469『自然と人間の歴史・日本篇』1990年代半ばまでの政治(植民地支配と侵略への謝罪)
1995年8月15日には、遅ればせながら、「村山談話」と呼ばれる首相談話が公にされた。閣議決定に基づいたものであって、それなりの重みを伴っていた。
「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道が進んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略とによって、多くの国々、とりわけアジアの人びとに対して多大な損害と苦痛を与えました。
私は、ここに改めて痛切な反省の意を表し、心からお詫びの気持ちを表明いたします。」
それにしても、この当たり前のことをいうのに、かれこれ50年もの歳月がかかった訳である。
惜しむらくは、この中に、日本国憲法下での平和の理念がどうなっているかについて、憲法第9条をしっかりと守っていく、という決意表明は見当たらない。
(続く)
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