植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

すいか甘いか酸っぱいか

2023年08月07日 | 植物
果物を目当てのガーデニング愛好者であります。
今年、屋上の花壇に植えた小玉スイカは、4個収穫し、まともに美味しく食べられたのは2個でした。空梅雨に終わった時期からずっとあまりの暑さで、途中1本の苗が枯れた位なのです。雨や過湿を嫌い、暑さと乾燥が好きなスイカですら途中で枯れる過酷な環境で、途中から毎日水やりしてもうまくいきませんでした。

そして、家庭菜園では、大玉スイカを3本地植えしました。一応梅雨に根が水に浸からないよう高畝にし、ビニールでマルチングしたのです。しかし、ひと月以上ほとんど降雨が無かったので7月に入ってからはマルチを外し、逆に一日1.2回散水したのです。

3本のうち2つの苗が6月20日に受粉しておりました。梅雨時期なので、湿った雌蕊は受粉しないので、降雨のない早朝に人工授粉をしていたのですが、今年は何もしないでも受粉してくれました。もう一つの苗はゴーヤの茂ったネットによって日差しが遮られ、水も足りなかったせいか、生育が悪く、最近やっと雑草と葉っぱに隠れて1個だけ実が付いていたのを見つけましたが、受粉時期は不明まだ小玉スイカほどの大きさであります。
また、例年カラスが突くとか、アライグマが出没しているので、美味しくなった頃合いに一晩で食い荒らされるといった被害を経験しております。それで大きくなってきたスイカには蓋を被せネットで覆い、取り払われないよう煉瓦で重しをする、と念には念を入れました。


大玉スイカの収穫の見極めはいくつかの方法があります。まずは受粉してからの日数で、45日から50日という期間が収穫時期とされております。しかし天候、降水量や気温に左右されるのです。それ以外の判定方法を並行して総合的に判断するのです。大事なことは大きさでは判断しない事であります。2番3番生りなどは、スイカの株自体が弱ってきているので、水や養分を吸いあげなくなっています。栄養不足状態で大きくなり損ねるのです。

下のが2番生りで小さのですが、すでにひげツルが枯れてきています。これはあと1週間ほど待ってから収穫にしましょう。


収穫時期の判定法は以下の通りです
①掌でたたいてみる。早い時期ならポンポンとかコンコンとした高い音がします。いかにも堅そうです。これがボンボン、と低重心な音に変わってくるとそろそろであります。これを過ぎるとボトボトした濁った音になって熟しすぎm中に隙間が出来て美味しくなくなるのです。(棚落ちと言いますね)
②ツルとスイカをつなぐラインの5cmから10㎝ほど離れたところに「巻きひげ」がつきます。これはスイカがころころと動いていかないように、どこかに巻き付く仕組みです。その巻きひげが枯れて濃い茶色に変わったら熟してきた証拠であります。
③下のお尻の部分(花が咲いた後の痕跡)が少しづつ大きく膨らみ5円玉くらいになる。このくらいがちょうどいい時期です。
④さらに肩の部分が盛り上がる、とか葉っぱが黄色く枯れてくる、縞模様がはっきりして盛り上がる、など様々な外観的な兆候を観察します・
⑤それから、食べる時期を考えて収穫するのも一つの目安であります。スイカが熟すのはだいたい8月です。この時期、お盆や夏休みで家族が大勢集まる、そんなときに自家製のスイカを切ってみんなで食べるというのも楽しみの一つなので、多少早くても遅くても、みんなが集まる日の二日前に収穫するのがベストともいえるのです。収穫したら常温で1・2日置く、追熟して甘くなるわけではありませんが、神棚や仏壇に上げてお供えする間、少し水分がとんで水っぽさがなくなり美味しく感じます。

そして今朝は受粉から数えて48日目に当たります。早ければ10日には子供たち家族が集まり始めるのです。
そういう意味で、下の二つがまさに収穫期であります。これから収穫しますよ。

なかなかの大きさになりました


美味しく甘いはずなのです。土作りには自家製有機肥料をたっぷりやり、途中でも万田酵素の液肥を流し、しつこく生えてくる雑草を抜き続け、水やりまでしたのです。なんとか害獣の被害も出ませんでした(突いた跡はあるのです)。一生懸命手間をかけ育ててきたのですから。自分で育てたすいかを孫たちに食べさせるのが楽しみの一つでもあります。 
で、先程今年お初の大玉スイカ9キロ収穫しました。美味しいのは保証いたします。

コメント
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