網創漠蓄

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ドラえもんに出来ることと出来ないこと

2010-02-27 08:44:12 | その他漫画
MOON CHRONICLEさん経由で
ドラえもんがのび太を勝ち組にできた理由
ドラえもんがのび太を勝ち組にしなかった理由を見て、
ちょっと以前から思っていたことも織り交ぜて書いてみます。



実はドラえもん、のび太の双方の努力如何に関わらず
物語当初から決して変えられない事柄というものがあるのではないかと。
それは例えば、「セワシがドラえもんをのび太の許に送り込む」こと。

ドラえもんを送り込む理由がなくなるほどのび太が成長を遂げて
子孫であるセワシが困らなくなってしまうと
それはタイムパラドックスを引き起こす可能性があるので。



また航時法等との兼ね合いでタイムパトロールから問題にされないのも、
そういった「ドラえもんが来るという歴史」というものが
歴史に組み込まれ安定化したことも大きいのではないかと。

ただし安定化するまではだいぶ揺らぎがあり、
それで設定変更なども説明できる可能性があります。
例えば、

当初の歴史
↓ドラえもんが送り込まれる
ドラえもんが来るが時間旅行禁止に伴い強制的に帰る
↓時間旅行者に遭遇した現代人による検証
方倉設定近い未来図
↓ドラえもん滞在長期化に伴いドラミの誕生
大長編の発生・のび太たちの成長促進
↓ドラえもんの存在の周知・ドラえもんズなど登場
「2112年ドラえもん誕生」に至る未来

という感じに。



実際、初期のセワシの動機はかなり強烈でしたが、
(原作者が決定版と認めた)「2112年ドラえもん誕生」では
動機自体がかなりあいまいなものになっています。
それでも長年一緒に過ごしたドラえもんを送り出しているわけですが。

そんなわけで結局ドラえもんはのび太を
「大きく変えたが結局大して変わらなかった」位の感じになるのではと。
また、タイムパトロールも「歴史の安定化」に行き着く歴史改変には
寛容に接しているのではという推測も出来ます。

かなり物理学近い考察になりましたが。


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