ラミ・デュ・ヴァン・エフ シェフのブログ ~言葉の錬金術~

フランス料理に限らず、色んな話のブログ内容です。

酪農大国には必ずこれが生まれる

2009-07-10 22:37:26 | Weblog
 梅雨入りしたのかどうか分からない天候で、「雨が」降るなら降る!降らないなら降らない!どっちかにせんかい!という気持ちが出てしまう今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 突然、物凄い雨が降る事を「ゲリラ的豪雨」という表現をしますが、そこで「ゲリラ」という言葉を使ってもいいのか?と漠然と思ったりします。
 昔、「太陽の牙 ダグラム」というロボット系アニメがありましたが、主人公がまさしく「ゲリラ」であり、連邦軍へ反旗を翻し、最新鋭ロボット「ダグラム」を奪取し戦う、ゲリラ組織「太陽の牙」の物語でありました。
 子供ながらに「難しい内容だ。」と思っておりましたが、人気が無かったのか、それとも内容が内容だけにクレームが付いたのか、すぐに打ち切りとなってしまいました。「太陽の牙」も悪かったのでしょうか?でも太陽の前に「真っ赤な」などという言葉がついていたら、打ち合わせ段階で却下されたでしょう。
 「ゲリラ」を辞書で調べると、「少人数で奇襲して敵をかき乱す、戦法(部隊)」とあります。
 局地的に、しかも突然の豪雨が「ゲリラ的」なのかどうか辞書を見る限り疑問ではありますが、「ゲバラ的豪雨」よりは分かりやすいのでしょうか。

 さて、話は変わりますが、昨日、新しいフロマージュ(チーズ)が入荷しました。
 ここに紹介をしつつ軽く説明をしたいと思います。(ホントに軽くです。もっと詳しくお知りになりたい方はご来店ください)
 
・サン・マルスラン Sant Marcellin
(ドーフィネ地方で生まれたこのチーズは、街の名前がつけられています。15世紀頃は山羊乳製だったそうですが、20世紀に入り牛乳製に変わったそうです。熟成が進むとミルキーな美味さが堪能できます。)

・カベクー・フォイユ Cabecou Feuille
(オック語(中世プロヴァンス語)で小さな山羊のチーズを「カベクー」というそうです。因みに「フォイユ」は「葉っぱ」という意味です。つまり、このチーズは葉っぱで包んであるチーズ、という事になります。オー・ド・ヴィーにくぐらせた栗の葉っぱで包み、黒胡椒を利かせてある「カベクー・フォイユ」は、独特の香りがありますが、シェーブル(山羊乳チーズの事)特有の酸味があり、蜂蜜をかけて食べても美味しいものです。)

・ブルー・デュ・ヴェルコール=サスナージュ Bleu du Vercors-Sassenage
(青カビチーズです。非常に好き嫌いが分かれるチーズでありますが、このブルーチーズは、角のない青カビの味が深みのある味わいをもたらしています。カビ部分を食べると「鰹節」のような風味も感じられ、郷愁を呼び覚ます事でしょう。ワインを合わせるならミディアムボディーの赤をチョイスするのが良いかもしれません。)

・アボンダンス・フェルミエ パカール社 Abondannce PACCARD
(オート・サヴォワの北にある緑豊かな谷の名前に由来するアボンダンス。牛乳から作り、共同のカーヴで3ヶ月熟成させた後、熟成に秀でたパカール社のカーヴでさらに数ヶ月熟成させます。普通のアボンダンスは今まで食べた事がありましたが、パカール社熟成は初めてでした。豊かな風味と濃厚な味わいはこれまでのアボンダンスとはまったく別物になっていて驚いてしまったくらいでした。)

・アフィデリス Affidelice
(シャブリで洗って熟成させたアフィデリスは、その筋では有名な「ベルトー社」の一品であります。ウォッシュ特有の香りはありますが、それほどきつくなく、どちらかというとマイルド。しかし、口当たりはネットリしていて口中に纏わり付く濃厚さが堪りません。「日本酒や焼酎との組み合わせもおすすめです。」と付け加えられておりましたが、当店には日本酒はありますが焼酎はありませんのでご了承ください。)

 と、このようなライナップであります。
 
 既にお気づきだとは思いますが、「軽く」説明する、と前置きしておきながら、まったく「軽く」ない説明だったと思います。

 自分自身でも書いているうちにノってきたのが分かりました。

 これが文章を長くする要因なのですよね。

 いつもの事だと思ってお許しください。






 
 
コメント
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