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【Googleのロゴ】バルトロメ・エステバン・ムリーリョ 生誕400周年

2018-11-29 00:18:31 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



バルトロメ・エステバン・ムリーリョ生誕400周年


ムリーリョってあのムリーリョ?

毎度のWikipediaによりますと・・・


バルトロメ・エステバン・ペレス・ムリーリョ

(Bartolomé Esteban Perez Murillo, 1617年12月31日 - 1682年4月3日)は、

バロック期のスペイン画家


甘美な聖母像や、愛らしい子どもの絵で知られるムリーリョは、

スペイン絵画の黄金期である17世紀を代表する画家である。

「ムリーリョ」は「ムリリョ」とも表記する。


やっぱり画家のムリーリョだ!

名前だけしか知らないけど😅


1618年、スペイン南部のセビリアに民間医師の子として生まれる。

14人兄弟の末子で、幼い頃に両親を亡くし、姉夫婦のもとで育てられたというが、

その名声に比して伝記の細かい部分には不明点が多い。


1645年には最初の大規模な注文である、

セビーリャのフランシスコ会修道院の装飾事業を手掛けた。

1659年までフアン・デル・カスティーリョ英語版の元で修業を積んだ。


一時期マドリードに移住したという説とこれを否定する説とがあり、

マドリードに移住したとされる時期についても諸説があるが、

いずれにしても生涯の大部分をセビーリャ周辺で過ごしている。


1682年にカディス(セビーリャ南方の海辺の町)の修道院で制作中、

足場から転落したことが原因で死去したという。


あら~💦 そんな亡くなり方😢

画風について少しだけ抜粋すると・・・


聖母マリアの純潔性をあらわした『無原罪の御宿り』を題材とした絵を何枚か残しているが、

特にセビーリャ美術館に所蔵されている作品の、

夢見る乙女のようなマリア像と彼女を取り巻く可憐な小天使たちのイメージは、

次の世紀のロココ美術を先取りしている感がある。


どうやらこの『無原罪の御宿り』というのが代表作だそうで、

6人の子供のうち5人をペストで亡くし、残る1人の娘も耳が聞こえなかったそうで、

その娘のことを思い描いたのが『無原罪の御宿り』なのだそう😢


このロゴはムリーリョの作品なのかな?

かわいい😳


検索画面のロゴはこんな感じ


 

Feliz cumpleaños


追記:ロゴにカーソル当てた時、たしかに"生誕400周年"って出てたのだけど、

よく見たら1617年12月31日生まれなら違うよね?

どういうこと?🤔


コメント (2)
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【Googleのロゴ】藤田嗣治 生誕132周年

2018-11-27 00:30:07 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



藤田嗣治 生誕132周年

もちろん知ってる! 猫の絵はもちろん、子供の絵も大好き😳


一応毎度のWikipediaから引用


藤田 嗣治(ふじた つぐはる、1886年11月27日 - 1968年1月29日)は

日本生まれの画家彫刻家第一次世界大戦前よりフランスパリで活動、

を得意な画題とし、日本画の技法を油彩画に取り入れつつ、

独自の「乳白色の肌」とよばれた裸婦像などは

西洋画壇の絶賛を浴びたエコール・ド・パリの代表的な画家である。

フランス帰化後の洗礼名レオナール・フジタLéonard Foujita)。


1886年(明治19年)、

東京市牛込区(現在の東京都新宿区新小川町の医者の家に4人兄弟の末っ子として生まれた。

父・藤田嗣章(つぐあきら)(1854-1941年)は、

大学東校(東京大学医学部の前身)で医学を学んだ後、

軍医として台湾朝鮮などの外地衛生行政に携り、

森鴎外の後任として最高位の陸軍軍医総監(中将相当)にまで昇進した人物。


すごい家柄の出身なのね😲


1905年に高等師範附属中学校(現・筑波大附属中学・高校)を卒業。

その頃には、画家としてフランスへ留学したいと希望するようになる。


1905年(明治38年)、

森鴎外の薦めもあって東京美術学校(現在の東京芸術大学美術学部)西洋画科に入学する。

しかし当時の日本画壇はフランス留学から帰国した黒田清輝らのグループにより性急な改革の真っ最中で、

いわゆる印象派や光にあふれた写実主義がもてはやされており、

藤田の作風は不評で成績は中の下であった。


森鴎外の薦めで東京美術学校に入ったのね😲

 

1913年大正2年)に渡仏しパリのモンパルナスに居を構えた。

当時のモンパルナス界隈は町外れの新興地にすぎず、

家賃の安さで芸術家、特に画家が多く住んでおり、藤田は隣の部屋に住んでいて

後に「親友」とよんだアメデオ・モディリアーニシャイム・スーティンらと知り合う。

また彼らを通じて、

後のエコール・ド・パリジュール・パスキンパブロ・ピカソ

オシップ・ザッキンモイズ・キスリングらと交友を結びだす。

フランスでは「ツグジ」と呼ばれた

(嗣治の読みをフランス人にも発音しやすいように変えたもの)。


フジタ自身もスゴイ人だけど、交流のあった人物たちがまたスゴイ😲

 

1914年、パリでの生活を始めてわずか1年後に第一次世界大戦が始まり、

日本からの送金が途絶え生活は貧窮した。

戦時下のパリでは絵が売れず、食事にも困り、

寒さのあまりに描いた絵を燃やして暖を取ったこともあった。


そんな生活が2年ほど続き、

大戦が終局に向かいだした1917年3月にカフェで出会った

フランス人モデルのフェルナンド・バレエ(Fernande Barrey)と2度目の結婚をした。

このころに初めて藤田の絵が売れた。

最初の収入は、わずか7フランであったが、

その後少しずつ絵は売れ始め、3か月後には初めての個展を開くまでになった。


面相筆による線描を生かした独自の技法による、

独特の透きとおるような画風はこの頃確立。

以後、サロンに出すたびに黒山の人だかりができた。

サロン・ドートンヌの審査員にも推挙され、急速に藤田の名声は高まった。


当時のモンパルナスにおいて経済的な面でも成功を収めた数少ない画家であり、

画家仲間では珍しかった熱い湯のでるバスタブを据え付けた。

多くのモデルがこの部屋にやってきてはささやかな贅沢を楽しんだが、

その中にはマン・レイの愛人であったキキも含まれている。

彼女は藤田のためにヌードとなったが、

その中でも『寝室の裸婦キキ(Nu couché à la toile de Jouy)』と題される作品は、

1922年サロン・ドートンヌでセンセーションを巻き起こし、

8000フラン以上で買いとられた。

 

その後1933年に南アメリカから日本に帰国、

1935年に25歳年下の君代(1911年 - 2009年)と出会い、

一目惚れし翌年5度目の結婚、終生連れ添った。

1938年からは1年間小磯良平らとともに従軍画家として日中戦争中の中国に渡り、

1939年に日本に帰国した。

 

その後再びパリへ戻ったが、同年9月には第二次世界大戦が勃発し、

翌年ドイツにパリが占領される直前にパリを離れ、

再度日本に帰国することを余儀なくされた。

その後太平洋戦争に突入した日本において陸軍美術協会理事長に就任することとなり、

戦争画(下参照)の製作を手がけ、

南方などの戦地を訪問しつつ『哈爾哈(ハルハ)河畔之戦闘』や

アッツ島玉砕』などの作品を書いた。


このような振る舞いは、

終戦後の連合国軍の占領下において「戦争協力者」と批判されることもあった。

また、陸軍美術協会理事長という立場であったことから、

一時はGHQからも聴取を受けるべく身を追われることとなり、

千葉県内の味噌醸造業者の元に匿われていたこともあった。

こうした日本国内の情勢に嫌気が差した藤田は、1949年に日本を去ることとなる。


1955年にフランス国籍を取得(その後日本国籍を抹消)、

1957年フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエ章を贈られた。


1959年にはランスノートルダム大聖堂カトリック洗礼を受け、

シャンパン「マム」の社主のルネ・ラルーと、

「テタンジェ」のフランソワ・テタンジェから「レオナール」と名付けてもらい、

レオナール・フジタとなった。

またその後、

ランスにあるマムの敷地内に建てられた「フジタ礼拝堂」の設計と内装のデザインを行った。

1968年1月29日スイスチューリヒにおいて、ガンのため死亡した。

遺体は「フジタ礼拝堂」に埋葬された。

日本政府から勲一等瑞宝章を没後追贈された。


うーん💦

戦意高揚のために利用して、その後戦犯扱いして冷遇したのに、

亡くなった後に勲章与えてもね😞


と、長々引用してしまったけど、これでも半分くらい💦

ということで、乳白色の秘密などはWikipediaで!


このロゴフジタの作品なのかな?

猫かわいい😍

 

検索画面のロゴはこんな感じ


お誕生日おめでとうございます!

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【art】「インゲヤード・ローマン展」

2018-11-24 23:23:33 | art

🎨【art】「インゲヤード・ローマン展」🎨

 

 

 

 

大好きな北欧ショップscopeの社長であるシャチョーがオススメしていた企画展。インゲヤード・ローマンのことは知らなかったけれど、シャチョーが是非にというのであれば素敵なのに違いないと見に行くことを決意。しかし、会場の国立近代美術館工芸館は夜間延長がないため、平日は無理ってことでなかなか行けなかった💦 3連休の初日行ってきた!

 

前述どおりインゲヤード・ローマンについては全く詳しくない。毎度のWikipediaもスウェーデン版しかない💦 とりあえずscopeの紹介ページをリンクさせてもらう😌 今展でメモしてきた内容なども交えて紹介文を書いてみる。インゲヤード・ローマンは1943年スウェーデン生まれの陶芸家でデザイナー。コントファックス卒業後、ヨハンフォース社に入社。te matボウルなどが有名。1995年スウェーデン政府よりプロフェッサーの称号を与えられている。

 

いつものようにメモ取りながら鑑賞。感想をTweetしておいたので、それに補足する形で感想を書こうと思う。

 

 

IKEAに依頼された作品など20のテーブルに数点ずつ展示。国立近代美術館工芸館は初めて行ったけど、そんなに広くない。小さめの展示室が6つ。それぞれにテーブルが置かれていて、出品リストは作品ごとではなくテーブル番号で記載されている。これがちょっと分かりずらい💦 テーブルにも作品名が表示されているけれど、テーブルの一角にまとめて置かれているので、どれがどれなのか分からない💦💦 しかもテーブルが必ずしも番号順に並んでいるわけではないのも辛い😣 

 

展示室1にあった「クリスタル・アイ」が素敵だった。様々な模様をカットしたガラスの花瓶。いくつかあったのだけど、まとめてクリスタル・アイというのかな? 平たい円形の葉っぱモチーフっぽいカットのかわいかった。スティグ・リンドベリのベルサみたいで、これぞ北欧デザインという感じ。勝手な感想だけど😅

 

ポンド

 

展示室5にあった「ポンド」が素晴らしかった✨ 楕円形のシンプルなデザインのガラスのお皿なのだけど、そのガラスのと透明感と、形のバランスの絶妙で素晴らしい! 遠心成形という技法で作られたそうで、スヴェン・パルムクヴィストの「フーガ」の技術を使いたいと思ったそうで、遠心成形の機械があることからオレフォスに入ったのだそう。費用がかさむため幹部を説得するのが大変だったそうだけれど、最高の出来だと語っていた。そうそう! 全てのテーブルではないけれど、いくつかのテーブルには小型のモニターが設置されており、インゲヤード本人が作品について語る映像が流れていた。

 

コニャック・バルーン

 

こちらも展示室5にあった、「コニャック・バルーン・グラス」は形もかわいかったし、底の円錐形のゴールドの突起が素敵だった✨ 同じテーブルにあった「りんご 冷たいシードルのためのグラス」がかわいかった。デザインするにあたりボトルの写真と素材を受け取ったそうで、そのシンプルさとむき出しのコルクに裸を感じ、コルクのリンゴの枝の刻印がかわいくて惹かれたとのこと。一緒に展示されてたボトルもシンプルでかわいかった。

 

展示室3の作品は撮影可能。ということで、頑張って撮影してきたのだけど、写真が下手すぎる😣

 

 

 

 

 

 

まずはガラスの美しさに目を奪われる。シンプルだけど華奢で品がある。これは木村硝子店の依頼により制作。そして、その奥にあったのは「ドミノ 蓋付きジャー」となっているけど、これにグリーンとか植えたら素敵かも。これグスタフスベリで製造したのね😲

 

 

 

 

 

 

2016/プロジェクト、日本の依頼により作られた磁器「2016/Ingegerd Råman(ティー・サービス・セット)」これは有田焼とのコラボなのかな。とにかく形がカワイイ。マットでざらっとした質感もいい。これはホントに好きだった。


現役デザイナーなのだから当然といえばそうなのだけど、楽天でも売っててビックリした😲 まぁ、お値段的に簡単に買えないけど😅


 

  

 

 

 

 

 

「ベルマン・コレクションより」となっていたけど、ベルマン・コレクションが何なのか分からない😅 グラスの形がかわいい! 小さめなのだけどワイングラスなのかな? 赤ワインとか入れたら素敵そう。

 

インゲヤード・ローマンはスウェーデンで学生だった頃、美術館で日本の磁器を見て、そのバランスとプロポーションに魅了されたのだそう。1982年に初来日した際には歴史的な建物や寺院を回ったそうで、その後もたびたび来日する親日家とのこと。日本からの影響もたくさん受けているとのことなので、だから自分もそのデザインに惹かれるのかな。シンプルだけど、どこか斬新で、そしてカワイイ。すごく好きになった😳

 

展示室内もシンプルで窓の形とかがとても素敵。この時期、窓の外には紅葉が見えたりする。そんな中で見るインゲヤードの作品がとても雰囲気に合っている。展示の仕方もシンプルでオシャレなのだけど、前述したとおり出品リストと展示の仕方が分かりにくく見ずらい部分も。でも、この雰囲気の中でゆったりと見れるのは素敵な時間だった。興味のある方は是非✨

 

🎨インゲヤード・ローマン展:2018年9月14日~12月9日 @国立近代美術館工芸館

日本・スウェーデン外交関係樹立150周年 インゲヤード・ローマン展

 

 

 

 

全く知らなかったのだけど、この建物は旧近衛師団司令部庁舎なのだそう😲 1910年3月、陸軍技師田村鎮の設計により建てられたとのこと。そんな歴史ある建物なのね。とにかく素敵です✨


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【Googleのロゴ】ド・レペ 生誕360周年

2018-11-24 00:33:02 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



ド・レペ生誕360周年


すみません💦どなたでしょう?

毎度のWikipediaによりますと・・・


シャルル・ミシェル・ド・レペー(Charles Michel de l'Epée, 

1712年11月24日-1789年12月23日)は、フランス思想家教育者


ヴェルサイユで裕福な家庭に生まれた。

カトリック教会司祭となるべく神学教育を受けたが、

ジャンセニスムを否定しなかったため司祭に叙階されず、最終的にはアベAbbé)となる。

 

彼が聾教育を始めたのは、ろうの双子の姉妹との出会いだった。

双子を教えようとしていた人が亡くなったことがわかり、自ら教えることを申し出た。

それがのち、1750年頃パリ国立聾唖学校を自費で設立し、

死ぬまで財政的に学校の運営を賄うことになる。


1760年に聾教育に関することを本に著したが、他の国にも知られるようになり、

神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世ロシア女帝エカチェリーナ2世

それぞれパリ国立聾唖学校へ教師養成に教師志望者を派遣した。


ド・レペーの死後、フランス政府がパリ国立聾唖学校の運営を引き受け、

シカルド師(Abbé Roch-Ambroise Concurron Sicard)が継いだ。


と、これは全コピ。

パリ国立聾教学校を開いた方ってことなのね?

どうやら手話を使った教育を始めた人でもあるらしい😌


検索画面のロゴはこんな感じ


Joyeux anniversaire!

 

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【cinema】『旅猫リポート』

2018-11-23 00:52:05 | cinema

2018.10.27 『旅猫リポート』鑑賞@TOHOシネマズ市川コルトン

 

試写会応募しまくったけどハズレ😢『ブレス しあわせの呼吸』見に行った時、ちょうど階下のよみうりホールで試写会やってて複雑な気持ちに😞 母親も見たいというので、シネマイレージウィークに見に行ってきた~

 

 


ネタバレありです! 結末にも触れています!

 

「元野良猫のナナと暮らす悟は、ある事情からナナを飼えなくなり、ナナとともに里親を探す旅に出る。小学校時代の親友、高校時代の友人たちと会い懐かしい気持ちになるが・・・」っていうのはちょっと違うかな? そして、原作はナナの語りで書かれているそうなので、あらすじもそう書くべきなのかもしれないけれど、映画としてはナナの心の声が聞こえるものの、やっぱり悟目線で描かれていると思うのでこう書いてみた。いろいろ想像どおりだった部分もあったし、邦画を見た時の違和感とか照れのようなものを感じる部分はあったけれど、やっぱり泣いてしまった😢 とはいえ、それはナナに泣かされたという部分が大きいのだけど。これは猫飼いさん、もしくは猫を飼ったことがある人は絶対泣くと思う。

 

三木康一郎監督作品。監督作品を見るのは初めて。ドラマを多く演出されている方なのかな? ドラマも未見だった。原作は有川浩。脚本も担当している。毎度のWikipeidaは映画版は単独ではなく、カテゴリーの一つとして紹介されいている。一応、原作部分について引用しておこうかな。

 

『旅猫リポート』(たびねこリポート)は、有川浩による長編小説。文藝春秋社発行「週刊文春」に2011年10/27号から2012年4/19号まで連載され、2012年11月に単行本が発行された。表紙イラストは村上勉。第34回吉川英治文学新人賞、第26回山本周五郎賞候補作、第4回ブクログ大賞(小説部門)、第4回山田風太郎賞最終候補ノミネート作。 また、2014年2月28日に本作を原作とした絵本が出版された。

 

2011年有川浩が原作・脚本をしたTheatre劇団子25th act『もうひとつのシアター!』に演劇集団キャラメルボックスの阿部丈二が客演したことで、二人は交友を持った。その後、有川はキャラメルボックスとコラボして『ヒア・カムズ・ザ・サン』を執筆。それをきっかけに舞台化を前提として、本作の執筆を開始した。

 

とのことで、舞台になっているんだね😌 舞台版の脚本も有川浩が担当されたのか。なるほど。原作は未読だけど、原作のネタバレ記事が書かれたブログを拝見した。それによると、若干ニュアンスが違うかなと思うところもあるけれど、中学時代のエピソードがまるっと抜けてる以外ほぼ原作通りと思われる。個人的には高校時代のエピソードがあまり響いてこなかったので、中学時代の方がいいのではとも思うけれど、映画的は高校時代の方がいいのかしらね。あくまで好みの問題。

 

旅猫とタイトルにあるとおり、これはロードムービー。飼い猫ナナの新しい飼い主を捜すため、小学校時代と高校時代の友人に会いに行く。それぞれが昔話をすると回想シーンが始まり、それで悟の生い立ちや人となりが分かる仕組み。そして、悟とナナが訪れたことで今現在の友人たちにも変化をもたらすという感じ。回想シーンと現在が交互に描かれるけれど、それを文章に書くとややこしいので、現在部分は必要最低限にして、回想シーンメインで時系列と関係なくまとめて書いていく。毎度どうでもいいと思うけれど、一応断り書きとして入れておく。

 

冒頭、主人公の宮脇悟(福士蒼汰)と飼い猫のナナ(声:高畑充希)が団地の部屋を出るところから始まる。1人と1匹は小さな車に乗って旅に出る。その間、出会いが語られる。野良猫だったナナは団地の駐車場で悟にエサをもらっていた。悟はいつも優しく見守ってくれていた。ある夜、猫の集会に行こうと道を横断していたところ、車に跳ねられてしまった💦 ナナは必死で助けを求めた。何故か頭に悟のことが浮かんだ。すると悟か駆けつけて病院に連れて行ってくれた。こうしてナナは悟の猫になった。この回想シーンを使っての猫目線の見せ方は、猫好きにはたまらない。

 

事前に2人が旅するのは、ある理由で悟がナナを飼えなくなったため、新しい飼い主を探すことであることは知っていたので、切なさも感じている。理由については中盤で示唆されるけれど察しはつく。

 

2人の最初の目的地は悟が小学生の頃住んでいた町。悟とナナは現在、東京に住んでるみたいだけど、基本旅先がどこなのかは説明がなかったと思う。ザックリと関西の方なのかなとかそんな感じ。

 

悟とナナは澤田幸介(山田涼介)の写真店を訪ねる。すでに連絡済みだったようで、幸助はナナを迎える気満々。でもナナは違和感があるのかキャリーから出てこない。ナナは幸介を観察していろいろつぶやいたりする。そのつぶやきが的確で楽しかったりするのだけど、いちいち覚えていないので割愛。後から分かることなのだけど先に書いてしまう。幸介の父親はいわゆる昭和の頑固おやじのような人で、ちょっと毒親一歩手前。幸介は父親の店を継ぎ、結婚して奥さんと2人で頑張っていたようだけれど、子供ができないことで父親から暴言を吐かれ、奥さんは実家に帰ってしまっている。幸介は昔から父親に言い返すことができないでいる。うーん💦 こういう場合の一番の問題点は、父親に全く悪いことをしている気持ちがないということ。悪気がないのではなくて、間違ったことを言ってないと思ってる感じ。もちろん、人を思いやれないからこんなことになってるわけなのだけど、自分の考えが正しいと思ってるから言ってしまうわけで。まぁでも、大人になり切れてない人と言えなくもないのかも。

 

悟が猫を飼うきっかけを作ったのは幸介。学校帰りに捨てられていたハチワレの子猫を拾ったのだった。でも、幸助の父親(田中壮太郎)は猫を飼うことに反対で、取り付く島もない。そんな時悟が思いついたのが家出で、これはちょっとした騒動になる。学校の屋上に上がってしまったけれど、悟としては猫を飼ってもらう手段だし、幸介としては悟に巻き込まれているだけなのでちょっと迷惑。でも、大人たちは心配してオロオロという対比をコミカルに見せる場面なのだけど、正直このコントのようなベタなドタバタは笑えなかった😣 悟の両親も駆けつけるのだけど、母親役の木村多江は演技派なのに全くわざとらしくしか見えない演出にちょっと辟易。このベタな感じはその後のシーンでも続く。

 

結局、幸介の悟が飼ってくれればいいじゃないかという一言で解決。悟としては幸介が飼いたいのだろうと思っての行動だったのに拍子抜けなわけだけど、これは悟の純粋さを表しているのだと思う。悟は大人になってからも常に純粋で良い子のまま。悟はハチと名付けてかわいがる。これが悟と猫との出会い。

 

悟は両親と3人暮らし。両親はちょとおっちょこちょいなところはあるけれど優しく悟を愛してくれている。悟は明日から修学旅行で、その準備をしている時に母親を怒らせてしまう。何故怒らせてしまったのかは失念💦 よくあることだったような。この時の木村多江の演技も、怒っていることをアピールしているだけで、本気で怒っているわけではないという演出かもしれないけれど、ちょっと大げさ。この感じは木村多江だけでなく、父親役の橋本じゅんや、その他の出演者にも言えることなので、こういう演出なのでしょう。ただ、後にある事実が判明した時に、両親とのシーンが重要になってくるので、あえての幸せ演出であり、また両親も手探りであったということなのかもしれない。でも、見ている間はちょっとドタバタ演出に違和感😣

 

父親は自分が母親とケンカした時に有効だったお土産作戦を悟に授ける。それは、修学旅行先である京都で女性に大人気のよーじやのあぶらとり紙を買ってくるというもの。正直、よーじやのあぶらとり紙がそこまで効果大とは思わないけど、これが後の悲しい場面の演出ともなっている。

 

シーン変わって修学旅行中のお土産屋さん。悟と幸介もお土産を買おうとしているけれど、よーじやのあぶら取り紙が見つからない。お土産屋さんに置いてあることもあるとは思うけれど、普通のお土産屋さんにあまりないかも? すると幸介があることに気づき悟を置いてどこかに向かう。その間、一人になった悟の元に先生が慌ててやって来る。そして悟について来るように言う。あぶら取り紙を手に戻って来た幸介は呆然とする。

 

シーン変わって修学旅行から帰って来た幸介。悟が先生に呼ばれてから戻ってこなかったと話すと、母親(笛木優子)が急いで着替えるように言う。悟の両親が交通事故で亡くなったというのだった。えー💦ビックリ😲 葬儀の席で悟は呆然と祭壇の方を見つめていた。お焼香をする幸介にも気づかない様子。そのまま帰ろうと促す母親を振り切り悟の元へ。あの日買ったあぶら取り紙を渡す。すると悟が泣き崩れる。叔母の法子(竹内結子)が、両親の死以来初めて泣きましたと言う。悲しみのあまり泣けなかったというのは切なく、見てる側も泣く場面だけれど、正直あまり上手いと思えない子役の泣きシーンが長すぎて、ちょっと泣けなかった。すみません🙇

 

前述どおり幸介が今抱えている問題は、嫁が実家に帰ってしまっていることと、父親との関係。幸介がナナの里親になろうと思ったのは、猫好きの嫁に帰って来て欲しいから。それを聞いた悟は、そういう事情ならばナナではなく、2人で自分たちの猫を飼うことから、お互いの関係をやり直した方がいいのではと言う。関係修復のきっかけとしての猫なのであれば、友人から譲り受けた猫でも、新しく飼う猫でも本人たちにとっては同じな気がしなくもないけど、ナナにとってかわいそうかもしれない。でも、嫁が実家に帰った根本的な理由は、幸介の父親がデリカシーに欠ける言葉で嫁を傷つけてしまったことだし、それに対して幸介が毅然とした態度が取れなかったこと。今度は父親に文句は言わせないと誓う幸介。上手くいくといいけどと見ている側も思う。

 

ということで、ナナの里親候補の1人だった幸介はNGとなったため、悟とナナはさらに旅を続けることになる。そこに中学時代の友人吉峯大吾(前野朋哉)から電話がかかって来る。大吾も里親候補の1人だが、子猫を拾ってしまったというのだった。大吾としては2匹を会わせてみて相性がよければどちらも飼うと言うけれど、それでは大吾にも猫たちにも負担ということで、大吾は候補から外れることとなる。原作では大吾に会いに行き、中学時代のエピソードが展開するらしいけれど、尺の問題かこのエピソードは全てカット。前述したとおり、続く高校時代のエピソードが個人的にグッと来なかったので、中学時代の方が見てみたい気もするけれど、小学校と中学校が男同士エピソードで続いてしまうので、良い決断だったかもしれない😌

 

順番が分からなくなってしまったけれど、とにかく次の目的地までの間に回想シーンが入る。両親の葬儀の後、親戚一同が悟のこれからのことについて話し合っている。どの家も引き取ることはできないから悟を施設に預けるしかないと話している。そこで、叔母の法子が自分が引き取ると名乗り出る。独身で転勤の多い判事をしている法子に小学生男子の世話は無理だと反対する親戚たち。自分たちは引き取りたくないと言っていたのに、自分が引き取ると言ったら反対するのかと啖呵を切る法子。その勢いに押されて親戚たちは了承するけど、帰り道にあれは絶対苦労すると皮肉を言ったりする姿にずいぶん酷いなと思う。でも、この親戚たちの態度については後に真相が分かる。そして、重要なのはこの悟はこの叔母に育てられたということ。そして、叔母の家では猫が飼えないためハチを里親に預けなければならなかったということ。

 

さて、次の里親候補は高校時代の友人杉修介(大野拓朗)と千佳子(広瀬アリス)夫婦。2人はペンションを経営している。結構大きめの素敵なペンションだけど、悟の他にお客さんいたっけ? 2人は猫のモモ(声:沢城みゆき)と犬の虎丸(声:前野智昭)を飼っている。ナナはいきなり虎丸の洗礼を受ける。虎丸がナナを攻撃したのには実は訳があった。

 

叔母の仕事の都合で転校が多かったらしい悟は、ある時期を杉と千佳子の高校で過ごした。杉と千佳子は幼馴染み。イケメンだけど目立たないタイプの杉は千佳子を好きだけれど、正義感が強く物おじしない姉御肌の千佳子の気持ちが分からない。穏やかで誰にでも優しい悟を気にしているようでもある。悟はハチに会いに行くための旅費を稼ぎたいと思っていた。そこで、千佳子は自身の親の畑でのバイトを世話する。2人の仲が心配で杉も一緒にバイトする。3人で畑を手伝っている時、千佳子は悟に彼女いるのかなとつぶやいたりする。

 

ある日、悟がバイトに遅れて来た。理由を聞くとハチが交通事故にあって亡くなったというのだった。バイトする理由もなくなってしまったと言う。すると千佳子はハチとちゃんとお別れしてこいと言う。悟はハチの里親の家へ行ったようだけれど、その様子は描かれない。ハチが亡くなったことを連絡してくれるのだから、里親さんを訪ねるのは初めてじゃないかもしれないけれど、人間のように葬儀をするわけじゃないし、先方の迷惑にならないかしらと思わなくもないけれど、猫好きならば飼い猫が亡くなった後、粗末に扱うはずがないから大丈夫か。

 

悟は無事にハチとの別れを済ませて帰ってくる。千佳子にお礼を兼ねてお土産を渡す。とてもうれしそうな様子。周りの女子の態度も、千佳子が悟を好きなことを知っていて、悟からお土産を貰ったことを祝福しているような感じ。その様子を見て杉は複雑な気持ちになる。そして、学校の帰りのラーメン屋で、杉は悟に千佳子が好きだと告白する。ライバルが友人の場合の常套手段。先手を打つ。言われてしまった方は相手が親友だけに身を引かざるを得ない。でも、決めるのは千佳子なんだけどね😅

 

多分、悟は千佳子のことが好きだったと思うけど、おそらく杉ほどは好きではなかったってことだと思う。千佳子は悟に惹かれていたのかな。少なくとも映画ではそう描かれていたと思う。結局、悟は自分が千佳子をどう思っているかは杉には言わなかったと思う。そして、転校してしまったっぽい。高校時代の回想どう終わったか忘れた💦

 

現在、杉と千佳子はペンションをオープンしたばかり。杉は犬派で千佳子は猫派。千佳子は悟に里親になるのではなく一時預かりのつもりだから、早くナナと一緒に暮らせるように頑張れという。2人は悟の事情を知っているのかな? 悟とナナの部屋には2人が飼っているモモが現れ、ナナとおしゃべりをする。熟女モモがナナにいろいろ教えてくれるけれど、内容は忘れてしまった。この時、悟がナナに感動的なことを言った気もするけどこれも失念💦

 

結局、ナナと虎丸の相性が悪す過ぎるということで、杉夫妻は里親NGとなるのだけど、虎丸がナナを攻撃していたのは、ナナを預かることになると、自分の主人である杉が悟を連想し、高校時代の苦い思いや千佳子の気持ちが自分にあるのか自信を失ってしまうことを懸念していたからなのだった。そして、お前の主人からはもう助からない人間の臭いがするとも言われてしまう。見る前から分かっていたけど、やはり悟は余命宣告を受けたためナナの里親を探しているということなのだった。

 

悟は去り際に自分は高校時代千佳子のことが好きだったかもしれないと言う。すると千佳子は今さら何をと言いつつも、当時言ってくれれば2人の男の間で揺れる女心を経験できたのにと答える。つまり、千佳子はずっと杉のことを思っていたということ。もちろん悟はその言葉を引き出そうとしたのだし、千佳子もそれを理解して言ったのだろうけれど、杉が救われたことは間違いない。杉のホッとしたような笑顔が印象的😌

 

杉と千佳子のエピソードを入れたことは、虎丸がナナに言うセリフで旅の理由が分かることになるからだと思うけれど、この高校時代の三角関係がありがちで、個人的にあまりグッとこなかった。また現代を演じている3人がそのまま高校時代を演じているため、高校生に見えないのも入り込めなかった原因かも😣 悟の年齢設定が分からなかったのだけど、20代後半と考えると高校時代は約10年前。いくら10年前とはいえ、高校生が同級生の女子をアネゴ呼ばわりするのも違和感があるし、現代でもまだ若い主人公が千佳子に対して「よ、日本一」というのもちょっと💦 と、重箱の隅をつつくような感じになってるけど、中年以降世代が若者を描く場合、そんなこと言わないよとか、そんな行動取らないよという違和感があって入り込めないことがある。とはいえ、自分も全然若者文化に詳しいわけではないのだけど😅

 

悟とナナは最後の里親候補の元に向かう。途中、菜の花畑の美しさに感動して車を止めた時、ナナがどこかに行ってしまって悟がパニックになったのはここだっけ? ホントに菜の花が美しくて、それを見つめるナナがかわいくて絵になるシーンだったのだけど、まさかの展開にビックリ😲 そして、それ以上にビックリしたのが悟がナナがいなくなったことにパニックになって、子供のように泣きじゃくってしまったこと。イヤ、自分の愛猫が旅先で逃げてしまえばパニックになりますよ。でも、いくら若くても大人の男の人がこんな風に泣くかなと思ってしまったり😵

 

悟たちは船に乗ったので、最後の里親候補の家は九州という設定なのかな? 風光明媚なところに寄ったりしていたので、どこか分かる人には分かるのかも。最後の里親候補は叔母の法子。里親というよりも、おそらく悟は人生の最期を叔母の元で過ごすということらしい。そのため、叔母は転勤の多い判事を辞め弁護士に転職している。ナナを迎えることも考慮して戸建ての家に住んでいる。叔母は実は以前猫に噛まれたことがあり、それ以来苦手ということらしく、ナナが脚にスリッとしたため驚いてテーブルの上に乗ってしまったりする。個人的にこういうベタ演出に違和感があるけど、ギリギリOK。とにかく、叔母は苦手な猫も受け入れようとするくらい悟を大切に思っているということで、これから分かる重大な事実でより感動することになる。

 

叔母さんの料理(メニューは失念💦)に普通あまり入れない素材(何かは失念💦)が入っているという話題から、叔母が早くに両親(母親だけだったかも?)を亡くし、悟の母親である姉に育てられたことがさりげなく語られるのは良かった。他にもいろいろ話をしていたけれどよく覚えていない。ここで重要なのは叔母が悟に話した出生の秘密。実は悟は叔母が担当した幼児虐待事件の被害者。叔母がその事件の話をすると、姉夫婦はその子を心配し、自分たちの養子にしたというのだった。衝撃の真実😲 だから葬儀の後親戚たちはあんな反応だったんだと納得。ちょっと悟が不幸設定過ぎないかと思うけれど、実の親に愛されなかった子が、叔母の法子も含めて血のつながらない育ての親に愛されたという事実はなかなか重いし、増え続ける児童虐待問題に一石投じたい部分はあるのかなと思った。

 

実際、悟は一度も両親が本当の親でないことを疑ったことはなかったと語っているし、叔母がこんなことを話してしまう自分は保護者失格だと言うと、本当のことが知れて良かったと思うし、叔母に育てられたことにも感謝していると語っている。その言葉に嘘はないように思った。ならばきっと悟は幸せだったのでしょう😌

 

悟の入院の日、ナナは悟と離れるつもりはない。キャリーの中に入って待機。すると悟はキャリーの向きを変え、出口をふさいでしまう。ナナは必死で出せと叫ぶけれど、悟はナナに感謝の言葉を述べる。ここ感動的なこと言ってて泣いてしまったけど、正確な言葉は憶えていない。でも、猫飼ったことある人なら絶対この気持ち分かると思う。

 

悟の担当の看護師の神崎(戸田菜穂)はとても良い人で、悟を車いすに乗せて散歩に連れ出してくれる。その時間に合わせて叔母の法子がナナを連れてくる。悟はナナと会うととても元気になる。ある日ナナは叔母の目を盗み脱走。いつでも悟に会えるように再び野良猫になる決心をしたのだった。泣ける😭それからしばらくナナとの束の間デートは続くけれど、悟は病状が悪化し散歩もままならなくなる。いよいよという時、叔母は神崎にナナを病室に連れて来てはいけないかと聞く。神崎はそんなことは聞かないで下さいという。暗黙の了解ということ。叔母は急いでナナを探しに行く、すると悟の危篤を悟ったのか、ナナが病院の入口で必死に中に入ろうとしていた。これは泣いたー😭 叔母はナナを抱き病室に連れてくる。おそらく他の患者さんのことを考えると、衛生的に動物はダメだろうと思うけれど、でもナナは家族なのだから最期に会いたいという気持ちはとてもよく分かるし、もう助からないのであれば一目会わせてあげたいと思う。

 

悟は叔母やナナに感謝して静かに息を引き取った。見る前から分かっていたことだけど、やっぱり悲しくて泣いてしまう😭 悟が余命宣告をされた場面は描かれていないから、その時どんな気持ちだったのか、どうやって死を受け入れたのかは分からない。でも、最期の時をこんなに穏やかに静かに感謝を持って迎えられる悟は素晴らしいと思う。きっと幸せな人生だったのでしょう。

 

シーン変わって1年後、悟の一周忌の法要に幸介、杉と千佳子夫妻、そして大吾が法子の家を訪れている。それぞれが悟の思い出話などをする中、窓辺にカメラが移るとそこにはナナの姿が。よかった😊 ナナは叔母の法子と暮らしているんだ。原作では、叔母の法子との暮らしがもう少しつづられるらしいけれど、映画はここで終了。これは悟とナナの話なので良い判断だと思う。

 

正直、ちょっと前半部分は展開や演技や演出がベタだし、コミカルというよりドタバタな感じが合わず、ダメかもしれないと思ったりもした。前半はナナも傍観者的な感じだったし。でも、そのたびナナのかわいさに救われた。ベタな感じは後半にもチラホラ見受けられたけれど、悟とナナの関係がギュっと密になり、さらに悲劇へと向かう中でのそれぞれの思いが伝わってきて泣いてしまったし、感動した😭 とにかくナナがかわいい😍

 

正直若手キャストたちの演技は可もなく不可もなくという印象。正義感が強く真っすぐな女子高生を演じた広瀬アリスは良かったと思う。神崎の戸田菜穂が短い出演シーンながら印象を残す。母親の木村多江は好きな女優さんなのだけど、ベタ演出のせいか個人的には合わなかった💦

 

叔母法子の竹内結子が良かった。自身の正義感で姉夫婦に引き取られた悟。その血のつながらない甥を育て、自分の子は持たず、彼を看取るため職業も変えた。その愛情が嫌味なく、重すぎもせず伝わってきた。主演の福士蒼汰は原作既読の方によると、悟のイメージにピッタリとのことだけど、自分は読んでいないので分からない。ただ、このピュアな青年役はとっても合っていると思う。


そしてナナ役のトム! かわいいよトム!! 病院に入ろうとしている演技に泣かされた~😭

 

車種は分からないけど悟とナナが乗る小形の車がかわいい。菜の花畑や風光明媚な場所も出てきて映像が美しい。いい人しか出てこないので見ていてほっこりする😌 ちょっと悟が不幸を背負い過ぎじゃないかというほどの、これでもかの不幸設定が気になるけれど、悟と友人たちとの関係、血のつながらない両親への思い、そして叔母との絆などはやっぱり感動した😭

 

以前、番組か何かで福士蒼太がナナと船に乗った時、外のベンチに座ったら怖かったのかナナがしがみついてきた悶絶エピソードを披露していたのだけど、映画内にそのシーンはなくてガッカリ😞 船内で動物をキャリーから出すという描写がNGだったのかな?

 

見てから1ヶ月くらい経ってしまったけど、まだ上映中かな? 難しいことは全くなく、ほっこりする話なので全方向にオススメ。竹内結子好きな方、福士蒼太好きな方是非! 猫好きの方必見です!🐈

 

『旅猫リポート』公式サイト

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【動画】浅田真央ちゃん DA PUMPと「U.S.A」を踊る

2018-11-22 00:48:11 | 【動画】MaoAsada

【動画】浅田真央ちゃん DA PUMPと「U.S.A」を踊る

 

 

 

 

フィギュアスケーターの浅田真央ちゃんが雑誌GQのウーマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたらしい その授賞式で同じく表彰されたDA PUMPに「U.S.A」の振り付けを教えて欲しいとリクエスト。まさかのヒール👠でジャンプして踊ってました😲 さすが真央ちゃん

 

このレースのドレス素敵😍と思ったら、Diorとのこと! ヒールはJimmy Chooで、指輪はTiffany & Co.らしい。こういうのすごい速さで特定する人スゴイ!

 

DA PUMP、浅田真央に「U.S.A.」伝授

カワイイ😍

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【art】「特別展 京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」@東京国立博物館平成館

2018-11-18 02:05:44 | art

【art】「特別展 京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」@東京国立博物館平成館

 

 

 

 

東京国立博物館平成館で開催中の「特別展 京都 太報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」に行ってきた! 約2ヶ月と意外に会期が短くて、金曜日の予定が詰まって焦り気味だったけど、なんとか行けてよかった😌 先日見たぶらぶら美術博物館(記事はコチラ)を参照にしつつ見て来た。

 

 

 

平成館で開催ということで、規模の大きなものを想像していたのだけど、4つある展示室の半分はデュシャン展ということで、展示室3・4のみの展示。仏像にちなんだ巻物などが数点展示されているだけで、ほぼ仏像のみの潔い展示。17:30頃着いたけれど、会場内はあまり混んでなくて余裕を持って見ることができた。

 

仏像展示だけど、仏像大師のお2人は関わっていないので音声ガイド借りずに鑑賞。メモ取りながら、単眼鏡使ってじっくり見ても1時間程度で鑑賞終了。規模が小さいのにチケット代は変わらないけど、見応えあったので文句なし😌

 

いつものように感想をTweetしておいたので、それに追記する形で記事に残しておく。

 

 

千本釈迦堂こと大報恩寺(千本釈迦堂 大報恩寺)の慶派の仏師による仏像を展示。12世紀後半は戦乱や災害が多く、13世紀前半は末法の世となったそうで、釈迦信仰が広がった。開祖義空は法華経を説き、文殊菩薩、弥勒菩薩、十大弟子を安置した。これは霊鷲山(Wikipedia)の釈迦の説法を再現したのではないかとのこと。 

 

 「釈迦如来坐像」行快


寺外初公開のご本尊釈迦如来坐像。いつもはお厨子内で年に4回の公開以外は秘仏。なのでとても状態が良くお体よりもお顔の金が残っているのが神々しい。キリリと美しい美男✨ これは快慶の弟子、行快(Wikipedia) の作品。運慶(Wikipedia)の息子湛慶(Wikipedia)より10歳年下だが、同時代に活躍したとのこと。以前は快慶のように端正な作品を造っていたそうだけれど、次第に個性を出していったそうで、これは個性を出し始めた頃の作品とのこと。決して大きくないのだけど、迫力を感じる。

 

「十大弟子立像」快慶

 

釈迦の弟子たちは出家した年次で上下関係が築かれ、皆で協力して教団を運営していたとのこと。その中で特に優れた人物を十大弟子(Wikipedia)と呼ぶのだそう。10躯全て残っているのはほとんどないんじゃないかな? 小ぶりな像であることも関係しているかも? 衣の模様も残っている像が多く状態が良い。

 

ぶらぶら美術博物館で紹介されいた頭の形の違いによるグループ分けや、耳の作り方の違いなどをじっくり鑑賞。こういう事前知識があるとやっぱりおもしろい。

 

「目犍連立像 快慶」の画像検索結果

「目犍連立像」快慶

 

目犍連立像アップ

 

出品目録には全て快慶作となっているけれど、実際に快慶(Wikipedia)が作ったのは目犍連立像と優婆離立像のみで、残りは弟子の作品らしい。快慶工房の作品ということ。この目犍連(Wikipedia)がスゴイ! まずはその表情。目力がスゴイ。そして顔のしわ、大地を指さす右腕の筋肉と血管のリアルさ。この迫りくる迫力はなんだろうと思ったら、この方横から見ると体がS字に曲がっている。前傾姿勢というのともちょっと違うのだけど、少し膝を曲げて上体も前のめりになっている。伝えたいことがあり過ぎてこんな感じになっちゃってるってことを表しているのかなと。これはスゴイ。玉眼(Wikipedia)が効果的。このお顔、同じく快慶作の東大寺の僧形八幡神坐像に似ているのだそう。

 

「阿那律立像 快慶」の画像検索結果

「阿那律立像」快慶

 

阿那律(Wikipedia)が美しい! 地蔵菩薩に似た穏やかな美しいお顔。十大弟子にはそれぞれ得意なことがあり、〇〇第一と呼ぶそうなのだけど、阿那律は天眼第一。眼は見えないけれど心の眼で見通せるのだそう。そうか、この美しい眼は見えていないのか。でも、この静かな表情は確かに心の中まで見通されそうな気もする。

 

「阿難陀立像 快慶」の画像検索結果

「阿難陀立像」快慶

 

十大弟子の中では一番有名なのが阿難陀(Wikipedia)じゃないかな? なので、どんな姿で表されているのか楽しみだった。こちらもとても美しいお顔で、阿那律に似ているけれど、阿那律よりもキリリと強いお顔。なるほどそう来ましたかと思わずニヤリ😀だったのだけど、この感覚を上手く表現できない💦 なんとなく少年のような真っ直ぐさというか、きかん気を感じたというのかな。

  

 

 

「六観音立像」肥後定慶

 

定慶という人は鎌倉期に4人いるそうだけど、今回展示の定慶は肥後別当と称したので、肥後定慶(Wikipedia)と呼ばれているのだそう。鎌倉幕府からの注文に応じたと「吾妻鏡」(Wikipedia)記載があるそうなので、大仏師だったということでしょう。

 

六観音は平安時代以降に流行した六道(Wikipedia)の天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道のそれぞれを守護する観音のこと。もともと六道思想は中国に由来するが、観音を当てるのは日本独自とのこと。

 


「馬頭観音立像」肥後定慶

 

馬頭観音(Wikipedia)がカッコイイ😍 表情はもちろんだけど、この手の形の美しさ。馬頭観音って坐像で表されることが多く、座っているのに動きが感じられたりするのだけど、この方足元は大変穏やか。他の立像と合わせたのかもしれないけれど、その辺りも新鮮で良かった。

 

 

「准胝観音 肥後定慶」の画像検索結果

「准胝観音立像」肥後定慶 


画像だと頬のふくらみが気になる准胝観音(Wikipedia)だけど、実物はそこまでではない。ふくよかで穏やかなお顔は誰かに似ているのだけど思い出せない。俳優かお笑い芸人な気がするのだけど🤔

 

「馬頭観音 肥後定慶」の画像検索結果

「如意輪観音」肥後定慶

 

仏像の中で一番好きな如意輪観音(Wikipedia)。先日見た「京都・醍醐寺展」(感想はコチラ)の如意輪観音の方が好みだけど、この方も涼しげな表情が美しい。如意輪だけは坐像。この座り姿が優美。指の表現が美しい。6体全て光背を外した状態で展示されているので360度鑑賞可能。ぐるぐる回って拝見したけど、この方是非右斜め下から見て欲しい! 照明の加減か玉眼がキラキラして宇宙的なパワーを感じた。

 

 

6体の中で聖観音菩薩(Wikipedia)のみ撮影可能📷 この方もスッキリと涼し気で美しい。大変優美なお姿。全方向から撮影してきたので、画像貼っておく。

 

 

 正面

 

正面アップ

 

 左斜め前

 

左横 

 

 

 左斜め後ろ

 

 後ろ

 

 右斜め後ろ

 

右斜め前 

 

あれ💦 右横忘れてる💦💦 

 

 

 右斜め前アップ

 

左斜め前アップ 

 

左横 

 

右横 

 

 

正面全身

 

正面アップ 

 

 

 

自分みやげはポストカード3種類とライト。みうらじゅん氏といとうせいこう氏の仏像大師のお2人は、今回参加していないのでコラボグッズはなし。聖☆おにいさんとコラボしたグッズがあった。一時期マンガはまってたけどグッズはあまり惹かれなかったので買わず。 

 

 

ライトはこんな感じでご本尊の釈迦如来坐像が浮かび上がる。仏像大師プロデュースではないので仏光ライトではないのだけど、やっぱり買ってしまったよ😅

 

とにかく仏像に特化した展覧会。仏像以外の展示はほとんどない仏像好きにはたまらない展示。通常平成館での展覧会は4つの展示スペース全て使うことが多く、とても規模が大きいのだけど、今回は半分ということでサクッと見やすい展示。でも、中身が濃いので見応えあった。

 

秘仏のご本尊や十大弟子も10体揃って寺外初公開! 六観音も揃っての展示はとても貴重! 見れる機会があるなら是非是非本物の鑑賞を😌 

 

🎨特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」:2018年10月2日~12月9日@東京国立博物館 平成館3・4室

東京国立博物館 - 展示 日本の考古・特別展(平成館)特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」

 

おまけ

 

 

愛染明王坐像

 

常設展でひときわ目立っていた愛染明王坐像。奈良にあった内山永久寺に伝来したそうで、光背・台座・銅およびガラス製の装飾などが、ほぼ作られた当時のまま残っているのだそう。これめちゃめちゃカッコイイ😍 

 

菩薩立像

 

入口にいたこの方、おそらく弥勒菩薩ではないかと言われているけれど、正確な名称が分からないのだそう。目や唇に水晶が使われているのが特徴とのことだけど、本当に美しい。涼し気で美しいお顔もそうだけれど、この腰をくねらせた三曲法の立ち姿が優美。

 

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【art】岩合光昭ミニ写真展「ねこのとけい」

2018-11-17 21:32:19 | art

🐈【art】岩合光昭ミニ写真展「ねこのとけい」🐈

 

 

 

 

マロニエゲートで開催中の「-岩合光昭ミニ写真展- ねこのとけい」に行ってきた。マロニエゲート広くないし、入場無料ということで規模は小さいだろうから、バレエ前の時間つぶしにちょうど良さそうと思っていたけど、予想よりももっと小さかった😅 じっくり見ても10分もかからず見れちゃう感じ。

 

何故、この猫たちの写真展として"ねこのとけい"なのか謎なのだけど、世界各地の猫たちには優しい時間が流れている感じはした。もちろん、外で生きていくのは大変なことなのだけれども。

 

特に気に入ったのはポスターにもなっている家族写真。自分がまだ子猫のようなあどけない顔のお母さん猫が、しっかり子猫たちを守っている感じがいじらしい。

 

もう一枚はポストカード買ってきた鼻ちょうちん出ちゃってる子。風邪ひいちゃったのかな? そう考えると和んでいる場合ではないのだけど、その小さな鼻ちょうちんがかわいいくて、つい微笑んでしまう😌

 


 

自分土産はポストカード2種類。子猫たちはもちろんだけど、このママ猫がかわいくていじらしい😳


ホントに規模が小さいので、これ目当てでわざわざ行くと肩すかしかも? お買物のついでや、時間つぶしにいいかも😃

 

🐈岩合光昭ミニ写真展「ねこのとけい」:2018年9月20日~11月20日 @マロニエゲート銀座2 4F

岩合光昭ミニ写真展「ねこのとけい」|株式会社クレヴィス

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【Googleのロゴ】アレシボ・メッセージ44周年

2018-11-16 01:35:52 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



アレシボ・メッセージ44周年

アレシボ? メッセージ? なんでしょう?


毎度のWikipediaによりますと・・・


アレシボ・メッセージThe Arecibo message )とは、

1974年アレシボ電波望遠鏡の改装記念式典において宇宙に送信された電波によるメッセージである。


このメッセージは地球から約25,000光年の距離にあるヘルクレス座球状星団 M13 に向けて送信された。

太陽系外の天体をターゲットとしたものとしては

電波によるMETI(Messaging to Extra-Terrestrial Intelligence)

=Active SETI(能動的な地球外知的生命体探査)の最初の例である。


うーん💦 なんのこっちゃ?

概要にはこんなことが書いてあるのだけど・・・


メッセージは1679個のビットから成り、

解読者が信号の2進数列を2次元の四角形に並べ替えることを意図して作られている。


この1679という数は23と73という二つの素数の積であり、

1679ビットを余りなく四角形に並べ替えようとすると、

23 × 73 または 73 × 23 の2通りにしかできないことから選ばれた。

このメッセージは、23行73列に並べ替えても意味のある図形にはならないが、

73行23列に並べ替えると右図のように意味を持った図形となる。

仮に地球外に解読者がいたとしてもこの解読方法を伝えるすべはないが、

宇宙からの電磁波を受信して解析しようとする技術と知能があれば容易に上記の解読方法に気づくはず、

という前提である。


うわー💦 サッパリ分からない😣

要するに宇宙に向けてメッセージを送った記念日ということ?

どこの国が送ったの?

で、反応はあったのか?

そんな情報ないからなかったんだよね😢


Wikipediaには問題点や解説なども載っているのだけど、

これ以上引用しても全く理解出来そうにない💦

そしてもう眠いので寝る😪


検索画面のロゴはこんな感じ


記念日おめでとう

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【tv】ぶらぶら美術博物館「フェルメール展」

2018-11-15 00:33:43 | tv

【tv】ぶらぶら美術博物館「フェルメール展」

 

 

先月見に行った「フェルメール展」(感想はコチラ)がBS日テレのぶらぶら美術博物館で取り上げられていたので、メモ取りながら見てみた! 展示替えで1月に未見の1点が来るからまた見に行こうと思っているので、復習と予習を兼ねて。

 

まずはフェルメール以外の作品から・・・

 

「手紙を書く男」ハブリエル・メツー

「手紙を書く男」と「手紙を読む女」は対になっている作品。「手紙を書く男」はペンを持つ手が紙の左上にあることから、書き出したばかりであることが分かる。窓の向こう側に天球儀もしくは地球儀があることから、素人か玄人か不明だが天文学的なことに携わっている人物であることが分かる。画中画の題材は牧歌だが額縁に鳩があしらわれいる。鳩はヴィーナスの象徴、また絵の中に描かれている山羊も性的なことを表している。故に、これは恋文である。

 

「手紙を読む女」ハブリエル・メツー

 

「手紙を書く男」が書いた手紙を読んでいるのが「手紙を読む女」である。メイドが絵に掛かったカーテンをめくっている。オランダ人は清潔好きで埃を嫌うので、絵にカーテンを掛けることはよくあった。絵には荒れた海が描かれており、将来の危うさを表している? 足元の犬も性的な示唆がある。女性の後ろには鏡が掛けられているが、鏡は高級品なので裕福なイメージ。女性が着ている黄色い毛皮付きの上着はフェルメールを意識か?

 

先日行った時はとにかく混んでいいて、同行の母親は膝が悪いのであまり歩けないってことで、実は1F展示はほとんど見ていない。一応入口付近にあった作品はちゃんと見たけど、他は流してしまったのでこの2点は全く覚えていない💦 窓辺の構図といい、女性の上着や表情、画中画を含めてかなりフェルメールを意識していると思われる。

 

所蔵しているのはアイルランド・ナショナル・ギャラリーだけど、テレビの画面には"オランダの国宝"と出てた気が。他国のギャラリー所蔵品なのに国宝って指定できるの? 国宝級の作品っていう意味かな?🤔 2点とも美しく好きなタッチの作品なので、1月に再訪する際にはちゃんと見てこようと思う。

 

さて、ここからはフェルメール作品について・・・

 

🎨「マルタとマリアの家のキリスト」ヨハネス・フェルメール 

 

フェルメール23歳の時の作品。数少ない歴史画。絵画の中では宗教画の方が格式が高く、教会に飾るため大きい作品の方が金額が高い。フェルメールとしても宗教画を教会に収める画家としてやって行けるのであれば、この方向で行きたかったと思われるが、おそらくまあり評価されなかったのだろう。下手ではない。引き算の画家。色彩少ない。

 

これは姉のマルタがキリストに自分ばかりが家事をしているとキリストに訴えたところ、イエスが妹のマリアは私の言葉に耳を傾けているのだと答えているところなのだそう。確かに下手ではないんだけど、グッとくる作品かというと違うかな。自分はキリスト教徒ではないから宗教画の内容のことは分からないし、あまり好きなジャンルでもないこともあるのだけど。それにしてもキリストの肩幅が狭すぎないか?

 

🎨「取り持ち女」ヨハネス・フェルメール

 

黄色い服の女性は娼婦。取り持ち女というのは赤い服の男性の後ろにいる初老の女性。左の男性がこちらを向いているのでフェルメール自身なのではないかと言われているが、フェルメールは自画像を残していないし、他の画家が描いた肖像画も無いので断定できない。歴史画から風俗画への過渡期の作品。

 

今作は2019年1月9日からの展示となるので、番組用に置いたパネルでの解説となった。なので、山田五郎氏ら出演者たちも実物は見ていない。矢作だったかな?娼婦が描かれた絵を普通に飾るのかと質問があった。宗教画で「放蕩息子の帰還」というのがあるが、放蕩息子が放蕩中の場面を描いた作品だとの解釈なのではと言っていたけど、これは出演者たちの憶測。

 

🎨「ワイングラス」ヨハネス・フェルメール

 

画中画などフェルメールの特徴あらわれている。手前に椅子がありリュートが置かれている。男性は実はこの椅子に座っていた? それともこの後座る? 女性の飲んでいるワイングラスはほとんど空で、お酒が進んでいることが分かる。ラブゲーム? 画中画に教訓が含まれているかもしれないけれど、何が描かれているかほとんど見えない。ステンドグラスに金髪の女性が描かれており、馬の手綱を握っている。これは抑制を表す。飲酒と恋愛はほどほどにというメッセージと思われる。オランダの画家は教訓を込めることが多い、ピーテル・デ・ホーホの作品に似ているので、この影響ではないか。室内のドラマを描く。

 

前半部分は音声ガイドや作品展示のメモなどにも書かれていたところではあるのだけ、ピーテル・デ・ホーホの作品も紹介しつつ類似点を解説していたので、これはおさえておきたかったのにメモが間に合わなかった💦 たしか今回展示されている作品だったように思う。

 

🎨「リュートを調弦する女」ヨハネス・フェルメール

 

「ワイングラス」と同時期の作品。構図、光、椅子など共通要素が見える。ただし、他の作品に対して光が薄い。北の光? 窓もくもりガラス。この女性も窓の外を見ているわけではなく、何気なく視線を向けただけ。画中画はヨーロッパの地図。家族もしくは恋人が旅に出ている? テーブルの下にヴィオラ・ダ・ガンバが置いてあるらしいがほとんど見えない。

 

実は後に修復士の方がこの画のくすみ具合に関して解説されるのだけど、確かに言われて見れば他の作品に比べてく光の加減が薄い。矢作が黒い椅子のビスの質感のすごさを指摘しており、さらに高橋マリコがテーブルの上の楽譜のめくれ具合で弾き込んでいる感じがリアルだと指摘。確かに! 音声ガイドでも楽器が置いてある的なことを言っていたけど、それがヴィオラ・ダ・ガンバ(Wikipedia) のことだったのね。ホントに全く見えない💦 あと、女性の鼻がいわゆるギリシャ鼻だけど、それがかなりデフォルメされており、すでにプチ整形だとも言っていた😀

 

🎨「真珠の首飾りの女」ヨハネス・フェルメール 

 

毛皮のついた黄色い上着は高級品で財産目録にも記載されている。窓の横に掛けられた鏡を見ているが、かなり位置が高いので男性用ではないか。モデルは妻だと言われているが、肖像画が残っていないので断定できず。この髪型はフェルメール作品によく登場するが、当時の流行りではなくフェルメールの好みだったのではないか。画中画と右下の楽器を消した跡がある。

 

鏡の位置そんな高いかな? 女性と水平になってるように思うのだけど🤔

 

🎨「手紙を書く女」ヨハネス・フェルメール

 

このライオンの彫刻のついた椅子は何点かで出て来る。画中画の中身は分からないが、位置がちょうど女性の頭の辺りに来るように計算されている。テーブルの上のテーブルクロスの盛り上がりと、女性の腕が平行になっており、その辺りも計算されている。

 

画中画が見えないのは黒くなってしまったのか、初めからこう描いているのか分からないのだそう。どうやら楽器が描かれてるらしく、ヴィオラ・デ・ガンバなのではないかとのこと。矢作が女性の目線の先にはベッドがあって、恋人が寝ているのではないかと大胆予想。これは好きな人を見る目だとも言っていた。ベッドに寝てるかどうかは分からないけど、確かにこの表情は好きな人を見る目かも。モデルは妻かな? カワイイ顔😳

 

🎨「手紙を書く婦人と召使い」ヨハネス・フェルメール

 

これは修復し過ぎなのではないか。画中画はモーセの発見。川に流されたモーセを発見した場面で、旧約聖書の出エジプトに出て来る。和解の象徴。床に丸めた手紙があるが、来た手紙が気に入らないのか、書き損じなのか? ただ、モーセの発見が描かれていることにより、ハッピーエンドを示唆している。

 

修復に関しては後に修復士の方が語っていいたけど、なんだかクッキリとした質感になっているとのこと。画中画のことまで分かって見ると、この手紙の内容まで分かって来るんだね! でもこの画中画を見ただけで、これは旧約聖書の出エジプト記(Wikipedia)に出て来るモーセの発見(モーセ:Wikipedia)だな! ということは和解を示唆しているんだな! と分かるのはやっぱりそれなりに勉強しなきゃだな~😣

 

🎨「赤い帽子の娘」ヨハネス・フェルメール

 

右から光が差している作品は珍しい。板に描いている。とても実験的な作品。X線では元は男性が描かれていて使いまわしであることが分かる。あまりしない。首のあたりのハレーションがスゴイ。椅子のライオンの彫刻でフェルメール作品の決め手になった。次のステップへの実験だったのではないか。

 

首の辺りがハレーション起こしちゃってて光の画家にもほどがあると話してて笑った🤣 ここで「手紙を書く女」で登場したライオンの彫刻のある椅子が再登場。どうやらこれがフェルメール作品だという決め手になったのだそう。確かに異色の作品ではあるけど、やっぱりこのタッチはフェルメールかなと思う。解説の方によると、おそらく次のステップに進もうと実験したけれど、それが実を結ぶ前に亡くなってしまったのではないかとのことだった。

 

🎨「牛乳を注ぐ女」ヨハネス・フェルメール

 

窓が2カ所割れている。壁際に足温器行灯が置かれている。これは女性が愛用していた。メイドなので日焼けしている。フェルメールといえばの黄色い服を着ているが、質感が粗末である。画中画を消した跡がある。女性の立ち位置が中央よりやや右よりで、配置のバランスが完璧。

 

フェルメールがこの女性に黄色い服を着せたのは、おそらくフェルメールブルーと呼ばれるラピスラズリの青を使いたかったからかなと思うのだけど、確かに多用してきた毛皮のついた上着とは質感が違う。ゴワゴワしたイメージ。出演者たちはパンの質感もホメていた。パンに点描が使われている。画中画を消したのはおそらくバランスが悪かったからだろうと言っていた。確かに、行灯があるなしでも全然違うし、このバランスじゃないとダメだね。テーブルもよく見ると変な形なんだけど、この形じゃないとバランスが悪い。

 

現在フェルメール作品と言われているのは35点。あっても50点くらいだろうと言われているのだそう。活動期間20年で50点とすると少なすぎる。売れなかったのではないか? 売れたとしても1ヶ月の生活費を稼ぐのがやっとという状態? パン屋にも借金している。何故売れなかったのか。時代によって絵画を見る目が違う。現在は見る目が変わりレンブラントと並び、オランダ2大画家となった。どちらもバロック時代の画家だが、その中で異色を貫いた。特にフェルメールは異色の画家だった。

 

というのがまとめ。なるほど構図や光などにこだわって遅筆だったのもあるでしょうけれど、注文がなかったというのもあるのかもしれない。とはいえ、フランドル派の画家たちは同じような構図で描いているのにね。でも、他の画家の作品はどこか軽い感じなんだよね。なのであまり好きではなかったりする。風刺が込められているというのも分かると楽しいのだけど、そこに性的なことや快楽的なことが示唆してあるのはなんとなくゲンナリしてしまう。そういう意味でやっぱり自分はフェルメール作品が好きだな😌

 

ここからは修復士の岩井希久子さんの解説・・・

 

修復の仕方についても時代や国によってさまざま。修復してしまったことにより絵が変わってしまった例もある。「真珠の耳飾の少女」の修復を担当した修復士によると、考察した結果唇にハイライトを入れたとのこと。かなり大胆にハイライトが入っている。ハイライトを入れる、入れないはどれが一番近いかを模索。

 

「手紙を書く女と召使」

召使のスカートのひだの修復は筆1本分くらい太く入ってしまっている。なので全体的にパッキリした印象の絵になってしまった。汚れや黄変したニスを除去すると色がよみがえるが、そこに修復士が色を加えてしまったのではないか。

 

「赤い帽子の娘」

唇のハイライトは修復士が入れたのではないか? 襟元がハレーションを起こしているとの指摘だが、「手紙を書く女と召使」の女主人が被っているレースの帽子と質感が似ているので、修復士が描いてしまったものではないと思う。

 

「リュートを調弦する女」

全体的にくすんでいるのはニスを除去していないため。所蔵しているメトロポリタン美術館では、過去の修復でもうどうにもならないので、何も手を加えない方針。洗い過ぎ、手を加えすぎで取り返しのつかない作品もある。

 

「牛乳を注ぐ女」

とても良い修復がされている。修復を感じさせない修復。修復することにより未来につながる。いざとなったら除去できるため全く違う材料を使う。

 

修復の仕方は国によって違う

修復が分かるように修復:イタリア、スペイン、どちらかというと日本もここに含まれる

修復が分からないように修復:イギリス、ドイツ、アメリカ

 

前述したとおり「手紙を書く男」と「手紙を読む女」は興味深かったけど、フェルメール作品については音声ガイドで説明されていたことと重複している部分が多かったかな。でも、修復の部分についてはとても面白かった! 今ではX線とかいろいろな機材を用いて、絵の具の成分なども分析できるけど、昔はそういうのもなかったわけだから手探りだっただろうし、修復士の正確によっては雑だったりもあると思う。なかなか興味深い。

 

ということで、これらを踏まえてまた1月に見に行ってこよう😌

 

🎨フェルメール展:2018年10月5日~2019年2月3日 @上野の森美術館

フェルメール展

 

 

 

ぶらぶら美術博物館:毎週火曜日 21:00~22:00 @BS日テレ

BS日テレ - 「ぶらぶら美術・博物館」番組サイト

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