723『自然と人間の歴史・世界篇』トルクメニスタン
現在のトルクメニスタンは、中央アジア南西部に位置する共和制国家である。カラクム砂漠が国土の85%を占める地域だ。現在の国民のほとんどは、南部の山沿いの都市に住んでいる。なお、国内に豊富な石油や天然ガスを埋蔵することで知られる。
8~10世紀頃 トルクメン民族の起源とされるオグズ族が,アラル海付近のステップ地帯を中心に中央アジア地域に展開。10世紀、イスラム教に改宗したオグズ族の他称としてトルクマーンが使用され始める。11~12世紀頃、テュルク系セルジューク・トルコ朝の支配下、各地で軍事的な主力として戦力として用いられる。
14~16世紀、現在のトルクメン諸部族の形成が進む。16~19世紀、ヒヴァ・ハン国やブハラ・アミール国の支配下、人びとはオアシス地域に徐々に定着していくのであった。人民の大方は、半農半牧の生活に移行していったのではないか。1869年、帝政ロシアがカスピ海東岸に侵攻する。
1880年12月、ギョクデペの戦いが勃発する。これは、トルクメン人のテケ部族による帝政ロシア軍の侵攻に対する抗戦であった。1881年1月にかけては、ロシア帝国ととの間で発生した戦闘である。この戦闘によってロシア帝国の中央アジア征服への野望が現実化されていく。1885年、帝政ロシアがトルクメン諸部族のほとんどを支配下におくにいたる。
1918年、 ロシア連邦共和国の一部としてトルキスタン自治ソビエト社会主義共和国が成立する。1924年、ソ連の民族共和国境界画定によりトルクメン・ソビエト社会主義共和国が成立する。1990年8月、共和国主権宣言を発す。1990年10月には、ニヤゾフ大統領が就任する。1991年10月、共和国独立宣言を発す。1992年5月、共和国憲法を採択する。1995年12月、国連総会において「永世中立国」として承認される。1999年12月、議会の全会一致によりニヤゾフ大統領が終身大統領となる。2006年12月にはニヤゾフ大統領が死去し、2007年2月、ベルディムハメドフ大統領が就任する。
(続く)
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