飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

江戸川乱歩の研究?38⇒「幽鬼の塔」から

2006-06-23 | 江戸川乱歩
お金を燃やすこと、彼は絶望から全財産を焔の中に投じ、その燃え行く様に自分の
人生を映し出していたのだろうか?
ボクには、お金を燃やすなんてできないよ。燃やせるほど欲しいよ。でも、ないよ。ということで・・・


◆お金が燃える・・・ワオッ!

“彼はいつの間にか、ポケットの例の札入れを取出し、その中からあの夥しい紙幣の束を抜き取って手にしていた。そして、それを焔の上に翳しながら、一枚ずつ焚き火の中へ落としはじめたのだ。五枚、十枚、二十枚、十円紙幣は美しく焔に照り映えて、木の葉のようにヒラヒラと落ち散って行く。

上から降る紙幣と、すでに焼け焦げて、半ば灰となって舞い上がる紙幣の火の子と、入り乱れ混じり合って、キラキラと輝く中に、焔を受けて火と燃える悪魔の顔が、さも心地よさげに、物狂おしく、いつまでもいつまでも、笑いつづけてる。”

人気blogランキングへ


■小説(「幽鬼の塔」所収)
江戸川乱歩全集〈第13巻〉地獄の道化師

光文社

このアイテムの詳細を見る

■DVD
五重塔の美女 江戸川乱歩の「幽鬼の塔」

キングレコード

このアイテムの詳細を見る
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 乱歩NO.33・・・<五重塔の... | トップ | 乱歩を巡る言葉9・・・「回... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お金を燃やす!! (一休)
2006-06-26 01:24:46
そうか!そういうストレス解消法があったか!

箪笥の中に、なぜか板垣退助の100円札が10枚あって(記憶にないのだ…)どうしたものか?と悩んで?いましたが、燃やす!という手があったか!今度、めったに出ない勇気が出た日にやってみよう!!!
返信する
一休さん (飾釦)
2006-06-26 21:29:57
コメントありがとうございます。

そうなんです。燃やすとストレスも忘れられるかも?です。
返信する

コメントを投稿

江戸川乱歩」カテゴリの最新記事