<続き>
【貴人たちの風雅】
【銀(しろがね)の光輝】
【躍動する俑】
以下、あまりにも著名な唐時代の俑が展示されていたので紹介する。
三彩文官俑 唐 高 87cm
加彩武人俑 唐 高 56.8cm
褐釉馬俑 唐 78cm
唐時代の馬俑と云えば三彩馬俑であるが、当該褐釉馬俑も名高い。
加彩女子俑 唐 高 45.9cm
唐時代の美人と云えば、ふっくら、ぽっちゃり美人であった。この姿形もよく目にする。
加彩騎馬狩猟俑 唐 高 45.2cm
キャップションにもあるように、この胡人像はソグド人を写したものと云われている。シルクロードを経由してはるばる到達したものである。このソグド人は新羅にも渡来した。
慶州 掛陵 胡人石立像
文官像 慶州 龍江洞古墳出土 7世紀
唐王朝と同時代の慶州(統一新羅)に胡人の足跡と思われる石像や文官像(俑)が出土する。西域の文物を新羅までもたらしたであろう証である。
そのシルクロードの東の果てである日本にも、西域の品々がもたらされた。ガラス(玻璃・はり)容器などは、そのさいたるものである。それはガラス容器が自ら歩くわけではなく、必ずもたらした人物が介在する。残念ながら日本では胡人俑が発見された形跡はないようであるが、このソグド人がもたらしたであろうと想いを馳せてもよかろう。
今回で、古代鏡展示館の展示品紹介を終える。
<了>
古代鏡展示館の展示品紹介良かったです。全10回にわたりの掲載でしたが毎回ワクワクしながら見ていました。今朝の末尾
「日本では胡人俑が発見された形跡はないようであるが、このソグド人がもたらしたであろうと想いを馳せてもよかろう」の文章にロマンを感じました。これからも期待しています。