植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

目が曇ってるのか メガネが曇っているのか

2020年10月28日 | 植物
 相変わらず、ナマクラ農法・手抜きガーデナーであります。せっかくの秋の園芸日和なのに、メダカや書道、スマホゲームにヤフオク、そしてこのブログと、自分で蒔いた種、日々大忙しで目が届きません。
 
 なにより不得手な整理清掃を怠っているので、どこもかしこも雑然としておりゴミや汚れも目立ちます。それというのもワタシの隠れ家(コンビニの裏の緑地と2階)は誰も立ち入りませんからやりたい放題、誰からも文句を付けられないからであります。

 とはいえ、このところ意を決して建物周りの草取り、ゴミ清掃、物置の片付け、鉢物の整理などに取り掛かっております。このブログもメインは「植物・園芸」なので、今少しちゃんとしなければならないのです。

 人間というのは、案外目の前にある物に気づかないそうであります。人間の脳は、過去の記憶データベースがあって、目に映っている光景はその大部分が「端折って」アバウトに認識し「こんなもんだ」という風に考えるのだそうです。瞬時に切り替わる視野の先の事象を全部把握して記憶に残すなどということは不可能で、じきにキャパシティーを超えますからね。

 自分が見えているものは現実とは違うのだと考えていいのです。例えば鏡に映る顔は自分の都合にいいようにデフォルメされ、嫌なところはぼんやりするので、いい顔に見えたりしますね。ワタシが書いている書も、書いている時はとても上手に見えるのですが、いざ写真に収めてみると案外粗が見えて幻滅したりしますな。

 朝から気合で外仕事をしていましたが、このところ全く気づかなかったことをいくつか発見いたしました。
 

 まずこれ、合歓の木です。数日前には蕾を見たような気もしますが、こんなにいっぺんに咲いていたのです。昨日もおとといもこの傍で草取りしたり、薔薇の手入れしたというのになんにも気づいていませんでした。びっくり!!
合歓の木は中国では夫婦和合のめでたい樹木ですが、巨木になるので少し敬遠されるようです。四季咲きで、春秋に開花した時はさながら桃源郷もかくや、と思います。ほんのりと桃のような芳香もあります。

それから、枯れて捨てようと思っていた鉢に若葉が!!

これは「ナツボウズ」という沈丁花の仲間、黄花沈丁花とも言います。夏の時期に葉っぱを落とすので夏坊主と呼ぶのですが、この猛暑と日照りで木まで枯れたので、ガッカリしていました。ところが、昨日鉢の片付け中に雑草の陰に隠れて新芽が出ていたのです。キャー嬉しい。(⋈◍>◡<◍)。✧♡

更に、これシイタケの原木になんとシイタケ誕生!!!
物置の陰に一本だけ置いて、たまに水遣りする程度ですっかり忘れていました。日陰のベンチ裏なので気づきませんでしたが、久々の草取りと掃き掃除で木を動かしたら裏側にありました。てっぺんはナメクジに齧られており、少し水分も足りませんが、どうしてどうして肉厚のいいシイタケです。

 シイタケの原木栽培は、7年ほど前にチャレンジしました。3年目には沢山獲れたのですが、その時には結局一度もシイタケが出ない原木が3,4本ありました。また、その2年後にはほとんどとれなくなってしまいました。本来なら5年位は次々に生るはずなのです。

 原因は「白アリ」でした。栄養のある白木の部分を食べつくし、外皮を残してスカスカになったのです。それでシイタケ栽培を諦めてしまいました。ナメクジもさることながら、原木に侵入するシロアリを防ぐ手段が思いつかなかったんです。この榾木(ほだぎ)も、来年は白アリが入るかもしれません。食べ物なので殺虫剤を撒くのも憚られるのです・・・
 しかし、今夜はバターで炒めるか、焼いて獲りたての「青柚子」を絞って酢醤油か。楽しみなのです。

 最後はこれ、ガーデニアアフリカです。
  名前の通りクチナシ(ガーデニア)の一種で、熱帯性耐寒性が低いので冬越しは屋内になります。以前近種の ゴールデンガーデニアはあえなく枯らしてしまいました。いずれもクチナシ独特の甘い香りがするのですが、ちょっとずつ違う匂いなんです。
 枯らさないよう育ててはいましたが、実は2番目の開花、最初のは萎れてから咲いていたことに気づくというあるまじき失態でした。

 それにしても、ここにいるメダカや植物の運命や行く末は、ほとんどがこのワタシに委ねられているのであります。瞠目し気を確かに世話をしなければ、と身が引き締まるのは、このところの冷え込みのせいだけではありませんね。

老化が進むと、脳と同じように眼もだんだん衰えてまいります。かすんだりぼやけたりしてまいりますな。眼鏡を洗って、ビタミン剤を飲み、ちゃんとはっきりくっきり見えるようにせねばなりません。

 
 

 

コメント
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