4月コロナビールの生産を一時的に停止すると生産社のグルポ・モデロが発表した。 コロナビールは
新型コロナウィルス感染症が拡大する中でウイルスの名前と発音が似ているとして風評被害が起こり売
り上げが激減していると 間違えた情報通称“デマ” 拡がっていたが、実際は3月の売り上げは前年度を
上回り好調を維持していた。 不確かな情報により商品の印象が左右され誤解を生んだが、どうやら適
切な対処により修正されたようだ。
しかし一難去ってまた一難。 誤解が解かれたはずのコロナビールの生産は メキシコ政府が不要不急
の事業として認定した為に5日から操業を一時中断する事になった。 売り上げ好調の中で操業停止は青
天の霹靂だったかもしれない。 生産者のグルポ・モデロが風評被害による売上低迷に悩まされて自主的
に生産停止を決めた訳では無く、政府からの不要不急の事業と認定されての操業停止。 感染症による風
評被害にも売上激減のデマにも打ち勝ったはずのコロナビールは、 政府の認定を素直に受け入れたのだ
ろうか。 これを聞くとまた推測してしまいがちな陰謀論による某大国の “圧力” の二文字。
風評被害→売上減のデマ→メキシコ政府による操業停止要請。とコロナビール絡みの3段仕込みの陰謀論は
人々に信用させるには十分過ぎるものである。
10年後、20年後の為に一言。 「グルポ・モデロ社が製造するコロナビールは新型コロナウイルス感染
症の風評被害により売上の激減をしていない。 不要不急の事業としてメキシコ政府から操業停止を要請
され、受け入れたまでのこと。」