植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

村田兆治 をしょっぴくのはいささかやりすぎでないか

2022年09月26日 | 時事
村田兆治 さんが、東京羽田空港で「暴行罪」で逮捕されました。暴行罪は、殴ったり蹴ったりしなくても大声で恫喝したり、胸ぐらをつかんだりすることも該当し、「意図的」にやったことが必須であります。暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金、となるようです。

村田さんは、携帯が入った紙袋を持ったまま保安検査場のゲートをくぐろうととして、幾度も「ピーっと鳴って」やり直しされたことに腹を立て、女性の係官を押しのけて進もうとした、と報道されています。行く手を遮られれば当然どこかに触れたでしょう。突っ切ろうとしたら明確な航空法に関わる犯罪になりますが制止されたのです(未遂ですね)。暴れたと言われていますが、恐らく最初から暴れたのではなく、幾度も同じことをされてカッとしているところに警官が多数で押し寄せて、もみ合いになったと解すのが自然であります。180㎝を越える大男で、鍛え上げた肉体を持っている男なので威圧感はあったでしょう。しかし、顔を見れば村田さんとわかるでしょう。警察官だってもう少し穏便に済ませることが出来たはずでしょう。こんなのは微罪取るに足らぬ程度のことでしょう。

それが、これで既に二日間留置されており、たぶん正式に送検されるでしょう。

しかし、変だなぁと思うのです。村田さんが勝手に怒ったのではなく、怒らせるような対応をした係官たちにもその責任があるのではないか、ということです。折しも コロナと安倍さんの国葬で、厳戒態勢となり検査場での対応もより厳格になっています。ちゃんと理由を丁寧に説明したうえで、金属探知機に引っかからないよう誘導すればなにも問題は起きなかったと思いますが。

突き飛ばしたならいざ知らず手で押して、前に進もうとしたぐらいで「暴行罪?」と思いませんか。こんなことは世の中、日常的です。混んだ電車を降りようとして前に立ちはだかる人の背中を押したことは何度もあります。道の真ん中に立って通行の邪魔をしている若者がいたら黙って肩に触れて通してもらいます。強いか弱いかは主観の問題です。村田選手の時代はマサカリ刀法で40代まで不屈の投手として一世を風靡した「野武士」然とした選手で、ファンも多かったのです。

真っ先にワタシが感じたのは72歳の老人、この世代になると「怒りっぽくなる」であります。医学的には加齢による「脱抑制 」というそうです。あるいは易怒性とも呼びます。 ワタシの近所にもこんな高齢者が多くいて、大声で人を罵倒したり攻撃しようとするおばあちゃん、自治会の細かい手順が気にくわないと会長宅に電話するお爺ちゃん、家族が迷惑しているという話も多く耳に入って来るのです。

その大きな原因が「認知症」であることが広く知られています。特にピック病 という認知症は記憶障害よりも怒りっぽい症状が先に出てくるようです。何かをきっかけに怒り出したら制御が効かない病気であります。それがそうなら「意図的に暴行を加えた」とするのは余りにも恣意的な運用であります。

もう一つは糖尿病であります。特に低血糖状態になるとイライラが募り、抑制できなくなって、暴言や暴れるといった異常行動をとる ことがよくあります。かく言うワタシも、基本的に2型糖尿病の診断を10年前にうけ、生活習慣の改善でコントロールしながらも、時として体が震えるような感情に陥ることが幾度かあります。さすがに、身内に向かって大声で怒声を浴びせるまでには至っておりませんが。

歳とって、妙に怒りっぽくなった、抑制が効かなくなったという現象が増えてきたら、まず本人も身内の方も、病気を疑うのが良かろうと思います。

村田さんは、ちゃんと弁護士を雇い、更に総合病院で診察・検査を受けるが好かろうと思います。

そういえばNTTでAIを活用した通話による認知検査が出来る無料診断が発表されました。忘れないうちに一度チェックしてもらおうと思います。
コメント (2)
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