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【Googleのロゴ】マレーシアの国民食ナシレマッを称えて

2019-01-31 23:42:45 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!

 

 

 


マレーシアの国民食ナシレマッを称えて


ナシレマッ? 発音も難しい💦
毎度のWikipediaによりますと・・・


ナシレマッ(ナシレマ、ナシルマッ[、マレー語: nasi lemak)は、
マレーシアのご飯料理もしくは調理方法。
粳米(通常はインディカ米)にココナッツミルク、
塩を加え、タコノキ属の葉などで風味を付けて炊くか、蒸して作られる。
見た目は白飯とあまりかわらないが、マレーシアでは水のみを使用する炊飯よりもポピュラーである。


とのことで、さらに詳しくは・・・


nasi lemakを直訳すると「脂ご飯」という意味であるが、
この脂とはココナッツの油脂のことを指している。


マレーシアのマレー人の家庭では一般的な米料理である。
朝食によく食べられ、ホテルやマレーシア航空の機内食の朝食メニューになっていることもある。
蒸して作るものは、ナスィルマッ・ククス(nasi lemak kukus)と呼び分けることがある。


ナシレマッは地方によって味つけが異なり、
タコノキ属のニオイタコノキ(パンダン、pandan。Pandanus amaryllifolius)の葉、
生のニンニクの他、砂糖を加えて甘くしたり、唐辛子を加えて辛くしたりすることもある。


市販のナシレマッには最低限のおかず(イカンビリス、ピーナッツ、サンバルなど)が添えられているが、
通常はこれに好みのおかず料理を加えて食事とする場合が多い。
なお伝統的にスプーンを使わず、右手を使って食べる人も多い。


なるほど~ おいしそう!😋
マレーシア料理って食べたことない気がするけど、辛いのか?
しかし・・・


米の炭水化物とココナッツに含まれる油脂分が主成分のため、
かなりの高カロリー食品であり、肥満、生活習慣病予防の観点から、
マレーシア政府が、給食などで提供する回数を減らすように指導をしている。


ってあちゃ~😵


このロゴ、ナシレマッの作り方になっている。
いくつか画面コピー取りたかったけど、気付いたの遅かったから無理
なのでYouTubeを貼っておく😌

 

Celebrating Nasi Lemak

 

 

検索画面のロゴはこんな感じ

 

 

 


Mari makan!

毎度書いてるけど0時ちょうどで変えてくれませんかね?ロゴ💦
0時10分頃まで粘って確認したけど、変わってなかったから寝たのに😣

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【art】「フェルメール展」@上野の森美術館(2回目)

2019-01-29 22:29:11 | art

🎨【art】「フェルメール展」@上野の森美術館(2回目)🎨

 

 

 

 

フェルメール全35作品中、展示替えをしながら9点を展示する企画。既に1回見ているけれど(記事はコチラ)、フェルメール作品コンプリートを目指す自分としては、1月9日から展示の初来日作品「取り持ち女」を見逃すわけにはいかない! ということで、2回目見て来た😌

 

日時指定入場制。入替ではないので指定時間内に入れば閉館までいてOKということなので、17:00~18:30の回を事前購入。17:50頃着いたけど、入場待ちはなし。ロッカーに荷物を預けて入場。ロッカーは屋根はあるけど屋外に設置されているのでコート脱がずに入場したけど、会場内混んでたけど暑くはなかった。

 

前回見た時は母親と一緒だったこともあり、激混みだったのでフェルメール作品以外は流し見、もしくはほとんどの作品がスルーだった。なので、今回は「取り持ち女」と共に、前回見れなかったフェルメール以外の作品も見てみようと計画したのだけど・・・

 

 

会場が狭いこともあり、とにかく混んでる💦 作品の前は人だかりで見えない状態。第一展示室は前回見たので流し見。第二展示室以降は不思議な形で、斜めに進むと左側に逆コの字型に転じスペースがあるのだけど、ここが狭い💦 なので満員電車なみの混み具合。ここ最前列に並ぶような形で見ようかと思ったけれど全く進まず。ただ、フェルメール作品が展示される企画展を見るたび書いているけど、フランドル派の海外はあまり好きではないので、後ろから流し見することに。とはいえかなりキツかった😅

 

続く会場は逆コの字よりはスペースがあったけれど、やっぱり混んでいるのは同じ。ここでのお目当ては、ぶらぶら美術博物館(記事はコチラ)で紹介されていた対作品「手紙を書く男」と「手紙を読む女」。2作品とも想像していたより小さかったけれど、家の中に飾るとなるとこのサイズか。フェルメールの影響が見られるそうだけれど、確かに窓際の構図や光の取り方、背景の絵に込められた風刺や教訓などはそうかも。

 

🎨「手紙を書く男」ハブリエル・メツー

 

男性の後ろに天球儀が描かれていることにより、男性の知性を表しているとのことだけれど、その横に描かれている山羊と鳩の絵は欲望を意味しており、この男性の移り気さを暗示しているとのこと。壁の下の部分にタイルが描かれていたり、かなり細かく描き込まれている。丁寧で美しい作品だと思う。男性の表情も優雅。

 

🎨「手紙を読む女」ハブリエル・メツー

 

召使がめくっている絵画に描かれているのは荒れた海。恋愛は荒れた海のようだというのは、当時広く知られた教義だったのだそう。靴を押していることに気づかないくらい手紙に夢中になってしまうことはどうか?という教訓が描かれているのかな? この黄色の上着がフェルメールの影響と言われているそうだけれど、たしかにそっくり😅 でも、召使にしても女性にしても当時はこういった服装だったのでしょうかね。女性のスカートが美しい。フェルメール作品に似ているためか、この2点は好きだった。

 

 

階下に降りるとフェルメールルーム。フェルメール作品のみ。ここは広さはあるものの、作品自体が小さいのでみなじっくり見るため混んでいる。一応全部最前列で見てみたけれど、ここは既に見ているし「取り持ち女」と「ワイングラス」以外の作品は3回目だったりするので、そこまでじっくり見なくてもOK。でも、確認したい部分を単眼鏡でしっかり鑑賞できたのは良かった。感想は既に書いたので、ここでは「取り持ち女」のみとする😌

 

🎨「手紙を書く婦人と召使い」ヨハネス・フェルメール

 

思ったより大きな作品だった。展示室内では「マルタとマリアの家のキリスト」の次に大きな作品。当時、一番の顧客は教会だった。なので、フェルメールも教会向けに「マルタとマリアの家のキリスト」などを描いたものの、あまり売れなかったため、風俗画へ移行したのではないかということだった。で、それを踏まえて見てみると、絵の大きさや構図の感じは、宗教画と風俗画のまさに過渡期という感じで、まだいわゆるフェルメール調を確立できていないという印象。でも、これはこれでとても興味深い。ちなみに、黄色い上着の女性は娼婦で、取り持ち女とは男性の後ろの黒い頭巾の老婆のこと。

 

 

 

 

物販も混んでいたし、1度見ているのでサラリと流し見。1回目の時は品薄気味だった牛乳を注ぐミッフィーはたくさんあった😌 このミッフィーのポストカードと、よく分からないまま買った「真珠の耳飾の少女」もどきのポストカード、そして公式キャラクターミルクさん缶バッジを購入。どうやら、「真珠の耳飾の少女」もどきのポストカードは、長澤まさみ主演の『コンフィデンスマンJP the movie』とのコラボグッズの1つで、他にクリアファイル、マグネット、ミントタブレットがあるらしい。これ、発売されて間もないらしいので、買っておいてよかった😌 しかし「取り持ち女」のポストカードを既に買ったと思い込んで、買い忘れる痛恨のミス😣

 

長かった展示期間もいよいよ2月3日まで。かなり混んでいるけど、会場が狭いこともありじっくり見て回ってもそんなに時間はかからない。日時指定入場だけど入替制ではないので、時間を気にせず見れるとは思うけれど、とにかく混んでるので自分のペースで見るのは無理かも💦 音声ガイド込で2,500円は決して安くはないし、2回も見たので5,000円😵 美術展としてはかなりお金注ぎこんだけれど、やっぱり見て良かったと思う😌

 

何度も書いているけれど、見れる機会があるなら本物を見るべき!  

 

🎨フェルメール展:2018年10月5日~2019年2月3日 @上野の森美術館

フェルメール展

 

旧ブログに鑑賞済みフェルメール作品の記事書いてるのでリンクしておく。そっと更新しておこう😌

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【動画】浅田真央『メリー・ポピンズ リターンズ』魔法のエキシビション 予告編

2019-01-26 21:33:59 | 【動画】MaoAsada

【動画】浅田真央『メリー・ポピンズ リターンズ』魔法のエキシビション 予告編

「浅田真央 メリーポピンズ」の画像検索結果

 

 

2月1日公開の『メリー・ポピンズ リターンズ』 その前夜祭ということで、TOHOシネマズ六本木で浅田真央ちゃん登壇の上映会が開催されるらしい! その際、真央ちゃんによる「魔法のエキシビション」が上映されるとのこと。

 

真央ちゃん以前EXでメリポピやってたからオファー来たのかな? 23歳でやってもいいのかな?と思ったということだったけど、あのプロとっても楽しくて好きだった。

 

これね

 

浅田真央ちゃんの大ファンだし、今作も見たいと思っていたのに全然知らなかった😣💦 急いでTOHOシネマズのサイト行ったけど既に売切れ😭 でも、どうやらTOHO日比谷でライブビューイングできるみたいだから、バレエのお稽古休んで行っちゃおうかと画策中! チケット取れますように🙏🏻

 

ということで、ティーザースポットをドゥゾ♪(っ'ω')っ))

 

 

「メリー・ポピンズ リターンズ」 浅田真央 “魔法のエキシビション”ティザースポット

かわいい😍



ちなみに、「魔法のエキシビション」は1月31日の19:00以降に下記サイトで公開予定とのこと!


『メリー・ポピンズ リターンズ』魔法のエキシビション!浅田真央さんによるオリジナル・パフォーマンス♪

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【tv】100分de名著「風と共に去りぬ」(第3回)

2019-01-22 23:39:03 | tv

【tv】100分de名著「風と共に去りぬ」(第3回)

運命に立ち向かう女

 

 

1回25分×4回で1つの作品を読み解く番組。2019年最初の作品はマーガレット・ミッチェル(Wikipedia)の「風と共に去りぬ」(Wikipedia)で、講師は2015年に新訳をした翻訳家の鴻巣友季子さん。今回はその2回目。1回目の記事はコチラ。2回目の記事はコチラ

 

伊集院光氏:スカーレットは魅力的な人。身近にいたらどうかと思うが、主人公としては惹かれる。

 

スカーレットは作中の女性たちからは総スカンだが、読者には嫌われない。

 

【現在の状況】

南北戦争後<タラ>で、父ジェラルド、妹スエレン、妹キャリーン、息子ウェイド、アシュリ、メラニー、アシュリの息子ボーと使用人たちと暮らす。北軍による軍政下で<タラ>は重税に苦しんでいる。払えないと競売にかけられて人手に渡ってしまう。スカーレットはレット・バトラーに会うためにアトランタへ。

 

スカーレットはカーテンでドレスを作り、アトランタで投獄されているレットに会いに行く。優雅な暮らしをしているふりをしてレットを誘惑しようとするが、荒れた手のひらを見て嘘を見破られてしまう。結局レットから借金できず、ふてくされてアトランタの街を歩いていると、妹スエレンの婚約者フランク・ケネディとばったり出会う。戦後開業した店が繁盛している様子。スカーレットはフランクのお金が妹のものになるのが許せない。スカーレットはフランクを奪おうと決心する。お金のためにレットと結婚しようとアトランタに来た時点でモラルもないため、妹の婚約者を奪うことに良心も痛まない。

 

【性悪ヒロインの嫌われない理由】

スカーレットが嫌われない理由は著者ミッチェルの文体にある。ほぼ共感しながらも突然「何言うてんねん!」と「ツッコミ」を入れる。いかに性悪であるかを描く。ボケとツッコミ文体。19世紀半ばまでの文体は、語り手は一段高い神の視点にいて、作者が説明してくれる。ミッチェルが選んだのはスカーレットの中に入り込んで物語る文体・話法。読者はスカーレットと一体化して波乱万丈の物語を楽しむ一方、語り手のツッコミでカタルシスを得て溜飲が下がる。

 

うーん💦 文体のことになると原作を読んでいないのでよく分からない。映画を見ていても理想の女性ではないスカーレットは魅力的だったのので、それはやっぱり原作の力なのか、脚本の力なのか、演出なのか、演技なのか? まあ全部でしょう。とりわけヴィヴィアン・リーの力は大きかったかなと思う。

 

スカーレットの中でボケとツッコミこそが作品の真骨頂! それが一番良く描かれているのがフランクから商売の自慢話を聞くシーン。口ではフランクをほめたたえているが、頭の中では彼をバカにしている。

 

鴻巣友季子さんが考えるボケとツッコミ文体の妙技は、2004年宝塚歌劇団「風と共に去りぬ」。2人のスカーレット(スカーレット:龍真咲、スカーレットⅡ:凪七瑠海)が登場し、表と裏の人格を演じ分けた。ボケとツッコミ、ユーモアとアイロニーが原作の神髄に迫る演出は他にないとのこと。ちなみに龍真咲は今回の朗読を担当。

 

伊集院光氏:落語的に感じる。一人芝居的。書き分けはもちろん読み分けにも技術が必要。

 

生き生きとした効果が出せる反面、危険なところもある話法。地の文にも登場人物の声、視点が溶け込んでいるため、語り手と登場人物の主張を混同する読者も出てしまう。「黒人の愚かな娘め!」などの暴言もある。地の文でミッチェルがスカーレットの真似をしている。暴言の吐くヒロインを揶揄的に提示しているだけ。でも、ミッチェルが差別主義だという誤解を生むこともある。

 

確かにこの辺りのことは読む側にも客観的に見る力が必要かもしれない。スカーレットが暴言を吐く=作者の思いだと考えてしまうのは短絡的だけど、そういう疑惑は浮かんでしまうのも仕方がないかも🤔

 

【その後の状況】

スカーレットはフランク・ケネディと結婚し、フランクのお金で<タラ>を救い、レットから借りた資金で製材所を買い取る。これが大当たり! 起業家スカーレットの才能開花! スカーレットは数学脳。3桁以上の足し算を暗算で解き、その場で見積もりを出して顧客を獲得していた。

 

スカーレットの事業が成功すると、フランクは嫌気がさす。"女に頭脳があると知ってひどく幻滅するというのも、男にありがちなことだった"との記載あり。

 

伊集院光氏:今っぽい描写。今みんなが気づき始めたこと。

 

マンスプレイニング(mansplaining):男性(man)と説明する(explain)を足した造語。男性が女性に「上から目線」でものを教えたがる行為。

 

フランクは典型的なマンスプレイニング。

 

伊集院光氏:ゲームに興味を持った女の子に教えたいが、その子が自分より上手くなるのはイヤ。


これ! スゴイ分かる!! 若い頃、テニス、スキー、ボーリングと友達に誘われて行く先々でマンツーで教えられちゃって、他の人は楽しそうに遊んでるのに1人だけ部活みたいになっちゃった経験何度もある😣 そういう人って上手い女子には全然話しかけなかったもの! これだ!

 

【現在の状況】

フランクとの間に娘エラをもうけるも産後すぐに働く。アトランタでの事業にアシュリを雇用する。ある日、1人で馬車に乗っていた時に、スラム街で男たちに襲われる。報復のためアシュリを隊長にKKK(Wikipedia)がスラム街に討ち入り。しかし、事前に情報が洩れ返り討ちにあったアシュリたちをレットが救う。


 スカーレット娘もいたの?😲

 

伊集院光氏:アシュリがKKKのリーダーというのはスゴイ話ではないか? 

 

KKK(クー・クラックス・クラン/クラン団)は、南北戦争後に生まれた白人優勢主義秘密結社。旧南軍士官を中心に結成なので、元南軍士官であったアシュリが加わるのは不自然なことではない。クラン団を描いたことでミッチェルは差別主義だと批判されたこともある。

 

ココが重要!:作品中に兄化を描くことと賛同することは全く別!

 

作中でスカーレットやレットはKKKを批判しているし、彼らの行動は逆効果であると繰り返してもいる。

 

討ち入りの場面は最もシリアスな題材を扱っているがタッチはコミカル。デリケートなパート。

 

アシュリを中心としたクラン団は返り討ちにあう。現場でとり逃したアシュリたちを逮捕しようと憲兵隊がスカーレットやメラニーの待つ家へ来る。何も知らないとしらを切るメラニー。そこへベロベロに酔ったように見えるアシュリがレットに介抱されながら帰って来る。アシュリたちを逮捕するという憲兵隊にメラニーは何の罪で?と反論する。スカーレットはこれが芝居であることを見抜く。レットはベル・ワトリングの色宿で一晩中一緒に飲んでいたとアリバイを証言する。そんな場所に夫がいたと知りメラニーは気絶する。

 

フランクは討ち入りの際、頭を撃たれて死亡。実はミッチェルはフランクが穏やかに病死するシーンを書いたが、全編読み返してみると起伏に欠けたためKKKの討ち入りを採用。ミッチェルは風刺・パロディとしてクラン団(KKK)を取り入れた。

 

伊集院光氏:コント的。KKKを使って討ち入るも失敗し、酔っ払いオチ。

 

安部みちこアナウンサー:メラニーの方が頭がいいのでは?

 

メラニーは機転と演技力で憲兵に対応。全てインプロビゼーション(即興)。頼れるのはメラニー。スカーレットとメラニーは2人で1人の補完的関係。

 

スカーレット(Scarlett)⇨赤 

メラニー(Melanie)⇨黒 Melanieの語源はギリシャ語の黒を意味するメラニア。メラニン色素。

 

メラニーは聖女イメージがあるが、実は意地悪なところもある。黒メラニー。

 

メラニーの家に昔なじみの女性たちが集っていた時、噂話の中心はやりたい放題のスカーレットであった。アシュリの妹インディアはかつて恋人をスカーレットに取られたことがありスカーレットを嫌っていた。インディアはフランクの死はスカーレットのせいであり、レットと浮気していたと吹聴する。するとメラニーは怒りで震え撤回を迫る。インディアが拒否すると、ではもう同居しない方がお互いのためだと冷たく言う。そして、スカーレットの家に行かないという人は我が家への訪問もご遠慮くださいと宣言する。

 

伊集院光氏:スカーレットへの愛情が頂点に達するとメラニーは強くなる気がする。

 

メラニーの原動力はスカーレットへの愛情? アシュリへの愛とは違う種類の愛情を注ぐ。実は恋愛小説ではなく女性同士の複雑な友情を主眼にすると面白い。

 

映画でもインディアがスカーレットの悪口を言うシーンはあったけれど、メラニーがここまで激怒した印象はなかったな🤔 映画ではメラニーは正しいことはキッパリと主張するけれど、あくまで優しい聖女イメージだった。これはやっぱり2人を対比したいという意図があったのでしょう😌

 

伊集院光氏:女っぽいこと、男っぽいことに分けられていた時代に、スカーレットとメラニーは人間ぽい。

 

2人ともどちらも持っている。両面性。人間として魅力的。

 

あくまで映画を見た印象ではやっぱりスカーレットが魅力的だけれど、スカーレットのように分かりやすく強い人よりも、メラニーのように芯の強い女性になりたいと思っていた。結局、スカーレットほどの才覚も強さもなく、メラニーの芯の強さもない中途半端なおばさんになってしまった😢

 

今回のシーンでの映画裏話は何かしら聞いたことがあった気がするけど忘れてしまったのでなし😅 そういえばカーテンで洋服を作るって『サウンド・オブ・ミュージック』でも出て来るけど、元ネタは「風と共に去りぬ」かしらね? 映画の『風と共に去りぬ』ではフォレストグリーンのベルベットのような素材のカーテンでドレス作ってたね。カーテンでドレス1着は出来ると思うけど、16歳の娘を筆頭に7人分の服を作るってどんだけカーテン大きの?😲 まぁ、あのシーン好きだけど😅

 

100分de名著:毎週月曜日 午後10:25~10:50 Eテレ

100分de名著

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【Googleのロゴ】レフ・ランダル 生誕111周年

2019-01-22 01:26:20 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



レフ・ランダル生誕111周年

すみません💦 どなたでしょう?


毎度のWikipediaによりますと・・・


レフ・ダヴィドヴィッチ・ランダウ

ロシア語Ле́в Дави́дович Ланда́уリェーフ・ダヴィーダヴィチ・ランダーウ

ラテン文字転写Lev Davidovich Landau1908年1月22日 - 1968年4月1日

ロシア理論物理学者。


絶対零度近くでのヘリウムの理論的研究によってノーベル物理学賞を授与された。

エフゲニー・リフシッツとの共著である『理論物理学教程』は、

多くの言語に訳され、世界的にも標準的な教科書としてよく知られている。


とのことなのだけど、論理物理学ってなんだ?🤔


ランダウは1908年、ダビッド・ルボヴィッチ・ランダウの第2子として、

アゼルバイジャンバクーにて誕生した。

父ダビッドは裕福な石油技術者であった。

母リュボフは貧しいユダヤ人家庭の出身だが、科学や教育に関し非凡な能力を発揮した。


14歳でバクー国立大学物理学科に入学。

16歳でレニングラード大学に移り、1927年に19歳で学位を取得。

同年、エネルギー密度行列の概念をフォン・ノイマンと並行する形で独自に発見した。


1932年から1937年にかけてハリコフのウクライナ物理工学研究所の理論物理部長を務めた。

ここで理論ミニマムと呼ばれるカリキュラムを作り、

ソ連における理論物理学者の育成を行った。

また、エフゲニー・リフシッツとの共同で理論物理学教程叢書の執筆を始めた。



1937年、モスクワの科学アカデミー物理問題研究所の理論物理部長に就任。

同研究所長に就任したピョートル・カピッツァが発見したヘリウム4の超流動現象の理論的解明に着手した。


1938年4月28日、ランダウは同僚のYuli B.Rumer、Moisey A Koretsと共に逮捕された。

罪状はスターリンを批判するビラを作成したことである。

投獄生活は1年に及んだが、上司であるカピッツァによる懸命な嘆願活動により釈放された。


1940年代から1950年代前半にかけて、

ランダウはソビエトの原子爆弾および水素爆弾開発プロジェクトに参加を余儀なくされた。

彼はこのプロジェクトに嫌悪感を示し、最小限の仕事に留めるよう努めた。

皮肉なことに、彼の考案した数値計算手法により水爆の核出力を算出することが可能になり、

結果的に水素爆弾開発に多大な貢献をした。


1950年代、量子フェルミ液体論を展開し、ヘリウム3の物性など、

多くの物性を予言し成果を挙げた。

これらの成果に対し、1962年ノーベル物理学賞が授与された。



1962年1月7日、自動車事故により瀕死の重傷を負った。

奇跡的に一命を取りとめたものの、1968年4月1日モスクワにて没した。


とのことで、スターリン政権下でかなり闘った人なのねと尊敬しかけたのだけど・・・

 

自由恋愛の信奉者であり、結婚後も複数の愛人がいた。

さらに愛人をもつことが結婚生活に安定をもたらすとして、妻や弟子たちにも不貞をすすめていた。


の部分に全く共感できない😣


検索画面のロゴはこんな感じ


С днем рождения!

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【music】ハドリー・フレイザー ソロコンサート An Afternoon with Hadley

2019-01-20 00:20:48 | music

【music】ハドリー・フレイザー ソロコンサート An Afternoon with Hadley

 

 

 

先日見てきた「ヴォイス・オブ・ウエストエンド」(感想はコチラ)のスピンオフ企画ということで、ケリー・エリス、ベン・フォスターに続いて、ハドリー・フレイザーの初ソロコンサートが開催された。全員見たいところだけど、資金難のためハドリーのみ参加😅「ヴォイス~」のハドリーとても良かったので期待大で行ってきた

 

ミュージカル系のコンサートの記事書くたびに書いているけど、ミュージカルは何でも見たいというようりも、好きなものを何度も見たいタイプ。もちろん見れるものなら何でも見たいけれど、資金難ゆえ作品を厳選しなければならない😢 しかも、近年では海外のスターによるコンサートがソロも含めてたくさんあって、どうしてもそちらを優先してしまう。ということで、ミュージカル系のコンサートに行っているのに、元の作品を見れていなくて曲が分からないという本末転倒な感じになっている。なので曲に関しての知識は乏しいです。

 

ハドリー・フレイザーに関しては、大好きな「オペラ座の怪人25周年記念コンサート in ロンドン」(感想はコチラと、コチラと、コチラ)の映画上映で初めて知った。その後、実は「レ・ミゼラブル25周年記念コンサート」のグランテールであったことを知る💦 でも実はハドリーをしみじみ上手いなと思ったのは『レ・ミゼラブル』(感想はコチラ)で学生たちに投降を呼びかける政府軍隊長役。ホントに一瞬の出演ながら、彼らを殺したくないと思っていることが伝わってきた😢 とはいえ、ファンというほどの知識も情熱もないので、全く詳しくありません。今回のMCでカーディフ出身の半分ウェールズ人であることを知ったくらい😅

 

もう少し、断り書きを続けさせていただく。今回、通訳はなし。おそらく分かりやすい言葉でゆっくり話してくれたと思う。それでもハドリーたくさん話してくれたので、一生懸命聞いたけど全体の20%程度の理解です。間違ったことを書くわけにはいかないので、曖昧な部分は書けないし、こう言っていたと書いていることも、自分はこう理解したということなので、間違っているかもしれません。と、長々書いてしまったけれど、以上3点につき断り書きとさせていただきます🙇

 

今回も感想Tweetしておいたので、それに補足する形で記事を書いていきたいと思う。

 

 

ザックリした感想としてはこんな感じ。衣装はブルーグレイのシャツにパンツ、赤と黒のボーダー?の靴下と茶の革靴。「ヴォイス・オブ・ウエストエンド」の時に書き忘れたけど、髭です! ヴォイスでは男性は3人とも髭でした。後でチラッと自分でも触れてたけど前髪あたりに白髪?

 

ステージ上にはグランドピアノが1台。中央に椅子とアコースティックギター2本が置いてある。ピアノとギターのアコースティックなライヴになるのねと思っていたら、基本ギターを弾くときはハドリーのギターのみ、ピアノ演奏ありの場合はギターは弾かずに歌唱に専念という感じだった。忘れないうちに先に書いておくと、ピアノの小澤時史さんの演奏がとても素敵だった。ハドリーもとっても気に入って、気持ちよく歌えたようで、何度もほめてた😌

 

 

最初はハドリーの弾き語りからスタート。2曲目で"EMPTY CHAIRS AT EMPTY TABLES"(「レ・ミゼラブル」より)を歌う。22歳の時にマリウス役でデビューしたそうで、その後25周年コンサートで酔っぱらいの学生を演じたよとおどけ、そしてジャベールも演じたと紹介して歌い出すも、一度止めてマリウスもギターを弾いたらいい的なことを言って笑いを取る🤣 22歳の時というと、今から16年ほど前とはいえさすが持ち歌。しっとりと弾き語りで聴かせる。マリウスのキャラクターに合っていると思うので、知的で繊細なマリウスだったんじゃないかなと思う。

 

この知的で繊細というのが全体的なコンサートの印象。ラミン・カリムルー(感想はコチラ、とコチラ)、コルム・ウィルキンソン(感想はコチラ)、ジョン・オーウェン=ジョーンズ(感想はコチラ、とコチラ、とコチラ)、ノーム・ルイス(感想はコチラ)、シエラ・ボーゲス(感想はコチラ)など、数々のミュージカル俳優のソロコンサートに行ったけど、当然ながらそれぞれ違っていて、それぞれの個性が出る。特に人柄がにじんだなと思うコンサートがノームさんのコンサートだったのだけど、ハドリーのコンサートもとっても人柄の出たコンサートだったと思う。

 

「ヴォイス~」でも歌った"MOVING TOO FAST"(「ラスト・ファイヴ・イヤーズ」より)では、おもしろ体験談を披露。コロラド公演に出演していた時のこと、どうやら野外テントでの公演だったようで、周りは動物だらけで、この曲を歌いながらふと上に目をやると、なんとライトのところにアライグマ! こちらをじっと見てたんだよと真似してみせるのかわいい。実は自分はCOOとしか聞き取れなくて、Twitterでつぶやいたところアライグマだと教えてくださった方がいらした。Racoonって言ってたんだね😅

 

"AGAIN"という曲は知らなかったのだけど、これは何かのミュージカルの曲なのかな? 事前のハドリーの説明では、他の男性と結婚してしまう元カノに歌っているとのことで、未練たっぷりの曲なのかしら? ハドリー情感タップリに歌ってくれて、途中目がウルウルしていた。歌い終わって彼女はYesって言うと思う? Noって言うと思う的なことを聞き、Yesに1人だけ男性が手を上げると、本当か的なことを言っていた。と思う。

 

みんな「オペラ座の怪人」好きだよね的な入りからの25周年記念公演の裏話。2週間リハーサルをしたけど、その間「レ・ミゼラブル」のジャベールの稽古も入っていて大変だったと言っていたと思う。この公演中に怪人役だったラミン・カリムルーはキャメロン・マッキントッシュからジャン・ヴァルジャン役をオファーされたんだよね。たしか2人はヴァル×ジャベで共演したハズ。これは見れた方うらやましかったな。「ヴォイス・オブ・ウエストエンド」で共演したジョン・オーウェン=ジョーンズとベン・フォスターからファントムやれと言われるけどやらない!的なことを言っていたと思う。でも、ホテルでアレンジしたよ的なふりから、アコギを弾いて"MUSIC OF THE NIGHT"(「オペラ座の怪人」より)をしっとりと歌う。これともってもよかった! アレンジも素敵✨

 

ACT1はここで終了。ACT2は知らない曲が多かった。JOJとソフィー・エバンスはウェールズ人だけど、自分も半分ウェールズなんだ的なことを言って歌ったのはなんだっけ? あとラミンって知ってる?って言って歌ったのは、ラミンと組んでるバンドの歌なのかな? ラミンファンだけどバンドのこと全然詳しくない😣 4月にラミン来るよね?ラミンと一緒にまた来たいなって言ってたけど、ホントに来て来て!! プロモーターさんお願い(人'д`o)

 

ブロードウェイで「レ・ミゼラブル」みたいにロングランするぞと思ったら5ヶ月でクローズしちゃったと紹介した"I'LL BE THERE"は「パイレート・クィーン」というミュージカルの曲なのね? ハドリーはこのオリジナルキャストということなのかな? これ、「レ・ミゼラブル」コンビのアラン・ブーブリルとクロード=ミッシェル・ショーンベルグの作品なのね? なんと日本でも上演している! 知らなかったよ😅

 

アンコールはもちろん"STARS"(「レ・ミゼラブル」より)! 実はハドリーがウエストエンドで「レ・ミゼラブル」でジャベールをやっている時、フォローさせてい頂いてたロンドン在住のミュージカルファンの方が、ハドリーのジャベールを酷評していて、ちょっぴり不安があった。もちろん、その方もハドリーの実力を認めた上で、個人的にこのアプローチは好きではないというスタンスだったし、自分としても見ていないのに自分の中で評価を決めることはしないつもりだったけれど、どうしても構えてしまう部分があった。でもハドリーの繊細な部分を感じさせる歌唱はとても好き。もちろん、実際の役作りとは違うかもしれないけれど。

 

1度退場して再登場。ピアノもギターもなしのアカペラで"SOME ENCHANTED EVENING"(「南太平洋」より)を歌う。これとっても良かった! ゆったりと朗々と歌うタイプの曲なので、これをアカペラで歌うとなると、失敗すると悲惨なことになってしまう。自信がないと出来ないことだと思う。これは素敵だった✨

 

ハドリーの声や歌唱はクセがなくてとても聞きやすい。そして歌が本当に上手い。ある方が「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」の時のハドリーの声をクリスピーとおっしゃっていて、確かにそうだなと思っていたのだけど、あの声は作っていたのだと再確認。演出家から要請があったのか、自分の判断なのかは不明だけど、25周年ラウルとしてはあの声ということなのだものね。そういう意味で、こうしてコンサートを見ているけれど、やっぱり役者なんだなと改めて思う。

 

「An Afternoon with Hadley」というタイトルどおり、ハドリーとの昼下がりを満喫したコンサートだった。前述したとおりハドリーの知的で繊細で真面目な人柄が出たコンサートだった。また来てね

 

ハドリーのTweet


 

 

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【tv】100分de名著「風と共に去りぬ」(第2回)

2019-01-18 00:41:52 | tv

【tv】100分de名著「風と共に去りぬ」(第2回)

アメリカの光と影

 

 

1回25分×4回で1つの作品を読み解く番組。2019年最初の作品はマーガレット・ミッチェル(Wikipedia)の「風と共に去りぬ」(Wikipedia)で、講師は2015年に新訳をした翻訳家の鴻巣友季子さん。今回はその2回目。1回目の記事はコチラ


今の状況:

南北戦争開戦から2年。スカーレットと息子ウェイドはメラニーと共にアトランタで暮らしている。南部連合軍の敗色が濃厚で、スカーレットら女性たちも危機感を感じている。そんな中、アシュリがアトランタに一時帰国する。


一週間の休暇中、メラニーら家族に囲まれて2人きりになれずヤキモキしていたスカーレット。アシュリが戦地に戻る日、ようやく2人きりになれたので、再アタックしようとするも自分に代わりメラニーの面倒を見て欲しいと言われてしまう。怒りがこみ上げて来るがアシュリのために約束をする。しかし、メラニーに妊娠を告げられ動揺する。<タラ>に帰りたいと願うが、アシュリが行方不明で北軍の捕虜になったようだと知らせが来る。また<タラ>では最愛の母エレンが腸チフスで危険な状態だとの連絡。メラニーが妊娠していなければ直ぐにも<タラ>に向かうのにとイライラ。さらに、医者からお産が重くなりそうだと言われると、メラニーの死も望んでしまい葛藤する。アトランタに北軍が迫る中、メラニーは産気づく。医者を呼びに行くも負傷兵で手いっぱい。スカーレットは黒人のメイドと共に難産を乗り切り、メラニーは長男ボーを出産する。


揺れるスカーレットの思い。


伊集院光氏:メラニーの死を望んでしまったり、それを直ぐ反省したりとちょっとカワイイ。

 

この1つの声だけでなく他の声も描く手法は「多声的ポリフォニック」といい、ミッチェルはよく用いている。各登場人物が多面性を持っている。

 

舞台は戦火のアトランタから<タラ>へ


映画では息子の存在はバッサリ切られているので、ウェイドという名前があるのも知らなかった💦 彼はハミルトン家にとっては跡取りということになるのよね? メラニーの実家でもあるハミルトン家がどんな感じなのか不明だけど😅 映画でかわいらしい髪型してた叔母様はハミルトン家の叔母様ってことよね? 


【映画豆知識】

メラニーが産気づいたためミード先生を呼びに行ったスカーレット。地面に横たわる何百人という負傷兵を見ることになる。今なら当然CG処理されるこのシーンは、多くのエキストラを使って撮影された。

 

レットは燃え盛るアトランタの街で馬車を盗みスカーレットたちを連れて<タラ>へ向かう。道中、2人は南部の敗戦を悟る。スカーレットは<タラ>までレットが一緒に来てくれると思ったが、レットは突然南部連合軍に参加すると言い出し、スカーレットたちを置き去りにする。スカーレットが抗議すると、君ほど身勝手で強い人はいないから大丈夫だ。もし君が北軍に捕まったら、彼らに神のご加護をと言い、熱い口づけをして去って行く。

 

レットの南部連合軍志願? 真相は不明であり、ちょっと唐突に感じる。作者ミッチェルの側から考えるとレットにはスカーレットを捨ててもらう必要があった。レットに捨てられてから次章までのパートが最後まで書けなかったらしい。ミッチェルは冒頭から書いたわけではなく、エンディングから遡って執筆した。

 

このパートで重要なのはスカーレットが庇護者を二段階で失うこと。まずはレット。<タラ>に帰るとさらに大きな喪失が待っている。喪失へのプレリュード。

 

伊集院光氏:その方が面白い。物語はどこか謎めいていて欲しい。


確かにレットが南軍に加わるのは唐突。ただ、レット・バトラーのキャラには合っている気がする。とはいえ、あくまで映画でのイメージなので、原作を読むとまた変わるかもしれない🤔


【映画豆知識】

有名な燃える建物をバックに馬を引くレットと馬車に乗るスカーレットのシルエット。このシーンはスタントマンを使っての撮影。当時スカーレット役が決まっていなかったため、このシーンから撮影していた。このシーンをローレンス・オリビエに連れられて来たヴィヴィアン・リーが見ていて、その姿を見たプロデューサーのデヴィッド・O・セルズニックが「スカーレット・オハラがいる!」と叫んだと言われている。けど、実際は違うらしい? ちなみに燃やされたのは『キングコング』のセット。

 

死に物狂いで辿り着いた<タラ>は荒れ果てており、出迎えたのは魂の抜けたような父ジェラルド・オハラ。最愛の母は亡くなっていた。妹や使用人も頼りない。畑をあさり残った野菜をむさぼり食べながらスカーレットは二度と飢えないと神に誓う。

 

母とレットを失って初めてスカーレットは自立する。レットが傍にいるとスカーレットの自立が完結しない。なので、あの場でレットを退場させた。

 

父、息子、妹のスエレンとキャリーン、そしてメラニーとその息子ボーと<タラ>で暮らし始める。<タラ>に着いた翌日、南部連合軍は投降し終戦となる。南北戦争後の混乱と略奪が始まる。スカーレットは略奪に来た北軍兵を撃ち殺す。この時、病身のメラニーが重いサーベルを抱えて駆けつけ、射殺した兵士の財布や貴重品を奪おうと提案する。スカーレットはメラニーの黒い部分を見て、彼女も自分と同類だと感じる。

 

スカーレットは型破りだが常識の一線は超えない。何度も「常識という冷静な手」に引き戻されるという表現が出て来る。メラニーは狂気との境を超えそうな覚悟を感じる時がある。スカーレットは自分の上を行く人間なんじゃないかと感じる。

 

<タラ>には毎日、食料と休息を求めて帰還兵がやって来ていた。ある日、いつものようにやって来た1人の兵士を見てメラニーの顔色が変わる。彼女は駆け出していき、その兵士に抱きついた。兵士はアシュリだった。アシュリは<タラ>に身を寄せ、慣れない野良仕事で辛い日々を送る。 そんな中、<タラ>に不当な税金がかかる。スカーレットはアシュリに相談するが、遠い目で現実を嘆くばかりで頼りにならない。2人きりで話しているうちに気持ちが高まり、スカーレットは自分を連れ出してほしいと言うが、名誉というものがあるとアシュリに拒まれ泣いてしまう。アシュリはそんなスカーレットを抱きしめてしまう。アシュリにも欲望的な情熱が盛り上がり、2人はキスをする。

 

肉食系のスカーレットに情熱的に迫られ、子煩悩なメラニーには2人目をとせがまれてアシュリは板挟みになる。実は病弱なメラニーは妊娠すると命が危ういので、医者から夫婦生活を禁じられており、セックスレス夫婦だった。

 

安部みちこアナウンサー:アシュリは逃げてはダメだと思う!名誉があるなどと抽象的な言い方をしてもスカーレットには伝わらない!

 

伊集院光氏:映画を見ていた時はアシュリはいいかっこし過ぎど思っていたが、やっと人間ぽくなってきた。

 

鴻巣友季子氏:その弱さゆえ好き。


まぁ、アシュリにも性欲があるのは当然だし、スカーレットのような肉食系女子に迫られたら気持ちが揺らぐ気持ちは分かるけどね😅

 

このラブシーンでもスカーレットは結局アシュリにふられる。自分には何も残っていないと言うと、アシュリは<タラ>があるじゃないかと言う。スカーレットは土と金を握ると正気に返る。

 

土地への思いは序盤の父ジェラルドの言葉とも呼応している「土地こそがこの世でたたひとつ価値をもつものだ」 アメリカ人はルーツと辿ると移民である。根無し草的な思いがあるのではないか? 

 

「風と共に去りぬ」という題名も土地への強い思いに根差している。レットに置き去りにされた時のセリフ。「<タラ>の屋敷は無事だろうか? それとも、ジョージアを席巻した風と共に去ったのだろうか?」 屋敷や畑や人々は去っても土地だけは残るはずだという思い。オハラ家はアイルランド系移民。長い苦労の末に土地を手に入れた。開拓した土地が大切。

 

南北戦争後の再建時代に学ぶ。支配者によりルールが変わる。←改めて読んで欲しい部分。

 

南北戦争を経て奴隷制度が無くなったことは絶対的に良いこと。多くの人にとってユートピアが訪れた。反面で統制や管理が行き過ぎると抑圧される人々が出て来る。負けた南部は管理・監視社会となり、政治汚職・不正選挙・略式裁判での処刑が横行した。

 

ミッチェルは北部を糾弾したり、南部がダメだと書きたいわけではない。どんな国家社会でも人が集まるとディストピアの危険性をはらむということを改めて感じ取って欲しい。


『風と共に去りぬ』は好きな映画でもう何度も見ていて、その都度見る視点が変わったりしていたけど、今回このように原作を読み解いていくと印象がまた変わっておもしろい。決して理想の女性というわけではないスカーレット・オハラの物語に惹かれるのは何故なのか?🤔 さらに詳しく知りたいところ。続きも楽しみ😃

 

100分de名著:毎週月曜日 午後10:25~10:50 Eテレ

100分de名著

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【Googleのロゴ】ダリダ 生誕86周年

2019-01-17 00:33:35 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



ダリダ生誕86周年

すみません💦 どなたでしょう?


毎度のWikipediaによりますと・・・


ダリダ(Dalida、1933年1月17日 - 1987年5月3日)は、

エジプト出身のイタリアフランス人歌手。


家族はイタリアからの移民としてエジプトに住んでおり、
そのため彼女はエジプトの首都カイロに生まれた。
幼少期はエジプトで暮らしていたが、その後はフランスに帰化しフランスに住んでいた。


本名は 
Iolanda Cristina Gigliotti (ヨランダ・クリスティーナ・ジリョッティ)で兄と弟がいる。
彼女は1954年度の「ミス・エジプト」に選ばれたほどの美貌を持ち、
1956年から歌手活動を開始した。


歌手・女優の仕事は、基本的にはフランス語で行っていたが、
イタリア語、アラビア語、英語、スペイン語そしてドイツ語でも行っていた。


後年、度重なる失恋が原因で、バルビツールを服用し1987年5月2日夜自殺をはかり、

翌3日に死亡した。

彼女の墓はパリのモンマルトル墓地にある。

 

彼女は全世界で1億4,000万以上のレコード(ディスク)を売り上げた。

2017年、ダリダの人生を綴った映画「ダリダ あまい囁き」が制作され、

翌年5月には日本でも劇場公開されている。

ダリダ役はスベバ・アルビティが演じた。


ということで、全コピ。

映画日本でも公開されたの?😲

全然知らなかった💦


検索画面のロゴはこんな感じ


Joyeux anniversaire!


ホントはエジプト語にしたかったけど出てこない💦

ならばアラビア語でと思ったらコピーできない💦💦

ってことで面倒なのでフランス語で!😅 

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【music】ヴォイス・オブ・ウエストエンド

2019-01-13 00:51:30 | music

【music】ヴォイス・オブ・ウエストエンド

 

 

ブロードウエイと並ぶミュージカル発信地であるロンドンのウエストエンド。『オペラ座の怪人』『レ・ミゼラブル』など数々のヒットミュージカルを生み出してきた。そんなウエストエンドで活躍するスターたちの歌を生で聴けるという素晴らしい企画✨

 

とはいえ、JOJさんご出演だけど最初は見送ろうかと思っていた。イヤ、資金繰りの問題で見たいもの全て見れるというわけでもないので😢 ケリー・エリス以外の出演者は見たことがあったというのもある。でもでも! このチラシの左端! "ハドリー・フレイザー参加決定!!"ですよ! 「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」(感想はコチラと、コチラと、コチラ)のラウルもさることながら、ヒュー・ジャックマン主演『レ・ミゼラブル』(感想はコチラ)でのチョイ役での演技が素晴らしく、これは是非生で見てみたいと思っていた。ということで、チケットゲット 

 

とはいえ、ちょっとケチってA席にしたので3階席。でも、一昨年の大晦日に東急ジルベスター見た時(記事はコチラ)の時と同じ席だったので、ステージの見え具合とか音の感じとかも悪くなかったので、1階席の後ろの方のS席よりいいのではないかと思う。イヤ、オーチャードホールあまり段差がないので、一階席で前に大きな人来ちゃうと見えなかったりするんだよね💦

 

前置きが長いけど、要するに楽しみに行ってきたということが言いたいわけです😌 そして、期待を裏切らないどころか、大きく超えて来た! その感想をいつものようにTweetに補足する形で書こうと思ったけど、興奮してたのかあんまりTweetしてなかった💦

 

 

というのが全体的な感想で、ほぼほぼ言いたいことは言えている印象。なのだけど、それじゃあんまりなのでACT1とACT2に分けて、それぞれ印象的な歌唱を紹介しておこうと思う😌

 

【ACT1】

まずは"THE GREATEST SHOWMAN MEDLEY"(『グレイテスト・ショーマン』より)で登場! 出演者はWEとBW「レ・ミゼラブル」でジャン・バルジャンを演じ、WEで最も長く「オペラ座の怪人」のファントムを演じたジョン・オーウェン=ジョーンズ。「ウィキッド」でイギリス人初のエルファバを演じたケリー・エリス。「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」ラウルのハドリー・フレイザー。「ジーザス・クライスト・スーパースター アリーナ・ツアー」のジーザス役ベン・フォスター。現WE「ウィキッド」のグリンダ役ソフィー・エヴァンス。オープニングから5人とは思えない迫力にビックリ😲 女性2人のピンクのラメラメ衣装が素敵✨

 

続くJOJさんの"THIS IS THE MOMENT"(「ジキルとハイド」より)の安定感。そして"ANTHEM"(「チェス」より)をケリーさんが歌唱。男性の歌だけどとても力強くて良かった。初生ハドリーは"MOVING TOO FAST"(「ラスト5イヤーズ」より) をノリノリで歌唱。やっぱり歌上手い! 

 

ベン・フォスターが「TILL I HEAR YOU SING」(「ラブ・ネバー・ダイ」より)を熱唱した後、JOJさんとハドリーが登場。JOJさんもよく歌う曲なので、僕の方がちょっと上手く歌いますけどね的な発言で笑いを誘う。その後、1人ずつ自己紹介なのだけど、JOJさんを皮切りに自慢合戦! JOJさんの僕が一番長く「オペラ座の怪人の」ファントムを演じましたと言えば、ベンも負けじと僕もジョンほど長くはありませんが演じましたが、ジョンより10歳若いのでこれから回数を伸ばそうと思いますと応戦。それを受けてのハドリーは僕はファントムは演じていないけど、ベンより10歳若いしジョンより20歳若いからとギャグを飛ばす。そしてJOJさんの最新アルバムがこの会場でも売ってるから買ってアピール、もちろんベンも応酬。2人とも買ってくれたらサインしますとのこと。しかしアルバム未発売のハドリーは僕はなんでもサインしますと笑いを誘う。このやりとりとっても楽しかったのだけど、通訳の方噛み過ぎ😣

 

ご自慢トークからの3人で"THE MUSIC OF THE NIGHT"(「オペラ座の怪人」より)が素晴らしい。ファントム未経験のハドリーだけど素敵な歌唱だった。ちょっと華奢なのでファントム難しいかもだけど😣 Soar~はJOJさん担当だったけれど、めずらしく途中で声が途切れるというか聞こえない部分があった。でも最後はちゃんと持ち直していた。

 

JOJさんの"MARIA"(「ウエスト・サイド・ストーリー」より)の極上歌唱からの、全員での"TONIGHT(QUINTET)" (「ウエスト・サイド・ストーリー」より)がスゴイ! ベンのトニー、ソフィーのマリアもとっても良かったのだけど、ケリーさんのアニタがカッコ良かった。そして最後は大迫力! ACT1はこれで終了😌

 

【ACT2】 

ACT1は男性の比率が高く、ACT2は女性の比率が高めだったかな。男性はお着換えなしだった気がするけど、女性は衣装チェンジあり。ソフィーはACT1でもラメラメミニ衣装で美しいおみ足を披露してくれて眼福だったけれど、ACT2ではエメラルドグリーンのドレスが素敵✨ ケリーさんは青のラメラメドレスで足元は10cm近くありそうなピンヒール👠 その後2人とも別の衣装にお着換えしてた😌

 

一時期どこでもかかってて、ミュージカル系のコンサートでもよく歌われて食傷気味だった"LET IT GO"(『アナと雪の女王』より)も、ソフィーが歌うととても素直に聞けた。ソフィーの声好き😍 

 

女性メンバーが現役グリンダと元エルファバってことで、これはもうマストの「ウィキッド」から"FOR GOOD"を2人で歌う。「ウィキッド」見ていないので、どの場面で歌われるのか分からないけど、2人とても良かった。そして、ケリーさんの"DEFYING GRAVITY"が素晴らしかった この曲は何度かミュージカル系のコンサートで聴いたことがあるので知っていたのだけど、もう余裕の歌唱。

 

しかし、この日一番の歌唱はベンの"GETHSEMANE"(「ジーザス・クライスト・スーパースター」より)! 公開オーディションでアリーナ・ツアーの主役に抜擢され、ロンドンO2アリーナでの公演が映画として日本でも公開された。その歌唱と演技のすばらしさは自身も映画館で堪能し、BDも持っている。以前「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー」(感想はコチラ)でも聴いているけど、この日の歌唱は神がかっていた! 実際のゲッセマネはオリーブの園だったようだけれど、自分にはエルサレムの砂っぽい風景が浮かんでいた。気がついたら泣いていた😭

 

ベンの素晴らしい歌唱で興奮状態のステージにハドリー登場。"STARS"(「レ・ミゼラブル」より)を歌い、ここからレミメドレー。WEでジャベール役で出演していたハドリー。さすが持ち歌、素晴らしい歌唱。アール・カーペンターとノーム・ルイスという名ジャベールの歌唱を聴いたけれど、2人のどちらとも違う。少し繊細さを感じるジャベール。これも感動した。

 

続くケリーさんの"I DREAMED A DREAM"も良かった! ファンティーヌ経験者なのでこれは持ち歌。全員に言えることだけど、持ち歌を歌うってこういうことなんだなと思った。上手く説明できないけど、歌い込んでいることもそうだし、ミュージカルの場合お芝居もしているわけだから、その歌の世界にスッと入り込むというか。

 

JOJさんちょっと調子悪かったのかな? "BRING HIM HOME"の歌い出し、God on high~がいつもより出にくかった印象だけど気のせい? とはいえさすがの歌唱で最後には感動の涙を流させる😢

 

そしてすごかったのが"EPILOGUE"! そうあのバルジャンがファンティーヌに導かれて神に召されるシーン。JOJバルジャン、ケリーファンテ、ソフィーコゼ、そしてハドリーマリウス。ソフィー以外は3人とも経験者。ハドリーマリウス経験者なんだよね。これはもう本当にすごくて神々しかった。東宝版の舞台を見ている時でも、毎回このシーンで号泣なのだけど、今回はさらに号泣ですわ😭 イヤ、やっぱりレミはスゴイ! これは奇跡のミュージカルだわ。

 


 

で、大感動😭でボロボロ泣いてたわけなのですが、JOJさんのアルバム買ってアピールで爆笑🤣 涙も引っ込むわ! とはいえ、アンコールの"ONE DAY MORE"(「レ・ミゼラブル」より)で胸アツ。JOJバル、ハドリージャベ、ベンマリウス、ケリーエポ、ソフィーコゼで、まさかのティナルディエ夫妻がケリーさんとJOJソロコンでおなじみジョン・クォークさんが! 今回、編曲と指揮を担当したのかな? アンジョは誰がと思ったらJOJさん。JOJアンジョは3回目くらいかな? "EPILOGUE"の涙とは違う、胸アツ涙が流れたのでした😭

 

3階席なので全員スタオベという感じではなかったけれど、1階席は見えた範囲は全員スタオベ。熱いコールに応え5回くらい登場してくれたけれど、追加の歌唱はなし😞 まぁ、この後JOJさん、ケリーさん、ベンはサイン会があるので仕方ない。

 

 

 

 

幕間、おトイレ行ってからホワイエに行ってみたら、全然並んでなかったので1杯飲むことに。泡といきたいところだけど1,500円だったので断念😢 グラス白700円で🍻 やや辛口でおいしかった😋

 

 

 

セトリ長くて写真に撮るの大変だった💦 すごく混んでて正面もなかなか取れなかったので、やや斜めから撮影。3日間3公演あったけれど、微妙にセトリが違うらしい。

 

このメンバーは本場ウエストエンドでもなかなか見られないんじゃないかな? 東京で見れて幸せ😃 MCなどはあまりなく、たくさん歌ってくれたのウレシイ。全員歌が上手いのは当たり前で、それ以上の何かを感じた。それが何かっていうのは説明が難しいけど、やっぱり曲をしっかり理解して、自分の解釈を加え、そしてそれを表現できる力ということなのかなと思った。素晴らしかった

 

The Voices of the West End(ヴォイス・オブ・ウエストエンド)

 

ソフィーのTweet

 

アンコールの時撮ってた!

 

ケリーさんのTweet

 

JOJさんのTweet

 

ハドリーのTweet

 

ベンのTweet

 

みんなソフィーのセルフィー使ってる! シェアしたのかな?

 

そして! なんとベンがGETHSEMANEを歌ってるところを舞台袖から撮影した動画をUPしてる!

すごーい 

 

コメント (2)
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【tv】ぶらぶら美術博物館「ロマンティック・ロシア展」

2019-01-11 00:14:46 | tv

【tv】ぶらぶら美術博物館「ロマンティック・ロシア展」

 

 

開催中の展覧会を取り上げる番組。今回はBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「ロマンティック・ロシア展」。自分は年末に見に行ってきた。感想記事はコチラ。復習のためメモ取りながら見たので記事にしておく。

 

解説者はドイツ文学者で、西洋文化史家の中野京子先生。ロシア絵画はあまり知られていないという質問に対しては、ソ連時代が長くて絵画が外に出なかったことが理由だと答えている。

 

アレクセイ・サヴラーソフ「田園風景」

 

アレクセイ・サヴラーソフ(Wikipedia)は、ロシア風景画家の創始者。1867年の作品なので印象派が生まれる頃。それ以前はロシア正教の影響でイコン画しか描かなかった。フランスなどへ行くようになり19世紀に絵を描くようになった。

 

移動派(Wikipedia)と呼ばれる自分たちの絵を持ってロシア各地で展覧会を開く活動を行う。第1回移動派展が1871年、第1回印象派展が1874年と印象派展より3年早い。

 

イサーク・レヴィタン「春、大水」

 

イサーク・レヴィタン(Wikipedia)はサヴラーソフの弟子。雪解けを描き、もう直ぐ春が訪れることを表している。家も水没しており、移動も舟だったらしい。これはロマンティックなのか?と矢作からの質問。ロシアのロマンティックには哀愁が入るのだそう😌

 

イワン・シーシキン「正午、モスクワ郊外」

 

風景画といえばイワン・シーシキン(Wikipedia)。ロシアの大地は何もない。

 

イワン・シーシキン「松林の朝」

 

シーシキンの作品の中では1番人気。ロシア人は熊が好き。メルヘンである😳 本来はもっと大きな作品があるけれど、それは借りられなかった💦 小さくても欲しい人用に描いた。

 

イワン・シーシキン「雨の樫林」

 

大きな作品だけど何故? ロシアの絵は大きい作品が多い。家が大きいから? 道がぬかるんでいる。ぬかるんでいる作品も多い。銃を持った自人物を描き足した。皆が通る道だから。何故銃を持つ人物なのかは不明😅 木は大切な財産なので森を描く作品は多い。

 

ニコライ・ドゥボフスコイ「静寂」

 

ニコライ・ドゥボフスコイ(Wikipedia)のこの作品が山田五郎氏の一番好きな作品。雲の威圧感が怖い😱 大雨が降るのじゃないかとドキドキする。吊り橋効果でロマンティックなのでは?

 

イワン・アイヴァソフスキー「嵐の海」

 

イワン・アイヴァソフスキー(Wikipedia)は、海の水を透明に描くことで有名。嵐なのだから水が濁っているはずなのに、透明感のある海を描ている。ロシアは広大で内陸が多く、海が見えるのはサンクトペテルブルグや黒海など限られた地域で、生涯海を見ずに亡くなる人も多かった。なので海の絵が人気だった。

 

イワン・アイヴァソフスキー「海岸、別れ」

 

アイヴァソフスキーは海を見慣れていたのではないか。山田五郎氏の学生時代にアイヴァソフスキーとイリヤ・レーピンは人気があった。

 

グリゴーリー・ミャソエードフ「秋の朝」

 

グリゴーリー・ミャソエードフは没落貴族出身。詩人アレクサンドル・プーシキン(Wikipedia)の「黄金の秋」のような作品。矢作や高橋マリコからロマンティックなのか?という疑問が。カレンダーっぽくないかという意見が出て笑った🤣

 

ワシーリー・バクシェーエフ「樹氷」

 

印象派っぽい作品。ロシアは冬が長く厳しいため冬の絵はあまり好まれない。「樹氷」という言葉はロシアには存在しない。霜と呼んでいる。矢作から空の色が印象派っぽいという意見が。ロシアの空の色なのでは?とのこと。鑑賞記事には載せなかったけれど、この作品も美しくて好きな作品だった。

 

ミハイル・ゲルマーシェフ「雪が降った」

 

クロード・モネの「積みわら」を転用? 分かりやすい絵が人気だった。日常を描くことでその中の美に気づかせる。それにより祖国愛を芽生えさせる。画家としてはガチョウの配置や扉の開き具合など、構図を計算している。北海道出身の中野京子先生によると、この雪は春まで解けない根雪だそう。 

 

ニコライ・サモーキシュ「トロイカ」

 

トロイカというのは3頭立ての橇ことを言うのだそう。トロイカ体制(Wikipedia)というのもこのトロイカから来ているらしい。このトロイカは上手い人が御するととても早く走れるそうで、雪が降った方が橇で行けるから早いと心待ちにしているという話も? この日、歌がどんどん出て来た山田五郎氏は、ここでも「トロイカ」を歌う。この「トロイカ」実は原曲は失恋の歌なのだそう。地主に恋人を奪われた御者が客に愚痴っている歌とのこと😢

 

※番組ではアレクセイ・ステパーノフの「鶴が飛んでいく」も紹介しておりましたが、画像が見つからないので割愛します🙇

 

アントニーナ・ルジェフスカヤ「楽しいひととき」

 

アントニーナ・ルジェフスカヤ(英語版Wikipedia)は女流画家。女性だとバレてしまうと作品を公正に評価してもらえないので、サインを入れなかった。当時のロシアでは絵画を教えるのも、描くのも、批評するのも男性で、男性の価値観で成り立っていた。また、貴族なので商業画家になれないという背景もあった。移動派の2人の女性のうちの1人。

 

イワン・クラムスコイ「月明りの夜」

 

イワン・クラムスコイ(Wikipedia)肖像画の第一人者。元々のモデルは元素の周期表を作った科学者ドミトリ・メンデレーエフ(Wikipedia)の妻で、トレチャコフ美術館の創始者の弟が自分の妻の面影を加えて欲しいと依頼したのだそう。寓意は特にない。大きなお屋敷の庭園で、パーティを抜け出して休んでいるのか、密会の相手を待っているのか? 出演者は後者の意見を支持😀

 

イリヤ・レーピン「画家イワン・クラムスコイの肖像」

 

イリヤ・レーピン(Wikipedia)はクラムスコイの弟子。40代のクラムスコイを30代のレーピンが描いている。真面目そうな印象との意見が出ていた。

 

イワン・クラムスコイ「忘れえぬ女」

 

9年ぶり8回目の来日。そんなに来てたのねビックリ😲 出演者は肌のツヤや、毛皮の質感に感心していた。背景の描き方についても、女性と目が合った瞬間に背景が見えなくなる感覚を表している。「北のモナ・リザ」と呼ばれているが、発表当時はスキャンダルでもあった。この女性が冬なのに無蓋馬車に乗っていることから、顔を出して自分を買って欲しいとアピールしている高級娼婦なのではないかとの憶測によるもの。このためトレチャコフも今作を買うのをためらったらしい。

 

この女性については中野京子先生の説によると、クラムスコイは当時「アンナ・カレーニナ」を執筆中だったレフ・トルストイ(Wikipedia)の肖像画を描いており、「アンナ・カレーニナ」発売から6年後に今作を発表している。「アンナ・カレーニナ」の中にアンナを描く肖像画家を登場させているが、これはクラムスコイがモデルなのではないか? また、アンナについて黒い髪と黒い瞳でロシア人っぽくないという描写があり、これがこの絵の女性像に一致している。芸術家同士が刺激し合った結果生まれた作品なのでは? 

 

ただし、クラムスコイとしては誰でもない人として見て欲しかったようで、「Unknown Lady(見知らぬ女)」と名付けている。日本公開時に「見知らぬ女」ではちょっとということになり、「忘れえぬ女」というタイトルがつけられたのだそう。

 

出演者たちはアジア人っぽい印象もあり、よく見ると瞳が潤んでいるようでもあり、こちらを見下しているようでもあると語っていたけど、自分は瞳の潤みまでは見えなかった💦 単眼鏡持っていくの忘れちゃったからなー😣 確かにテレビ画面で見ると潤んでいるように見える。となると全然印象が違ってくる。見え方が単一的ではないのが名画の証なのでしょう😌

 

中野京子先生によると「アンナ・カレーニナ」の中に"幸福な家庭はすべて互いに似かよったものであり、不幸な家庭はどこもその不幸のおもむきが異なっているものである"と書かれているそうで、これが山田五郎氏の思うロシアのロマンテックであるのだそう。日本人はソ連は嫌いだが、ロシアは好きな傾向にあるそうで、湿っぽいところも似ているらしい😌

 

ということで、自分が好きだった作品も、特に思い入れのなかった作品もおさらいすることができて楽しかった。特に「忘れえぬ女」にトルストイとの交流が深く関わっているらしいこと、さらに瞳の潤みにより印象が変わったことは大変興味深かった。

 

ぶらぶら美術博物館:毎週火曜日 21:00~22:00 @BS日テレ

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