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風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

ドイツの旅24/ベルリン4・ザクセンハウゼン強制収容所跡

2016年07月03日 | ドイツの旅2016年
 ザクセンハウゼン強制収容所
6月2日 今日は、ザクセンハウゼン強制収容所に行きました。 日本で申し込んだ現地ツアー=「ザクセンハウゼン強制収容所ウォーキング」(インサイダーツアー会社)に参加しました。料金は17ユーロと格安です。行きのザクセンハウゼン駅までの交通費3ユーロは自費で、帰りの交通費はツアー料金に含まれているので実費20ユーロです。ザクセンハウゼン強制収容所の入場料は無料です。ユダヤ人の強制収容所というとポーランドのアウシュビッツ収容所が有名ですが、ベルリンから北にわずか30km行ったオラニエンブルクに総面積190ヘクタールほどでの広大さのザクセンハウゼン強制収容所がありました。
 
この収容所は、初めは共産党員や社民党員などの政治犯が多かったのですが、次第にユダヤ人の強制収容所ともなり、最終的には20ヶ国20万人のユダヤ人が収容されたそうです。朝9:50、集合場所は動物園駅前のマクドナルド前、とてもわかりやすい所で、着くと大勢の客がいました。私が参加したのは英語ツアーで参加者は18人、スペイン語ツアーは多くて25人ほどでしたでしょうか、その他ベルリンの壁を訪れるツアーなど格安の10程のウォーキングツアーがあるようです(毎日でないツアーもあります)。日本語のツアーはないようです。私は、ビスマルク通り駅9:10の電車に乗ったので早く着いたので、近くのカイザー・ヴィルヘルム記念教会の写真を撮りに行き、帰りに無料トイレがあったので入りました。
動物園(ツォー)駅 カイザー・ヴィルヘルム記念教会
 
動物園駅を10:10に出発し、10:45発の電車でザクセンハウゼン駅に向かいました。
ザクセンハウゼン駅
 
11:12着でした。 そこから30分ほど歩くと現在では閑静な住宅街の中に、 変哲もない壁が現れます。入り口です。
 

第二キャンプ(強制収容所)入り口 ビジターセンター
 
一辺600mの三角形をした敷地・トライアングルと呼ばれたそうです。

キャンプ通り 壁と監視塔
 
 
真ん中の肖像写真はレーニンです。ソビエトがここを解放したようです。 SS Troop Camp
 
中央司令棟の入り口 収容所への入り口
 
「労働は自由をもたらす」という収容所のうそぶいたスローガンが描かれた扉
 
収容所の周囲は高電圧の鉄条網と柵、2.7mの高さの壁で囲まれていました。鉄条網と壁の間は2mほどは看守の巡視路でした。さらにサーチライトと機関銃が備わった監視塔もかなりの数が設置されていました。
  
ナショナルメモリアル塔                  
      
慰霊碑 Infirmary barracks
 
囚人の洗濯棟と集会室                 
 
囚人服 むち打ちの道具 身長を測ると言って背後から銃殺したそうです。
   
ロッカーとベッド 一辺10cmほどの非常に小さいチェス盤 ガスマスクでしょうか。 
  
キッチン棟 野菜などを洗った部屋
  
建物の番号を示す標示跡、まさにバラックと呼ばれていたのですね。
 
犠牲になった人々の写真
 
遺体安置場所
 
遺体等を処理する施設   25Execution trench 26番Burial ground with ashes of victims 1,2 27 Station Z 27全景 
  
遺体を焼く施設
 
Station Z [最後のステーション]とありました。                 
 
メモリアル

監視塔
   
電柱 絞首刑柱跡
  
15barack38(ユダヤ人囚人棟・展示室)
 
VIP棟の囚人室とトイレ跡 三段ベッド
 
この収容所には、特殊技術を持った「囚人」達もいて、偽札作り等の特殊な仕事をしたとも言われています。
洗濯室 囚人たちが描いた絵の一枚
  
地下資料室[亡くなった人々の写真や経歴などがファイルされています。]
  
vip囚人室 死んだ人というプレート
  
地下の狭い懲罰室跡
 
1時15分から15分ほど自由時間があって昼食、私はサンドイッチと水とココアとバナナを持っていきました。3時にガイドは終わり駅に向かい、15:45の電車に乗って、16:05中央駅に着きました。天気予報ではこの日も一時雷雨とあったので傘や合羽を用意したのですが降りませんでした。しかし気温は高く、日差しは強かったです。そして、夜9時頃5分ほど強い雨が降りました。ザクセンハウゼン強制収容所跡は、事前に鉄道[近郊線、チケット、ダイヤなど]を調べればもちろんツアーではなく、
個人で行くことも出来ます。入場料は無料です。午前と午後、英語とスペイン語のガイドツアー[14ユーロ]もあります。レストランや店はないので自分で用意する必要があります。駅からの道にも食べ物屋は土産物屋はありません。
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ドイツから帰ってきてすぐ、この映画を見ました。強制収容所で、ゾンダーコマンドと呼ばれたユダヤ人「囚人達」は、遺体処理などの特殊な仕事をさせられた後、彼らのほとんども殺されました。しかし、彼らはその事実を紙などに書いて瓶などに埋めて記録したそうです。ユダヤ教では、遺体を焼却すると死後「復活できない」と信じるそうです。サウルは、残された二日間、一人のユダヤ少年を自分の息子と信じ、彼をユダヤ教に従って埋葬しようと奮闘します。この映画は、そんな歴史の二日間の断面を描いています。私は、映画を見ながら、ザクセンハウゼン強制収容所に思いを馳せました。普通の人々が、想像を絶する残虐性を発揮することは、やはりあり得ると言えます。ナチやファシズム、日本軍国主義、ポルポトなどの事実を私達は知っています。冒頭の写真の「労働・勤勉は自由をもたらす。」は何ともむごい"標語"です。昨年、タイのカンチャナブリー戦争博物館を訪れた時、日本軍の同様の標語がありました。"…If you work hard you will be treated well but if you do not work hard you will be punished" さて、大袈裟ではなく、人々・人類は学び、賢くなり、進歩しているのでしょうか。そして、私達はこれからの人々・人類の未来を「希望」として語ることが出来るのでしょか。【6月2日終わり】

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