KLセントラル駅付近のクランバレーにイスラム美術館があるが、周囲は閑静で立地は抜群である。イスラム教関連美術品だけではなく、一般的なイスラム美術品も展示されており、良質な展示品が並んでいる。中世のイスラム陶磁の展示は圧巻である。
下の写真はエントランスの柱で、モザイクにより、仏教でいうプールナガタ(満瓶)に活けられた一輪の蓮が表現されている。泥池から汚れや穢れなく咲く一輪の蓮に、古代の人々は崇高さを見出したのであろう、それは仏教徒であれイスラム教徒であれ、共通の想いだったようだ。
館内には多くの写真のような、世界各地のイスラム教寺院の模型というかジオラマが展示されている。中には中国・新疆の清真寺の模型まで展示されている。
下の写真はエントランスの柱で、モザイクにより、仏教でいうプールナガタ(満瓶)に活けられた一輪の蓮が表現されている。泥池から汚れや穢れなく咲く一輪の蓮に、古代の人々は崇高さを見出したのであろう、それは仏教徒であれイスラム教徒であれ、共通の想いだったようだ。
館内には多くの写真のような、世界各地のイスラム教寺院の模型というかジオラマが展示されている。中には中国・新疆の清真寺の模型まで展示されている。
注目したいのは、下の玉による器である。インドでは陶器の器は、衛生上の問題で少なかったようで金属器や、上流階級では写真の玉器が使われていたと云われている。
下の写真は魚飾のネックレスで、一目見ると東南アジアの装飾品かと思われたが、キャップションによる説明では、イランの19世紀の作品であるとのこと。イランでも中国でも東南アジアでも、魚は多産で家門繁栄のしるしとして多用されたようである。
最後に陶磁器ファンのためにペルシャ陶磁の写真を掲載しておく、いずれも中世のもので、最初は幾何学文のタイルとその文様を描き出すまでの手順が展示されている。次は12-13世紀のミナイ手、10世紀のニシャプールのスリップウエアーである。ペルシャ陶磁愛好家には垂涎の陶磁器展示が並んでいる。