昨日は友人・先輩ら4人で浦和(さいたま市)のラーメン屋に行った。
「めっちゃ、うまいぞ~!!!」友人Kがとにかくお薦めのお店だ。
ものすごい空腹のままで、4人は夕方4時45分にお店に着き、店の前で開店を待っていたら……5時になっても開店する気配がない。あれ?
店の換気口から、すごく美味しそうなにおいがして、余計に食欲をかきたてられる。
「まさか…開店って5時じゃないのかな~」先輩が不安そうな声で言う。
「ちょっと待ってろ、前の自転車屋のおっちゃんに開店時間を聞いてくるから!」
その先輩がテクテクと横断歩道を横切り自転車屋に入っていくと、すぐにその先輩は出てきた。心なしかうつむき加減だ…。
「6時だってさ!!!」
どうしようか…。みんな昼ご飯を食べていないから空腹の限界だ。
しかも…ふと見ると少し離れた所にラーメン屋があるではないか…。
「あっちの店でもよくないか!?」一人が言った。
そのセリフは、みんなが恐れていた一言だった。一気に「あの店でも良いんじゃないか」という空気が全員を支配した。
1時間待てば、開店…。しかし空腹の限界。どうしようか…。
「1時間あるならさ、先に川越での用事を済ませてきちゃおうぜ!!それからまたこの店に戻って来ようぜ!!」
そう、ラーメン屋で食事した後に、俺たちには川越まで行く用事が残されていたのだ。
「えぇぇ~。ここから川越まで何分かかるんですか!?すっごい遠いでしょ!!もう、このラーメン屋はあきらめて、川越に行く途中のどこかで食べましょうよ~」と、俺は言ったが、他の3人は…
「いや、この店で食べる!!絶対に」
結局、車に乗り込み川越を目指した。辺りはすっかり暗くなっていた。浦和から大宮を抜け川越方面へ車は進み、遠くに見える繁華街の灯りをみんなで見ながら、
「夜景がきれいだな~!!でも腹減ったな~」
「あのでっかいキレイなビルは何のビルだろうな!!しっかし腹減ったな~」
「川越には久しぶりに来たよ~。あぁぁ~腹が減ったでござる。腹が減っては戦もできぬ。」
という具合に、話す内容の語尾に空腹を表す言葉がついた。そのやり取りが、馬鹿らしくてかなり面白かったのですが、川越までは、かかった時間以上に遠く感じた。用事は5分で済み、そこからすぐに浦和へと戻った。
戻ってきたら店の前には、大行列。(大行列とまではいかないけれど、すごく行列が長く感じた…)
「あの列に…な、並ぶの??」恐る恐る聞いた。
「当たり前じゃないかぁぁ~!!!」
というわけで、並ぶこと約1時間…。やっと店内に通された。
「ラーメン、麺増し(大盛り)で。」
数分後、自分たちの目の前に運ばれたラーメンは、丼からうどんのような太い麺が溢れんばかりに盛られている。(おそらく普通のラーメン屋の大盛りの2倍はあるだろう)
食べられるのか…。これ、果たして食べきれるのか…!?
あんなに空腹だったのに、目の前に運ばれたラーメンを見ただけで、満腹になりそうだ。丼からはみ出している麺を食べはじめると、スープに全く絡んでいないため、麺の味しかしない…。
早くスープまでたどり着きたい。
早くにっこり笑って「うまいね~このラーメン!!」って言いたい。
食べても食べても麺が続く…。不安が頭をよぎる…「無理だ。」
結局スープまでたどり着いた頃には、すでに時は遅し…。
「うまいかも…。あはは」そんな感想が自然と口から出た。
食べ物は絶対に残してはならないと育てられたので、必死に麺とチャーシューと野菜との戦いを繰り広げた。
この戦いは、「すごいラーメン屋だったね~」という感想で幕を閉じ、4人は肩を落とし、それぞれの家に帰っていった。
今度は麺増しにしないで、普通にいただきます。味はおいしいので。
生徒のみんなはどんな週末を過ごしたのかな。
何か楽しい経験をしたなら教えてくれな!!
ガク