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【art】「ルドン - 秘密の花園」

2018-05-21 00:09:32 | art

🎨【art】「ルドン - 秘密の花園」🎨

 

 

特に好きな画家ではなかったので、見る予定はなかったのだけど、たまたまテレビで見かけて「グラン・ブーケ」を是非見たいと思った。とはいえ、なかなか行けず💦 そんな中、最終週の平日は21時まで開館しているということで、バレエのお稽古前に行ってきた~

 

 

三菱一号館美術館までは会社から徒歩5分程度なので、美術館に着いたのは17:20ぐらい。丸の内カードの提示で200円引き。この時間だっけど、チケット買うのに数人並んでいたし、思ったより混んでいる印象。とはいえ、並んで見るというほどでもない。作品保護のため、館内の温度は低め。ストール貸し出しサービスありで、手に取ったけれど結局使わなかったので、そこまで寒くはなかったかも。半袖Tシャツの男性はストールかけていたけども😌

 

いつものとおり、備忘録的に感想Tweetしておいたので、それに追記する形で記事にしておこうと思う。

 

 

オディロン・ルドン(Wikipedia)についてはあまり詳しくない。なので、以前見た花に顔のある版画の不思議でちょっと不気味なイメージだった。でも、結果いい意味で裏切られた。もちろん好みの問題だから、不気味テイストがダメといっているわけではない。事実、このテイストの作品もあったし、これもとても良かった。

 

「眼をとじて」 

 

ポスターにもなっている「眼をとじて」は、まず空の青の美しさに惹かれた。他にも何点か青が印象的な作品があった。特に説明などで指摘されていたわけではないけど、個人的にルドンは青だなと思った。光とか天候の加減で、空がこんな色に見えることがあるかもしれないけれど、この色を空として使おうとは思わない感じの色。変な色というわけではなくて、もっと例えば服とか、そういうポイントとなる部分に使うような色。人物は色にとけ込む感じで、茶褐色で描かれたラインもハッキリとはしない。その感じも好き。これ好き😍 かわいい

 

「蝶」 

 

「蝶」も空の美しさが印象的な作品だった。蝶は決して写実的ではないし、むしろ形としては蛾のよう。でも、近くで見ると羽根に細かく彩色がしてあって、その点々がまるで宝石のよう。この手法は他の絵でも見れた。

 

「日本風の花瓶」 

 

「日本風の花瓶」は、展示してあるスペースに入ったとたんに目に飛び込んできた作品だった。事前に日本の花瓶を描いた作品があることは知っていたので、何となくイメージしていたのだけど、良い意味で裏切られた。全体的にピンク色の色調でキレイ!と思った。近づいて見ると袴をつけた鬼が舞っている絵の描かれた花瓶でビックリ😲 なんとなく柿右衛門とかそんな感じの陶器をイメージしていたので。この花瓶の裏には刀を持った若武者が描かれているそうで、能の「紅葉狩り」がモチーフなのだろうとのこと。この鬼の絵自体は白地に茶褐色で描かれている。この花瓶を描く際に、ピンク色の色調にしようと思うのが意外だった。自分の中で日本=ピンクのイメージがなかったので😲

 

 

「黄色い背景の樹」は、今回のお目当てである「グラン・ブーケ」と共に、ドムシー男爵の依頼を受け、城の食堂の壁画として描いた16点のうちの2点。ルドンは36㎡の食堂を18分割したそうだけど、壁画は16点らしい。1901年に描かれて、1978年に「グラン・ブーケ」を除く15点が取り外されたのだそう。現在、食堂はどうなっているのかしら? この壁画たちがホントにかわいくてホワッとしていて温かく優しい気持ちになる。色使いやタッチは印象派っぽい部分もあるけど、ちょっと違う。シャガールほど前衛的でもないし独特。花がたくさん描かれているものかわいくて、どの作品も良かったのだけど、個人的に好きだったのがこの2点だった。

 

「黄色い背景の樹」

 こちらは朱が効いていてとても良かったし、

  

「黄色い背景の樹」

こちらはピンクの小花が宝石のようで、本当にカワイイ

 

 

「グラン・ブーケ」

 

そしてお目当ての「グラン・ブーケ」。今作のみの展示スペースでじっくり見れる。ルドン本人が巨大なパステルと称したそうだけれど、実際パステルで描かれている。そのため作品保護のため室内は暗い。それがより作品を浮かび上がらせる効果を生んでいる。そういう演出もあるのかな? 前述の「黄色い背景の樹」と共に食堂の壁画として描かれており、本作のみ取り外されなかったけれど、2010年6月に取り外され、2011年3月にパリのグラン・パレで開催された「ルドン - 夢想の王者」展に展示されたとのこと。現在は三菱一号館美術館所蔵となっている。

 

思っていたより大きくてビックリ😲 そして、やっぱり花瓶の青が印象的。ドムシー男爵は食堂に青は似合わないと考えていたそうだけれど、まるで宝石のようにちりばめられた花々を引き立たせつつ、存在感を出せるのはこの青だからかもしれない。近くで見ても美しいけれど、離れてみるとホワッと浮かび上がる感じで本当に美しい。食堂がどんな感じだったのか不明だけど、例えば昼間や夜の灯りの中ではどんな変化をしたのだろうか? これは本当に見てよかった! 三菱一号館美術館所蔵なので、これからも見れるかもだけど、他の15点と一緒に見れる機会は貴重。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展示スペースは3階と2階。最初に3階まで上がり、順路に従って2階に降りる形。3階の展示が終わると、撮影コーナーがあった。ドムシー男爵の食堂を再現した形なのかな? ちょっとイメージできてうれしい。

 

ドムシー男爵の壁画は展示スペースの関係か、2ヵ所に分けて展示されていた。できれば一気に見たかった気もするけど、まぁそれはOK ただ、自分としては作品リストにメモをしながら鑑賞しているので、パネル表示は作品名だけでなく番号もふっておいて頂けるとありがたかったかな~🤔 リストを作品名で探すのちょっと大変だった💦

 

とはいえ、どの作品も美しく、ルドンが自身の作風を確立していく過程が分かりやすく展示されていたと思う。自分の中で勝手に抱いていたルドンのイメージが、良い意味で変わったのは画期的。でも、従来のイメージどおりの「キャリバン」とかも好きだっだけど😌


「キャリバン」

 

見に行ったのが会期終了ギリギリで、さらに忙しくて記事書くのも遅くなってしまったから、終了してしまった😅 オススメできずに残念💦

 

🎨ルドン - 秘密の花園:2018年2月8日~5月20日 @三菱一号館美術館

ルドン ー 秘密の花園|三菱一号館美術館(東京・丸の内)


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