簡単に読めるインスタントブログ

ガチな内容やプチなネタまで幅広く載せるよ。HP開設前の準備的なブログだと思うよ。

Mステには興味があまり無い。

2019-06-03 23:14:24 | 音楽
地上波の歌番組の代表格「Mステ」が音楽業界をダメにしていると度々耳にする。Mステの魅力は金曜日の8時

ゴールデンタイムの放送枠であること。新譜を紹介する歌番組ですが大人の事情で一部の事務所が優遇されている

事は実に有名である。そうした世間から聴こえて来る噂通りにMステの出演枠は幾つかの事務所による寡占状態が

長らく続いていた。番組側が特定のアーティストを率先してMステに出演させる代わりに新曲の地上波放送はMス

テに優先的に放送させて欲しいと相互関係が成り立っていたとするならば、あくまでも仮定の話ですが、当然のよ

うに毎年CDのリリースが減少するのも頷ける。一部の人に地上波での活躍の場が限定的に成らざる負えないのは自

由度に欠ける新しいアーティストの発掘には繋がらないし出会いも無い。2018年の音楽CDセールスはトータルで一

億枚を下回った。全盛期に比べると3分の1程度の規模に縮小しているとの事です。

音楽セールスの形がレコードからCDに変わった過去があるように今はCDからデータ配信に移り変わる時期なので、

CDのリリース減は時代の流れで技術革新の世代交代のようなものだと大体の人が早合点しているようですが、CDやデ

ータ配信を含め総合的に判断しても音楽産業は全体的に縮小傾向にある。未だにCDに依存している部分の大きい日本

の音楽産業はデータ化による時代の変化だけでは説明の着かないCD音楽不況に置かれている。



幾つかの事柄を合理的に分析すると音楽形態がCDで無くなるのを機に音楽を聞くのを辞めてしまう人も居るだろう。

データ配信による音楽のトレードは便利ではあるが何処か味気ないばかりでなくCDジャケットを含めた作品としての

価値を見い出せないでいる。また物質的な意味で音楽CDの魅力は贈り物にもなるし記念品にもなった。一番変わったの

は音楽自体が手軽に成り過ぎて次から次へと湯水の如く聞く事が出来るようになってしまった為にありがたみを失って

しまった。商業的な取引に乗らなくても自分で自由に音楽を楽しむ事が出来るようになった。

Mステに出演枠を持っていたジャニーズやAKB系の人気が大きく低迷した事が転じてMステの出演寡占状態は改善しつつ

ありこれまで出演出来なかった少し知名度の低いアーティストも最近はチラホラと出演するようにはなったが、それでも

CDが売れなくなっているのは数年前のAKBの握手権欲しさにCDが売れていた頃には既に致命的なCD不況が訪れていて、背

に腹は代えられず捨てられるCDの売上に支えられていた音楽産業の実情は知らず知らずの内に取り返しの付か無い所まで

進んでいた。


そこまでになっても何食わぬ顔でMステを続けて来たのは横暴だと思う。今ではもぅ慣れてしまって半ば音楽産業の衰退

を容認で開き直った態度で放送は続けているが、番組よりも出演が優遇されていた幾つかの芸能事務所の方が先に傾いて

しまうのは皮肉以外の何物でも無い。恐らく日本の音楽産業の不況はCDが一億枚割れをしても収まらず更なる縮小を続け

ても地上波のMステは今まで通りに放送を続けるだろう。出来る事ならば地上波を通じて新しい形で音楽を提供していき

たいが、どこのTV局も歌番組に対して積極性が無い。意固地になってしまった業界の態度が柔軟性を奪ってしまったようだ。

もっと書こうと思ったがこれぐらいにしておく。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする