網創漠蓄

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テンペ

2008-02-16 22:14:54 | 社会・地理・歴史
Τεμπη(現代ギリシャ語の発音ではTempi)
ギリシャのテッサリアにある地名で、主にテンペ峡谷が知られている。

テンペ峡谷は観光地であるとともにテッサリアの要地でもあり、
古代ギリシャの幾度かの戦争で名前が出てくる。

ペルシア戦争ではギリシア諸都市がテッサリアの親ペルシア派を威嚇するため、
テンペ峡谷に約1万の兵を派遣した。ただしマケドニア王アレクサンドロス1世の使者に
ペルシア軍の強大さを説かれて撤退、見放されたテッサリアはペルシア側についた。

第一次マケドニア戦争ではマケドニア王ピリッポス5世が南進時に守備隊を置き、

第2次マケドニア戦争では同じくピリッポス5世がキュノスケファライの戦いで敗れた後
テンペまで逃げ、そこで休戦条約を結んだ

テンペという地名はアメリカのアリゾナ州にもある。

また火星の地名、テンペ・テラ(Tempe Terra)の名前の由来となった。
Terraは英語では「テラ」と読むが、
ラテン語では「テルラ」と読み、土地・地球という意味。