植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

中古品で十分

2021年06月18日 | 書道
 本日は、今月初めてのゴルフであります。いつものホームコース、いつもの仲間とスコアを気にせず回るのでどうということもありませんが、楽しみがあります。先月ヤフオクで入手したテーラーメードのウエッジ3本セット(3万円)をやっと実践で試せるのです。1本1万円は、新品価格の4割程度なのでリーズナブルです。3.4年前の発売で使用感があり、刃先には固いものを打ったらしく少し傷もあります。いいのです、新品でなくても。どうせミドルハンディの年寄りゴルフなので、何もこだわりはありません。人が使ったものでも普通に打てれば結構、新品も一度使えば中古品ですから。

 若い頃は中古品には抵抗があり高くて、新車には乗れなかったことを除いて、質流れなどで中古品を求めることはありませんでした。誰が使ったかわからないものはいかん、というのが親の教えでもありました。しかし、車でもなんでも新品が一度人の手にわたって使われると、ひどく値段が下がるのをみるにつけ中古もありだと思い始めたのです。

 それで出会ったヤフオクがここで2年になります。もうやめようと何度か思いましたが、中古品の出品されたものの割安感と、中にお宝が紛れてくるのではという健全な射幸心には抗えません。ワタシの欲しいものは、そもそもほとんどが実用品なので、どのみちネットやお店で買わなければならないものなのです。

 ゴルフに関しては、やってみないとわかりません。その日の好不調は、誰にも負けない程波が激しく、使うクラブの良し悪しがスコアに影響したかなどははっきり言ってわからないのです(笑)

 もう一つの楽しみが、以前高知の製筆屋さんで作ってくれた兼毫筆であります。書道をやり続けて、自分に合った筆を数十本試しました。3千円の鼬筆が最初に使ったもの、それからヤフオクで通算200本ほど届いた様々な筆でとっかえひっかえ書きました。最高級の羊毛筆までいろいろ試しているうちにその両方の長所を生かした兼毫筆が最も練習で書きやすく、きれいな線が出せると感じたのです。わが師「藤原先生」もそうしたお気に入りの兼毫筆 使って書くのを見て、「書きやすそうな筆ね」と仰いました。

 兼毫筆と言っても、その混用する毛の種類や配分、長さと形も様々であります。ワタシはネットで見かけた「筆庵」というショップの1万5千円の筆が非常に書きやすかったので、条幅にも使えるワンサイズ上のものを探したのですが、あいにく作っていないという返事でした。無いと欲しくなるのが人情であります。切っ先鋭く起筆し、かすれを自在に出し、終筆は柔らかめに納める。墨持ちがよく、穂先が割れず美しい線質を保ちながらも、趣のある字という欲張りなコンセプトなのです。

 そこで相談して出した結論が、似たようなものをオーダーしようということでした。手元に、最も上質な毛質「細嫩光鋒(さいどんこうほう)」の使い古した中古筆がたくさんあるので、これを解体して再利用するというアイデアであります。鼬毛は長毛種コリンスキーの毛を取り寄せてもらい、これに馬の毛などをブレンドして作って貰ったのです。材料費のほとんどを占める羊毛はこちらが提供するので、製作費のほとんどが「手間賃(人件費)」であります。3万円で出来ました。他の市販されてる筆だって、同じ手間がかかってるのにこの値段?という疑問はこの際封印です(笑)。オーダー品・特注品はそういうものを買えるだけの人が注文するのですから、高くても文句を言わないとしたものです。

 手元に届いたのが、この2月でした。待ちに待っていたのに、使うのが惜しいのであります。一度水だけで試し書きはいたしましたが、藤原先生の書道塾で初おろしするつもりだったのがコロナで教室閉鎖(´;ω;`)

 それ以来ずっと使わずに大切に飾ってあるのです。そろそろ辛抱も限界、書道塾の再開も待てないので、練習ながら書いてみようと思います。手間賃3万円とは言え、数十年経過した古い筆で最高級の細嫩光鋒の山羊の毛を使った「宿浄」(長い間寝かせて保管したという意味)、の兼毫筆を使わない手はありません。腕が未熟な分を道具で補う、ゴルフも書道も一緒、中古品でも十分なのです。

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