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【tv】100分de名著「法華経」(第3回)

2018-05-11 00:34:13 | tv

【tv】100分de名著「法華経」(第3回)

「永遠のブッダ」が示すもの

 

 

1回25分×4回で1つの作品を読み解く番組。4月は「法華経」。講師は植木雅俊氏。またまた前回(第1回はコチラ、第2回はコチラ)から時間が開いてしまった💦 すでに終了して、番組としては新しい本の紹介になっているのに、4回目もまだ見れてない💦💦 とりあえず頑張る!


第11章 続き 提婆達多品 ダイバダッタボン (ストゥーパの出現=続き) 付け足されたのは何故か? 提婆達多と龍女の成仏が描かれる。2人の成仏は全ての人が成仏できることを意味している。提婆達多の成仏=悪人成仏、龍女の成仏=女人成仏。

 

提婆達多(Wikipedia)は、教団を分裂させた釈尊のいとこ=悪人。戒律を厳しくすべきと釈尊に進言するも、釈尊はこれを拒否。提婆達多は釈尊を「堕落した」と批判し、教団を分裂させた。小乗仏教(Wikipedia)「説一切有部」(Wikipedia)が「極悪人」にも提婆達多の名誉が回復される。←うーん💦 これ自分のメモにはこう書かれてるんだけど、"「説一切有部」が「極悪人」にも”の部分がよく分からない😅

 

龍女はサーガラ龍王(Wikipedia)の娘で8歳。身体は龍。バラモン教では8歳はお腹の中の赤ちゃん以下、さらに女性で体が龍という3つのマイナス要因にも関わらず成仏した。

 

文殊師利菩薩は海の中で教えを説いていたが、教えを理解したのは誰かと智積菩薩が問うと、龍女のみと答えた。龍女自分にとって完全なる覚りは思うがままと語る。しかし、舎利弗も女性が成仏することに疑問を投げかける。すると、龍女は男性になって成仏した。

 

この龍女が一度男性になって成仏するというのは、一部の女性学者たちから女性差別では?という意見があったのだそう。女性というけど体が龍なんじゃ女性じゃない気もするけどね😅 それに対して文殊師利菩薩(Wikipedia)は、龍女は既に成仏しているのだと答えたのかな? 小乗仏教の女性観・成仏観にとらわれた人物として智積菩薩と舎利弗(Wikipedia)は登場しているそうで、ではあなたたちの信じている方法で成仏しましょうということで男性の姿で成仏したということらしい。要するに説得の手段。

 

当時のインドは女性差別が激しく、女性のままで成仏できると説くのは危険だった。では、原始仏教の女性観はというと、シンガーラへの教え(Wikipedia)に釈尊の女性観があるとのこと。

 

【夫の妻に対するあり方】①妻の自立を認めよ ②妻を尊敬せよ ③妻に宝飾品を買い与えよ


③について補足すると、紙幣は王朝が変われば紙屑になってしまうが、財宝は不変。宝飾品を妻に与えるということは、女性の財産権を認めているということ。女性の権利を最初に認めたのは釈尊である。これ! 釈尊は既に女性の権利を認めていたのよね? なのに何故これらのことが当たり前の権利として主張できるようになったのが最近になってからなの 女性としてはとっても憤慨しております😡

 

第12章 観持品 カンジボン (果敢なる努力) 釈尊亡き後、教えを広めるという菩薩たちがたくさん現れる。2000万人の菩薩を従えた薬王菩薩(Wikipedia)たちが名乗りでるが、娑婆世界は無理だと言う。何故? 娑婆世界は煩悩に満ちた世界で、衆生は傲慢である。釈尊は答えず800万コーティ、ナユタの菩薩たちを見つめていた。菩薩たちは滅後において教えを広めることがいかに大変かを詩(韻文)で語る。

 

【観持品の二十行の偈】(韻文)釈迦入滅後に布教する困難は、実際に編纂時に生じたことなのでは? リアル。ちなみに伊集院光氏によると、不惜身命は第66代横綱若乃花の横綱昇進時の口上とのこと。


第13章 安楽行品 アンラクギョウボン(安楽の住所) 安楽な境地に準するためにする修行

 

忍耐・感情の抑制・誤った憶測で人を判断しない・権力者と親しくならないなどの戒律が書かれている。

 

第14章 従地涌出品 ジュウジユジュツボン(大地の裂け目からの菩薩の出現) 娑婆世界でも教えを広めるという菩薩が出現する

 

釈尊は娑婆世界で教えを広める者は他にいると語る。すると、大地の裂け目から多くの菩薩が現れる。金色で三十二種類の身体的特徴を備えている。これを地涌の菩薩(Wikipedia)と言う。釈尊は自分が成熟させたと語る。この三十二種類の特徴というのは仏像を作る際に取り入れられているよね? 三十二相八十種好(Wikipedia)のこと。

 

地涌菩薩は法華経のみに登場。地涌菩薩が出現したことにより、「理解していないことが多い」と思わせた。滅後の弘通(弘通(グズウ)とは|コトバンク)を担う。釈迦の滅後に教えを広めること。不惜身命の覚悟がないと無理!

 

【釈尊の生涯】29歳:出家 → 35歳:覚り → 80歳:入滅 教えを説いていたのは約40年。地涌菩薩をいつ成熟させたのか? それに対する弥勒菩薩(Wikipedia)の答えが次の章で語られる。

 

実在のブッダから永遠のブッダへ 35歳で覚りを開いたが、遥か遠い昔から覚っていた=久遠実成。この先も現実世界にあり続ける。方便としての涅槃=方便現涅槃 衆生を導くための方便

 

久遠実成 クオンジツジョウ (Wikipedia) であったこと、そして方便現涅槃であったことが「永遠の存在」としてのブッダを作り出すということらしい?

 

釈尊滅後に架空の如来・菩薩がたくさん考え出された。衆生の心がそちらに向いてしまう。ブッダを釈尊に統一することにした。釈尊は遥か昔に覚りを得てから、いろんな立場や名前で出現してきた = 色んな如来・仏・菩薩が考え出されたが、全て釈尊に一本化される。

 

伊集院光氏:本当は現実にいるのに涅槃に入ったという方便は強引なのでは? → 永遠でありつつ亡くなっている事実を「方便現涅槃」という表現で説明している。

 

【良医病子の譬え】①毒を飲んだ子どもたちは薬を嫌がる ②父・名医は旅先で死んだことにする ③悲しみで目覚めた子供たちは薬を飲む ④苦悩から解放された子どもたちは父と再会

 

物語をもう少し補足しておく😌

①自分の留守中に誤って毒を飲んでしまった子どもたちのために、父である名医は素晴らしい薬を作るが、子どもたち嫌がり薬を吐き出してしまう。

 

②そこで、父親は旅に出る。旅先から自分は死んだと子どもたちに使いを出す。

 

③子どもたちは悲しみのあまり意識が正常化し、その素晴らしさに気づき、薬を飲む。

 

④子どもたちが苦悩から解放されたことを知った父は、再び姿を現しよろこびの再会を果たす。

 

解説:②の父の死は「方便現涅槃」を表す。名医=釈尊、子どもたち=衆生、薬=法華経の譬え。永遠であればブッダにいつでも会えるという甘えが出るため、あえて姿を隠して仏に会いたいという思いを起こさせる狙い。

 

伊集院光氏:会いたいなら法華経を学べということ? → Yes

 

自分としては第2回ではなのこっちゃ😣という状態になってしまったのだけど、今回は分かりやすかった。とはいえ、やっぱり壮大な話なので理解は難しいのだけど😌 第4回は作家先生を交えてのトークということなので、コチラも早めに録画見なきゃ! 

 

100分de名著:毎週月曜日 午後10:25~10:50

100分de名著



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