氷柱の美女~吸血鬼
放送:1977年テレビ朝日
監督:井上梅次
主演:天知茂、三ツ矢歌子
この江戸川乱歩の小説を原作とした「美女シリーズ」は、原作に概ね忠実か、もしくは原作を大胆に書き換えているか、あたり前ですけど、そのどちらかのパターンとなってます。今回の「氷柱の美女」は、「美女シリーズ」の第一作目。というわけでもないだろうが、乱歩としては長編の作品「吸血鬼」のエピソードを巧みに取り入れて、エッセンスというか、その雰囲気をうまく表現できている小品としてなかなか良く出来た作品です。
すべての乱歩の小説とこの美女シリーズを、現時点で読んで、観ている訳ではないので何とも言えないのですが(現在、読書と鑑賞を必死で進行中)、原作を生かしているという点では、黒蜥蜴と双璧をなしているのではないかと思います。
原作の乱歩の「吸血鬼」という小説のタイトルですが、私としては敢て吸血鬼とつける必然性があまりないのではと思っています。(別に血を吸うわけではないので・・・)この作品もその意味では、生血を求めてということではないので同様のことが言えるのですが・・・。
しかし、この現代社会で墓場から甦ってきた顔が焼け爛れた男という、まあ、魔人性というか悪魔性というか、その不気味さが表現されていたので納得した気持となりました。
また、その怪人に倭文子(=三ツ矢歌子)が犯されるという、醜悪なものと白く美しい肌のエロスを介した対比というエログロ性もあり乱歩的世界も、しっかり演出されています。
しかし、残念なのは氷に閉じ込められた美女、実は蝋人形であったとは云え明らかに画面上ではマネキン人形と分かってしまうのは、興ざめ部分です。もう一工夫が欲しかった。
キャスティング面でも、三ツ矢歌子が「欲張りで多情で周りの人を不幸にする女」(=三ツ矢の台詞)と云うも、良妻賢母のイメージがあまりにも強すぎ、もし他の女優が演じたら?もっと毒婦としての倭文子が想起され得たんじゃないのかなと思ったのも本音です。
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■小説(吸血鬼所収)
■DVD
放送:1977年テレビ朝日
監督:井上梅次
主演:天知茂、三ツ矢歌子
この江戸川乱歩の小説を原作とした「美女シリーズ」は、原作に概ね忠実か、もしくは原作を大胆に書き換えているか、あたり前ですけど、そのどちらかのパターンとなってます。今回の「氷柱の美女」は、「美女シリーズ」の第一作目。というわけでもないだろうが、乱歩としては長編の作品「吸血鬼」のエピソードを巧みに取り入れて、エッセンスというか、その雰囲気をうまく表現できている小品としてなかなか良く出来た作品です。
すべての乱歩の小説とこの美女シリーズを、現時点で読んで、観ている訳ではないので何とも言えないのですが(現在、読書と鑑賞を必死で進行中)、原作を生かしているという点では、黒蜥蜴と双璧をなしているのではないかと思います。
原作の乱歩の「吸血鬼」という小説のタイトルですが、私としては敢て吸血鬼とつける必然性があまりないのではと思っています。(別に血を吸うわけではないので・・・)この作品もその意味では、生血を求めてということではないので同様のことが言えるのですが・・・。
しかし、この現代社会で墓場から甦ってきた顔が焼け爛れた男という、まあ、魔人性というか悪魔性というか、その不気味さが表現されていたので納得した気持となりました。
また、その怪人に倭文子(=三ツ矢歌子)が犯されるという、醜悪なものと白く美しい肌のエロスを介した対比というエログロ性もあり乱歩的世界も、しっかり演出されています。
しかし、残念なのは氷に閉じ込められた美女、実は蝋人形であったとは云え明らかに画面上ではマネキン人形と分かってしまうのは、興ざめ部分です。もう一工夫が欲しかった。
キャスティング面でも、三ツ矢歌子が「欲張りで多情で周りの人を不幸にする女」(=三ツ矢の台詞)と云うも、良妻賢母のイメージがあまりにも強すぎ、もし他の女優が演じたら?もっと毒婦としての倭文子が想起され得たんじゃないのかなと思ったのも本音です。
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■DVD
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私が考える『昼メロ専門チャンネル』と言うのは当然ながら地上波テレビ放送ではありません。これは以前にも書きましたが、BS〈放送衛星〉やCS〈通信衛星〉を利用した文字通り『専門チャンネル』です。これも当然の事ながら無料放送ではなく『有料放送』になるでしょう。番組の『内容』としては以前にも書いたように過去の昼メロ枠である『花王愛の劇場』や『ライオン奥様劇場』で放映〈放送〉された作品を放送します。
尤も過去に放映された昼メロ作品ばかりを放映しているだけでは面白くないので昼メロの『新作』も時折は放映〈放送〉します。この私が考える昼メロ専門チャンネルで再放映〈再放送〉ではない昼メロの『新作』を放映〈放送〉する『時間帯』はもちろん『昼』です〈新作の昼メロだから当然です〉。過去に放映された昼メロ作品は全部の放映〈放送〉時間を通して放映〈放送〉します〈多分おそらく『24時間放映』になるでしょう〉。
これが私が考える『昼メロ専門チャンネル』の具体的な内容です。この他にも書きたい事は沢山ありますが、その都度、書きたいと思います。
この多チャンネル時代に昼メロチャンネルがないのは不思議ですね。
また見てやってください。
タイトルにある通り私はここで取り上げられている亡くなられた女優の故・三ツ矢歌子さんの御主人の『小野田嘉幹監督』に手紙を出して返事を貰った事があります。私が小野田監督に出した手紙の内容とそれに対する返事の詳しい内容は個人的な私信なので書けませんが、要するに私は浅草にある老舗のブロマイド店の『マルベル堂』で買った三ツ矢歌子さんのブロマイドの『コピー』を小野田監督に送ったのです。それに対する返事です(詳しい文面はそれこそ個人的な私信なので書けません)。以前にも書きましたが、かつて『昼メロの女王』と呼ばれた故・三ツ矢歌子さんが出演した昼メロが再放送(再放映)されずに歴史の彼方に埋没して行くのは私には耐えられません。何とか再び彼女(故・三ツ矢歌子さん)が出演した『昼メロ』が陽の目を見るようにはならないのでしょうか? 私は心の底から彼女が出演した昼メロが再びテレビ放映される事を念願してやみません。
(地上波テレビの『キー局』での再放映は無理だと思いますが、地方のローカルテレビ局やBSやCS放送なら再放映が可能だと私は思います)。
丁寧なコメントで感謝です。昼メロチャンネルとは面白い発想だとおもいます。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
ここで取り上げられている今は亡き女優の故・三ツ矢歌子さんが主演した『氷柱の美女』ですが、私は『DVD』を持っています。この氷柱の美女に出演した三ツ矢歌子さんは『和服姿』でとても美しかったですね。知っての通り故・三ツ矢歌子さんは昼メロドラマに数多く出演し『昼メロの女王』と呼ばれていましたが、残念ながら私は年齢的な関係で彼女が出演した昼メロを見る事ができませんでした。今はBS(放送衛星)やCS(通信衛星)を利用したテレビ放送が沢山あるので過去に放映された昼メロを専門に放映する『昼メロ専門チャンネル』があっても良いと私は思います。その昼メロ専門チャンネルで故・三ツ矢歌子さんが出演した過去の昼メロを放映して欲しいと私は思います。
(残念ながらこの『昼メロ専門チャンネル』は現実には存在しません。これは私の主観的な願望に過ぎません)。
故・三ツ矢歌子さんが亡くなった年齢は『67歳』でした。亡くなるのには少し早過ぎる年齢だと思います。生きていればまだ10年か15年は女優として活躍可能な年齢だったと私は思います。残念でなりません。心から彼女の『ご冥福』を祈りたいと思います。