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【動画】宇野昌磨選手 世界フィギュアスケート選手権2021 FS

2021-03-28 14:37:57 | 【動画】ShomaUno

【動画】宇野昌磨選手 世界フィギュアスケート選手権2021 FS

 

 

 

現在、ストックホルムで開催中の世界フィギュアスケート選手権での宇野昌磨選手のFS演技。SP6位からの巻き返しなるか? との期待を背負い登場した昌磨。表情は悪くないように思えた。

 

冒頭は昨年から組み込んでいる4Sだけど、両足着氷となりQ判定。これは新ルールで1/4回転不足で着氷した場合につく判定で、基礎点は満点与えられるがGOEからマイナスされるというシステム。ちなみに1/2足りないと<<(ダウングレード)で1つ回転の少ないジャンプ(4回転なら3回転)の基礎点が与えられ、1/4以上1/2未満のジャンプは<(回転不足)で80%の基礎点が与えられGOEもマイナスされる。1/4未満の回転不足は基礎点は満点でGOEもマイナスさえれるが、Qよりは減点幅が少ない。ややこしいね😅

 

ということで、改めて4SはQ判定でGOE-2.22。続く4Fはキレイに着氷してGOE+2.20。しかし、続く4Tは手をつくミスでこれもQ判定のGOE-4.48。4Tの基礎点は9.50なのでほぼ半分が無くなった😫 続く3Aは軸が斜めになってヒヤリとしたけど何とかこらえた。GOE-0.80。

 

ここまでは正直、今回はダメかと思ったけれど、後半1本目4T+2Tを成功! GOE+1.46と渋いがよしよし! 3S+3Tは耐え気味だったためGOE加点なし。これはセカンドが1/4未満だったかも? 昨日の転倒と前半の軸のブレが気になった3Aからの大技3A+1En+3Fが入った 3GOE+1.14で、このコンボだけで17点稼いだのは大きい!

 

スピンは3つともレベル4を獲得し、それぞれGOE+0.64、1.05、1.05の加点! そして!ステップもレベル4を獲得GOE+1.28。PCSは8点台後半から9点台前半。184.82点でFSは3位でスモールメダル🥉獲得

 

SPの記事にも書いたけれど、現地入りしてからジャンプの調子が壊滅的だったそうで、昌磨自身今回やれることは出来たと言っていたくらい。本人としては納得のいく演技というわけではなかったようだけれど、演技後チラリとステファン・ランビエールコーチを見ると、めっちゃガッツポーズしていたそうで、それを受けて小さくガッツポーズをする感じが昌磨らしい😊

 

SPとの合計277.44点で4位。2年前の世界選手権と同じ4位だけれど、これは全然違う。新しい環境で新しいコーチと歩み始めたばかりの中、コロナ禍で思うように試合に出れない状態、さらにジャンプの不調の中つかんだ4位は、課題も含め手ごたえのあった4位だと思う。

 

SPでは3Aの転倒があったし、FSでもジャンプのミスがあった。でも、そんな中でスピン、ステップは全てレベル4を獲得して取りこぼしなし。なによりSPの躍動感と、FSのしっとりとした情感たっぷりの演じ分け、そして氷に吸い付くような滑らかな滑り。

 

SPはともかくFSはなかなかクリーンにいかないように見えるけれど、全日本の時だったかな? 本田武史さんがターンを多用したとても難しいプログラムになっていると解説されていたけど、これは本当にチャレンジングな振付なのだそう。今季の試合はこれで最後だから、このプログラムは見納めかもしれないけれど、名プロの多い昌磨の中でも1番好きかもしれない。

 

ジャンプが決まればGOE加点もつくし、PCSも上がって来ると思う。後は調整とメンタルかなと思うけど、その辺りはランビ先生がついているので大丈夫でしょう!

 

そして、今回もとても感動したのは、全日本の時に引き続き、ゲーマーさんたちが「#宇野WIN」のハッシュタグをつけて応援してくださったこと! 愛され昌磨の本領発揮。バックステージでネイサン・チェン選手の演技に笑顔で拍手する昌磨の姿を見て、こういうところなんだよなと思う。ネイサンのようなクールなタイプも素敵だけどね😉

 

男子も女子もオリンピック出場枠3を獲得、ペアは三浦璃来・木原龍一組が大健闘で2枠獲得! アイスダンスも小松原美里・小松原尊組が自己ベスト更新で1枠獲得! 全種目で出場枠を獲得🙌 あとは無事にオリンピックが開催されることを祈りつつ、はやく世界が落ち着いて選手たちが納得いく練習が出来ることを祈るばかり🙏

 

日本時間の本日夜中エキシビションが開催されるけど、残念ながら昌磨の出演はなし😢 ちょっと寂しいけど、ゆっくり休んでほしいのでよしとします!

 

世界フィギュアスケート選手権2021<男子フリースケーティング・宇野昌磨>ノーカット配信【フジテレビ公式】

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【動画】宇野昌磨選手 世界フィギュアスケート選手権2021 SP

2021-03-28 00:36:13 | 【動画】ShomaUno

【動画】宇野昌磨選手 世界フィギュアスケート選手権2021 SP

 

 

現在、ストックホルムで開催中の世界フィギュアスケート選手権2021での宇野昌磨選手のSP演技。昨年は新型コロナウィルスの影響で開催中止となったため、2年ぶりの世界選手権。今季も出場予定の試合も中止が相次ぎ、出場できたのは年末の全日本選手権のみ。試合をこなして調子を上げて行くタイプの昌磨にとって、なかなか調整が大変だったかもしれない。

 

昌磨は言い訳してはいなかったけど、現地入りしてからジャンプが絶不調となってしまったらしい。とはいえ、見ている側もドキドキMAXの中、冒頭の4Fをキレイに着氷! GOE+2.51。ステファン・ランビエールコーチに挑戦してと言われていた4T+3Tはセカンドが2Tに😢 とはいえ、昌磨としてはこれはミスとはとらえていなかったようだし、GOE+2.58ついた。しかし、まさかの3Aで転倒😫💦 GOE-3.89で、転倒により-1点。

 

スピンは1つがレベル3でGOE+0.59だったけど、他2つはレベル4でGOE+0.73と+1.25。ステップもレベル4でGOE+1.45。PCSは1つ7.75と激渋点があるけど、8点台後半から9点台と高い評価。92.62点で6位。

 

演技後のインタビューでは3Aの前にノーミス出来ると思ってしまったと言っていた。この日、珍しく冒頭4Lzで転倒したネイサン・チェン選手が、後半4F+3Tを入れてリカバリーしたように、選手は考えながら滑っているのだとは思うのだけど、それとノーミス出来るかもとよぎってしまうのはやっぱり別なんでしょうね。難しい💦

 

でも、2シーズン滑り込んできたプログラムは、ますますブラッシュアップされて切れ味抜群! 昌磨の美しいスケーティングと音ハメが素晴らしい 見入ってしまって、あっという間に終わってしまう。

 

FSも終わって、既に結果も出ておりますが、順位的には悔しいけれど、本格的にスイスに拠点を移して、ランビ先生との二人三脚も始まったばかり! 北京に向けて良い兆しなのではないかな? 

 

世界フィギュアスケート選手権2021<男子ショートプログラム・宇野昌磨>ノーカット配信【フジテレビ公式】

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【Googleのロゴ】2021年 春分の日

2021-03-20 03:09:55 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに

 

 

2021年 春分の日

 

毎年書いてるけど、毎度のWikipediaから引用!

(Wikipediaは性質上、不確かな情報を含みます)

 

春分の日(しゅんぶんのひ)は、日本国民の祝日の一つであり、

祝日法により天文観測による春分が起こる春分日が選定され休日とされる[1]

通例、3月20日から3月21日ごろのいずれか1日。

 

しばしば昼が長くなって「昼と夜の長さが等しくなる日」といわれるが、

実際は昼の方が少し長い。詳細は春分を参照。

 

本項では「春分の日」と「春分日」と区別して記述する。

 

「春分の日」は、

1948年(昭和23年)に公布・施行された国民の祝日に関する法律

(「祝日法」、昭和23年法律第178号)によって制定された。

同法第2条では「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」ことを趣旨としている。

 

施行日は毎年3月20日から3月21日頃のいずれか1日間に定められる。

祝日法上で「春分日」としており、日付を指定していない。

 

休日としては、

1878年(明治11年)改正の年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム

(明治11年太政官布告第23号)による春季皇霊祭から続くもので、

1948年(昭和23年)に廃止される休日ニ關スル件(昭和2年勅令第25号)

までこの名称だった。

 

とのこと🙂

 

このロゴめっちゃカワイイ😍

 

検索画面のロゴはこんな感じ

 

例によって、画面上にはさらに花🌸などがデザインされている

こんな感じ

 

よい春分の日を〜👋🏻😊

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【cinema】『砕け散るところを見せてあげる』cocoオンライン試写

2021-03-19 01:18:43 | cinema

2021.02.10『砕け散るところを見せてあげる』cocoオンライン試写

 

cocoオンライン試写に当選 いつもありがとうございます。久々新作の鑑賞なので楽しみに見てみた~

 

ネタバレありです! 結末にも触れています!

 

「高校3年生の濱田清澄は、偶然1年生の蔵本玻璃がいじめにあっているのを見かける。それ以来、彼女のことを気にかけていたが、ある日トイレに閉じ込めれているところを救出。それがきっかけで2人は惹かれあっていく。しかし彼女は大きな問題を抱えていた。」という話。予備知識はほとんどなく見たので、いじめ問題をからめた青春恋愛映画だと思って見ていた。中盤からのまさかの展開にビックリ😲 これはなかなかの衝撃的な作品だった。

 

SABU監督作品。お名前は存じ上げていたけど、作品を拝見するのは初めて。作品についても毎度のWikipediaは原作の小説の方がメインで、映画の方は簡単な説明とキャスト情報が載っているのみ。竹宮ゆゆこ氏の同名小説が原作で、未読。鑑賞後に原作の感想を書かれたブログ記事をいくつか読ませていただいた感じだと、ほぼ原作通りに映画化されているっぽい。

 

今作、実は少し仕掛けがある。といっても、映像のない小説だとそのトリックはより効果的で、映画ではそれをそのまま使えないので、変則的な感じになっているのだけど、自分としては小説と似たような衝撃があった。とはいえ、最初から見破る人もいると思うし、仕掛けと気づかなくても見れてもしまう。うーん💦 これどう書こうかな? とりあえず、そのまま書いておく。

 

冒頭、自室で勉強?している青年(北村匠海)のシーンから始まる。真っ赤な嵐という役名になっているけど、何か言及あったっけ? 見逃しているかもしれない🤔 彼のナレーションで父親のことが語られる。父親は彼が生まれた日に亡くなった。車で病院に向かっていた父親は自動車ごと川に落ちた事故に遭遇する。皆が手をこまねいている中、父親は川に飛び込み次々に救出。しかし、最後の一人である少女を助けた後、力尽き流されてしまった。遺体は傷だらけの状態で数キロ先で発見された。真っ赤な嵐にとって父はヒーローだった。と語った後で立ち上がってヒーローの変身ポーズをする。二階に上がって来た母(原田知世)はそれを何とも言えない表情で見つめている。この後、2人の間に会話があったか忘れてしまった💦

 

場面変わって朝、学校へ走って来る男子生徒。高校3年生の濱田清澄(中川大志)で、全校朝礼に遅刻して1年生の列に並ぶ。しばらくすると、数人前の女子生徒に対して皆がゴミを投げていることに気づく。長い髪はボサバサで、制服もシワが目立つ女子生徒は、うつむいたままで、皆はますます彼女に対して物を投げている。どんどんエスカレートし清澄の前の男子生徒は上履きを投げようとする。とっさに清澄はこれを止め、朝礼が終わった後、女子生徒に声を掛けて方に触れる。すると彼女は絶叫する。かなりビックリなオープニング。

 

よく考えると、ここで初めて主人公が登場したわけで、冒頭の青年の語りからの続きがこのシーンなわけだから、清澄が誰なのか気づくと思うし、自分もそのように見ていた気がするのだけど、何故か見ている間にそのことを忘れてしまっていた。そして、エンディングで驚くことになった。特段、ひねりをきかせているわけでもないように思うけど、錯覚したのは脚本や演出の上手さかもしれない🤔

 

さて、話を戻す! 清澄はあの女子生徒のことが気になってクラスに訪ねて行く。イマドキの高校生がどんな感じなのか、高校を卒業して長い年月が経ち、子どももいない身としてはよく分からないのだけど、3年生が教室に来ているにもかかわらず、女子生徒に対するいじめをやめるわけでもなく、逆に清澄を挑発するような態度。清澄の親友である田丸玄悟(井之脇海)も、今年の1年生は生意気らしいなどと言っていたけど、ホントやな感じ🤨

 

清澄が介入したとしても素直に止めるわけもないし、辞めたとしても一時のことで、いじめ自体が終わるわけもない。清澄は何回か教室に行っていたように思うけど、女子生徒はいつも1人で下を向いたまま顔も見せずにじっと座っていた。彼女の名前は蔵本玻璃(石井杏奈)で、学校一の嫌われ者とのこと。

 

ある日、同じクラスの尾崎(松井愛莉)という女子生徒が、清澄が1年のクラスでヒマ先(ヒマな先輩)と呼ばれていると言ってくる。あの女子生徒と同じクラスに妹がいて、いろいろ話を聞いているのだった。この尾崎姉は清澄をオマエ呼ばわりして、単語でしか話さず、毎回ちゃんと話してと清澄に言われて笑える場面となっている。そして、この尾崎姉妹は後のキーマンでもある。

 

清澄は高校デビューを狙うも、いわゆるイケてる男子生徒たちからは相手にされなかった。とはいえ、田丸など仲のいい友人もおり、それなりに楽しい高校生活を送っている。なので、玻璃を放っておけなかったのだと思われる。さすがに毎日玻璃のクラスに行くわけにもいかないので、せめてとボロボロにされた靴箱をキレイにして、毎日放り出された靴を戻してあげたりしていた。

 

清澄のこの行動が何かを生み出したわけではないけど、少なくとも玻璃の心には届いていた。とはいえ、それが分かるのはもう少し先になってから。

 

ある日の放課後、ショッピングセンター?のカフェ?で田丸たちと過ごした後、清澄はトイレに行きたくなり戻ることになる。用を足して出て来ると、女子トイレの前に清掃中の看板があるが、掃除している様子がないのが気にかかる。声を掛けながら入ってみると、掃除用具入れに玻璃が閉じ込められていた。

 

どうやら閉じ込められただけでなく、上からバケツで4杯も水をかけられてしまい、父親を心配させないために服が渇くまで帰れずにじっと待っていたらしい。この辺りのやり取りは玻璃の少し天然っぽい発言と、それを少し戸惑いながらも真面目に受ける清澄という感じで、結構続く。

 

玻璃から投げ込まれていた清掃用具入れのカギを受け取り、救出した清澄は、とりあえず近所のクリーニング店に打て行き、店主のおばちゃん(木野花)に事情を説明。玻璃の制服を乾かしてもらう。その間、居間で2人で話をしていると、玻璃は実はとても明るくて素直な女の子であることが分かり、清澄は彼女に興味を持つ。

 

仕事から帰って来た母親(矢田亜希子)が、食事をしていくように言うと、玻璃は父親が時間に厳しいからと頑なに拒否する。トイレの時と二度繰り返されることで、見ている側も違和感を覚える。

 

それでも帰り際に明るく、また明日という玻璃に清澄はホッとすると同時に、おそらく彼女に恋し始めている。この辺りまでは玻璃の父親の虐待を疑いつつも、青春恋愛モノだと思っていた。

 

翌日、おばちゃんから玻璃に渡してほしいと、タッパーに入ったおはぎを託された清澄は、通学路で玻璃を待っている。するとそこに、尾崎の妹(清原果耶)から声を掛けられる。昨日、玻璃をトイレに閉じ込めたとクラス中に連絡があった。さすがにやり過ぎだと思い、友人たちと見に行ったが、既に救出された後だった。助けてくれたのは清澄だろう。今後は、自分はいじめには加担しないと言う。

 

そこへ玻璃がやって来たので、尾崎妹は彼女にも同じ主旨のことを言う。清澄は玻璃におはぎを渡すと、玻璃は尾崎妹と一緒に登校していく。少し明るい兆しに見ている側もうれしくなるが、そんなに単純ではなかった。

 

玻璃のクラスで騒ぎがあり、清澄が駆けつけると、数人の男子生徒が、おばちゃんのおはぎを床に投げ捨てて潰し、玻璃に投げつけていた。止めに入った尾崎妹にも投げつけようとする始末。清澄が割って入ると、その背中におはぎがぶつかる。この騒動がどう終わったかあまりよく覚えていない。多分、清澄の背中におはぎがぶつかって切り替わったんじゃないかな?🤔 

 

いつも一方的にいじめを受け止めていた玻璃が、おばちゃんのおはぎを返してと言っているのに、おはぎを踏みつけたり笑ったりしている姿は、本当に醜い。いじめ生徒役の子たちの演技が上手くて、本当に憎らしくなる😠

 

えーと💦 ちょっと記憶が飛んでしまって、何故そういうことになったのか忘れてしまったのだけど、清澄の母親が車で玻璃を送ることになった。ちょうど田んぼのあぜ道のような所を走っていると、前からスゴイ勢いで車がやって来る。何なのこれ?と慌ててバックする母親。結局、車は止まるのだけど、降りて来たのは玻璃の父親(堤真一)で、清澄のことも清澄の母親のことも目に入らないという様子で、帰りが遅いと玻璃を叱る。何時なのか不明だけど、玻璃の父親の態度は異様。

 

清澄の母親が自分が引き留めてしまったからと詫びると、初めて存在に気付いたかのような態度で、一応世話になったとお礼は言うものの、心ここにあらずという感じ。清澄の母親は玻璃たちが祖母と3人で暮らしているのかなどと、いろいろ質問する。玻璃の父親が、祖母は病院に入院していると言うと、清澄の母親はどの病院なのかと聞く。イライラしながら答える玻璃の父親。

 

ちょっと清澄の母親もしつこいなと思うけど、ここで玻璃の父親の怪しさを見せているのだろうし、原作では清澄が母親に頼んで、探ってもらう設定になっているらしい。

 

この玻璃の父親登場で、映画のトーンがガラリと変わる。顔を上げて清澄たちと明るく話すようになった玻璃は、再び長い髪で顔を隠し、うつむいたままの元の玻璃に戻ってしまう。清澄にも自分には構わないで欲しいと言う。訳が分からない清澄は困惑する。

 

清澄は母子家庭なので、総合病院で看護師をしている母親が夜勤の時は、家には清澄一人になる。ある夜、玻璃が訪ねて来る。玻璃は清澄が危険だから逃げろと言う。そんな事を言われても、分かったとばかり逃げる人はいない。もちろん清澄もどういうことかと尋ねる。すると、自分の父親は本当に危険なのだ、自分を見れば分かるだろうと被っていたフードを外す。唇は切れて血が出ており、目が腫れ、顔にも痣があった。

 

玻璃はさらに衝撃的な告白をする。入院していることになっている祖母は、実は父親が殺害して家の前の沼に沈めた。しかも、玻璃もそれを手伝わされたと言うのだった。なんと😱 

 

そんな状況ならば警察、せめてクリーニング店のおばちゃんに相談しろと思うけれど、証拠を見つけようと2人で沼に向かい、スーツケースを発見する。しかし、それは玻璃が手伝って沈めたものではなかった。玻璃は母親は家を出て行ったと聞かされていたが、おそらくこのスーツケースには母の遺体が入っているんだろうと。なんと!😲 そんな事件に発展するのね

 

警察に連絡しようとするけれど、父親が出かけた隙に急いで抜け出した玻璃は、ケータイを忘れており、電話を掛けるために家の中に入る。すると父親が戻って来てしまう。本性を隠さない父親は、もう完全におかしくて、無表情のまま玻璃を殴り、清澄のこともゴルフクラブで殴り倒す。完全に殺すつもりで何度も頭を殴る。

 

マジか まさか主人公が殺害される設定 と見ている側が驚いていると、清澄にとどめを刺そうとしていた父親を玻璃が殴り倒す😱😱😱

 

実は2人が沼に向かう前に、田丸の家に寄り何か(失念💦)を借りるシーンがあった。その際に田丸は、清澄が玻璃に入れ込み過ぎていることを心配し、こちら側にいてくれという主旨のことを言う。田丸が玻璃の父親のことをどの程度知っていたのか不明だけど、清澄と玻璃の行く末に不穏なものを感じたということなのだと思う。

 

でも、正義の味方でありたいと思う清澄は、ひるむことなく自転車で二人乗りして沼に向かう。玻璃が笑っていることが俺の幸せなんだと言う姿は、自分に酔っている部分もあるのだろうけど、中川大志の爽やかな演技と、目の周りを赤くはらしながも笑顔の玻璃を見ると、こんなシーンではあるけれど、なんとも爽やかで応援したくなってしまう。それだけに、まさかの展開にビックリ😣

 

図らずも田丸が心配した状況になってしまったわけで、見ている側としては清澄が亡くなってしまったのかと思うけれど、彼の口癖であるヒーローは死なずの言葉通り、重傷を負ったものの後遺症などもなく生還する。あれだけ頭殴られたのに?😳と思うけど、そこはOK

 

清澄が入院している間に、玻璃は保護され名前を変えて他の土地で別人として生きることになったと、清澄のナレーションで説明される。そしてなんと! その後、2人は偶然再会し結婚したこと、玻璃が子を宿したことも語られる。なるほどそんな展開に!などと思っていると・・・

 

あの冒頭の転落事故の映像が流れて来る。今日は初めての子の出産予定日なのに、何故こんなことにと思いながらも、正義のヒーロー清澄は必死で家族を救出する。最後の一人である少女は車の中で意識を失っていた。体力の限界を感じながらも必死で車の中に潜る。清澄の心の声は「嫌だなもう」「やりたくないな」と思っている。それでも体は動いてしまう。

 

うん。きっとそいういうものなのかもしれない。非日常的なことが起きた時に、体が動かなくなってしまうのも、勝手に体が反応してしまうのも、表裏一体であるものなのかなと思う。どちらであっても理屈じゃないのじゃないのかも。誰もが自分を犠牲にしてまで人を助けようと意識しているわけでもなくて、思わず体が動いてしまって、頭ではもう無理だとか、何故自分がこんなことをとか思いながらも、体が動いてしまうのかも🤔 とはいえ、なかなか出来ることではないけど。

 

結果、人の子を助けて自分の子からは父親を奪ってしまったんだよね。切ないしやるせない。でも、どこか爽やかでもある。そして、冒頭で語られていた"父親"とは清澄であることが分かってビックリ!

 

そして冒頭のあの母親が玻璃であり、真っ赤な嵐という役名の青年こそ清澄との息子なのだということも分かる。イヤ、普通に見てたら、冒頭の僕の父親はの下りから、次に現れた高校生は冒頭の人物と違うのだから、これから語れるのはその父親の話だと思うハズなのだけど、何故か真っ赤な嵐が語っていた父親とは、清澄の父親のことだと錯覚していた😅

 

どうやら原作では、真っ赤な嵐が清澄であるように錯覚させるよう仕掛けてあるそうなので、今作でも例えが意図的に清澄の父親がいないことに触れないなど、ミスリードさせる演出はしていると思う。でも、文章では"僕"とか"俺"という一人称を使えば、実は語り手が変わっていることに気づかせないトリックは使えるけど、映像では役者が変わっている時点で別人であることはバレてしまうわけで・・・

 

とはいえ、例えば北村匠海の後ろ姿しか見せないとか、原田知世は登場させないとか、方法もあるとは思うけれど、特段小細工はしていないのは前述したとおり。なかなか大胆だと思うけれど、それでも少なくとも自分は不思議な感覚になったので、ここは狙い通りなのかもしれない🤔

 

そして、後から考えると清澄や尾崎姉妹など、制服の感じとか、首に巻いているマフラーなど微妙に時代がズレていること、そして一度もスマホが登場していなかったことに気づく。この辺りも上手い。途中で気づいても面白いし、全部分かってから気づいても興味深い。

 

キャストは皆良かった。清澄や玻璃の友人を演じた井之脇海や、尾崎妹の清原果耶、尾崎姉の松井愛莉も、見せ場は少ないながらも印象を残した。若い俳優たちを支えるベテラン俳優たちも良かった。堤真一の狂気が凄かった! 普通の会話をしている時でも漂う狂気。ホント怖かった😱

 

主演2人も良かったと思う。玻璃の石井杏奈は父親から虐待され、学校ではいじめを受けながらも、素直な明るさを失わない姿に希望が持てたし、玻璃にはさらに試練が待っているわけだけど、それもをも乗り越える強さが感じられた。

 

清澄の中川大志は、下手をすると熱血が空回りして見えてしまう役を、正義感の強い、そして自分の気持ちに正直な好青年にしていたと思う。原作のイメージは不明だけど、中川大志のイケメンだけど、どこかほんわかした容姿が大いにアシストしているように思うので、このキャスティングは良かったのではないかと思う。

 

なかなか不穏なタイトルだなと思いつつ、青春恋愛モノとして見ていたら、後半堤真一が登場してからはホラーとなり、最後は少しファンタジックに終わる。前述のトリック含めて見応えがあった。内容的に面白いと言ってしまうのは少し気が引けるけど、良い言葉が見つからないので面白かったと素直に書いておく🙂

 

後半ホラーっぽくなって苦手な人はちょっと怖いかもしれないけど、そこも含めて面白いのでオススメ。石井杏奈ファンの方はちょっと辛いかな? でも、とても良いので是非。中川大志ファンの方必見です🤗

 

映画『砕け散るところを見せてあげる』公式サイト (kudakechiru.jp)

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【Googleのロゴ】セントパトリックデー 2021

2021-03-17 18:35:19 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!

 

 

セントパトリックデー 2021

 

毎年書いてる気がするけど、毎度のWikipediaより引用!

(Wikipediaの性質上、不確かな情報を含みます)

 

聖パトリックの祝日(せいパトリックのしゅくじつ、: St. Patrick's Day、セントパトリックス・デー)は、

アイルランドキリスト教を広めた聖人聖パトリック命日

3月17日

カトリックの祭日であり、アイルランド共和国の祝祭日

 

シャムロックを服につけたり、ミサを行ったりする。

アイルランドでは何世紀も前からこの日を祝う伝統が受け継がれ、

正式に1903年より祝日となり、イギリスから独立後、

徐々に祭礼日として成長した。

1996年には政府が主体となってダブリンで5

日間の盛大なフェスティバルとなりパレードやその他の行事が行われた。

 

とのこと🙂

 

検索画面のロゴはこんな感じ

 

検索画面上では、さらに🍀などがデザインされてる

こんな感じ

 

Happy St. Patrick's Day!🍀

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【tv】ぶらぶら美術博物館「特別展 小村雪岱スタイル - 江戸の粋から東京モダンへ」

2021-03-15 00:05:59 | tv

【tv】ぶらぶら美術博物館「特別展 小村雪岱スタイル - 江戸の粋から東京モダンへ」

 

 

開催中の美術展や博物展を紹介する番組。今回は、三井記念美術館で開催中の「特別展 小村雪岱スタイル ー 江戸の粋から東京モダンへ」を取り上げていた。これは見に行きたいと思っているので、メモ取りながら鑑賞。備忘録として残しておく。

 

解説は小村雪岱(Wikipedia)の熱烈なファンで、今展の企画も担当された山下裕二先生(Wikipedia)。2020年に没後80年を迎えた小村雪岱の足跡を紹介する企画展。資生堂のロゴなどを担当した、元祖グラフィックデザイナーと言える存在で、本の装丁から舞台美術まで幅広く手掛けた商業芸術家。

 

「泉鏡花『日本橋』装幀」

 

デビュー作にして代表作。山田五郎氏によると初版本であれば箱で74万8千円とのこと。裏に春夏秋冬が描かれている。和モダンだが竹久夢二(Wikipedia)とは違う。夢二はアールヌーボーだが、雪岱はアールデコを感じる。雪岱は10代後半で日本画家を志し、國華社(Wikipedia)に入り古典の模写を行い、しっかりした基礎がある。

 

小村雪岱という名前は知っていたけど、作品はあまりちゃんと知らなかった。たしかにこの『日本橋』の装丁は衝撃的だったかもしれない。グラフィックデザインでありながら、芸術的。アールデコというのも納得。

 

泉鏡花(Wikipedia)に強い憧れを持っており、20代で鏡花に会っている。雪岱という名前も鏡花が名付けたし、妻も鏡花が紹介している。鏡花自身も大変雪岱の作品を気に入り、作品の装丁をほぼ手掛けている。

 

「泉鏡花『鏡花選集』装幀」

 

袖珍本と呼ばれる着物の袖に入る大きさの本。ものすごく売れた。

 

Q:鰻屋の横にうどんの屋台があるというのはどういう状況?

A:鰻の臭いにつられて来るが、鰻は高いのでうどんを食べる。

 

泉鏡花の『日本橋』の装丁は、もともとは鏑木清方(Wikipedia)が手掛けていた。雪岱が奪った形であるが、清方は雪岱をとても評価していた。そんな経緯もあり、鏡花が亡くなった後に出された『鏡花選集』は清方にと譲った。そして雪岱は、鏡花の墓のデザインも手掛けている。

 

この時代、泉鏡花が画家に与えた影響ってとても大きかったんだなと感じる。「鏑木清方 幻の《築地明石》特別公開」(記事はコチラ)でも、「初冬の花」という作品のモデルとなった芸者さんに会ったのは、泉鏡花を囲む会だったし。

 

「 邦枝完二 『繪入草紙 おせん』装幀」

 

朝日新聞にて連載開始すると、部数が伸びたと言われている。背表紙に邦枝完二作、小村雪岱画と連名。挿絵画家が連名になっていることは異例。邦枝完二(Wikipedia)は絵に関して注文したことはなく、全て完璧だったと語っている。その後もコンビで『お傅地獄』などを手掛ける。

 

おせんは実在の人物で、笠森お仙(Wikipedia)のこと。谷中の鍵屋の看板娘で、明和三美人の一人。鈴木晴信(Wikipedia)も浮世絵に描いたことでも有名で、大人気だった。鍵屋では晴信の絵や手ぬぐいなどのグッズを販売し、とてもよく売れていた。

 

昭和8年から『おせん』連載開始、挿絵を担当。晴信の絵に似ていたことから、昭和の晴信と呼ばれていた。そのことから、こんな展示も。

 

鈴木晴信「夜更け」

 

遊女と禿を描いた作品。遊女の弓なりのポーズと、敷居の斜めのラインに注目すると・・・

 

「おせん 縁側」

 

おせんのポーズと縁側のラインに一致! 山下先生は企画展の準備中に気が付いた。おそらく雪岱は春信の作品を見ているが、そのまま写すのではなく、エッセンスとしているところがセンスがいい。

 

これは間違いなく狙ってやったよね😅 昭和の春信と呼ばれたのが先なのか、狙ってやった結果そう呼ばれたのか不明だけど、とにかく春信がモデルとなったお仙を描いたことを踏まえて真似のは間違いないと思う。

 

春信作品に比べて胸元を大きくはだけているがエロくはない。清潔感がある。性的に見ていない?

 

幼少期の体験が絵教しているのではないか? 父親を亡くすと母親は婚家から離籍されてしまったため、生き別れになってしまった。要するにマザコン。山下先生はマザコン画家が好き。岩佐又兵衛(Wikipedia)など。

 

山下先生が何故マザコン画家が好きなのかに言及はなかったように思うけれど、たしかに雪岱にしろ又兵衛にしろ、生い立ちからしたらマザコンになってしまうよね。それは仕方がないと思う。

 

雪岱は"個性に興味はない、写生と模写にも興味はない"と語っている。無機質=モダン。

 

「おせん 雨」

 

傘の角度、線の組み合わせ、余白が完璧。雪岱調と呼ばれる。カラー印刷ではない新聞連載では白黒で映える。

 

これは素敵✨ たしかに、これはグラフィックアートだわ。ちなみに右下に描かれている黒頭巾がおせんなのだそう。

 

山下先生の雪岱との出会いは約30年前の神保町の古書店。何気なく手に取った図録が1987年にリッカー美術館での雪岱をテーマにした企画展のものだった。リッカー美術館は日本初の浮世絵美術館で、企画展の1年後に購入。大変感銘を受ける。

 

当時、当代美術学科助手だったが、小村雪岱の資料は全く無かった。正統派ではないため芸術家として認知されていない? でも、グラフィック界では有名だった。

 

「青柳」

 

肉筆画もあるが今回の展示は版画。当時、雪岱が住んでいた日本橋の風景。現在の八重洲一丁目に住んでいた。弟子の山本武夫が限定300(枚か組か聞き逃した💦)を防空壕で摺ったと言われている。戦火から残すという意味合いもあった。

 

「青柳」は春。直線の組み合わせ。色味が少ない。赤の差し色。三味線と鼓があり稽古前?後? 画面に人がいないのに人の気配を描くことを留守模様という。吹抜屋台という俯瞰図の手法を使っている。

 

落葉」

 

「落葉」は秋。落葉の中に花びらが混ざっている。描いていないが木がある。最低限しか描かない。見る人にゆだねる。俳句っぽいという意見に山下先生が感心していた。

 

「雪の朝」

 

「雪の朝」は冬。大胆。鏑木清方が"素材よりデザインを考えて当てはめる"と語ったとおり。障子越しの温かさ。シンプルなのに情緒がある。

 

夏がない? 元はあったと考える。『日本橋』の装丁の裏にヒントがあるのではないかと思っている。月が描かれていたのではないか? 

 

「赤とんぼ」

 

女性の鬢の描き方が特徴的。とても長い。歌川国貞(Wikipedia)の影響ではないか? エッセイにも国貞が好きだと書いている。春信より国貞っぽい顔。

 

確かに! 柳腰の体つきやポーズなどは春信っぽいけど、顔はちょっと違うかなと思っていた。春信の方がもう少しかわいらしい。雪岱のはキリリとした印象。なるほど国貞の影響なのね!

 

肉筆画が少ないのは何故か? 忙しくて描いている時間がなかった。肉筆画を描かないと画壇で評価されないが、評価は気にしていなかったのではないか?

 

「月に美人」

 

元は団扇絵。表装した人も洒落ている。浴衣生地。粋! 月はほとんど見えない。闇の部分は水面なのか? 空なのか? オシャレだけど怖い。

 

「こぼれ松葉」

 

地面に松葉。落ちて来る一枚の松葉を見ている。余白を大きく取っていているが、大きな松があることが分かる。あえて描かないことで動きが見える。膝の辺りの右側に松葉を一つ配置することで奥行きが出る。西洋の遠近法とは違う。

 

たしかに! あの一枚があるのとないのじゃ全然違う! そういうところで違ってくるんだね。

 

「柳橋」

 

大きな作品。橋に2人、船に2人の女性。雨、湿度の高い感じ。

 

この作品もいいな~ 左の柳なんてぼかし過ぎちゃって、もはや何だか分からないし😅でも、背景を極力ぼやかしたことで、4人の女性たちが浮き立つ。

 

この他、「大菩薩峠」の舞台美術のデザイン画なども展示。

 

イヤこれは絶対見たい! 今展は日時指定制。コロナ禍なのでそれは安心なのだけど、16時までしかやってない 午後半休するかな。

 

ぶらぶら美術博物館:毎週火曜日 20:00~21:00 @BS日テレ

BS日テレ - 「ぶらぶら美術・博物館」番組サイト

 

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【art】「写真家ドアノー / 音楽 /パリ」鑑賞@Bunkamura ザ・ミュージアム

2021-03-14 01:23:11 | art

【art】「写真家ドアノー / 音楽 /パリ」鑑賞@Bunkamura ザ・ミュージアム

 

 

毎年、お正月休みにその年に開催される美術展をチェックしている。去年はピックアップした美術展がことごとく中止になってしまい悲しかった😢 今年、絶対行きたいと思ったうちの一つである「写真家ドアノー / 音楽 /パリ」を見に行ってきた。

 

 

 

 

展示としては年代順になっているけれど、写真家ロベール・ドアノー(Wikipedia)の歴史というよりは、音楽をキーワードとして時代の流れを見せるという感じ。パリ解放後に街角にあふれた音楽、イヴ・モンタンやジュリエット・グレコなどの歌手、ジャズやロマ音楽、マリア・カラスのレコーディング風景を写したオペラ、俳優でチェロ奏者のモーリス・バケとのコラボ、そして1980-90年代のロックまで。約40年に渡り様々なジャンルの音楽をテーマにした写真を展示。

 

前述したイヴ・モンタンやマリア・カラスなど有名人から名もなき市井の人々まで多種多様。でも、ドアノーが被写体に向ける視線は、有名だろうが無名だろうが関係なく、彼らの自然な姿を映し出そうとしていたように思う。例え、そこに作為があったとしても、見ている側にはあくまで自然に見えた。それがとてもかっこよかったし、とても楽しかった。

 

 

「サン=ジェルマン=デ=プレのジュリエット・グレコ」

 

初めてパリに行った時に泊まったのがサン=ジェルマン=デ=プレのプチホテルだった。だから何?って感じだけど、なんとなく親しみを感じる。ジュリエット・グレコ(Wikipedia)は名前を知っている程度の知識で、全く詳しくないのだけど構図といい、グレコの自然な感じといい、さらに犬のリラックス具合といい。カッコイイのにユーモアがあってとても好き✨

 

「流しのピエレット・ドリオン」

 

ピエレット・ドリオンという方については全く知らなかったのだけど、タイトルにもあるとおり流しのアコーディオン奏者なのかな? 細い弓形の眉毛やパーマヘアといい、モノクロ映画の女優さんのよう。手前にコート?が映ってて、盗み見ているような感じも面白い。

 

「イヴ・モンタン」

 

シャンソンの女王エディット・ピアフ(Wikipedia)の年下の恋人だったこともあるイヴ・モンタン(Wikipedia)。ご自身も有名なシャンソン歌手で俳優でもあるけれど、めっちゃ笑顔で見ていて思わず笑顔になってしまった。

 

「雨の中のチェロ」

 

俳優でありチェロ奏者だったモーリス・バケとコラボした「チェロと暗室のためのバラード」シリーズの中の1枚。バケがいろんなパロディを行うものと説明があったけれど、いわゆる元ネタがあるという意味のパロディなのだとしたら、この作品が何のパロディなのか自分には分からない。でも、とてもユーモラスでかわいいから好き。

 

「バレエ「カルメン」の衣装合わせ、イヴ・サン=ローランとジジ・ジャンメール」

 

バレエ好きとしてはジジ・ジャンメール(Wikipedia)の写真があってちょっとうれしかった😃 超有名振付師のローラン・プティ(Wikipedia)の妻でもある。ジジは1949年にロンドンで「カルメン」を演じて有名になったそうなので、この作品の衣装合わせが「カルメン」であることは興味深い。そして、衣装を担当したのがサン=ローランというのがまた豪華✨

 

 

「オペラ座のキス」

 

ドアノーといえば「パリ市庁舎前のキス」が代名詞だけど今回は展示なし😥 その代りと言ってはなんだけれど同じくキスシーンを写した作品を見つけてうれしかった。オペラ座の全景をあえて入れず、あくまで2人が主役として写してるところが面白い。「パリ市庁舎前のキス」もLIFE誌の依頼で撮った演技であったそうだけれど、おそらくこれも演技なのでしょうね。それでも素敵✨

 

「熟練の工員たちによる組立」

 

老舗ブランドであるビュッフェ・クランボンのクラリネット工房を取材した作品のうちの1枚。熟練の工員というだけあって、全員おじいちゃん。全員老眼鏡👓 めちゃめちゃカッコイイ!

 

「ジャンゴ・ラインハルト」

 

『ギター弾きの恋』でその名を知ったジャンゴ・ラインハルト(Wikipedia) ご両親はロマの旅芸人一座にいたそうで、ロマ音楽とジャズを融合したジプシー・スウィングの創始者。ダッフルコートのジャンゴの後ろに映画のポスターっていう構図がとても好きだった。この映画『LA FLECHE BRISEE』書かれていて、調べてみたところ1950年制作の『折れた矢』(Wikipedia)という西部劇だった。

 

「サン=マルタン運河のジャック・プレヴェール」

 

ジャック・プレヴェール(Wikipedia)は詩人で、映画作家で、童話作家。「枯葉」の歌詞を書いたことと、『天井桟敷の人々』の脚本を書いたことで有名。これめちゃめちゃカッコイイ😍 タバコの臭い苦手で頭が痛くなるから嫌いなのだけど、この写真では絶対タバコ咥えてなきゃダメだよね! 背景の街並みもいい感じ。

 

 

「エッフェル塔のモーリス・シュヴァリエ」

 

俳優モーリス・シュヴァリエの出演作は『昼下がりの情事』と『恋の手ほどき』しか見てないけど、『昼下がりの情事』で演じたオードリー・ヘプバーンの父親役が好きだった。優しくて茶目っ気のあるそのイメージそのまま。エッフェル塔の前でエッフェル塔のオモチャを持って、その先から風船が飛び出しているような構図。全てがカワイイ😍

 

他にも素敵な作品がたくさんあった。前述のマリア・カラスのレコーディングシーンも良かったし、シャンソン界の大スターバルバラを写した「レクリューズのバルバラ」も良かった。とにかく、全ての写真から音楽が聴こえてきそうな、楽しくて、かわいくて、カッコイイ。

 

コロナ対策は各美術館によって違っていて、ザ・ミュージアムは一部の日にちを除いて日時指定制は行っていないし、金曜日と土曜日は21時まで開館している。検温して入場、各所にアルコール消毒が置かれていた。混雑時には入場規制も行うようだけれど、空いていたので密を心配することなく、自分のペースで見れた。

 

 

 

会場出口のパネルは撮影OK。これは「パリ祭のラストワルツ」 これが最後の展示であり、撮影可能というのがとてもいい。添えられたドアノーの「特に作品を作ろうとは思っていなかった。私が愛するこの小さな世界の思い出を単純に残したかっただけだ。」という言葉も素敵✨ 本当にそのとおりのことを作品から感じた。

 

 

映画『パリが愛した写真家 ローベル・ドアノー<永遠の3秒>』は、同じBunkamuraのル・シネマで上映中なのかな? これも見たいな🤗

 

 

 

お土産は、美術展に行くと必ず買うことにしているポストカードを3種類。とはいえ、展示があったのは真ん中の「オペラ座のキス」のみ😅 でも、やっぱり「市庁舎前のキス」は買わないとね! 猫好きとしては子猫は外せない。図録は普段あまり買わないのだけど、ザ・ミュージアムのは写真集のようになっていて装丁もオシャレで素敵なものが多くてつい買ってしまう。ダンスしているポストカードは図録のおまけ。

 

🎨写真家ドアノー / 音楽 / パリ:2021年2月5日ー3月31日 Bunkamura ザ・ミュージアム

「写真家ドアノー / 音楽 / パリ」|ザ・ミュージアム

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【cinema / DVD】2021年2月鑑賞まとめ

2021-03-07 02:14:05 | cinema / DVD

【cinema / DVD】2021年2月鑑賞まとめ

 

鑑賞レビューを書く時間がないDVDやTVで鑑賞した映画の記録を残しておきたいってことで、レビュー投稿している映画サイトcocoの投稿をもとに残しておく企画。

 

ということで感想をドゥゾ♪(っ'ω')っ))

 

#13.『影裏』@WOWOW(2021年2月4日鑑賞)

coco投稿

原作未読。サスペンスと思ったら違った。

友情と複雑な思いを抑えたトーンで描きじわじわと来る。

冒頭から綾野剛のサービスカット多用でビックリしたけど納得。

役者たちが良く、中村倫也が短いシーンで印象を残す。

映像が美しい。

 

#14.『風をつかまえた少年』@WOWOW(2021年2月7日鑑賞)

coco投稿

実話ベースでアフリカ最貧国に風力発電を作った少年の話。

明るい話を想像していたら思った以上に深刻で、かなり辛いシーンが続く。

それでも諦めない少年に感動😭

監督キウェテルイジョフォーの丁寧な演出が良かった。

 

#15.『砕け散るところを見せてあげる』@cocoオンライン試写(2021年2月10日鑑賞)

coco投稿

オンライン試写。原作未読。

いじめ問題を絡めた青春恋愛モノとして見ていたら、とんでもない方向へ!

途中からどんどん引き込まれた。

冒頭と結末のつながりで更にビックリ!

役者たち良かった。

堤真一が凄かった😱

 

#16.『下女』@WOWOW(2021年2月14日鑑賞)

coco投稿

今見るといろいろアレだけど、階段の効果的な使い方や、

全体的にジワジワ嫌な感じが良かったが、前半部分とのつながりに違和感あり。

オチは個人的にはガッカリかな😣

後半ほぼ室内の閉塞感が良かった。

しかし夫が何故モテるのか疑問😅

 

#17.『恐竜が教えてくれたこと』@WOWOW(2021年2月18日鑑賞)

coco投稿

チラシで主人公は少女だと思ってたら少年だった😅

前半はありがちなバカンスものかと思ったら、まさかの展開でビックリ。

家族の愛をしっかり感じているからこその行動は、見ている側の心も動かす。

小作ながら良品。

 

#18.『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』@シネマカフェ オンライン試写

(2021年2月20日鑑賞)

coco投稿

ミア一家との話は王道で、唐突だったり取ってつけた感もあるが、

ラストのチャーリーの姿を含め、子供にもメッセージが伝わりやすい。

そしてその問題に強く憤っている😡

 

なにより3年間かけてCGなしで撮影したという、チャーリーの"演技"が素晴らしい。

ミアとチャーリーの姿に"嘘"がないからこそ、彼らが立ち向かう問題に憤りを感じる。

 

#19.『ナイブズ・アウト / 名探偵と刃の館の秘密』@WOWOW(2021年2月21日鑑賞)

coco投稿

おもしろかった!

犯人はそんなにヒネリはなかったけど、それぞれの思惑が絡み合ってトリック含めコミカルで楽しめた。

豪華キャストが良かった、クリストファープラマーとても良かった!

合掌😭

 

#20.『霧の中の少女』@WOWOW(2021年2月23日鑑賞)

coco投稿

マスコミを使って捜査する刑事、その刑事の話を聞く精神科医、

刑事のクリーンではないキャラ含めおもしろいし、読めたけれどオチも、

俳優たちの演技も良いが、前半は眠気が😪

やっぱり監督はプロに任せた方がいいのでは?🤔

 

#21.『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』@WOWOW(2021年2月26日鑑賞)

coco投稿

回想シーンや再現シーン多用で、前半は斬新過ぎ💦

スペインが舞台になってトーンが変わってからは良かった。

豪華キャストの競演で、重過ぎる登場人物たちの人生を辛過ぎず見れた。

枯れたバンデラスが素敵✨

 

#22.『スウィング・キッズ』@WOWOW(2021年2月28日鑑賞)

coco投稿

おもしろかった。

戦争、思想、人種、性差それぞれの問題を描きつつ、

それを象徴するメンバーがダンスで一つとなり昇華する。

そこからの落差がまたスゴイ。

主人公の声であるダンスがスゴイ👏

D.O素晴らしい!

 

2月は日数が少ないこともあり10本と少なめ。WOWOWオンデマンドで昔のドラマ見たり、遅ればせながらNetflixに入ったので「鬼滅の刃」見たりしているからというものある😅 オンライン試写で2本新作見れたのうれしい。緊急事態宣言が延長されてしまったので、なかなか映画館に行きにくい💦 早く普通の日常に戻りますように🙏

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【Googleのロゴ】桂マサ子を称えて

2021-03-07 00:42:44 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!

 

 

桂マサ子を称えて

 

すみません💦 どなたでしょう?🙇

 

毎度のWikipediaによりますと・・・

(Wikipediaの性質上、不確かな情報も含みます)

 

桂マサ子(かつら まさこ、1913年 - 1995年)は、日本出身でアメリカで活躍したビリヤード選手。

ニックネームは「カツィ(Katsy)」

「ビリヤード界のファーストレディ」とも呼ばれた

1950年代に流行したキャロム・ビリヤードを得意とした。

桂は、当時極度の男性社会であったプロビリヤード界に女性が進出する先駆けとなった。

 

1950年に在日米軍の陸軍士官と結婚し、1951年に夫と共に渡米、

1952年の世界スリークッションチャンピオンシップに特別出場し、10人中7位となった。

桂は世界トーナメントに出場した初の女性となった。

これで有名となり、世界チャンピオン8回のコクラン、

世界チャンピオン51回のホッペとの米国エキシビジョンツアーを行っている。

 

1990年に日本に戻り、1995年に死去。

 

とのことで、戦後すぐにアメリカで活躍された方なのね😲

 

Wikipediaはかなりの情報量なのだけど、

ビリヤード全く詳しくないので以後引用は割愛🙇

 

何故、3月7日に称えるのかというと、

1953年の世界スリークッションビリヤード大会に出場した際の初試合の日だったらしい。

対戦相手はアービング・クレインという男性で、接戦の末負けてしまったけれど、

桂さんは世界レベルのビリヤードタイトルを争った初めての女性なのだそう!

それはスゴイ

 

検索画面のロゴはこんな感じ

 

画面上は左上の方にビリヤードの玉?が表示されている

こんな感じ

かわいい😍

 

記念日おめでとうございます!🎉

 

 

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【Googleのロゴ】2021年 ひな祭り

2021-03-03 00:18:22 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!

 

 

2021年 ひな祭り

 

毎年書いてるけど毎度のWikipediaから引用

(Wikipediaは特性上不確かな情報も含みます)

 

雛祭り(ひなまつり)は、日本において、の健やかな成長を祈る節句年中行事

ひな人形(「男雛」と「女雛」を中心とする人形)にの花など木々の飾り、

雛あられ菱餅などを供え、

白酒ちらし寿司などの飲食を楽しむ節句祭りである。

 

江戸時代までは、和暦太陰太陽暦)の3月の節句上巳、桃の節句)である

3月3日(現在の4月頃)に行われていた。

明治の改暦以後はグレゴリオ暦新暦)の3月3日に行なうことが一般的になった。

一部の地域では、引き続きに旧暦3月3日に祝うか、

新暦4月3日に祝う(東北北陸など積雪寒冷地に多い)。

 

「雛祭り」はいつ頃から始まったのか歴史的には判然とせず、その起源説は複数ある。

平安時代京都で既に平安貴族の子女の雅びな「遊びごと」として行われていたとする記録がある。

その当時においても、

やはり小さな御所風の御殿「屋形」をしつらえ飾ったものと考えられている。

初めは儀式ではなく遊びであり、

雛祭りが「ひなあそび」とも呼ばれるのはそのためである。

 

江戸時代になり女子の「人形遊び」と節物の「節句の儀式」が結びつき、

全国に広まり、雛人形が飾られるようになった。

3月の節句の祓に雛祭りを行うようになったのは、

安土桃山時代天正年間以降のことだと推測されている。

 

ひな人形は、形代(かたしろ)と呼ばれる人形の一種で、

が降臨するものとされている。

娘の身代わりとして、娘に襲い掛かろうとする病などの災厄、

穢れを、ひな人形にうつして避けるという行事がひな祭りの元になっている。

紙や土などで作られた原始的で簡単な人形で、

1年の災いを受け止めた後に川や海に流された。

これを「ひな流し」という

 

人形についての詳細や、種類などについてはWikipediaを見ていただくとして、

あとは休日でない理由を引用しておく

 

江戸時代、雛祭りは「五節句」のひとつとして「祝日として存在した」とされる。

しかし、1873年の新暦採用が「五節句(=雛祭り等を含む)」の祝日廃止となって、

さらに「国民の祝日」より「皇室の祝日」色が濃くなった。

このため、戦後になって新たに祝日を作ろうとする動きが見られるようになる。

祝日制定にあたり3月3日の案や、新年度4月1日の案も出ていたが、

最終的には5月5日端午の節句を祝日(こどもの日)とする案が採用された。

 

とのこと😢

 

検索画面のロゴはこんな感じ

 

よいひな祭りを🎎

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