見届け、レスリングの二つの金メダル獲得、夜は野球の決勝戦とテレビ観戦を楽しませていただきました。

 こないだのサッカー久保君の涙、金メダルを取って感涙の顔、金メダルを期待されながら銀に終わった空手清水さんなどの悔し涙、涙涙のオリンピックではありましたが、感動したか、と問われれば「否」であります。選手・アスリートの皆さんは、これまでの選手生活の厳しさが報われたり、あるいは悲運・自分の力量不足等いろいろなことを思い、涙が頬を伝うのでしょう。
 
 勝負の分かれ目は一瞬であります。着地の瞬間にほんの少しバランスを崩す、ほんのわずかな足の動きでPKを献上する、残り時間0秒で技を決められて逆転を許すなど印象に残る光景がありました。どんなに努力してもどんなに実力があっても、目に見えない勝負の綾や瞬間的な判断の差で勝ち負けが決まります。そうして、それがその選手の人生までも変えることもある、残酷な側面もあるのです。 そんな思いがないまぜになって、選手やその周りの関係者は泣き笑いするのですね。

 表彰台の上に立つと、今度は破顔一笑、メダルが取れた安ど感が湧いて自然と笑顔になるのでしょう。金銀銅の各選手がお互いに讃え合う、リスペクトして思いやるシーンは清々しいものでもあります。

 一方、観ているこっち方の立場になると、少なくとももらい泣きはいたしません。結果が出るまでは手に汗握りテレビに向かって声援しても終わったらテンションは元に戻ります(笑)。失敗してメダルに手が届かないのはつきがなかったせいか、勝つために何か足らなかった選手のせい、泣いてどうにもなるものかと思いますね。金メダルをとってもこちらはせいぜい良かったね、嬉しいねと思うだけで、なんの有難味はありません。

 心に残ったことと言えば、スケートボードの岡本さんが、最後の大技にトライして失敗、4位に終わったのをみて、各国の選手が岡本選手に駆け寄り、肩車して讃えた光景と、白血病を克服した池江璃花子 さんがオリンピックに出場できたことくらいです。

 オリンピックが映す側面の一つが「国家間の競争」でもあります。今も昔もメダル獲得競争があり、昔はアメリカにソ連、ドイツあたりが肉薄するという按配でしたが、近年では国策としてスポーツ選手育成強化に取り組む中国の独り舞台になりつつあります。今度のオリンピックでは旗色の悪いアメリカが金メダル獲得数順でなく、メダル総数順に並べて自国がトップにあるような表記をしています。

 平和の祭典と言われるオリンピックは、実は選手同士も国の争いになり、メダル数でも国同士の競争という形を取っており、国威発揚のシンボルとしてナショナリズムのぶつかり合いと言えます。それは平和ではなく、むしろその対極にある戦争を想起させます。アメリカと中国の覇権争いがスポーツの場でも露骨に表れています。そのためには有力なアスリートを海外から集め外国人を帰化させる、政界的なコーチを招聘するなどの正攻法から、男を女に変える、ドーピング、長期的なホルモン操作などが当たり前のように行われているようです。

 昔は東ドイツでした。最近ではロシアが国家的なドーピングを行っていると認定されました。中国は、飛び込み選手の「ドーピング検体破壊」などどうみても怪しげな行為があり、国を挙げて合法非合法にかかわらない選手養成を行ってるのは想像に難くないのです。来年の北京の冬五輪があるため、IOCはこれに知らんぷりであります。

 現に、陸上女子リレーや女子重量挙げに男の特徴そのものをもった中国「女子選手」が出場してメダルを取っています。外観から見てさほど区別がつかない紛らわしい選手は中国人選手に多く見られました。中国は世界一の大国、無理を通せば通が引っ込む、黒を白に言い通すなどはお手の物です。武漢発生のコロナが、アメリカの研究所でばら撒かれたと主張しているのが中国ですから。

 こうした「疑惑」解明とか、ドーピング検査がこれから行われるのか、興味があることではありますが、IOCは中国に鼻薬をかがされ、何も口出ししません。日本人は忘れっぽい性格であります。済んだことは仕方ないと追求しないお人好し民族です。
 平和の祭典なのだから、細かいことには口出しせずつまらぬ詮索はするな、ということなんでしょうかね。

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