北朝鮮の金正恩と史上初の米朝会談を終え、記者会見を1人で受けた後に飛行機に乗り込むトランプ
大統領の顔は赤く火照り日焼けをしていて会談の前よりも少し男らしくなっていた。6月のこの時期に
最高気温が30℃を超えるシンガポールの太陽の下で充実した時間を過ごした政治家の満足そうな表情は
米朝会談が成功した事を一重に訴えるには最高のアイコンだった。日朝会談の事大さがトランプ大統領を
政治家としてまた一回り成長させたようだ。彼ばかりでなく北朝鮮の金正恩氏も進歩的な決断する若い力
が生きていた。訪朝経験者の元NBAプレイヤーのデニス・ロッドマンも感慨深く涙した。なによりもお互い
を尊重し合う事を大事にしながら会談を進めたのは今後の米国外交の財産となるだろう。向う見ずな発言
や行動が先で結果が後から着いて来るトランプ政権の快進撃を止めることは難しいかもしれない。彼の前
衛的行動ある政治はこれまでの閣僚級の人事で起きた不具合さえもいつの間にか忘れさせていた。ただし
強行した人事が正しかったかどうかは別問題だ。
今回の米朝会談で“カヤの外”と揶揄される事が多い日本の安倍総理ですが、実際に“カヤの外”にいる
のはW杯で忙しいロシアのプーチン大統領の方だ。つい先月にはロシア大統領の再任が決まり更に2024年
までの権力の続投に成功している。今までの18年間に加え4度目の再任で合計24年間のプーチン政権となる。
しかし直面する北朝鮮の非核化の問題では全く立場が無い。出番も無い。一応表面的には北朝鮮の非核化で
追随するように意見を一致させてはいるものの外交筋で米国に対して一言物を言って牽制を入れ無いのは
少し意外だ。静か過ぎて後に何かあるのだろうか。静かすぎて恐い感じがした。
旧共産圏の国としては親分の立場にあるロシアから大きく離れる結果になったクワラルンプール国際空港
金正男殺害事件は親ロシア派の金正男を北朝鮮が自らの力で異母弟の金正恩が実力を発揮して消すことで
北朝鮮の共産色の印象を薄れさせるには効果絶大だった。それはこれまでの北朝鮮から決別に近い覚悟とも
受け止められる。問題は日本にとって過去の日朝関係にある重大な因縁さえもドサクサに紛れて水に流れて
しまった。それは外交上の信用問題では日本側の大失敗になった。 北朝鮮は金正男という厄介な存在を
抱えて解決が出来ずに負い目を引き摺っていくと思っていた人々にとっては予想外の出来事だった。今に
なってしまっては金正恩にとって目の上のタンコブが無くなり過去の産物が消えて良い結果になった。金正男
が殺されて日本の外交筋は舌打ちしたと思う。
2001年にドミニカ共和国の偽装パスポートで成田空港から日本国に入国しようとして身柄を拘束された後に
強制退去処分で北京に送られた“金正男とみられる男性”の事件の裏で、日本から「金正男が日本に亡命する。」
とデマが拡散され、悪質な情報操作により北朝鮮や関連する国々を混乱させた小汚いやり口があった。
そのために金正男は国際社会で汚名と素顔が知れ渡り苦労をする嵌めになった、元はと言えば何度も日本に
不法入国を繰り返していた金正男自身の責任とはいえ、この情報操作の一件により日本に対して強く根に持って
いた。さらにはこの時点から金正男は金正日体制の跡継ぎに選ばれる事は現実的に難しいと既に解っていた。時折
日本政府は北側の人間と水面下で接触して何かしらの情報を得ている場合があるが、その情報源となるコネクション
の一つと考えられる。
今回のトランプ金正恩による米朝会談で本題の非核化では無く後付けされるように日本の主張する拉致問題が騒が
れていますが、ここでも日本は大きな失態を繰り返していた。2018年3月に米朝会談を前にして拉致問題の解決が
期待される中で、2014年の8月か9月に日本政府はマレーシアで非公式に北朝鮮側と接触して拉致被害者の田中実氏が
北朝鮮に入国している情報を得ていた事が明るみなっている。米朝会談を期にこの田中実氏の情報を新しい鍵にして
再び国際社会に北朝鮮の拉致問題を注目させることが出来ると考えたのならば、それは浅まし過ぎる話だ。ましてや
2017年にマレーシアのクワラルンプールの空港で金正男が暗殺されているにも拘らず、数年前に日本はマレーシアで
北側と接触していただとか、同じ頃に金正男もマレーシアで目撃されていたとか、その数か月前には日本国内で拉致
事件に関与したと疑われる実行犯の元ラーメン店店主が転移先の青森県の八戸で死亡していたなど、日本側にも怪しい
部分が噴出している。
歴史的な国際社会の大舞台になるはずの米朝会談で拉致問題を提案する前に日本は国内レベルで警察がするべきことが
有るはずだろうと突っ込みたくなる。いやむしろ外交面からは日本の警察の方が拉致事件に関わる不信者かもしれない。
どうしても日本は外交の高いレベルで拉致問題を扱いたいらしく今でも北朝鮮に対して政治的なカードとして十分機能
するように政治的工作活動を仕掛けているようだ。しかしそれは米国から邪魔者扱いにされて逆に日本の被害者意識が
外交の本質をわきまえないとして鬱陶しい印象を持たれていることに早く気が付くべきだ。例え拉致事件で北朝鮮に連
れて行かれたとしても、その後生存が確認できていたとしても外交の都合上帰って来れないかもしれないという事。
政治的なレベルでしか拉致が解決できないのは日本国内にいる拉致事件の共謀者に何らかの理由がある可能性が高い。
いやむしろ拉致事件は元々北朝鮮の人質外交であったはず。それが拉致となった経緯から説明する必要がある。
大統領の顔は赤く火照り日焼けをしていて会談の前よりも少し男らしくなっていた。6月のこの時期に
最高気温が30℃を超えるシンガポールの太陽の下で充実した時間を過ごした政治家の満足そうな表情は
米朝会談が成功した事を一重に訴えるには最高のアイコンだった。日朝会談の事大さがトランプ大統領を
政治家としてまた一回り成長させたようだ。彼ばかりでなく北朝鮮の金正恩氏も進歩的な決断する若い力
が生きていた。訪朝経験者の元NBAプレイヤーのデニス・ロッドマンも感慨深く涙した。なによりもお互い
を尊重し合う事を大事にしながら会談を進めたのは今後の米国外交の財産となるだろう。向う見ずな発言
や行動が先で結果が後から着いて来るトランプ政権の快進撃を止めることは難しいかもしれない。彼の前
衛的行動ある政治はこれまでの閣僚級の人事で起きた不具合さえもいつの間にか忘れさせていた。ただし
強行した人事が正しかったかどうかは別問題だ。
今回の米朝会談で“カヤの外”と揶揄される事が多い日本の安倍総理ですが、実際に“カヤの外”にいる
のはW杯で忙しいロシアのプーチン大統領の方だ。つい先月にはロシア大統領の再任が決まり更に2024年
までの権力の続投に成功している。今までの18年間に加え4度目の再任で合計24年間のプーチン政権となる。
しかし直面する北朝鮮の非核化の問題では全く立場が無い。出番も無い。一応表面的には北朝鮮の非核化で
追随するように意見を一致させてはいるものの外交筋で米国に対して一言物を言って牽制を入れ無いのは
少し意外だ。静か過ぎて後に何かあるのだろうか。静かすぎて恐い感じがした。
旧共産圏の国としては親分の立場にあるロシアから大きく離れる結果になったクワラルンプール国際空港
金正男殺害事件は親ロシア派の金正男を北朝鮮が自らの力で異母弟の金正恩が実力を発揮して消すことで
北朝鮮の共産色の印象を薄れさせるには効果絶大だった。それはこれまでの北朝鮮から決別に近い覚悟とも
受け止められる。問題は日本にとって過去の日朝関係にある重大な因縁さえもドサクサに紛れて水に流れて
しまった。それは外交上の信用問題では日本側の大失敗になった。 北朝鮮は金正男という厄介な存在を
抱えて解決が出来ずに負い目を引き摺っていくと思っていた人々にとっては予想外の出来事だった。今に
なってしまっては金正恩にとって目の上のタンコブが無くなり過去の産物が消えて良い結果になった。金正男
が殺されて日本の外交筋は舌打ちしたと思う。
2001年にドミニカ共和国の偽装パスポートで成田空港から日本国に入国しようとして身柄を拘束された後に
強制退去処分で北京に送られた“金正男とみられる男性”の事件の裏で、日本から「金正男が日本に亡命する。」
とデマが拡散され、悪質な情報操作により北朝鮮や関連する国々を混乱させた小汚いやり口があった。
そのために金正男は国際社会で汚名と素顔が知れ渡り苦労をする嵌めになった、元はと言えば何度も日本に
不法入国を繰り返していた金正男自身の責任とはいえ、この情報操作の一件により日本に対して強く根に持って
いた。さらにはこの時点から金正男は金正日体制の跡継ぎに選ばれる事は現実的に難しいと既に解っていた。時折
日本政府は北側の人間と水面下で接触して何かしらの情報を得ている場合があるが、その情報源となるコネクション
の一つと考えられる。
今回のトランプ金正恩による米朝会談で本題の非核化では無く後付けされるように日本の主張する拉致問題が騒が
れていますが、ここでも日本は大きな失態を繰り返していた。2018年3月に米朝会談を前にして拉致問題の解決が
期待される中で、2014年の8月か9月に日本政府はマレーシアで非公式に北朝鮮側と接触して拉致被害者の田中実氏が
北朝鮮に入国している情報を得ていた事が明るみなっている。米朝会談を期にこの田中実氏の情報を新しい鍵にして
再び国際社会に北朝鮮の拉致問題を注目させることが出来ると考えたのならば、それは浅まし過ぎる話だ。ましてや
2017年にマレーシアのクワラルンプールの空港で金正男が暗殺されているにも拘らず、数年前に日本はマレーシアで
北側と接触していただとか、同じ頃に金正男もマレーシアで目撃されていたとか、その数か月前には日本国内で拉致
事件に関与したと疑われる実行犯の元ラーメン店店主が転移先の青森県の八戸で死亡していたなど、日本側にも怪しい
部分が噴出している。
歴史的な国際社会の大舞台になるはずの米朝会談で拉致問題を提案する前に日本は国内レベルで警察がするべきことが
有るはずだろうと突っ込みたくなる。いやむしろ外交面からは日本の警察の方が拉致事件に関わる不信者かもしれない。
どうしても日本は外交の高いレベルで拉致問題を扱いたいらしく今でも北朝鮮に対して政治的なカードとして十分機能
するように政治的工作活動を仕掛けているようだ。しかしそれは米国から邪魔者扱いにされて逆に日本の被害者意識が
外交の本質をわきまえないとして鬱陶しい印象を持たれていることに早く気が付くべきだ。例え拉致事件で北朝鮮に連
れて行かれたとしても、その後生存が確認できていたとしても外交の都合上帰って来れないかもしれないという事。
政治的なレベルでしか拉致が解決できないのは日本国内にいる拉致事件の共謀者に何らかの理由がある可能性が高い。
いやむしろ拉致事件は元々北朝鮮の人質外交であったはず。それが拉致となった経緯から説明する必要がある。