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【Googleのロゴ】ソレン・ソーレンセンを称えて

2018-05-29 00:59:50 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!




ソレン・ソーレンセンを称えて

すみません💦 どなたでしょう?


毎度のWikipediaによりますと・・・


セレン・セーレンセン(Søren Peder Lauritz Sørensen、1868年1月9日-1939年2月12日)は

Havrebjerg生まれのデンマーク化学者で、

酸性度の指標として水素イオン指数(pH)の概念を導入したことで知られる。


コペンハーゲン大学で学位取得。

1901年から1938年まで、ヨハン・ケルダール英語版の後任として

コペンハーゲンカールスバーグ研究所英語版の化学部門の部門長を務めた。



カールスバーグ研究所では、タンパク質イオン密度の効果について研究し、

水素イオンの濃度が特に重要であることを突き止め、1909年にpHの概念を考案した。

pHの概念について初めて記した論文(記号にはpHを用いた)では、

酸性度を測定する2つの新しい方法についても記述している。

1つ目の方法は電極を用いるもので、2つ目は指示薬の色によるものである。

前者の方法で、1937年に世界で最初のpHメーターが製造された。


とのことで、これは全コピ😌

そして化学弱いので何のことやらサッパリ💦


これ動画?になっていて・・・


▶をクリック

トマトのPHはどっち? 

⇨をクリックするけど・・・

間違えちゃうとこんなことに💦

正解するとこんな感じで・・・

トマトが正しい値にセットされて、次の問題が出される

で、全問正解したのがこちら!

で、並び変わってロゴになる

かわいい😍


しかし、何故今日なんだろう?

 

検索画面のロゴはこんな感じ


Tillykke med fødselsdagen!

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【art】「星野道夫の旅」

2018-05-29 00:30:10 | art

📷【art】「星野道夫の旅」📷

 

 

 

Instagram見てたら、フォローさせていただいている市川市の風景を投稿している方(写真家の方?)が、手児奈霊神堂の睡蓮の写真を投稿されてて、ちょうど散歩に行こうと思っていたので、行ってみることにした。

 

👟手児奈霊神堂 ⇨ 真間山弘法寺 ⇨ 市川市芳澤ガーデンギャラリー ⇨ 須和田公園 というお散歩コース

 

 

市川市芳澤ガーデンギャラリーは家から徒歩10分くらいの住宅地にあるこじんまりとしたギャラリー。ガーデンギャラリーという名前のとおり、お庭があって今の時期つつじがキレイだった✨ 家から近いけど実は来るのは2度目。現在「星野道夫の旅」展が開催中。今、調べたら全国各地を巡った企画展ぽい?

 

星野道夫(Wikipedia)さんのことは存じ上げなかったのだけど、市川市出身の方だったのね?😲 22年前に「どうぶつ奇想天外」の取材中にヒグマに襲われて亡くなられたとのこと。動物を愛して撮影していた方が、動物に襲われるなんて。どちらにとっても不幸だ😢

 

会場はそんなに広くない。一応、第一展示室、第二展示室となっているのかな? ここは仕切りなしで写真作品が並ぶ。順路に従い見て行き、一度展示室を出ると、もう1つ小さな展示スペースがある。こちらでは子供の頃の写真などプライベートな展示。この奥に靴を脱いで上がる畳のスペースがあり、書籍を読むことが出来るようだったけど、靴を脱ぐのが面倒なので自分は見なかった😅

 

写真はアラスカで撮られた動物たちや自然がメイン。後半はエスキモーやアメリカの原住民?の写真も。どの写真も躍動感がありとても自然で、まるで今撮られたかのよう。これが20年以上前の作品とは思えない。

 

人物の写真も良かったけれど、やっぱり動物の写真に惹かれた。かわいらしいタテゴトアザラシの赤ちゃんや、上空から撮影されたゴマを散らしたようなカリブーの大群。ポスターにもなっているオッサンのようにくぐろぐシロクマは笑った😀

 

「タテゴトアザラシの赤ちゃん」星野道夫

 

「氷上でくつろぐホッキョクグマ」星野道夫

 

一番おどろいたのは「蘚類に覆われたインフォレスト」! これはスゴイ! まるで絵みたい。変なホメ方だけど😅 『ロード・オブ・ザ・リング』などのファンタジー映画に出てきそう。こんなファンタジーな場所が現実にあるんだ イヤ、もしかしたら20年の間に失われてしまった可能性もある。自然を大切にしないとと改めて思う。

 

「蘚類に覆われたインフォレスト」星野道夫

 

前述どおりギャラリーの周りは住宅街で何もないし、JR市川駅から徒歩10~15分程度かかる。バスも近くには通っていないのでちょっと大変💦 企画展の規模としても小さいので遠方からわざわざ来るのはどうかな? でも、近くの手児奈霊神堂は、万葉集(Wikipedia)にも登場する伝説の美女手児奈(Wikipedia)を祀っているし、そこから真間山弘法寺も近い。ここは行基(Wikipedia)が手児奈の霊を供養するために建てたと言われている歴史あるお寺。この弘法寺の裏から出て、千葉商科大学のカフェでランチ。さらに足を延ばしてじゅん菜池まで散歩するのもいいかも? なんて思ったり😌


そうそう! 真間は歌川広重の「名所江戸百景」(Wikipedia)にも登場するんだよ! これね


「真間の紅葉手古那の社つぎ橋」歌川広重

 

📷没後20年 星野美都の旅Selection:2018年4月13日~6月6日 @市川市芳澤ガーデンギャラリー

没後20年 星野道夫の旅 セレクション|てこなどっとねっと 公益財団法人市川市文化振興財団 

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【art】「名作誕生 つながる日本美術」

2018-05-23 00:39:58 | art

🎨【art】「名作誕生 つながる日本美術」🎨

 

 

見たいと思って前売り購入していたのだけど、結局ギリギリ鑑賞に😅 展示入れ替えがあるので、どのタイミングにすべきか悩んだりしてたらこんなことに。結局、長谷川等伯の「松林図屏風」は間に合わず💦 まぁ、見たことあったのでOK。ということで行ってきた~

 

 

 

雑誌「國華」の創刊130周年を記念しての企画展ということで、軽く國華(Wikipedia)について触れておくと、明治22年10月に岡倉天心と高橋健三により創刊された美術雑誌。雑誌名の由来は「夫レ美術ハ國の精華ナリ」で、これは誰の言葉だっけ? 画質にこだわり、創刊当時からカラー刷りだったそうで、当然ながら値段も高く、経営が行き詰まってしまったそうだけど、朝日新聞創業者の村山龍平と上野理一の援助を受け、さらに1939年からは朝日新聞社が経営を引き継いでいるのだそう。存続している雑誌としては世界最古。

 

例によって備忘メモをTweetしておいたので、それに補足する形で記事を書こうと思う😌 そうそう! 先日、BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」で紹介されて、記事(コチラ)にしておいたので、その辺りの知識も入れ込みながら書こうと思う。

 

 

第一展示室はいきなり仏像10体がどーんと並ぶ圧巻の展示。これはスゴイ! うち1体が伝衆宝王菩薩立像、うち2体が十一面観音菩薩立像で、残り7体は伝も含めてすべて薬師如来立像。これは、唐招提寺の「薬師如来立像」から影響を受けて、作られた流れを見せているのだと思う。8世紀から10世紀までに作られた仏様たち。

 

唐招提寺「伝薬師如来立像」

 

やはり唐招提寺の「伝薬師如来立像」は外せない。鑑真は2回目の渡日の際に、工人を連れて来たそうで、これはその工人によるものだろうと言われているらしい。当時の日本人は神聖な楠ではなく、栢を使うことに驚いたとのこと。台座までが一木で造られており、この作り方は平安まで続いたとのこと。ぶらぶら美術・博物館で解説されたことを参照に見てみたのだけど、確かに太腿のハリがスゴイ! これ画像では全然伝わらないくらい太腿がスゴイ! 何故こんな造形なんだろう? そして衣文のYが確かに顕著で、これにより布の柔らかさが伝わって来る。

 

元興寺「薬師如来立像」

 

おそらく、唐招提寺の「伝薬師如来立像」を参考に造られたのだろうと言われているらしい。こちらのY字衣文も美しかった。そしてお顔がシュッとして美しかった。特に横顔が美しい。そして内刳りも確認できた。思っていたよりも深くて大きい。背中がかなりパックリ割れている。割れを防ぐためのものとのこと。南部寺院の布教が及んだ地域に確認される手法らしい。台座部分に"元興寺"の文字を発見! これは作られた当時に書かれたものなのかな?

 

孝恩寺「薬師如来立像」

 

孝恩寺の「薬師如来立像」は螺髪のボリューム感にビックリ😲 神護寺の国宝薬師如来に通じる部分があるそうで、共通の手本があるのではないかとのこと。この方とてもかわいらしい方だった。

 

奈良時代から平安時代にかけては薬師如来が流行ったのかしら? 平安末期になってくると、末法思想が流行り、阿弥陀如来が多く作られたと思うので。まぁ、今回は前述したとおり、名作が生まれていく流れを展示する企画展だから、薬師如来が揃ったということかな。

 

 

 

 

雪舟等楊「天橋立図」

 

自分の中で中国絵画はそんなに好みではない。なので、その影響を色濃く受けている雪舟(Wikipedia)もあまり好みの絵師ではない。でもこの「天橋立図」は良かった。実際にはない架空の視点から描いているとのことで、要するにこの構図で見れる場所はないということだよね? 日本の風景を描きながら、どこか中国的ではあるけれど、天橋立の松林は美しいと思ったのでOK。

 

俵屋宗達「扇面散貼付屏風」?

 

俵屋宗達「扇面散貼付屏風」については、ちょっと記憶が曖昧💦 なので検索して出てきた画像が、どれが正解か確信が持てないのだけど、要するに自分が書きたかったことは、上に貼った画像の中にあるので、こちらを貼っておく😌 この屏風の右隻の左側の真ん中に描かれた扇に描かれているのが、蔓がとぐろを巻いたような朝顔だった。それが以前見た鈴木其一の「朝顔図屏風」に似ているなと思ったので。

 

鈴木其一「朝顔図屏風」

 

鈴木其一(Wikipedia)は琳派(Wikipedia)の絵師だけれど、琳派の祖である俵屋宗達(Wikipedia)の時代からは200年ほどの隔たりがある。この作品は師匠である酒井抱一(Wikipedia)や、抱一が私淑した尾形光琳(Wikipedia)の影響を受けていると思うけれど、光琳は宗達を私淑していたわけだから、その流れからすると、どこかでこのモチーフを見たかもしれない?と、勝手に考えただけで何の根拠もない😅 でも、そういうのが楽しい。

 

 

文正「鳴鶴図」 

 

陳伯冲「松上双鶴図」

 

狩野探幽「波濤飛鶴図」

 

伊藤若冲「白鶴図」

 

中国の絵師の作品からの影響は、雪舟の章からもずっと言われていたけれど、ここでは伊藤若冲(Wikipedia)が受けた影響について展示。対比として、同じ作品を模倣した狩野探幽(Wikipedia)の作品も展示されていて、その違いが分かりやすい。探幽は文正の右の画を波を強調するくらいで、わりとそのまま模倣。模倣とはいえ、さすが探幽とは思うけれど、正直そんなにおもしろい作品ではない。

 

一方、伊藤若冲は文正の2枚を模倣。ただし、左の画には陳伯冲「松上双鶴図」の松を合成させている。右の画も鶴がより大きくなっていて、崖は逆になっている。これは2枚並んだ際のバランスを考えたのかなと勝手に思った。4人の絵師の作品を見比べてみると、それぞれ個性があるけれど、羽根の透け感が感じられたのは若冲のみ。元ネタの文正は構図が素晴らしいとおもうけれど、やっぱり自分は一番伊藤若冲の作品が好きだった。

 

伊藤若冲「鶏図押絵貼屏風」

 

この作品は以前も見たことがあったと思うけれど、やっぱり好き。墨の濃淡だけで鶏を描いていて、後にもっと簡略化された鶏の屏風があったように思うけれど、これもいわゆる着色のビッシリとした描写とは違うものの、その力量が感じられる。どの作品も雄雌つがいで描かれているのも素敵で、どことなくユーモラスなのも好き。

 

伊藤若冲「雪梅雄鶏図」

 

この作品がいつ頃描かれたものなのか不明なのだけど、若冲好きとしてはかなりの作品を見てきた中で、かなり落ち着いた作品だなと感じた。うまく言えないけれど、とても穏やかなものを今作から感じて興味深かった。 

 

 

岩佐又兵衛「洛中洛外図屏風」

 

岩佐又兵衛(Wikipedia)の「洛中洛外図屏風」(Wikipedia)いわゆる舟木本は、以前実物も見ているし、東京国立博物館のミュージアムシアターで見た映像展示(記事はコチラ)も見ている。見どころについて説明があったかと思うけれど、覚えていたのは岩佐又兵衛が描かれているということ。この画像だと小さくて見えないけれど、左から1枚目の橋のたもとに居るのが、父親の荒木村重(Wikipedia) ら家族で、その近くの門?のような所に座っているのが岩佐又兵衛ではないかと言われているのだそう。ちゃんと発見したよ👍

 

菱川師宣「見返り美人図」

 

菱川師宣(Wikipedia)の「見返り美人図」は以前も見たことがあった気もするのだけど、今回のお目当ては今作だった。菱川師宣は江戸初期の絵師だから、浮世絵の元祖の1人ともいえるのかな? これは肉筆画。しかし、よくこんなにキレイに残っていたよね! 桜と菊を描いた着物の赤が印象的で、それを緑の帯と髪の黒が引き締めている。見返り方も艶めかしい。いやこれホント状態が良くてビックリ😲 これは見て良かった!

 

 

平成館は広いのでそれだけでも見応えあるのだけど、ほとんどが国宝や重要文化財なので、本当に見応えあり! 日本美術の流れがよく分かる企画展だったと思う。しかし、最後の展示が岸田劉生(Wikipedia)「野童女」ってホントトラウマになるわ💦 

 

岸田劉生「野童女」

 

とっても失礼だし、着物の赤や模様の細かさなど、素晴らしい作品だとは思うのだけど、この画像で記事締めるのもどうかと思うくらい怖い💦💦 だってまず頭が大き過ぎるでしょ! この表情は顔輝(Wikipedia)作と言われている「寒山取得図」の影響を受けているそうだけれど、自分が麗子でこんな顔に描かれてたら号泣するわ。・゚・(ノД`)・゚・。

 

🎨特別展『名作誕生 - つながる日本美術』2018年4月13日~5月27日 @東京国立博物館 平成館

特別展『名作誕生 - つながる日本美術』(東京国立博物館で開催)

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【art】「ルドン - 秘密の花園」

2018-05-21 00:09:32 | art

🎨【art】「ルドン - 秘密の花園」🎨

 

 

特に好きな画家ではなかったので、見る予定はなかったのだけど、たまたまテレビで見かけて「グラン・ブーケ」を是非見たいと思った。とはいえ、なかなか行けず💦 そんな中、最終週の平日は21時まで開館しているということで、バレエのお稽古前に行ってきた~

 

 

三菱一号館美術館までは会社から徒歩5分程度なので、美術館に着いたのは17:20ぐらい。丸の内カードの提示で200円引き。この時間だっけど、チケット買うのに数人並んでいたし、思ったより混んでいる印象。とはいえ、並んで見るというほどでもない。作品保護のため、館内の温度は低め。ストール貸し出しサービスありで、手に取ったけれど結局使わなかったので、そこまで寒くはなかったかも。半袖Tシャツの男性はストールかけていたけども😌

 

いつものとおり、備忘録的に感想Tweetしておいたので、それに追記する形で記事にしておこうと思う。

 

 

オディロン・ルドン(Wikipedia)についてはあまり詳しくない。なので、以前見た花に顔のある版画の不思議でちょっと不気味なイメージだった。でも、結果いい意味で裏切られた。もちろん好みの問題だから、不気味テイストがダメといっているわけではない。事実、このテイストの作品もあったし、これもとても良かった。

 

「眼をとじて」 

 

ポスターにもなっている「眼をとじて」は、まず空の青の美しさに惹かれた。他にも何点か青が印象的な作品があった。特に説明などで指摘されていたわけではないけど、個人的にルドンは青だなと思った。光とか天候の加減で、空がこんな色に見えることがあるかもしれないけれど、この色を空として使おうとは思わない感じの色。変な色というわけではなくて、もっと例えば服とか、そういうポイントとなる部分に使うような色。人物は色にとけ込む感じで、茶褐色で描かれたラインもハッキリとはしない。その感じも好き。これ好き😍 かわいい

 

「蝶」 

 

「蝶」も空の美しさが印象的な作品だった。蝶は決して写実的ではないし、むしろ形としては蛾のよう。でも、近くで見ると羽根に細かく彩色がしてあって、その点々がまるで宝石のよう。この手法は他の絵でも見れた。

 

「日本風の花瓶」 

 

「日本風の花瓶」は、展示してあるスペースに入ったとたんに目に飛び込んできた作品だった。事前に日本の花瓶を描いた作品があることは知っていたので、何となくイメージしていたのだけど、良い意味で裏切られた。全体的にピンク色の色調でキレイ!と思った。近づいて見ると袴をつけた鬼が舞っている絵の描かれた花瓶でビックリ😲 なんとなく柿右衛門とかそんな感じの陶器をイメージしていたので。この花瓶の裏には刀を持った若武者が描かれているそうで、能の「紅葉狩り」がモチーフなのだろうとのこと。この鬼の絵自体は白地に茶褐色で描かれている。この花瓶を描く際に、ピンク色の色調にしようと思うのが意外だった。自分の中で日本=ピンクのイメージがなかったので😲

 

 

「黄色い背景の樹」は、今回のお目当てである「グラン・ブーケ」と共に、ドムシー男爵の依頼を受け、城の食堂の壁画として描いた16点のうちの2点。ルドンは36㎡の食堂を18分割したそうだけど、壁画は16点らしい。1901年に描かれて、1978年に「グラン・ブーケ」を除く15点が取り外されたのだそう。現在、食堂はどうなっているのかしら? この壁画たちがホントにかわいくてホワッとしていて温かく優しい気持ちになる。色使いやタッチは印象派っぽい部分もあるけど、ちょっと違う。シャガールほど前衛的でもないし独特。花がたくさん描かれているものかわいくて、どの作品も良かったのだけど、個人的に好きだったのがこの2点だった。

 

「黄色い背景の樹」

 こちらは朱が効いていてとても良かったし、

  

「黄色い背景の樹」

こちらはピンクの小花が宝石のようで、本当にカワイイ

 

 

「グラン・ブーケ」

 

そしてお目当ての「グラン・ブーケ」。今作のみの展示スペースでじっくり見れる。ルドン本人が巨大なパステルと称したそうだけれど、実際パステルで描かれている。そのため作品保護のため室内は暗い。それがより作品を浮かび上がらせる効果を生んでいる。そういう演出もあるのかな? 前述の「黄色い背景の樹」と共に食堂の壁画として描かれており、本作のみ取り外されなかったけれど、2010年6月に取り外され、2011年3月にパリのグラン・パレで開催された「ルドン - 夢想の王者」展に展示されたとのこと。現在は三菱一号館美術館所蔵となっている。

 

思っていたより大きくてビックリ😲 そして、やっぱり花瓶の青が印象的。ドムシー男爵は食堂に青は似合わないと考えていたそうだけれど、まるで宝石のようにちりばめられた花々を引き立たせつつ、存在感を出せるのはこの青だからかもしれない。近くで見ても美しいけれど、離れてみるとホワッと浮かび上がる感じで本当に美しい。食堂がどんな感じだったのか不明だけど、例えば昼間や夜の灯りの中ではどんな変化をしたのだろうか? これは本当に見てよかった! 三菱一号館美術館所蔵なので、これからも見れるかもだけど、他の15点と一緒に見れる機会は貴重。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展示スペースは3階と2階。最初に3階まで上がり、順路に従って2階に降りる形。3階の展示が終わると、撮影コーナーがあった。ドムシー男爵の食堂を再現した形なのかな? ちょっとイメージできてうれしい。

 

ドムシー男爵の壁画は展示スペースの関係か、2ヵ所に分けて展示されていた。できれば一気に見たかった気もするけど、まぁそれはOK ただ、自分としては作品リストにメモをしながら鑑賞しているので、パネル表示は作品名だけでなく番号もふっておいて頂けるとありがたかったかな~🤔 リストを作品名で探すのちょっと大変だった💦

 

とはいえ、どの作品も美しく、ルドンが自身の作風を確立していく過程が分かりやすく展示されていたと思う。自分の中で勝手に抱いていたルドンのイメージが、良い意味で変わったのは画期的。でも、従来のイメージどおりの「キャリバン」とかも好きだっだけど😌


「キャリバン」

 

見に行ったのが会期終了ギリギリで、さらに忙しくて記事書くのも遅くなってしまったから、終了してしまった😅 オススメできずに残念💦

 

🎨ルドン - 秘密の花園:2018年2月8日~5月20日 @三菱一号館美術館

ルドン ー 秘密の花園|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

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【Googleのロゴ】エミール・ベルリナー 生誕167周年

2018-05-20 00:44:16 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



エミール・ベルリナー生誕167周年

すみません💦 どなたでしょう?


毎度のWikipediaによりますと・・・


エミール・ベルリナーEmil Berliner1851年5月20日 - 1929年8月3日)は、

ドイツ出身のアメリカの発明家。

レコード盤蓄音機の発明で知られている。


とのことで・・・


1851年ハノーファーで、

ベルリナーはユダヤ系の商人で学者の父とアマチュアの音楽家である母との間に生まれた。

学校教育は14歳までで、その後は家族経営の生地屋で働いたが、

普仏戦争の兵役召集を逃れるために、1870年には両親とともにアメリカに移住する。


1876年にはベルリナーの改良案を加え、

ベルはエジソンとの電話機における特許争いに勝利し、最終的な特許を確定した。

これに対しエジソンは別の分野での反撃を試みて、

1877年に最初の錫箔円筒式蓄音機「フォノグラフ」を完成させ、

マスコミに発表している。

この蓄音機は「話す機械」として喧伝され、大いに評判を呼んだものの、

評判のわりに性能が低く、実用化にはほど遠かった。

その後、ベルリナーをはじめとするベルの開発チームのメンバーは、

蓄音機の実用化に向け、彼らは録音と再生の針を別にしたり、

保存の効かない錫箔をワックス塗りに変えたり、

再生にゴム管を使い音声が明瞭に聞こえるようにしたりするなどといった改良を加え、

1885年には完全に実用に徹した「グラフォフォン」を誕生させた。


1887年には後のレコードプレーヤーの原型である、円盤式蓄音機「グラモフォン」を作った。

そして、1895年には「グラモフォン」の製造・販売のために

ベルリーナ・グラモフォン」という会社を設立する。

ベルリーナ・グラモフォンは、ビクタートーキングマシンを経てRCAレコードとなり、

また、英国支店はグラモフォン・カンパニーを経てEMIへ、

さらに、ドイツにおいてはドイツ・グラモフォンと、

音楽業界に大きな影響を与える企業の源流となっている。


1929年、ベルリナーは心臓発作で死去した。78歳没。


とのこと😌



検索画面のロゴはこんな感じ


Alles Gute zum Geburtstag! 

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【Googleのロゴ】タマラ・ド・レンピッカ 生誕120周年

2018-05-16 00:26:13 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



タマラ・ド・レンピッカ生誕120周年


好きな画家だけど、詳しいことは知らない😅

毎度のWikipediaによりますと・・・


タマラ・ド・レンピッカ(フランス語Tamara de Lempicka

ポーランド語の読みはタマラ・ド・ウェンピツカ、1898年5月16日 - 1980年3月18日)は

ポーランド立憲王国ワルシャワ生まれのアール・デコの画家。


タマラは本名ではなく、

マリア・グルスカ(ポーランド語Maria Górska)が出生名であったとする説がある。

結婚後の姓であるポーランド語Łempicka (ウェンピツカ)は、

ポーランド国外では Lempicka と表記されることが多い。


ってことで、ポーランド人なのね


父はポーランド人弁護士ボリース・グールスキイ、

母マルヴィナ(旧姓デクレル)はポーランド人の上流階級シュラフタ)出身という、

裕福な家庭に生まれる。


1916年、叔父のコネを利用して、その男性と結婚する。

男性はタデウシュ・ウェンピツキというポーランド人弁護士で、

スマートな美男子の女たらしとして有名で、

結婚したのも持参金が目当てだったとも言われることがあるが、

タデウシュが当時金銭的に困窮していた形跡はなく、

一方で当時のポーランド人社交界の女性の間では

女性経験の豊富な美男子を獲らえて結婚することが優れた女の証だった。


ってスゴイ話💦💦


1919年、パリで娘キゼットが生まれる。

家計を立て直すため、彼女は画家になる決意をする。

タマラ・ド・レンピッカという名前で、アカデミー・グラン・ショミエールに入り、

モーリス・ドニアンドレ・ロートについて修行する。


1923年には、主要なサロンに作品を出品するまでになり、

スタイリッシュに服を身にまとい、スタジオを賃借し、車も購入、

プライベート・バンクに預金口座を開けるまでに稼いだ。

ボヘミアン的な芸術家人生を謳歌し、さらにはパリの上流社会にまで上り詰めた。


1927年、彼女は生まれてはじめて大きな賞を受賞する。

フランスのボルドー国際美術賞の金賞で、受賞作品は『バルコニーのキゼット』だった。


狂騒の20年代、タマラ・ド・レンピッカはパリでボヘミアン的な人生を送っていた。

パブロ・ピカソジャン・コクトーアンドレ・ジッドとは知り合いだった。

彼女の美貌、さらに彼女が両性愛者であることはよく知られていた。

男性とも女性とも関係を持つことは、当時においてはスキャンダラスで、騒がれた。


1933年には、ジョージア・オキーフサンチャゴ・マルティネス・デルガード

ウィレム・デ・クーニングらとの仕事でシカゴに赴く。

同じ年、タマラはクフナー男爵と正式に結婚し(その前年男爵の妻が亡くなったので)、

「男爵夫人」という社会的地位も手に入れた。


1978年、タマラはメキシコクエルナバカに移住する。

年老いた世界中の仲間と少数の若い貴族に囲まれて暮らすためだった。

キゼットは夫を癌で失った後、母親の元に行き、

1980年3月1日、タマラが永眠するまでの3ヶ月間、付き添った。


タマラの遺灰は、ジョヴァンニ・アグスタ伯爵によって、ポポカテペトル山に撒かれた。


結構な情報量なうえ、あまり改行もないので抜粋しにくい💦

とりあえず気になった部分を抜き出してみた😌

 

かなり奔放というか豪快な方だったのね

芸術家たちが集まったパリという雰囲気もあったかもしれない🤔

 

このロゴ アールデコで素敵✨

検索画面のロゴはこんな感じ

 

Wszystkiego najlepszego!


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【Googleのロゴ】マリア・ライへ 生誕115周年

2018-05-15 00:22:56 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



マリア・ライへ生誕115周年

ナスカ地上絵研究家の方だよね?


毎度のWikipediaによりますと・・・


マリア・ライヒェ(Maria Reiche、1903年5月15日 - 1998年6月8日)は

ドイツ数学者考古学者

ペルーナスカの地上絵の研究で知られる。


1903年ドレスデンで生まれ、ドレスデン工科大学において数学地理学物理学を学ぶ。

1932年に29歳でペルーに渡り、

クスコにあるドイツ領事の子供たちのナニー兼家庭教師として働き始める。


1940年アメリカ人の考古学者ポール・コソックの助手となり、ナスカの地上絵を発見。

1946年頃からナスカの地上絵の地図作成を始め、

コソックが1948年にペルーを離れた後もその仕事を続け、

地域一帯の地図を作成。地上絵の全景を見ることができるのは上空からのみであるため、

彼女はペルー空軍の協力を得て写真調査を行った。


なんと! 地上絵を発見してたのね


1993年功労十字勲章(Medal of Merit in the Degree of Great Cross)を授与され、

1994年にはペルー市民となった。

ユネスコは、ナスカの地上絵を1995年世界遺産に登録した。

晩年には健康状態が悪化し、車椅子を必要とするようになり、

皮膚疾患や視力の減退、パーキンソン病に苦しんだ。

1998年6月8日、リマの空軍病院で卵巣がんのため95歳で死去。

遺体はナスカの近郊に栄誉葬をもって埋葬された。

現在、彼女の生前の住居は博物館になっている。


とのことで、ナスカ近郊に眠っているのね😌

 

ロゴにも地上絵が描かれてる

検索画面のロゴはこんな感じ

こちらも地上絵だ😀


Alles Gute zum Geburtstag! 

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【cinema】『シェイプ・オブ・ウォーター』

2018-05-14 01:39:56 | cinema

2018.03.09 『シェイプ・オブ・ウォーター』@TOHOシネマズ日本橋

 

予告編見た時から見たいと思ってた。公開初日に見に行く予定だったのだけど、都合により行けず。アカデミー賞作品賞受賞後の鑑賞となった。

 

 

ネタばれありです! 結末にも触れています!

 

「発話障害のあるイライザは、映画館の上にあるアパートで1人暮らし。夕方に起きて航空宇宙研究センターの掃除婦の仕事に向かう。隣に住む初老の男性ジャイルズとはお互いの家を行き来する仲。仕事仲間のゼルダとも仲良くやっているが、毎日同じルーティンを繰り返す暮らしに寂しさを感じていた。そんな中、研究所に不思議な生物が運び込まれ・・・」という感じかな。ギレルモ・デル・トロ監督好きだし、アカデミー賞作品賞&監督賞受賞で期待値高まって行ったので、ちょっとアレ?と思うところもあったけど、やっぱり嫌いではない。

 

好きな監督だけど、監督作品というと『パンズ・ラビリンス』(感想はコチラ)、『パシフィック・リム』(感想はコチラ)、『クリムゾン・ピーク』(感想はコチラ)しか見ていない。製作や脚本を含めると結構みているのだけど😌 今作について毎度のWikipediaから引用しておくと、『シェイプ・オブ・ウォーター』(The Shape of Water)は、2017年のアメリカ合衆国の恋愛ドラマ映画。ギレルモ・デル・トロが監督を務め、ヴァネッサ・テイラーと共同で脚本も担当している。出演はサリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スタールバーグ、オクタヴィア・スペンサーなど。

 

2017年8月に第74回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映されて金獅子賞を受賞し、第42回トロント国際映画祭で上映される。北アメリカで2017年12月8日に広く一般公開された。暴力描写や自慰行為の描写があるため日本国内では、東京国際映画祭で公開されたオリジナルバージョンはR18+指定で公開され、2018年3月1日に公開されたものは1か所をぼかし処理したR15+指定バージョンのものである。第90回アカデミー賞では作品賞など4部門を受賞し、第75回ゴールデングローブ賞でも2部門を受賞した。

 

2011年にギレルモ・デル・トロは本作の構想を練り、ダニエル・クラウスと共同で脚本を執筆した。脚本はデル・トロが幼少期に鑑賞した『大アマゾンの半魚人』の「ギルマンとジュリー・アダムスが結ばれていたら」という考えが基になっている。デル・トロは本作のリメイクをユニバーサル・スタジオと交渉した際、ギルマンに焦点を当てた脚本を提示したが、ユニバーサル側に拒否される。

 

2016年3月17日に、『ハリウッド・リポーター』は、デル・トロによるスリラー映画の企画にオクタヴィア・スペンサーが出演し、フォックス・サーチライト・ピクチャーズの下でデル・トロが監督・脚本・製作を務めることが報じられ、時代設定は冷戦であると発表された。3月後半にマイケル・スタールバーグが参加し、5月6日にマイケル・シャノンがサリー・ホーキンスの敵役でキャスティングされ、タイトルは『The Shape of Water』で、『ハリウッド・リポーター』のインタビューでデル・トロは自身の作品の常連出演者であるダグ・ジョーンズがクリーチャーを演じ、音楽はアレクサンドル・デスプラが手掛ける、と発表された。撮影は2016年8月15日に始まり、11月6日に完了した。

 

ヴェネツィア映画祭でプレミア上映され、批評家の多くからは『パンズ・ラビリンス』以来のデル・トロの最高傑作と評され、また特にホーキンスの演技が賞賛された。Rotten Tomatoesでは81件のレビューで支持率は98パーセント、平均点は8.6/10で、「『シェイプ・オブ・ウォーター』はデル・トロが作った映像技術で最高の作品であり、サリー・ホーキンスの演技が絶妙にマッチしている」と批評されている。Metacriticでは18件のレビューで加重平均値は87/100となった。IndieWireのベン・クロールはA評価を与え、「デル・トロの最も驚くべき成功を収めた作品の一つです。創造的な力強い映像は、私たちを楽しませてくれます」と批評している。

 

ピュリツァー賞受賞者の米劇作家ポール・ジンデルの息子は、ジンデル作の舞台劇「Let Me Hear You Whisper」と『シェイプ・オブ・ウォーター』のストーリーなどに、いくつもの類似点があるとして、21日、ロサンゼルスの連邦地裁に提訴した。フォックスは「根拠がない」とコメントしている。

 

受賞関連としては、第75回ゴールデングローブ賞作品賞、作曲賞。第90回アカデミー賞作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞を受賞。ちなみに、第90回アカデミー賞ではサリー・ホーキンスが主演女優賞、オクタヴィア・スペンサーが助演女優賞にノミネートされている。

 

ってことで、ちょっと引用が長くなっちゃった。見てから2ヵ月以上経ってしまったので、正直細かいシーンについては全く覚えていないし、印象に残ったシーンは覚えているけど、それがどのシーンの前だったか後だったかも分からなくなってしまった💦 というわけで、いつものように各シーンごとに描写して感想を加えて書く書き方はできない。毎回、断り書き書くたびに書いてるけど、別にどうでもいいと思うけど、一応書いておく。自分としても後から読み直して内容確認したり、その時どう感じたのか知りたいので書いておきたいのだけど😅

 

冒頭、地下の通路のようなところからカメラが移動していく。たしか映画館を通ってその上のイライザの部屋に移って行ったよね? 逆だったかな? とにかく映像でイライザが映画館の上に住んでいるということが示される。イライザが映画を見るシーンはなかったように思うけれど、映画通である描写はあったと思う。映画館の上に住むなんてとっても素敵。カメラはイライザの部屋の中へ。水が満たされるイメージで、ソファで眠っているイライザ・エスポジート(サリー・ホーキンス)が映る。部屋は薄暗い感じで、ちょっと不思議な内装。装飾などインテリアに凝っているようで、どこか殺風景だったりと不思議な感じ。ベッドがあるのにソファで寝ている。前夜、そのまま寝てしまったのかなと思ったのだけど、何度か登場する起床シーンでは毎回ソファで寝ていた。

 

イライザは目覚めると茹で卵を茹でて、お風呂を入に入る。そして、お風呂の中で自慰行為をする。この流れは2回ほど見せていたので、これが毎日のルーティンということなのでしょう。なぜわざわざ自慰行為を入れたのかは監督が言及していたように思ったけど忘れた。たぶん、後のイライザの行動の伏線なのだと思う。ルーティンというのはちょっと衝撃的だったけど💦

 

たしか、サンドウィッチを作って隣人のジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)の部屋を訪ねたと思う。ジャイルズは画家らしい。猫を2匹飼っている。この猫が後に大変なことになってしまう。この部屋の位置関係みたいのがよくわからなくて、最初は同居しているのかなと思ったけど、そういうわけでもないらしい? イライザの友人はこのジャイルズと職場のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)のみ。

 

先に書いてしまうけれど、このジャイルズはゲイの初老男性。以前は大きめの会社に勤めていたようだけれど、ゲイを理由に解雇されたっぽい。元同僚の好意でポスターのイラストを描く仕事を回してもらっているけれど、最終的にそれも断られてしまう。言い忘れていたけど、今作の舞台は1962年の冷戦下のアメリカ。この時代LGBTの方々に対する偏見が強かったのでしょう。それでもジャイルズはそれを隠すことなく暮らしているようで、向かいのカフェの店員に恋をして、まずいパイを毎日買っている。ある日勇気を振り絞って彼に気があることをにおわせるけれど、激しく拒絶され追い出されてしまう。これはなかなか切ないけれど、今でもこんな反応をする人はいるかもしれない。その辺りのことを描きたいためのキャラ設定なのは間違いないと思う。

 

今作はマイノリティーの映画であることは明白で、それは主人公が恋する相手が半魚人であるということ以外にも顕著。まずは主人公のイライザは発話障害で話すことができないため、白人女性なのに黒人やラテン系の人たちとともに掃除婦の仕事をしている。まぁ、この時代白人女性でも男性と同等に働いている人はわずかだったとは思うし、掃除婦の仕事を差別するつもりもない。でも、少なくとも施設内でその仕事をしている人々は、人種マイノリティーであり、それは意図的に描かれているのは間違いない。ちなみに、清掃係の中にアジア系の人はいなかったように思う。さらに差別されていたということなのかな?

 

また、今作は冷戦時代の作品ということで、ソ連のスパイが絡んできたりする。正直、この設定とか必要だったかしらと思ったりもするのだけど、ある人物の異常性を引き立たせる意味もあったのかな? このソ連のスパイが研究所で働くホフステトラー博士(マイケル・スタールバーグ)で、アマゾンで捕獲された半魚人(ダグ・ジョーンズ)を研究している。博士はこの半魚人を宇宙に飛ばそうと画策していた。

 

前述したある人物というのはこの映画のもう一人の主役ともいえるストリックランド(マイケル・シャノン)。軍人ということだけど、軍服を着ているわけではないし、階級なども分からない。イライザとゼルダが掃除中の男子トイレに入って来て、2人の前で用を足し、立派な男(だったかな?)は手は洗わない的なことを言って去って行くという、登場シーンから異常な人物。到着早々、半魚人に指を噛まれて、その指をイライザが拾って、自身が食べたサンドウィッチの袋に入れて渡すとか、不思議な描写が続く。この指は手術で結合するけれど、結局壊死してしまう。指がどんどん腐っていく描写が度々入るのは、彼の心がどんどん狂っていく様を表しているのかな? とにかく、この人物が強烈。

 

さて、このストリックランドが指を噛み千切られたことにより、半魚人のいる施設の掃除を言い使ったイライザは、半魚人が入れられた装置に興味津々。ゼルダの制止も聞かず近寄り、一瞬見えた生物に衝撃を受けてしまう。翌日以降もあの生物が気になるイライザは、なんとかして施設に入り込む。どうやって入ったかは失念。この施設にはプールのようなものがあり、イライザはその縁に座ってサンドウィッチを食べる。すると半魚人が顔を出す。イライザは茹で卵を縁に置く。すると半魚人がそれを取り水の中に消えていく。

 

その日から毎日イライザは施設に忍び込み、半魚人に茹で卵を与え、さらに手話を教え始める。ここでイライザが話せない設定が生きて来る。2人は次第に心を通わせ始める。すると、イライザは生き生きしてくる。事前にイライザが半魚人に恋することは知ってしまっていたので、この過程を真っ新な気持ちで見ることが出来なかったのだけど、この段階では、イライザの思いは恋愛感情ではなかったように思うのだけどどうなのだろう?

 

ストリックランドは半魚人を解剖しようと考えていた。一方、ホフステトラー博士もソ連側から半魚人を殺すように圧力をかけられていた。ホフステトラー博士はイライザが半魚人と心を通わせているのを見てしまい、この生物を殺してしまうのは惜しいと考える。博士はスパイなのだから任務を遂行しなければならないわけだし、博士なのだから研究を優先すべきかもしれない。でも、博士としては自分の目指すべき研究ができないのであれば、この稀有な存在を殺すべきではないと考えたということなのかな。彼はイライザにストリックランドの計画を打ち明け、半魚人を逃がす手助けをしてくれる。

 

イライザとしては頼る相手はジャイルズしかいない。ジャイルズは特別力が強かったりするわけでもないし、そもそも彼は初老の男性。無理だと断るけれど、イライザの意志は固い。ここでも彼女が話せないという設定が生きているように思った。上手く言えないけど、役者がどんなに上手く言葉でお願いしても、ただのわがままに見えたりしてしまう気がする。確かにわがままと言えばそうなのだけど、それ以上にイライザの頑なさみたいなものが、サリー・ホーキンスの過剰ではない表情や、その手話の強さなどから伝わって来る。

 

予備知識がなければこの時点ではまだ見ている側は、イライザの半魚人に対する気持ちは人間と生き物つまりペット的な感覚なのだと思っているので、彼女が必死に半魚人を救おうとしているのは純粋に生き物を殺したくないという思いなのだと思っているわけで、その彼女の正しさにちょっと頑固さを感じさせるのは有効だったなと思う。上手く言えないけど、後の伏線として・・・

 

さて、もちろんジャイルズは協力してくれる。計画としては、ジャイルズをクリーニング屋に仕立て上げ、洗濯物の中に半魚人を隠して運び出すというもの。これにはホフステトラー博士はもちろんゼルダも協力してくれる。途中で、半魚人がいないことにストリックランドが気づき、追って来るというハラハラドキドキもありつつ、この計画は成功する。イライザの計画は、雨が降って増水した時に運河に半魚人を離すというもの。それまでの間イライザの家のバスルームに匿うことにする。

 

半魚人を逃がしてしまったことで、当然ながら研究所は大騒ぎとなっている。軍の偉い人がやってきてストリックランドは窮地に立たされる。そんな中、施設で働く者たちが集められ、ストリックランドが尋問することになる。当然、イライザも呼び出される。この時、ストリックランドはイライザに何かを感じたのか、完全にセクハラと思われる言動をする。この描写はなんだったんだろう? ストリックランドはセクハラでパワハラ。女性だけでなく男性に対しても上から目線とかいう問題じゃなく、自分の妻に対してさえ人間扱いしていない感じ。その感じは、前述したお通り、指が腐っていく過程に比例して、どんどん加速していく。それは、半魚人がイライザと心を通わせて、人間性を帯びてくるのと反比例して、彼自身が人間性を失っていく感じ。演じるマイケル・シャノンの容貌が爬虫類系なので、余計にそう感じさせる。このキャスティングは絶妙!

 

イライザは半魚人とますます心を通わせていく。これ忘れちゃったけど、半魚人って言葉を話すようになったんだっけ? あれ? そこ結構重要だな🤔 とにかく、半魚人はどんどん人間らしく、男っぽくなっていく。イライザはとうとう半魚人と結ばれてしまう。憧れていたヒールを履いて仕事をするイライザに、ゼルダが何かがあったのか聞く。イライザは半魚人と結ばれたことを話す。アレはどうなってるの?なんていう描写もあったりしてコミカルだけど、よく考えるととんでもないことだよね

 

いわゆるセックスシーンはないけれど、イライザが半魚人と彼の世界で結ばれようとするシーンがある。バスルームを水で満たしてしまうのだけど、このシーンはおとぎ的で良かった。ただ、その後の顛末として、階下の劇場まで水が漏れてしまい、ジャイルズが劇場支配人に怒られてしまうのだけど。2人の間に性交渉があったという部分まで描いてしまうのはちょっとビックリした。この辺りダメな人もいるかも? 自分はビックリしたけど、前述したとおりおとぎ的な描写と、生々しく見せてはいなかったのでなんとか受けれた。でも、感動とかはなかったかな🤔

 

一方、ホフステトラー博士は命令に背いたとして、ソ連の工作員?から撃たれてしまう。そこにストリックランドが現れる。まだ息のある博士の傷口に指をグイグイ突っ込んで半魚人の行方を聞き出そうとする。酷い。博士はハッキリと答えたわけではないけど、イライザとゼルダが関与していることを話して息絶える。

 

ストリックランドはゼルダの家に現れる。ゼルダに知っていることを話すように迫る感じがホントにキモイし怖い。この人ホント異常。ゼルダはそれでも口を割らないけれど、面倒に巻き込まれたくない夫は話してしまう。ストリックランドが去った後、ゼルダはこの夫を叱責するけど後の祭り。夫のバカ!(*`д´) とはいえ何か言わなきゃストリックランドは諦めなかったと思うけれど。ゼルダは急いでイライザに電話を掛けて、ストリックランドが向かったことを告げる。

 

イライザはジャイルズに助けてもらい、急いで半魚人を運河へ運ぶ。 2人は半魚人に別れを告げ、彼を逃がそうとする。するとストリックランドがやって来る。どうしてここが分かったんだっけ?! ストリックランドはイライザに向けて発砲! イライザは倒れてしまう。すると半魚人がストリックランドの喉を裂き殺してしまう。そして、半魚人はイライザを抱き上げて運河の中に入っていく。半魚人には治癒能力があるようで、イライザの傷を治し、さらに彼女の首を裂きエラを作る。そして2人は水の中でキスをする。その後2人は水の中に消えて行き、そのまま暮らしたのだろうというジャイルズのナレーションで映画は終了。

 

だいぶ頑張って思い出して書いたけど、忘れている部分もあるし、長くなるので省いた部分もある。ネコ好きとしては衝撃的なシーンもあったりしたけど、ストーリー自体には関係ないので割愛。前述したとおりアカデミー賞作品賞受賞後の鑑賞で、ギレルモ・デル・トロ好きとしてはハードル上がって見たわけだけど、正直作品賞かぁ?と思いながら見ていた。もちろん異種間の恋愛を究極の愛と考えることもできるし、マイノリティーを描いた作品という意味でも、怪獣映画が受賞するという意味でも画期的なのは分かるのだけど、自分としてはそこまで乗れていなかったので。でも、ラスト半魚人がイライザを抱き上げたシーンで、ビックリしたし、自然に泣いてしまった。この自然に泣いてしまったというのは、実は深いのではないかと思った。どこにどう感動したのか自分でも分からないのに、心震えてしまったということだと思うので。

 

キャストは皆良かった。ゼルダのオクタヴィア・スペンサーは主人公の心の支えであると同時に、コミカル部分も担当していて見事。ジャイルズのリチャード・ジェンキンスは好きな俳優。相変わらず役によって別人になっちゃうね。正直、ジャイルズの恋愛部分は必要ない気もするけれど、LGBTが認められていない時代の性的マイノリティーの悲しさを体現していた。イライザの友人であり、父親的な包容力も感じさせた。

 

半魚人のダグ・ジョーンズも良かった。手話を覚えている頃の半魚人はかわいらしく。どんどん人間ぽくなって、イザベルと愛を交わしてからは、男になっていく。その感じを的確に表現。半魚人のあれってモーションキャプチャーなのかな? 特殊メイクだったように思うのだけど。いずれにしてもスゴイ。

 

ストリックランドのマイケル・シャノンが凄すぎる! このキャラ設定は一体何なの? この人サイコパスとか病的な何かがあると思う。いままで結構な数の映画を見ていると思うけれど、5本の指に入るくらいぶっ飛んだキャラだと思う。新車を壊されちゃうとか演出されたコミカルさもあるけど、もうホント突き抜けたヤバさにちょっと笑えてきちゃうくらい。間違いなく半魚人と対比となっていると思うので、そういう意味で容貌含めてのキャスティングなのだと勝手に解釈しているけど、もちろんマイケル・シャノンの怪演あってこそ! 素晴らしい!

 

そして、アカデミー主演女優賞ノミニーのサリー・ホーキンスが素晴らしい。半魚人と恋に落ちるなんて、どうかしている設定にリアリティを持たせつつ、不思議な人である感じも漂わせている。イライザが半魚人を助けたのは正義感もあったけれど、彼に恋しているからで、それゆえわがままでもあったりするわけで、その辺りのバランスが絶妙。上手く言えないけど。そして、それらをセリフを一切喋らずに演じた。本当に言葉が人みたい。だからといってオーバーアクションなわけでもなく、本当に自然。素晴らしい

 

今作は、ギレルモ・デル・トロが子供の頃見た『大アマゾンの半魚人』(Wikipedia)という映画が大きな影響を受けている。この作品自体はホラー映画ということらしいけれど、デル・トロ監督の心に強く残ったのは、半魚人が人間の女性に恋したこと、でもこの恋は報われずに終わってしまったこと。これを成就させたいと考えたからだそう。それは企画としてアリかもしれないし、結果アカデミー作品賞を受賞したのだから成功ということになるのでしょうけれど、やっぱり自分としては半魚人に恋してしまう設定を、究極の愛とは思わなかったかな😅

 

『美女と野獣』に感動しているくせに何が違うんだと思うけれど、あれはやっぱり元々は人間だからねぇ。監督としては野獣が美しい王子に戻ることに納得がいかないそうで、野獣の姿のままで(内面を)愛したのだから、野獣のままの王子と暮らせばいいじゃないかというのだけど・・・ まぁ、確かにそうっちゃそうだけど、でも違うだろう🤔

 

まぁ不思議な映画だった。これはこれでアリだし嫌いではない。映像はデル・トロ調。半魚人の意外にカワイイ顔と、めちゃスタイルのいい体っていうデザインも良かった。イザベルとジャイルズの部屋も良かった。そうそう! イザベルの部屋の壁には葛飾北斎の神奈川沖浪裏が描かれているんだよね? 壁に描いて塗りつぶしてあるんだっけ?

 

書くのが大幅に遅れて見てから2ヶ月以上経ってしまった さすがに上映は終わってるよね? 6月2日いDVDが発売されるので、興味のある方は是非! 見て損はないと思う。

 

『シェイプ・オブ・ウォーター』公式サイト

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【Googleのロゴ】母の日 2018

2018-05-13 00:39:30 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



母の日 2018


毎年書いてると思うけど、Wikipediaから引用!


母の日(ははのひ)は、日頃のの苦労を労り、母への感謝を表す

日本アメリカでは5月の第2日曜日に祝うが、その起源は世界中で様々であり日付も異なる。

例えばスペインでは5月第1日曜日、北欧スウェーデンでは5月の最後の日曜日に当たる。



とのことで、起源はいろいろあるようだけど、

ここでは日本の起源となったもののみ紹介しておく😌


アメリカでは南北戦争終結直後の1870年、女性参政権運動家ジュリア・ウォード・ハウが、

夫や子どもを戦場に送るのを今後絶対に拒否しようと立ち上がり

「母の日宣言」(Mother's Day Proclamation)を発した。

ハウの「母の日」は、南北戦争中にウェストバージニア州で、

「母の仕事の日」(Mother's Work Days)と称して、

敵味方問わず負傷兵の衛生状態を改善するために地域の女性を結束させた

アン・ジャービス(Ann Jarvis)の活動にヒントを得たものだが、

結局普及することはなかった。

 

ジャービスの死後2年経った1907年5月12日

その娘のアンナ(Anna Jarvis)は、亡き母親を偲び、

母が日曜学校の教師をしていた教会で記念会をもち、白いカーネーションを贈った。

これが日本やアメリカでの母の日の起源とされる。

 

1914年に「母の日」はアメリカの記念日になり、5月の第2日曜日と定められた。


とのことで、日本では・・・


1937年(昭和12年)5月8日に、

第1回「森永母の日大会」(森永母を讃へる会主催、母の日中央委員会協賛)が豊島園で開催された。

その後、1949年(昭和24年)ごろからアメリカに倣って5月の第2日曜日に行われるようになった。


とのこと!


このロゴかわいいけど、だれかチビッ子が描いた絵なのかな?

検索画面のロゴはこんな感じ


お母さん! あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!


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【tv】100分de名著「法華経」(第3回)

2018-05-11 00:34:13 | tv

【tv】100分de名著「法華経」(第3回)

「永遠のブッダ」が示すもの

 

 

1回25分×4回で1つの作品を読み解く番組。4月は「法華経」。講師は植木雅俊氏。またまた前回(第1回はコチラ、第2回はコチラ)から時間が開いてしまった💦 すでに終了して、番組としては新しい本の紹介になっているのに、4回目もまだ見れてない💦💦 とりあえず頑張る!


第11章 続き 提婆達多品 ダイバダッタボン (ストゥーパの出現=続き) 付け足されたのは何故か? 提婆達多と龍女の成仏が描かれる。2人の成仏は全ての人が成仏できることを意味している。提婆達多の成仏=悪人成仏、龍女の成仏=女人成仏。

 

提婆達多(Wikipedia)は、教団を分裂させた釈尊のいとこ=悪人。戒律を厳しくすべきと釈尊に進言するも、釈尊はこれを拒否。提婆達多は釈尊を「堕落した」と批判し、教団を分裂させた。小乗仏教(Wikipedia)「説一切有部」(Wikipedia)が「極悪人」にも提婆達多の名誉が回復される。←うーん💦 これ自分のメモにはこう書かれてるんだけど、"「説一切有部」が「極悪人」にも”の部分がよく分からない😅

 

龍女はサーガラ龍王(Wikipedia)の娘で8歳。身体は龍。バラモン教では8歳はお腹の中の赤ちゃん以下、さらに女性で体が龍という3つのマイナス要因にも関わらず成仏した。

 

文殊師利菩薩は海の中で教えを説いていたが、教えを理解したのは誰かと智積菩薩が問うと、龍女のみと答えた。龍女自分にとって完全なる覚りは思うがままと語る。しかし、舎利弗も女性が成仏することに疑問を投げかける。すると、龍女は男性になって成仏した。

 

この龍女が一度男性になって成仏するというのは、一部の女性学者たちから女性差別では?という意見があったのだそう。女性というけど体が龍なんじゃ女性じゃない気もするけどね😅 それに対して文殊師利菩薩(Wikipedia)は、龍女は既に成仏しているのだと答えたのかな? 小乗仏教の女性観・成仏観にとらわれた人物として智積菩薩と舎利弗(Wikipedia)は登場しているそうで、ではあなたたちの信じている方法で成仏しましょうということで男性の姿で成仏したということらしい。要するに説得の手段。

 

当時のインドは女性差別が激しく、女性のままで成仏できると説くのは危険だった。では、原始仏教の女性観はというと、シンガーラへの教え(Wikipedia)に釈尊の女性観があるとのこと。

 

【夫の妻に対するあり方】①妻の自立を認めよ ②妻を尊敬せよ ③妻に宝飾品を買い与えよ


③について補足すると、紙幣は王朝が変われば紙屑になってしまうが、財宝は不変。宝飾品を妻に与えるということは、女性の財産権を認めているということ。女性の権利を最初に認めたのは釈尊である。これ! 釈尊は既に女性の権利を認めていたのよね? なのに何故これらのことが当たり前の権利として主張できるようになったのが最近になってからなの 女性としてはとっても憤慨しております😡

 

第12章 観持品 カンジボン (果敢なる努力) 釈尊亡き後、教えを広めるという菩薩たちがたくさん現れる。2000万人の菩薩を従えた薬王菩薩(Wikipedia)たちが名乗りでるが、娑婆世界は無理だと言う。何故? 娑婆世界は煩悩に満ちた世界で、衆生は傲慢である。釈尊は答えず800万コーティ、ナユタの菩薩たちを見つめていた。菩薩たちは滅後において教えを広めることがいかに大変かを詩(韻文)で語る。

 

【観持品の二十行の偈】(韻文)釈迦入滅後に布教する困難は、実際に編纂時に生じたことなのでは? リアル。ちなみに伊集院光氏によると、不惜身命は第66代横綱若乃花の横綱昇進時の口上とのこと。


第13章 安楽行品 アンラクギョウボン(安楽の住所) 安楽な境地に準するためにする修行

 

忍耐・感情の抑制・誤った憶測で人を判断しない・権力者と親しくならないなどの戒律が書かれている。

 

第14章 従地涌出品 ジュウジユジュツボン(大地の裂け目からの菩薩の出現) 娑婆世界でも教えを広めるという菩薩が出現する

 

釈尊は娑婆世界で教えを広める者は他にいると語る。すると、大地の裂け目から多くの菩薩が現れる。金色で三十二種類の身体的特徴を備えている。これを地涌の菩薩(Wikipedia)と言う。釈尊は自分が成熟させたと語る。この三十二種類の特徴というのは仏像を作る際に取り入れられているよね? 三十二相八十種好(Wikipedia)のこと。

 

地涌菩薩は法華経のみに登場。地涌菩薩が出現したことにより、「理解していないことが多い」と思わせた。滅後の弘通(弘通(グズウ)とは|コトバンク)を担う。釈迦の滅後に教えを広めること。不惜身命の覚悟がないと無理!

 

【釈尊の生涯】29歳:出家 → 35歳:覚り → 80歳:入滅 教えを説いていたのは約40年。地涌菩薩をいつ成熟させたのか? それに対する弥勒菩薩(Wikipedia)の答えが次の章で語られる。

 

実在のブッダから永遠のブッダへ 35歳で覚りを開いたが、遥か遠い昔から覚っていた=久遠実成。この先も現実世界にあり続ける。方便としての涅槃=方便現涅槃 衆生を導くための方便

 

久遠実成 クオンジツジョウ (Wikipedia) であったこと、そして方便現涅槃であったことが「永遠の存在」としてのブッダを作り出すということらしい?

 

釈尊滅後に架空の如来・菩薩がたくさん考え出された。衆生の心がそちらに向いてしまう。ブッダを釈尊に統一することにした。釈尊は遥か昔に覚りを得てから、いろんな立場や名前で出現してきた = 色んな如来・仏・菩薩が考え出されたが、全て釈尊に一本化される。

 

伊集院光氏:本当は現実にいるのに涅槃に入ったという方便は強引なのでは? → 永遠でありつつ亡くなっている事実を「方便現涅槃」という表現で説明している。

 

【良医病子の譬え】①毒を飲んだ子どもたちは薬を嫌がる ②父・名医は旅先で死んだことにする ③悲しみで目覚めた子供たちは薬を飲む ④苦悩から解放された子どもたちは父と再会

 

物語をもう少し補足しておく😌

①自分の留守中に誤って毒を飲んでしまった子どもたちのために、父である名医は素晴らしい薬を作るが、子どもたち嫌がり薬を吐き出してしまう。

 

②そこで、父親は旅に出る。旅先から自分は死んだと子どもたちに使いを出す。

 

③子どもたちは悲しみのあまり意識が正常化し、その素晴らしさに気づき、薬を飲む。

 

④子どもたちが苦悩から解放されたことを知った父は、再び姿を現しよろこびの再会を果たす。

 

解説:②の父の死は「方便現涅槃」を表す。名医=釈尊、子どもたち=衆生、薬=法華経の譬え。永遠であればブッダにいつでも会えるという甘えが出るため、あえて姿を隠して仏に会いたいという思いを起こさせる狙い。

 

伊集院光氏:会いたいなら法華経を学べということ? → Yes

 

自分としては第2回ではなのこっちゃ😣という状態になってしまったのだけど、今回は分かりやすかった。とはいえ、やっぱり壮大な話なので理解は難しいのだけど😌 第4回は作家先生を交えてのトークということなので、コチラも早めに録画見なきゃ! 

 

100分de名著:毎週月曜日 午後10:25~10:50

100分de名著


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