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■製作年:2011年
■監督:デビッド・O・ラッセル
■出演:ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、クリス・タッカー、ジャッキー・ウィーバー、他
人間誰でもどこかおかしいところがあるにきまっている。おかしいところがない方が、逆におかしいのだ。この「世界でひとつのプレイブック」は、ちょっとだけ精神を病んだ人達が登場する映画ですが、設定が実にユニークであり、脚本が細部に渡るまで配慮されていてとにかくよくできている、登場人物は誰もとても愛らしく、最終的には心が暖かくなるハートウォーミングな作品です。
特に前半部分の登場人物の会話やエピソードがめちゃくちゃ面白く、笑うわ、泣けるわで、見ていて、これ、すごい傑作じゃない?と思わされる内容でした。絶妙な演出は、ただただ頬が緩むしかないという感じで…。ただ映画は泣ける落とし所をちゃん用意して終わっているのですが、予定調和というか、予測できた終わり方で、それまでの展開がすごく面白かったのでちょっとだけ残念な気もしました。えーっ!こんな終わり方あり?という持って行き方だったら、自分としては最高の映画になったのになあ…とよかっただけに、欲も出てしまいました。アメリカ人はこうした終わり方がきっと好きなんだろうな。
夫を失いそれが原因でちょっと病んでしまったクセのある女性ティファニーを今最も注目株といわれるジョニファー・ローレンスが演じ、アカデミー賞主演女優賞を取っています。この女優は若いのにもかかわらず存在感がものすごくあってびっくり。その名前を頭に刻み込まれました。同じく妻の浮気が原因で障害事件を起こし躁鬱病となったパットを演じたブラッドリー・クーパーも主演男優賞をとってもおかしくないほど好演で、なんとも言えないいい味を出していました。そしてそれを補完するように脇を固めたのが、これまた若い時にはクレイジーな役も多くあったロバート・デ・ニーロが、ギャンブル好きでフットボール狂いの渋い父親を演じ、これも絶妙な味をだしていますが、先ほどのジェニファー・ローレンスがロバート・デ・ニーロに全然負けていないのが印象的なのでした。
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