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【cinema】『プリズナーズ』(試写会)

2014-04-30 01:05:15 | cinema
'13.04.07 『プリズナーズ』(試写会)@松竹試写室

cocoで当選! いつもありがとうございます! ちょっと重そうだけど、ヒュー・ジャックマン×ジェイク・ギレンホールということで気になった。まぁ、特別ファンではないのだけど・・・(o´ェ`o)ゞ でも、2人演技上手いし! ということで、楽しみに行ってきたー

ネタバレありです!犯人は伏せますが、結末に触れています!

「ペンシルヴェニア州で工務店を営むケラーは、感謝祭を祝うため家族で友人宅を訪問する。6歳の娘アナは、友人の娘ジョイと忘れ物を取りに家に向かい、そのまま2人は行方不明となってしまう。アナがいたずらしたバンの持ち主が怪しいのではないかという息子の言葉を信じたケラーは、事件を担当するロキ刑事の制止も聞かず、バンの持ち主であるアレックスを執拗に追うが・・・」という話。これはスゴイ! 犯人探しのサスペンスとしても面白いけれど、もっと深い人間ドラマというか、倫理観というか・・・ 後から知ったのだけど、これ『灼熱の魂』(感想はコチラ)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品だった。なるほど!納得(笑)

映画の感想を書く時には、一応その映画が作られた背景というか、監督や製作者側の意図したところなどを知りたいと思い、公式サイトや、Wikipediaなどを読んで、残しておきたいと思った部分について、レビュー内に記載している。レビューは自分の感じたことを書くものだけど、感じたことについての背景を知りたいし、せっかく調べたなら残しておきたいから。今作についても同様に調べたけれど、Wikipediaは見つけられず、公式サイトもあまり詳しい裏話的な記載はなかった。記事を書く前に他の人のレビューを読むことは、普段はあまりしないのだけど、今回はNAVERのまとめ記事(映画『プリズナーズ』あらすじと解説|NAVERまとめ)があったので見てみた。

ザックリまとめると、主人公のケラー(keller)という名前には、地下室・倉庫という意味がある。彼はPreppersと呼ばれる、来るべき災害に対し準備をしている人であり、彼の名前はそのことを印象付ける意図がある。彼は敬虔なクリスチャンで、自分の家族は自分で守るべきという強い信念を持っている。これに対し、事件を担当するロキ刑事の指には直角定規とコンパスが描かれた、フリーメイソンの指輪がはめられている。これらの意味するところとしては、有事の際にPreppersが独自の判断で行動し、より事を複雑にするべきではなく、フリーメイソンが働く政府や警察に任せるべきであり、フリーメイソン(イルミナティ)だけが、問題を解決できるということで、今作の言わんとしている事なのだそう。

ロキ刑事が大きな指輪をしていることには気づいていたけど、自身はフリーメイソンの指輪であることは全く分からなかった。世界を動かしているのはイルミナティ=ユダヤ資本だというのは、チラリと聞いたことがあったけれど、フリーメイソンの指輪に気づいていない以上、そこに思い至るはずもない。Preppersというのは今作で初めて知ったし、ましてや主人公の名前にそんな意図があるなどとは、そもそもの英単語を知らないのだから気づく由もない・・・ この辺りのことは、普通のアメリカ人なら気づくことなのかな? でも、世界をユダヤ資本が回していることとか、フリーメイソンについて詳しくないと気づけないよね? 自分の周りにクリスチャンの人がいないので、主人公の行動が敬虔なクリスチャンが取りがちなのかも不明。この辺りも、アメリカ人だったら分かることなのかな? 長々何が言いたいかと言えば、この映画が本当に言いたいことについて、十分理解できたとは言えないけれど、やっぱり自分の中ではそれに近い感情が芽生えたということ。ということは、この映画の誘導にまんまと嵌ったということ? そして、その感情が自分でも正しかったのかどうか判断できなかった以上、もしこの映画がそういう意図を持って誘導しているのだとしたら、ちょっと怖いなと思ったので。

NAVERまとめ記事が正解なのかどうかは分からない。多少こじつけのようなものを感じなくもないけど、少なくともロキ刑事の指輪の件は意図的にされたものだと思う。ただ、そういう部分を全く無視しても、映画として面白かったし、良く出来ている作品だと思う。幼女誘拐事件の謎を追うサスペンス映画としても惹き込まれるし、娘を助けたいあまり常軌を逸した行動に出てしまう父親の話としても良く出来ている。そして、これはやっぱり犯人探しのサスペンスではなく、後者の方を語りたい映画なのだと思う。

全米で児童が行方不明となる件数は年間約80万人。これは1分で1.5人が行方不明になっている計算になるのだそう。アメリカは州によって法律が異なるので、全州に適用されているのか不明だけど、子供が1人で家にいる状態にしてしまうことは基本ダメなんじゃなかったかな? 最近、離婚問題で話題の元アイドルの方も、フランスでは夫婦のどちらかが子供と一緒にいなければならないという法律があると語っていたような・・・ ケラーがPreppersであるというだけでなく、幼い娘たちだけで行動することを、夫婦そろって極度に心配している様子なのは、この辺りのことも関係しているかもしれない。

友人宅のある住宅街は、映画などでよく見るアメリカの一般家庭の住宅街。辺りには子供たち以外に誰もいない。日本の迷路のような細い路地の住宅街も危険だけれど、アメリカの住宅街も塀のない前庭のある家が並び見通しは良いものの、昼間でも誰も通らない時間帯であれば、幼い子供を簡単に誘拐してしまえる状況であることに気づく。幼いアナとその友達ジョイだけで遊ぶのは危険と、兄とジョイの姉に子守につけるけれど、はしゃいだアナたちは路上に止められていたキャンピングカーに興味を示し、車に触ったり屋根に登ろうとしてしまう。兄が必死で止めると余計にやる。子供のこういう部分は仕方ないとは思うけれど、やられた方に迷惑がかかったのは間違いない。これが彼女たちの運命を変えることになる。

替え歌を歌ったり大騒ぎしていた娘たちがいないことに気づいてからは一気に見てしまった。友人宅の家中を探すけどいない、忘れ物を取りに行ったに違いないと家に戻ってみるもいない、そして兄が不審なキャンピングカーのことを思い出す。激しい雨の振る中、キャンピングカーを探すけれど姿はどこにもない・・・ 彼らと同じ目線で、一緒に探しているかのような映像で見せるので、緊迫感がある。どうしてダメだと言っているのに2人で出かけちゃうんだ!(*`д´) と思うけど、それが子供だからねぇ・・・ 2人だけで家に戻ることも、彼女たちなりの冒険でありワクワクすることなので、それを取り上げてしまうのは、本来はかわいそうなこと。子供が安心して遊べない状況の方がおかしいわけで・・・

事件の担当になったのはロキ刑事。今まで担当した事件は全て解決してきた。この事件も解決すれば栄転間違いなしと上司に言われている。でも、こういうキャラにありがちな思い上がった人物ではない。理不尽な部分があれば相手が上司であっても、食って掛かる時もあるけれど、実際は冷静に対処し、真摯に事件に取り組んでいる。ただ、警察という組織にいる以上、例え不服であっても上司の決定に従わざるを得ないし、法律を犯すことは出来ない。その辺りが被害者家族としては歯痒く思うことも事実で、それは見ている側の思いも同じ。ただし、見ている側は被害者側の目線だけれども、当然ながら被害者ではないので、彼らよりも冷静でいられる。その辺りが、上記の誘導部分に作用していることもある。

警察はキャンピングカーの持ち主であるアレックスという青年を容疑者として拘束する。でも、アレックスには知的障害があり、子供のような言動を繰り返すのみ。彼が犯人であるという確たる証拠がない以上、拘束しておくことが不可能なのは、それほど法律に詳しくなくても分かること。でも、ケラーには彼が事件に関わっているという思いがあった。それは、釈放される時に彼の口から出たある言葉により確信に変わる。こういう場合の常として、残念ながらこのセリフはケラーしか聞いていない。そして、興奮して彼に暴力を振るってしまっては、誰もケラーの言葉を信じなくなってしまうのも仕方がない。この辺りも自然で上手い。ケラーは確かに暴力的であって、全ての被害者家族がこのような行動に出るとは限らないけれど、気持ちとしては同じだと思う。藁にもすがる思い。

捜査方法を見ていれば、少ない情報で遅々として進まないながらも、確かにロキは優秀できちんと捜査していることが分かる。一見関係なさそうな牧師の死と床下の白骨遺体、そして20年以上前に起きた少年の誘拐事件。それらをコツコツと当たっていく。でも、当事者であるケラーはいてもたってもいられない。そして、とうとう彼は一線を越えてしまう。アレックスを現在空家となっている、以前住んでいた家に監禁してしまったのだった。これこそが、この映画が描きたかった部分。アレックスが犯人であるという絶対的な証拠はない、でも自分は彼が犯人であると確信している。そんな相手が野放しになっているとしたら、どうする?

見ている側にもアレックスが愛犬を虐待するような面があることなどが提示され、彼が実は知的障害を装っているのではないかということを匂わせる。だから、多少手荒なことをしても、アレックスから本当の事を聞きだしたいと思うケラーの気持ちは理解できる。実際怪しいし・・・ でも、その手法がどんどん常軌を逸してくる。詳しくは書かないけれど、殴る蹴るの暴行はもちろん、狭いスペースに監禁してしまう。顔が見る影もなく腫れ上がっても、何も知らないと言い張るアレックスに、見ている側の思いは揺らぐ。ここまでしても言わないのは何故なのか? 彼は本当に知らないのではないか? アナを見たかもしれないけれど、それが何を意味するのか分かっていないのではないか? もし、アレックスが本当に知的障害があり、彼が見たものを理解できていないとしたら、ケラーがここまでしてしまうのはどうなのか・・・ 見ている側としては、当然感情移入すべき被害者の父親が、加害者になる瞬間を目撃しているのではないか?

ここで注目したいのが、もう1組の被害者家族。同じく娘が行方不明となっているバーチ家。ケラーは1人ではアレックスを監視し続けられないため、父親のフランクリンに協力を頼む。最初こそ協力できないと言い、ケラーを止めていたフランクリンだけど、娘を思う気持ちや、ケラーの熱意に押されて手伝ってしまう。夫の行動を不審に思った妻のナンシー・バーチが、アレックス監禁現場を見つけてしまう。一度はアレックスを逃がそうとしたナンシーも、結局はこの監禁を容認する。しかも、責任はケラーに押し付ける形で協力しろと、夫に言う始末。友情すら崩れて行きそうなこの展開に、暗い気持ちになるけれど、果たして自分がこの立場に置かれたらどうか? NAVERまとめ記事の隠しメッセージは置いておけば、製作者側の言いたかったことはこの部分なんだと思う。もし自分に同じことが起きたらどうする?

ロキ刑事はアナたちの捜査をしつつ、ケラーをも監視しなければならない状況になる。この辺りで、ケラーの行為は例えアレックスが犯人だったとしても、犯罪行為になるであろうということは置いておいても、ロキ刑事の捜査を邪魔しているのじゃないかと思っていた。これがNAVERまとめ記事にあったとおり、製作者側の本当に意図した部分なのであれば、まんまと誘導に乗ったということになるのかな? その答えは今も出ない。結果、ロキが担当を外されたりと実害も出たことは間違いないわけだし・・・

アレックスは両親を幼い頃に亡くし、叔母夫婦に引き取られた。叔父は既に亡くなっており、現在は叔母と2人暮らし。ロキ刑事もケラーもこの叔母とは何度か面会し、家に入ったこともある。慎ましやかな生活をしている叔母は、アレックスが容疑者となったことで、加害者側の人間とも言えるけれど、アレックスに知的障害があることにより、ある意味被害者なのではないかと思わせる。この辺りも上手い。

ここまで書いてしまうと真犯人や、あの人物が本当は誰なのか分かってしまうかもしれない。自身も見ている途中で気づいたけれど、それは特別勘が鋭いわけではなく、きちんと伏線が張られているので、サスペンス好きなら見ているうちに分かると思う。そして、実はこの作品の本当の面白さは、あの人物が誰であるかが分かってから。その人物が誰か気づいてしまった時の、やり切れなさと言ったら さすが『灼熱の魂』の監督。

ロキ刑事よりも1歩先に真犯人にたどり着いたケラー。ここにアナがいることを確信しているのに、逆に彼女を人質にされて犯人の言うとおりにするしかない。犯人に言われるがままに体が麻痺する薬を飲み、命ぜられるままに裏庭に掘られた穴に自ら入るケラー。穴を塞ぎその上に車を止めてしまう犯人。これは発見されるのは奇跡に近い・・・

一方、ロキ刑事も真犯人が誰であるか気づく。書き忘れたけど一緒に行方不明になっていたジョイは、犯人に解放されて無事保護される。彼女の証言から2人が誘拐されたことが決定的になるのだけど、それ以前にも彼女たちの衣服が発見されるなど、誘拐されて殺害されたのではないかと思わせるシーンもあり緊迫感がある。犯人宅に侵入したロキは間一髪アナを殺害しようとしていた犯人と撃ち合いになり、これを射殺する。頭に怪我を負いつつ、アナを病院に連れて行くため、血が目に入り視界がきかない中、朦朧とする意識を奮い起こしつつ、猛スピードで車を飛ばすロキ刑事。カッコイイ!

ロキ刑事の必死の搬送により、アナは一命を取り留め、母親と再会する。そして、母親からケラーが戻っていないことを告げられる。犯人宅の庭の遺体発掘作業を見守っていたロキ刑事は、今日の作業を終え帰っていく鑑識たちを見送りつつ、庭に佇む。すると、かすかな笛の音が・・・ 映画はここで終わる。要するに、アレックスをプリズナーとした、ケラー自身もプリズナーとなっていたっていうことで、なのでタイトルが『プリズナーズ』であるということだよね?もちろん、アナたち被害者も、あの人物を含めてプリズナーズってことなのでしょう。原題『PRISONERS』をそのまま日本語表記にした邦題は良かった。って、これしかあり得ないけど(笑)

とにかくキャストたちの演技がスゴイ! ロキ刑事のジェイク・ギレンホールは『ミッション8ミニッツ』(感想はコチラ)も良かったけど、この役良かった! 同じ刑事役でちょっと『ゾディアック』と被っている気がしなくもないけど、熱い男だけど基本冷静。静かに燃えてる人好きだからロキ刑事はタイプ(笑) 静かに燃えてる感じと、そして感情を爆発させるところが良かった。今まで経験のない失態を繰り返してしまうけれど、ロキ刑事が能力のある人物であることが伝わってくる。犯人と撃ち合いからの、アナ搬送シーンはかっこよかった! ファンにはなってないけど(笑) 妻役のメリッサ・レオは「TOUCH」でも同じ様な役だったので、自分の中での評価はちょっと不利だったかも?(;´・ω・`)ゞごめんなさい。友人夫婦のテレンス・ハワードとヴィオラ・デイヴィスもさすがの演技。きっちり脇役に徹しつつ、存在感を残す。主人公の行動に疑問を感じつつも、引きずられる夫、そしてケラーを利用しようとしてしまう妻。でも、彼らを責められない。それは2人の演技のおかげ。

叔母のマリア・ベロがスゴイ!ちょっと詳しく書けないのだけど、結局は狂っているってことなんでしょう。イヤ、正気なんだけど、彼女の中の基準というか信念というか、核となる部分が狂っている。その辺りを、狂気を感じさせつつ、でも正気なんだと思わせる怖さがスゴイ! ポール・ダノがもう本当に大変なことに・・・ アレックスは彼が犯人じゃないかと思わせなきゃダメで、でもケラーにヒドイ目に合わされることにより、彼が犯人じゃなかったらどうする?と見ている側に思わせなきゃならない。アレックスは知的障害があるけれど、それも装っているのじゃないかとも思わせる必要もある。その辺り見事だったと思う。ほぼ、顔を腫らしたメイクで熱演! そして何と言ってもケラー役のヒュー・ジャックマン! よくあの『レ・ミゼラブル』(感想はコチラ)の後にコレを選んだね? でも、正義って何だろう?という意味では共通する部分がある。家族を守りたいという一心で、犯罪に手を染めてしまうという部分も共通してる。ケラーのしたことはやっぱり犯罪であって、それを認めてしまったらダメなのだと思う。でも、顔を真っ赤に腫らしたアレックスを、さらに殴り続ける彼を呆然とした気持ちで見てしまうけれど、嫌悪するまでには至らない。共感とも違うのだけど、止めることが出来ない。それはやっぱりヒュー・ジャックマンのおかげ。

とにかく、冒頭から不穏な感じ。ケラーはいつもイライラしてる。Preppersというのは、来るべき災害に対して常に準備をしておく人だから、神経質なところはあるのかも。もちろん準備しておくことは大切なことだけど、そんなに裕福な暮らしとも思えないのに、家の地下室に食料品店かと思うくらい食料が備蓄してあって、ちょっとビックリもする。アメリカも自然災害の多い国だし、大きな国だから日本のように物資が届くまで時間がかかる部分はあるのかもしれないけれど・・・ でも、NAVER記事の意図があるのだとしたら、Preppersであることを強調する必要があるわけで、意図が全く伝わっていない自身にとっても、ケラーの神経質でキレやすい感じ、家族を守るということが、家族愛という温かい響き以上のものを感じてしまったのは、きっと狙いどおりなんだと思う。上手く言えないけど・・・(o´ェ`o)ゞ

『ショーシャンクの空に』、『ファーゴ』、『ノーカントリー』(感想はコチラ)などで撮影を担当し、2011年にアメリカ映画撮影監督協会の生涯功労賞を受賞した、ロジャー・ディーキンスの画がイイ! 寒々とした空気感。いつもどんよりとしている。それが見ている側の不安感を煽る。この作品でアカデミー賞ノミネートされたそうだけれど納得!

「胸の張り裂けるような映画」とヒュー・ジャックマンが語ったとおり、見せられた事実は重い。犯人が射殺されても、アナが無事に助かっても、おそらくケラーが助かっても、モヤモヤしたものが残る。でも、やっぱり見てよかったと思う。153分とちょっと長いし、事件がテンポ良く解決するわけでもないけれど、サスペンス要素と俳優の演技に惹き込まれて飽きてしまうことはない。

重厚なサスペンス&人間ドラマが見たい方オススメ! ヒュー・ジャックマンは完全に正義の人ではないので、正義のヒューを求めている人には辛いかも? 役者ヒュー・ジャックマン好きな方、ジェイク・ギレンホール好きな方必見!

『プリズナーズ』Official site


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【cinema / DVD】『アリス』

2014-04-30 00:00:00 | cinema / DVD
『アリス』鑑賞
録画しといたシュバンクマイエルの『アリス』見た!シュバンクマイエル版「不思議の国のアリス」好きー!まずウサギが全然かわいくないのが好きw 体が小さくなったアリスがアンティークドールなのも好き!!これジュモーっぽいけど、レプリカかな? Posted at 10:03 PM



うーん、どう書こうかな?! あらすじも何もシュバンクマイエル版「不思議の国のアリス」(Wikipedia)です!って感じなので(笑) ヤン・シュバンクマイエル監督の名前はもちろん知ってた。でも実は作品を見たのは初めて。食わず嫌いっていうよりも、全く合わないかもしれないという恐怖というか・・・ まぁ、レンタル料金を損するくらいなので、別に恐怖を感じる必要もないんだけど(o´ェ`o)ゞ

合わないかもと思っていたのは、独自の世界観を持っていそうだと思っていてから。難解なんじゃないかと感じていた。以前WOWOWで特集をした時に、長編デビュー作の今作ならば入口として入りやすいかなと思って録画しといた。それでも、なかなか再生する気になれず数ヶ月HDDで温めてしまった(笑) で、GWってことで意を決して見てみた! 特にGWに意味はないけど(o´ェ`o)ゞ

で、前置きが長いわけなんだけど、これは好きだった! しかも気に入ったのは、懸念していた映像美と、それらが作り出す独自の世界観だった(笑) まぁ、世界観って何?っていう気もしますが・・・

前述したとおり「不思議の国のアリス」の話で、話自体はほぼ忠実だと思う。まぁ、原作もアリスが不思議体験をしていく話だから、ストーリーってあってないようなものだけど(笑) 原作をそのままイメージして映像化したとしても、いわゆるメルヘン調のカワイイ画ばかりにはならないと思う。でも、それにしたってアリスが不思議の国に行くきっかけとなるウサギが全くかわいくない! むしろキモイ(画像参照)


キモ白ウサギ

コイツが夜中に急に動き出し、体を固定してあったクギを引き抜き、ぎこちない動きで立ち上がるわけです! この時点でダメな人は、この後も多分ダメだと思う。個人的にはアリスのゴチャゴチャした部屋に、アンティークドールなどがある感じが好きだった。自分の部屋としてはちょっとムリだけど(笑)

キモ白ウサギを追いかけて行くと、不思議の国の入口は何故か草原にポツンと置かれた机の引き出し。ウサギが消えた引き出しを開けようとすると、取っ手が取れてしまう。取っ手の穴に指を入れて引き出しを開けると、何故かハサミだらけ・・・ 強引に中に入ると、狭いトンネルのような所をくぐって不思議の国へたどり着く。この引き出しはその後も度々登場し、同じパターンで開かれて、アリスを別の場所に連れて行く。不思議の国は基本家の中。ヨーロッパの古い家、もしくはドールハウスの中のような・・・ 上手く言えないな まぁとにかく、その中にキモ白ウサギとか、マッドハッターとか、大きくなったり小さくなったりするアリスがいる感じが好き。しかもアリス以外は全て人形もしくは、ぬいぐるみなのも好き!

アリス役のクリスティーナ・コホウトヴァーは子供らしい美少女。美少女過ぎない感じがイイ。演出なのか子役の個性なのか表情はほとんど変わらない。多分、演出。でも、好奇心旺盛な感じは伝わる。パンツも丸出しにしちゃう無防備さが、ある種のエロティックさもあるけれど、いわゆる性的なものすら感じさせる、大人びた美少女ではない。だから、アリスが小型化した時に、ジュモーのアンティークドールになってしまうことに違和感がない。イヤ、なくはないけど(笑) このジュモーは、シュバンクマイエル好きの、お友達のmigちゃん情報によると本物なのだそう。ジュモーって確か後に工房を持ったりしていたから、創始者のエミール・ジュモー作と工房作では違うと思うし、大きさや状態によって差はあるけれど、基本お高いです! なんて贅沢! (参照:ビスク・ドール|Wikipedia)


小さくなったアリス(ジュモー)

この人形になることを想定して、アリスはあまり表情がなかったのかも? 頭にガンガンとクギ(だったかな?)を打ち込まれちゃうアリスの無表情な顔アップとかシュールで好き(笑) しばしばアリスの口元がアップになって、いわゆるト書きの部分を語るのも面白い!

狂ったお茶会の何とも言えない気持ち悪さも好きだった。「首を撥ねておしまい!」の赤の女王も出てくる。ドアを通り抜ける時、女王型にくり貫かれた部分を通るのだけど、一瞬ピッタリはまる感じが好き。←伝わりにくい・・・ 原作と同じく夢でしたってオチだけど、一つだけ元に戻っていないものが・・・ この終わりも好き!

とにかくシュールで気持ち悪いけど、何故かカワイイ不思議なシュバンクマイエル・ワールドを楽しむ作品なのだけど、「不思議の国のアリス」という、よく知られた原作がある分見やすかったような気がする。どこがそう感じるのかと聞かれると困るけど・・・(o´ェ`o)ゞ 細部にまでこだわったセットや、適度にキモイキャラたちが好き! 他の作品も見てみよう

他の作品を見ていないので、間違っているかもしれないけれど、シュバンクマイエル作品に興味がある人は、今作から見てみるといいような気がする! これがダメだと他はダメな予感がするので・・・(¬з¬)

『アリス』(1988年の映画)|Wikipedia

http://twitter.com/maru_a_gogo


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【Googleのロゴ】アースデイ2014

2014-04-22 22:36:02 | Google's logo
毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



アースデイ2014

毎度のWikiepediaによりますと、

アースデイ(別名:地球の日、英: Earth Day)は、
地球環境について考える日として提案された記念日。
4月22日のアースデイが広く知られているほか、
それ以外の日のアースデイも存在する。

最初にアースデイの概念が提起されたのは1969年、
国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)における環境関連の会議。
長年社会運動に取り組んできたジョン・マッコネルが
提案したこの概念を最初に採用したのはサンフランシスコ市で、
同市の市長であったジョセフ・アリオトは翌年の3月21日
(北半球における春分の日)に世界初のアースデイを宣言した。

現在に至るまで3月21日は国連によるアースデイとして続いており、
毎年、この日には国連本部にある「日本の平和の鐘」が鳴らされている。

ウィスコンシン州選出の、
アメリカ合衆国上院議員であったゲイロード・ネルソンは、
1970年4月22日に環境問題についての討論集会開催を呼びかけた。
この呼びかけに2000万人以上が呼応したとも言われている。

その後、4月22日のアースデイ集会という運動形態は、
全世界へ広まっていった。
またアメリカでは、この行動によって、
環境問題に対して人々の関心が払われるようになり、
環境保護庁の設置や各種環境保護法が整備された。

日本においては、1990年から2000年までを一つの区切りとし、
毎年4月を中心にアースデイに関連する催しや取り組みが続けられたが、
2001年以降もTOKYO FMとJFNの共同主催で行われている、
「EARTH×HEART LIVE」など様々な解釈や形態で継続的に行われている。

とのことで、ほぼ全文コピペ(笑)



このロゴ、実は動画になっていて、再生ボタンをクリックすると、
6種類のロゴに変わる!


ハッピーアースデイ!by ハチドリ


ハッピーアースデイ! by フグ


ハッピーアースデイ! by ミズクラゲ


ハッピーアースデイ! by エボシカメレオン


ハッピーアースデイ! by ニホンザル


スカラベ君も大興奮!

なぜスカラベ君だけセリフが違う?!


そして、これSNS連携ができる!

なぜかPCでTwitterが見れなくなっちゃったので、
連携画面はなし(´・ω・`)

ちなみに検索画面のロゴはハチドリ


検索内容はそれぞれのロゴで変わる、
ロゴがハチドリならハチドリの検索画面になる仕組み!
これは楽しい

Happy Earth Day


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【cinema】『ラヴレース』

2014-04-20 00:28:04 | cinema
'14.3.22 『ラヴレース』@ヒューマントラストシネマ有楽町

気になってたんだけど、多分DVD鑑賞になっちゃうなと思ってた。ちょうど2時間くらい時間潰さなきゃならなくて、ちょうど時間が合ったのと、テアトル系の会員更新したばかりでタダ券あったので、見てみることに! というわけで、行ってきたー

ネタバレありです!

「21歳で結婚したリンダ。結婚当初こそ羽振りの良かった夫チャックの事業は失敗。借金返済のため彼はリンダにポルノ映画出演を強要する。ワラをも掴む思いで出演した作品が大ヒット! 社会現象にまでなってしまうが・・・」という話。ポルノ業界を描く話ではないことは知っていたけれど、ポルノスターの側面よりも、その裏で彼女が受けていた暴力や虐待に焦点を当てた作品。これは、なかなか良かった!

監督はロブ・エプスタイン&ジェフリー・フリードマンのコンビ。主に長編ドキュメンタリーを撮ってきたそうで、なるほど今作もドキュメンタリー的でもある。ちなみに、ジェフリー・フリードマンは『エクソシスト』の編集補助をしていたのだそう!( ゚д゚)ホゥ プロデューサーのジム・ヤングは、センセーショナルな題材を、ジャーナリズムの視点で誠実に掘り下げてくれるだろうと、エプスタイン&フリードマンに監督を依頼したのだそう。2人はどこに焦点を当てるべきかと考え、支配的で信仰深い母親を主軸とし、リンダの人生における重要な局面での"本当の思い"を明らかにすることにしたのだそう。そのために、関係者たちの自伝や、インタビュー記録映画などを検証、実際のポルノ映画の撮影現場へも足を運んだとのこと。なるほど、その辺りのアプローチもドキュメンタリー的なのかも?

リンダ・ラヴレースと『ディープ・スロート』については名前だけは知ってた。尊敬するMJこと、みうらじゅん氏の会話によく出てくるから(笑) 一応、毎度のWikipediaで調べてみた! リンダ・ラヴレース(本名:リンダ・スーザン・ボアマン)はブロンクス出身の女優。後にフロリダに移住。1972年の『ディープ・スロート』で有名になり、その後ポルノ反対論者になった。その後、ポルノ作品に出演するも失敗。1973年に夫のチャック・トレーナーと離婚。1980年に出版された自伝では、夫婦の関係は暴力、強姦、売春、ポルノ映画に支配されたものだったとされている。後年は、ポルノ反対の立場から講演を行うなどの活動をしていたが、2002年4月3日に交通事故を起こし重症を負い、4月22日生命維持装置が外されデンバーで死去。となんとも波乱万丈な人生・・・

もう少しリンダ・ラヴレースのことについて触れておく。この映画の中では最初に出演した映画が『ディープ・スロート』のように描かれているけれど、実際は数本のポルノに出演した後の出演だったらしい。まぁ、でもこの作品1本で大スターになったことは間違いないわけだから、ヒットしなかった前の数本は省いても問題ないと思う。ただ、やっぱり若い女性がポルノに出るというのは、普通のことではないから、結構出演していたとなると見る側の印象が違ってくるのは確か。映画の中でリンダが「ポルノ業界で働いたのは17日間だった」と言っているわけで、後に反対論者なった彼女の主張としては、たった数日でポルノ女優の烙印を押されたってことだった。実際の『ディープ・スロート』の撮影はニュージャージーのアパートで7日間で撮影されたそうなので、出演作品全てを合わせても17日だったのかもしれないけれど・・・ うーん、上手く言えないけれど同情方向に持っていくには、出演作品を少なく見えるように演出した方が有利だよね?と思っただけで、別に批判しているつもりはない。ただ、自分の中で少し違和感があったので・・・

『ディープ・スロート』は6億ドルの総収益があったそうだけれど、夫のチャック・トレーナーはリンダの出演料として1,250ドルしか受け取っていないと言われているのだそう。ストーリーがあって、一般劇場用のポルノ映画としては初の試みだったようで、前述したとおり映画は社会現象となった。ジャクリーン・ケネディも見たと言われており、1970年代のポップカルチャーに大きな影響を与えた。日本でも公開されたけれど、映倫によるカットだらけで映画として成り立たなかったそうで、『ミス・ジョーンズの背徳』とくっつけて公開されたとのこと。このくっつけてという意味が分からないのだけど、二本立てってことではないよね? 1本の映画にしてしまったってこと? まぁ、いいけど(o´ェ`o)ゞ 喉の奥に女性器がある女性が主人公ということで、どこにそんなにヒットする要素があるのかは謎なのだけど、どうやら普通の女の子が主演であるという部分も受けた理由の1つで、それが彼女を伝説のポルノスターにした要因だったらしい。

いつにも増して前置きが長くてごめん イヤ、というのはこの映画DV夫との闘いがメインであり、あくまでリンダ側から描いた作品。しかも、映画だから多少の脚色はあるだろうと思い、本当はどうだったのだろうかと調べてみたのと、DVについては細かく描写するのも気が引けるので、映画についてはサラリと書こうかなと思ったから。だったら、レビューなんて必要ないじゃんとも思うけど、一応見た記録ということで(o´ェ`o)ゞ それに、テーマ的に楽しい映画ではなかったけれど、いろいろ考えさせられる良い作品だったので。一応、自分が調べた範囲内では、元夫チャック・トレーナーから自伝内容についてクレームが出たという記載はなかった。彼は後にポルノ女優マリリン・チェンバースと再婚し、10年後に離婚しているけれど、彼女に対するDVがあったかは不明。どうしてもチャック・トレーナーのことを悪く書かざるを得ないので、一応公平な態度を保っていますという長い断り書き(笑)

映画はリンダがチャック・トレーナーと知り合う前から半年前から始まる。21歳で結婚したそうなので20歳か21歳。 両親と3人暮らしで門限は22時。リンダは不服のようだけれど、この門限自体はビックリするほど厳しいものではないと思う。かなり短いショートパンツをたしなめられたりと、ちょっと口うるさいなと思うれど、彼女の年齢だった頃の自分の親もこんな感じだったので、特別厳しいとも思わない。ただ、門限を破ると無言で平手打ちは、結構厳しいなとも思うけれど、後にこの母親が何故厳しく接しているのかが分かる。ただ、作品全体を通して言えることだけれど、リンダは風紀的に乱れた女性というわけではない。どちらかというと、仲のいい女友達よりも消極的で、むしろ真面目な感じ。ただ、流されやすいというか、依存体質のような気はする。これはもしかすると、母親による過干渉や、支配的な態度によるものだったのかもしれない。

リンダの流されやすさとか、消極的ではあるけれど、実は大胆で危ういところがある感じを、ローラースケートリンクで見せたのは上手いと思った。何故か生バンドが入っていて、その脇のお立ち台のような所で踊らないかと誘われる。リンダは恥ずかしいからと断るけれど、女友達に押されて結局踊ることに。初めはおずおずしているけれど、そのうちノリノリになり、恥ずかしがりながらも見られていることの喜びを味わっている感じ。その様子をジッと見ていたのがチャック・トレーナー。言葉巧みに近づいてくる。積極的で大胆ではあるけれど、実は最終的な部分では賢く立ち回れる女友達のようなタイプならば別だけれど、リンダのような無防備なタイプはまんまと引っかかってしまう。まぁ、この男がDV夫になるって知っているから、見ている側は最初から警戒している部分はあるのだけど、後にチャックは自らリンダの両親に会いたいと言い、「絶対にいい青年だと言わせてやる」とリンダに宣言し、その通りになっていることから、好人物を装い人の心に入り込むのが上手い人物であることは間違いない。

チャックとの交際は進み、リンダは過去の出来事を彼に話す。実は彼女は18歳の時に妊娠、以前いた所に居られなくなり、現在の土地に引っ越してきたのだった。出産した子供は取り上げられ、どこにいるのかも分からない。前述しているとおり、リンダは特別性的に乱れているわけではないけれど、そういう状況になった時に強く拒絶できない部分がある。例えば、チャックが両親に会いに来た時も、いくら死角になっているとはいえ、近くに両親がいるのにキス程度ならまだしも、キッチンでアレコレやり出すチャックに強く抵抗することができない。反抗したり拒絶すると嫌われると思い込んでいるのかもしれない。

母親は1度はチャックを認めたものの、交際や結婚には乗り気ではなかった様子。でも、2人は結婚してしまう。幸せいっぱいなはずの新婚初夜、既にチャックの自分勝手で暴力的な一面が明かされる。数年後にはチャックが経営している店の経営が悪化、多額の借金をしてしまう。もちろん、まともな相手からの借金ではないわけで、それこそ命の危険もある。そこでチャックが一計を案じたのが、自分が秘技を仕込んだリンダをポルノ映画に出演させるというもの。リンダはもちろん嫌がってはいるものの、大金を得るには方法がない。この時点ではまだあまり明らかにされてはいないけれど、後に暴力を振るわれての出演であることが分かる。演技は酷いものだったけれど、リンダの秘技が認められて映画出演を果たす。

実はこれ2重構造のような映画で、最初に見せられていた場面の本当の面を、後から見せるような形で描かれている。リンダが上記のような理由で『ディープ・スロート』に出演し、映画が大ヒットして一躍スターになるまでは、後の伏線となるような描写はあるものの、わりとポップでコメディタッチの軽いトーンで展開する。1970年代のポップカルチャー的な世界が楽しかったりする。よく知らないけど(笑) でも、リンダが自伝を書き始めたという場面から空気が一転する。楽しいはずの新婚初夜で感じた恐怖、ポルノ映画に出演するに至った経緯、 撮影中に隣の部屋でお酒を飲んでた人たちに、お盛んだなと揶揄されたけど、実際は酷い暴力を振るわれていたこと。そして、映画出演前(だったと思う・・・ ちょっと記憶が・・・)に、離婚したいと実家に帰ったけれど、母親に拒否されていたこと・・・

リンダの両親はカトリック教徒で、特に母親は敬虔な信者。だから、規律正しい生活をするという部分はもちろんあった。でも、実はこの母親も18歳でリンダの姉を生み、未婚の母となっていたのだった。この姉は映画には一切登場しないし、公式サイトやWikipeidaなどにも記載はなかったので、実際もそうだったのかは不明。映画の中では、母はリンダの父親である夫と出会うまで、大変な苦労をして姉を育てた。だから、夫はとっても有り難い存在だという考え。だから、どんなに辛くても夫に従えと、家に置いて欲しいと泣いてすがるリンダに言い放つわけなんだけど・・・ リンダがどんな目に遭っているかについては、聞きたくないと拒否する。それはもちろんDVの予感があるからだろうし、それでも夫に従うしかないと考えているから。そして世間体を気にしているのかも。

1970年代ってウーマン・リブ運動の時代だと思うけれど、女性が1人で生きていくのは、まだまだ大変だったのでしょう。母親世代は女性は結婚して夫に従う時代だっただろうし。それに、2014年の独身OLちゃんだって、生きていくのは大変(笑) でも、暴力を振るわれても、レイプされても夫に従えっていうのはまぁ、夫によるレイプや、お金のために複数の男たち相手に売春強要までは想像してなかったとは思うけど、娘に同じ苦労をさせたくないという気持ちも分かるけれど、これを言われてしまったら辛い・・・ 娘としてだけじゃなくて、人としての尊厳も否定された気持ちになる。

結局、チャックの元に戻るしかなかったリンダは、前述したとおり映画に出演して大スターになるのだけど、チャックは完全にヒモ状態。立派な家もリンダの稼いだお金で建てたわけで・・・ リンダは以前よりは強気の発言ができるようになっているけれど、チャックがキレてしまえば暴力を振るわれる。夜中に喧嘩になり外へ飛び出したリンダを追ったチャックは、坂道でリンダを突き飛ばす。転げ落ちていくリンダは当然流血。そこにパトカーが通りかかる。何かあったかと聞かれても、酔って転んだだけだと言い訳するチャックを信じてしまう警官。パトカーに戻りかけて、ふと立ち止まる警官。少し期待するリンダ。でも、警官はリンダ・ラブレースのサインを求めてきただけだった。こういうシーンで彼女の孤独感とか絶望感を表すのが上手い。

我慢の限界に達したリンダは、映画の出資者であるアンソニー・ロマーノの元に駆け込み匿ってもらうことに。ご本人もそうしたのかは不明。『ディープ・スロート』の後にもポルノ映画に出演したそうだけれど、他の作品の撮影風景のような描写はなかったように思う。そして、一気に数年後、スタジオのトーク番組でポルノ反対の立場から話をするリンダ。ポルノ業界で働いたのは17日、その17日でイメージを決められてしまったと語る。まぁ、確かにそうなんだけど、でもやっぱり普通のお嬢さんはポルノ映画には出演しないからねぇ・・・ 大スターだった日々、電話口で父親が「あそこに映っているのが、俺のかわいい娘とは思えない」と涙を流すシーンが胸を打つ。職業に偏見はないつもりだし、いろんな事情があるからポルノ作品に出るなとも言えないし、言わない。もちろん、全て合法前提! でも、やっぱりポルノに出るのであれば、親にこんな思いをさせるかもしれないこと、そしてその後の自分の人生も引き受ける覚悟がなくちゃダメだということだよね。本当にこの映画のように強制されたものなら気の毒としか言いようがない。でも、人は生まれ変われると力強く語るリンダが印象的。そう、人はいくつになっても生まれ変われると信じたい。

映画は別の男性と結婚し、1児の母となったリンダが実家を訪れ、母親と和解するシーンで終わる。公式サイトでもWikipediaでもリンダがその後、結婚したという記述がなかったので、これも実際は不明。母娘との間も実際ここまで確執があったのか、後に和解したのかも不明。でも、このラストは良かったと思う。娘は母親の作品っていう言葉を聞いたことがある。この母親はリンダにとって支配的で、重荷であった時期があったかもしれない。でも、母は自分と同じ道を歩ませまいと思っただけ。結果的に同じ過ちを犯し、さらに茨の道を歩むことになってしまったけれど、でも自らその人生と決別し、新たな運命を切り開いた。それは、やっぱり彼女に正しく生きることを教えた母親のお陰だったのだと思う。母と娘はちょっと複雑。でも、一番近い存在。

キャストが良かった! 母親役がシャロン・ストーンて知らなくて、後から分かってビックリ! 「くたばれアニメだハリッド」(感想はコチラ)というアニメ番組で、ボトックス注射を打ちまくっているなどとネタにされていた美貌を封印。皺を刻んだ姿で登場。質素で敬虔なカトリック教徒で支配的な母親という、いわゆる"シャロン・ストーン"を必要とされていない役。とっても良かった! 父親役のロバート・パトリックも良かった。あの電話のセリフは泣いた 女友達役のジュノー・テンプルはこういう役やらせたら上手い(笑) そして! チャック役のピーター・サースガードが相変わらず上手い! 上手いからムカつく!!(笑) 何でこんな男にダマされる?と思うけど、やっぱりダマされちゃうかもしれないと思わせる。ホントに上手い。そして何と言っても、形のいいバストを惜しげもなく披露し、文字通り体当たりの演技を見せたアマンダ・セイフライド! もう、どうしてダメな方、ダメな方に行くんだ?!と思うくらい、深く考えることを知らない流されやすかった女性が、後半確かな意思を持ってDV夫や自らの人生に立ち向かう姿を見事に演じた。これは代表作になるのでは?

DV、レイプ、母親との確執など重いテーマを扱っている。でも、どの画面もとってもポップ。リンダの実家の大きなオレンジ色の花柄の壁紙とか、ちょっと安っぽいけどカワイイ! 家具もミッドセンチュリーモダンな感じで素敵 あと、ファッション! スターになってからの真っ赤なドット柄のショート丈のワンピースとかもカワイイけど、娘時代のニットのカーディガンとかもカワイイ! 絶対できないけどアフロヘアみたいなパーマとか! 小柄で色白、大きな目が印象的なアマンダ・セイフライドにピッタリ

そもそも、公開してからけっこう時間経ってから見たし、さらに記事書くのに1ヶ月近くかかっちゃったから。既に上映終了してしまっているね・・・

重いテーマをポップに、でもしっかりと伝えるべきところは伝えていて良い作品。これはオススメ! リンダ・ラブレースファンの方是非! アマンダ・セイフライド ファンの方必見!!

『ラヴレース』Official site


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【cinema / DVD】『聖者の谷』

2014-04-20 00:00:00 | cinema / DVD
『聖者の谷』鑑賞
録画しといた『聖者の谷』見た。インド・カシミール地方に暮らす青年。アメリカから地元の湖の水質調査にやって来た女性を手伝ううち、自らの中にも変化が生まれるという感じの話。淡々とした中に、環境問題、貧困問題など絡めて描く、好きなタッチの作品。カシミール地方の映像がイイ! #映画 Posted at 05:41 PM



毎月末に届くWOWOWのプログラムガイド。届くとすぐに翌月放送予定の映画とドラマをチェックする。見たかったけれど見逃していた作品が中心だけど、中には公開されていたことも知らなかった作品もある。この作品は映画祭で上映されたようだけど、劇場公開はあったのかな? 気になったので見てみた

ネタバレありです!

「インド・カシミール地方に暮らすグルザールは、親友のアフザルと都会への脱出を計画していた。出発の日、暴動が起き、一週間の外出禁止令が出されてしまう。湖のゲストハウスに閉じ込められる形となった水質調査の女性の仕事を手伝ううちに、グルザールの意識が変わっていく・・・」という話。これは、なかなか良かった。本当にあらすじどおりの内容で、多分そうなるんだろうなという終わり方をする。でも、青春映画ではあるけれど、環境問題や、貧困問題なども扱っている。重いテーマをサラリとした語り口で見せていて、その感じが好きだった。

WOWOWの番組紹介サイトによると、サンダンス映画祭で2部門を受賞したとのことだけど、何部門を受賞したのかは不明。でも、とっても若々しい作品という気がする。アメリカ生まれのムーサー・サイード監督が、父の故郷であるカシミール地方に2009年から1年滞在した時に知った現地事情を映画化したいと考えたことがきっかけて生まれた作品。監督のお父様はカシミール地方の政治犯だったそうで、アメリカに移住されたのだそう。この辺りの事情については書かれていないので、なぜ政治犯となってしまったのかは不明。でも、その事が背景にあるのだろうという感じは分かる。

カシミール地方という名前は聞いたことがあるけれど、恥ずかしながらほとんど知識がない。以前見た『行け行け!インド』(感想はコチラ)を見たとき、インドには"国"よりもまず"州"という考え方があると知った。その州とか地方が1つの国のようなイメージで、言語や紙幣も違っているんじゃなかったっけ? ちなみにスーパースター☆ラジニ・カーントはタミル人で、出演映画もタミル語で作られている。長々、何が言いたいかと言えば、自分が知っている"インド"とは違う部分があるかもしれないということ。

この地方にはダル湖という湖がある。映画の中心となるのはこの湖。グルザールのセリフによると、人々は伝統的に埋め立てて家を建てて暮らしてきたそうで、その材料は昔は木や土など自然のものを使ってきたけれど、現在では鉄筋やコンクリートに変わってきているのだそう。市街地もあるし、車も通っているけれど、人々の足となっているのは湖を行き来するボートらしい。この湖の様々な面を見ることになるけれど、冒頭グルザールが結婚式に出かける叔父をボートで送るシーンから引き込まれた。色とりどりに装飾されたボートが、朝の日差しの中湖をゆったりと進む。美しい風景。

グルザールは観光ボートで生計を立てている。ボートの腕は確からしいけれど、真面目な性格の彼はあまり営業に向いているようには思えない。1時間250ルピーを200ルピーに値切られる。この金額が妥当なのか、安いのか高いのかよく分からないのだけど、彼の生活は貧しい。まだ若い彼が都会を夢見るのも分かる気はする。でも、都会に出ただけでは何も変わらないし、余計に辛い思いをするかもしれない。などと考えてしまうのは、自分が年を取ってしまったからかもしれない(o´ェ`o)ゞ

カシミールで起きたこの暴動は実際に起きた事件なのか、架空のものなのか、割と頻繁に起きていることなのかは不明。勉強不足で申し訳ない・・・ 軍による外出禁止令が出てしまったため、親友のアフザルと都会へ向かうのは一週間後に延期となってしまう。街中を出歩くことは禁止だけれど、ダル湖の中であれば行動可能。グルザールは湖にあるゲストハウスにお客さんが取り残されていないか確認して欲しいと依頼を受ける。アフザルと2人で向かうと、1人の女性が残っていた。

この女性アシファはカシミール地方出身で、現在はアメリカ在住。水質調査のためゲストハウスに滞在していた。彼女のお世話をすることを任されたグルザールは、食事を運ぶなどしていたが、水質調査のため船を出すよう依頼され、次第に彼女の助手のようなことをすることに。もちろん、それはグルザールの真面目さを見込まれてのことだけれど、積極的に手伝うのは彼の淡い恋心ゆえでもある。その辺りを自然に描いているのが良かった。

親友のアフザルは悪い人物じゃないけど、いい加減で自分を大きく見せようとする所がある。まぁ、ありがちな友達構成ではある(笑) 真面目で一歩踏み出すのに勇気がいるグルザールにとって、行動力と決断力のあるアフザルは頼りになる面もあるのでしょう。深く考えていないとも言えるけど・・・ 2人で行動している分には、お互いの足りない部分を補う形で上手く行っていたのだけど、グルザールがアシファの仕事に同行するようになると様子が変わってくる。美しいアシファにアフザルも興味を持っていたことは確かで、強引に彼らの調査に同行し、自分でやるから触るなと言われているのに、アシファの代わりに開けようとして、器具を湖に落としてしまう。グルザールが飛び込んで探すけれど見つからない。翌日からアフザルは同行を拒否される。

一方、真面目なグルザールはアシファの信頼を得る。グルザールの誘いで彼の家に遊びに来るアシファ。そこに居合わせたアフザルは面白くない。男所帯で貧しい暮らしのグルザールの家。精一杯のおもてなしをする。そのお礼なのか、アシファはグルザールの家の旧式トイレの改造方法を教えようとする。簡単な道具と材料で、排泄物を堆肥に変える装置。でも、アフザルがジャマをする。彼にしてみれば、自分のメンツを潰されて、親友も取られて面白くないということでしょうけれど、その他にもアシファは自分たちを下に見ているという思いがあるのだと思う。グルザールにそういう趣旨のセリフを言っていたから。

グルザールは観光ボートの収入だけでは生活できないのか、危ない仕事もしているらしい。具体的な内容が分からなかったのだけど、ある夜一緒に仕事に出かけたアフザルとはぐれてしまう。それ以来、彼と連絡がつかない。そして、グルザールはアシファと距離を置く。友情か恋かというほど、アシファとの仲は発展していないし、彼女がグルザールに恋しているかは不明。おそらく惹かれてはいると思うけれど、恋まではしていない。だったら友情かとも思うけれど、個人的にはアフザルとは少し距離を置いたほうがいいような気がした。彼は悪い人ではないけれど、思慮深く真面目なグルザールの足かせになるような気がした。子供の頃ならアフザルに引っ張られていてもいいし、もう少し大人になってそれぞれの人生がある程度確立できたら、自分とは違う性格の友達もいいけれど、"今"自分の人生をどうして行こうか迷っているグルザールにとっては、一度離れた方がいい・・・

何か(思い出せない)にあたって、嘔吐を繰り返すアシファのため、外出禁止令の出ている街に出て薬を買ってきたグルザール。でも、アフザルとのことがあって、彼女を見舞うのを止めてしまっていた。警察に捕まっていたアフザルから連絡が入り、彼を迎えに行き保釈金を払う。そして、外出禁止令が解ける。旅立つ時が来た。アシファの元を訪ねるが、既に旅立った後だった。残されていたメモには、トイレの作り方と"さよならは言わない"の文字。きっとまた会えるという意味。

家に戻り、穴だらけだった屋根裏を修理し、アシファのメモを元にトイレを作る。そして、バスターミナルへ向かう。デリー行きのバスに乗り込むグルザールとアフザル。窓の外にはダル湖。そして、突然グルザールは立ち上がり、アフザルの頭を抱き、バスを降りる。グルザールはこの土地で生きていく決心をする。アシファの仕事を手伝ううち、湖の汚染を知った。人々は生活用水としても使っているけれど、それはそのままゴミ処理場でもあった。昔からこの土地で暮らしてきた人々にとって、ゴミを湖に流すのは自然のことだったのでしょう。でも、ゴミの内容は変化している。昔はプラスチックも、ペットボトルもなかった。全て自然に返ったかもしれない。でも、プラスチックを湖に捨てたら、一生湖に浮いたまま。グルザールはそれに気づいた。きっと、彼はこの湖を変える小さな一歩を踏み出すはず! ラストシーン、冒頭と同じく叔父の脚を揉むグルザールの姿。でも、冒頭のこれから逃げたいという感じと、今のそれは違っている。この感じは好き!

キャストはアシファのニーロファー・ハミットのみプロの女優さんで、他は素人さんを使ったとのこと。グルザール役はグルザール・アーメド・ブハット、アフザルはモハメド・アフザルと、それぞれ本名が入っているのは、彼らの生活が映画に近いものがあるのかしら? 公式サイトなどもないので、これ以上の情報はなし。2人がじゃれ合っているシーンなどは、ちょっとぎこちないなと思っていたら、素人さんだったのか(笑) でも、下手に作りこんでいなかったのが、サラリとしていて良かったと思う。

ふう・・・ 感想記事たまってるから、アッサリ書こうと思ってたのに、思わぬ長文・・・ やっぱり短くまとめられないんだよねぇ でも、それだけ良い作品だったとも言える。これはやっぱり好きだった。

ダル湖の美しい面も、汚い面も全て見せた映像が良かった! ボートに乗っているかのような映像が好き。特に自然の美しさが良かった! 自然にも、グルザールの心の美しさにも癒された。オススメ!

聖者の谷|映画|WOWOWオンライン


http://twitter.com/maru_a_gogo


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【動画】トーヴィル&ディーン組 サラエボオリンピック FD

2014-04-19 00:57:34 | 【動画】figure skate

⛸【動画】トーヴィル&ディーン組 サラエボオリンピック FD⛸



というわけで、トービル&ディーン組伝説の「ボレロ」1984年サラエボオリンピックでの演技。これ、当時の6.0点満点採点で、芸術点ジャッジ全員が6.0点満点!!


アイスダンスはルールや採点基準が難しくて全然分からない💦 ただステップのエッジが深いとか、2人がよく揃ってるとか、リフト複雑で展開早っ!くらいしか見分けもつかない😅 
でも、だからこそ感覚で見てる分感想も正直。


この演技から30年経った今となっては速度も遅いし、リフトもそんなに難しいことはやっていないように見える。でも、このゆったりとした同じフレーズを繰り返す曲で見せるって実は大変なこと! しかも、それをジャンプも派手なリフトもないアイスダンスで見せるなんて! やっぱりこれは芸術だと思う! 
ラスト倒れこむところ大好き


ということで動画をドゥゾ♪(っ'ω')っ))


Torvill & Dean - 1984 Olympics - Bolero - HQ




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フィギュアスケーターで空耳アワー2

2014-04-19 00:41:13 | 【動画】funny
フィギュアスケーターで空耳アワー2



こちらのタモリ&安齋さんは、パトリック・チャンと・・・ 誰?!(笑)

伝説のトービル・ディーン組の「ボレロ」を使ったわりには・・・な、映像もあるけれど、
もう冒頭MCがPチャンってだけで笑った(笑)

ドービル・ディーン組の「ボレロ」見てみたいな・・・

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フィギュアスケーターで空耳アワー

2014-04-19 00:17:21 | 【動画】funny
フィギュアスケーターで空耳アワー



TLに流れてきた!

フィギュアスケーターの演技や、舞台裏映像で空耳アワー
冒頭のタモリ&安齋さんのシーンがブライアン・ジュベールとフィリップ・キャンレロロ(笑)

第2弾もあるようなのでそちらも直ぐUP

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【cinema】『1/11 じゅういちぶんのいち』

2014-04-14 00:11:04 | cinema
'14.04.05 『1/11 じゅういちぶんのいち』鑑賞@シネ・リーブル池袋

この春一番期待とドキドキで公開を待っていた作品! 以前から応援している片岡翔監督の長編デビュー作品! ドキドキというのは親心のようなもので、決して出来を心配してたわけじゃない! そんな期待とドキドキで胸躍らせて、公開初日に監督のお姉様でお友達のmigちゃんと、tomocoさんと3人で見に行ってきたー

重要な部分は伏せていますが、ややネタバレありです!

「高校でサッカー部を作り、部員勧誘に励む安藤ソラ。父親に反対されながらも、サッカー部マネージャーを続ける篠森仁菜。彼らを冷めた目で見つつも気になる越川凛哉。演劇部唯一の男子部員野村瞬。演劇部部長の小田麻綾。キラキラした瞬間をカメラに捉えようとする柏木千夜子。そして、なでしこジャパンの11番若宮四季。それぞれが織り成す青春ストーリー」という話。これあらすじ書くの難しかった・・・ もちろん、つまらなかったからじゃない! オムニバス形式をとっているわけではないけれど、それぞれの人物が主軸となるエピソードを描きつつ、それがリンクしあって1つの話となっているから。そして、この作品の中で誰かが何かを成し遂げたり、1つのエピソードが完結したりするわけではないから。でも、余韻を残す終わり方ではあるけれど、結論を見る側に委ねる作品というわけではない。登場人物たちの青春の1ページを切り取ったという感じの作品で、これは本当に良かった。

原作は中村尚儁(たかとし)氏の同名コミック。現在もジャンプSQに連載中で、累計60万部を超える大ヒット作品。自身は原作は未読。各話で主役が変わりリンクしていく形式であるということと、サッカー部員の話だけれどサッカー漫画ではないということは知っていたけれど、それ以外の予備知識はほぼなし。今回、脚本も担当された片岡監督は、各話をつなげて1つの作品とすることに苦労されたそうで、2年間かけて脚本を練り上げたのだそう。なので、コミックとは順番が異なっているエピソードもあるそうだけれど、個人的にはそれが成功していると思う。

舞台となるのは修学院高校。原作でもどこの県の学校かは明らかにされていないそうで、どうやら関東圏ではないらしいとのこと。エンドロールによるとロケ地は関東近県だけれど、映画でもどこにあるのかは描かれていない。映画の中では特に言及はなかったように思うけれど、どうやら進学校らしい。そこそこ大きな学校なのに、サッカー部がないのは珍しいなと思ったけれど、進学校だからなのかもしれない。

冒頭から、安藤ソラと篠森仁菜がビラを配り、サッカー部への勧誘をしている。それを冷やかしながら帰宅する4人組のグループ。容姿がよくカッコイイことをしている(つもり)のイケてるグループ。彼らから見れば頭を下げて部員を勧誘するソラたちや、放課後空気イスをして鍛える演劇部員、地面に這いつくばって自分の撮りたい写真を撮る千夜子はダサいってことになるのでしょう。大人になってしまえば、熱くなれるものもなく、誰と付き合うか、友達になるかってことが重要で、人をバカにすることでしか自分を保てない彼らの方こそかわいそうだと思うのだけど、残念ながらスクールカーストでは、容姿がイケている者や、イケている者と友達であるということが、カースト上位になる条件だったりするわけで・・・

そんなスクールカースト頂点にいる凛哉。原作ではかなりチャラいキャラらしいけれど、映画ではそうは描かれていない。この変更は良かったと思う。実は凛哉は中学時代ソラたちと同じように熱い思いで部活に励んでいた。でも、挫折。高校に入ってからは無気力に過ごしていたけれど、逆にその方がカースト上位に行けるのだから複雑な思いがしていたのかもしれない。映画のキャラはそういう風に描かれていたように思うし、工藤阿須加の演技もそうだったように思う。雑誌で素人モデルとして取り上げられても、どこか冷めている感じ。凛哉はあることがきっかけで、サッカー部入部を決意する。このエピソードは青春ぽくて良かった! 大勢にチヤホヤされることがうれしいんじゃなくて、たった一人に認めてもらいたいっていう思い。

凛哉が登校前に校門で部員募集のチラシを配るソラの前で、サッカー部に入部したいと語るシーンは泣けた。そう、自分を変えることは勇気とエネルギーがいる! それは恥ずかしいことのように思ったりする。でも、ソラのようにきちんと見ていてくれる人がいる! ここの凛哉とソラのセリフはとってもよかった!

マネージャー仁菜の父親は、高校時代に部活で辛い思い出がある。高卒で就職したため、大変な苦労をして家族を養ってきた。だから1人娘の仁菜にはそんな思いはさせたくないと思っている。その気持ちはとても分かる。でも、仁菜には仁菜の夢がある。彼女はソラに恋心を抱いていて、彼の力になりたいとチラシ配りを手伝っている。自分でももそう思っていたと思う。でも、ある日自身が撮影したチームの練習動画を、ソラから見てみるように言われる。そして、彼女は自分がチームをサポートすることが大好きであることに気づく。夢というとどうしても"自分"が何かをしなきゃならない気がしてくるけれど、マネージャーという誰かの夢をサポートすることだって、立派な夢。このエピソードが入っていることが良かったと思う。

野村瞬はサッカーの元中学ユースだった。ユースというのがあまりよく分かっていないのだけど、プロ予備軍みたいな感じなのかな? 残念ながら高校ユースには進めず挫折を味わう。入学した修学院高校で演劇部の芝居を見て、部長の小田麻綾のセリフに感激し、演劇部に入部。彼は一生懸命頑張るけれど、麻綾の思うように演じることが出来ない。たった一人の男子部員である瞬に期待する気持ちも大きかったけれど、自分が思う演劇を追求し過ぎて部員が離れていったことに悩む麻綾は、瞬の本当の気持ちに気づいてしまう。麻綾がとった行動は映画などで何度も見てきたことではあるけれど、王道がゆえに感動する。瞬を試合に借りる代わりとして、演劇部の手伝いをしたソラに麻綾が語ったセリフは原作にはない映画オリジナルだそう。脚本も書かれた監督の思いが伝わってくる言葉で感動した。

ソラは子供の頃からサッカーが上手く、中学のサッカー部ではエースだった。でも、最後の試合で大敗。相手のエースはプロ入りするのではないかと言われていた選手。でも、彼は選ばれなかった。その彼に大敗した自分には才能がないと挫折。サッカーを辞めてしまった時期があった。これ、 『ヤング≒アダルト』(感想はコチラ)の記事に書いた、ある芸人さんの言葉と重なって驚いた。イヤ、パクリっていうことじゃなくて、誰もがこういう挫折というか、身の丈を知るという経験をしているのだろうと思ったから。芸人さんのエピソードは野球だったし、ソラはサッカーだけど、例えばOLちゃんの仕事だって同じ。自分が一生懸命やってもできないことを、軽々とやってのける人がいる、でもその人よりもさらに上手くやってしまう人がいる。上には上がいる。そこで諦めるか、頑張るかはその人次第。諦めずに頑張ってその人以上になる人もいるかもしれないし、なれない人もいる。でも、それがその人の身の丈なのであって、もしかしたら目標設定が高かったのかもしれない。それは決してダメなわけじゃない! 単純に自分には向いていないだけなのかもしれないし・・・

ソラはなでしこジャパンの11番若宮四季と偶然出会い、彼女のおかげでサッカーの楽しさを再認識することになる。サッカーは一人でやるものではないということも・・・ そして、それはソラの夢へと繋がっていく。そして、タイトルにもリンクする。この四季とのエピソードはファンタジックで、この作品の重要な部分なので、詳しく書くのは止めておく! 実は原作はこの四季のエピソードが一番最初なのだそう。以前読んだ片岡監督のインタビュー記事で、映画化するにあたり、四季のエピソードは最後にする必要があったと語っていらした。とっても納得。最後に見せられた方が、ソラがダサいとか熱過ぎるとバカにされ続けても、自分の信念を曲げずに頑張っていたのは、このためだったのか!と感動の度合いも違うし、すっきり納得することが出来る。

ソラの夢は「チャンピオンリーグで優勝し、世界最強チームの1/11になること」 その夢が叶うかは分からないまま映画は終わる。やっとそろった11人。今はその1/11。これから先、別チームの1/11になり、さらに次のステップの1/11になって行くかもしれない。そして、最終的には世界最強チームの1/11になれるかもしれない。でも、もしかしたら普通のサラリーマンになって、草サッカーチームの1/11になるかもしれない。それは誰にも分からない。壮大な夢に向かって努力し、その夢を成し遂げた人もいる。サッカーで言えば「セリエAの10番になる」と小学生の頃作文に書いて、その夢を叶えた本田圭佑選手のように。夢を持ってそれに突き進むのは、何歳になっても出来ること。ただ、壮大な夢を見るのは年齢と共にできなくなってくる。それは身の丈を知っているから。それが大人になることなので、決して諦めじゃない。でも、若いうちは無限の可能性がある。壮大な夢を語っても許される。だから、夢を大きく持って1歩ずつ進んで行けばいいんだよ!と、その背中に向かって言いたくなるようなラスト。とっても清々しい! そして、これは監督の目線でもあるのかも。常に彼らに寄り添うような、温かく見つめるような、そして彼らと同じく1歩踏み出した監督の思いでもあるのかも・・・

キャストはみんな良かった。若い役者さんたちのまだ不器用だけど一生懸命な演技は、人生に不器用で一生懸命な登場人物たちにリンクしていて、とっても良かった。安藤ソラ役の池岡亮介くんと野村瞬役の阿久津慎太郎くんはD-BOYSの方なのだそう。D-BOYSについては全く知らなかったのだけど、ワタナベエンタープライズ所属の若手俳優の方々のグループとのことで、かつては城田優も所属していたのね? なるほど・・・ 夢に向かってゆるぎない信念を持ちながら、穏やかな表情のソラを池岡くんが好演していたと思うし、瞬という繊細な少年を阿久津くんが繊細に演じていたと思う。仁菜の上野優華さんは主題歌も担当。女の子らしい優しさと、芯の強さのある仁菜を厭味なく演じていたと思う。演劇部部長麻綾役の東亜優さん、カメラ女子千夜子の古畑星夏さんも、人目など気にせずに好きなことに邁進する役柄を、不思議ちゃんになることなく演じていて良かった。若宮四季役の竹富聖花さんのスタイルの良さにビックリ!どんだけ脚長いの?!出演シーンは短いけれど、強烈な印象を残した。彼女の存在が全てを変えたのだから、とっても重要な役。そういう意味でも良かったと思う。そして、一番印象に残ったのが工藤阿須加くん。なんと、あの工藤公康元選手の息子さんだそうで「八重の桜」にも出演していたのね?!全然気づいてなかった・・・ 今作は息子さんと知って見たけど、最初はやっぱり似てるなくらいの印象だったのに、野球帽被って出てきたらソックリでビックリ∑(*゚ェ゚*) 前半の冷めてる時も良かったけれど、やっぱりあの入部のシーンが良かった! ホントに瞳がキラキラしてた。

ずっと短編映画を撮ってきた片岡監督。この作品も約80分と短めではあるけれど、これが長編デビュー。その分、出来たことも多かっただろうし、逆に制約もあったかもしれない。でも、やっぱり片岡監督の作品だなと思う。登場人物たちを見つめる目線が優しい。そして子供を撮るのが上手い。もしかしたら、予算の問題なのかもしれないけれど、主人公たちが住んでいる家がとっても庶民的なのが印象的。普通のサラリーマン家庭という設定なのに、リビングが10畳近くあるんじゃないか?という映画とかある。やけにインテリアに凝っていたり。でも、部屋の広さが実感できる。上手く言えないけど・・・ 家具とかも豪華過ぎたり、スタイリッシュ過ぎたりしていない。例えばソラの家は母親がパートに出ているわけだから、そんなに豪華な暮らしではないと思う。ソラが寝ているソファの感じからすると6畳くらいの居間。でも、それが普通の家庭だったりする。その感じが良かった。普通の高校生の話だから。片岡監督の作品からいつも感じていたのはそういうリアル感。リアルでない話の時でも、空間がつかめるというか、だからリアルに感じられるというか・・・ そういう感じ・・・ 上手く言えなくてごめん

豆知識としては、仁菜の部屋のぬいぐるみたちは監督の私物だそう。監督の代表作の1つと言えば『くらげくん』 瞬が感動した麻綾の芝居は「くらげの少女」 これは偶然だったそうだけれど、是非入れたいということで、回想シーンとして出てくる。これは監督ファンなら( ̄ー ̄)ニヤリ 『くらげくん』はとっても好きな作品なので、機会があれば見て欲しいなぁ。

今、彼らと同じくらいの年齢の子達は共感する部分が多いと思うし、登場人物たちの親世代の方々は親目線で見れるし、かつて青春時代に夢を追っていた大人たちも感動できる。夢を持つことの大切さを教えてくれる素敵な作品! お友達の弟さんの作品だからで言うのではなく、本当に素敵な作品です! 若い役者さんたちにとっても、監督ご自身にとっても、きっと今だから出来た作品だと思うし、今じゃなきゃ出来ない作品かもしれない。

是非、たくさんの人に見て欲しい作品! オススメ!!( ・Θ・)ゞピヨッ

元野球選手、サッカー選手×2名の方々がカメオ出演しています!←自分は全く分からなかった(o´ェ`o)ゞ

『1/11 じゅういちぶんのいち』Official site


コメント (4)
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【art】「Simle 浅田真央23年の軌跡展」鑑賞@日本橋髙島屋

2014-04-12 00:00:00 | art
「Simle 浅田真央23年の軌跡展」
真央展来た! (@ 高島屋 日本橋店 w/ 2 others) http://t.co/ki9hbv8lKR http://t.co/CjWEsAAaCf Posted at 05:34 PM


日本橋髙島屋 外観


ショーウィンドウ「鐘」


ショーウィンドウ「愛の夢」


ショーウィンドウ「ピアノ協奏曲第2番」

日本橋髙島屋で開催中の「Simle 浅田真央23年の軌跡展」に行ってきた! 髙島屋さん外観から真央ちゃん一色という感じ!


真央蝋人形_正面


真央蝋人形_後姿

1F正面入口から入ると直ぐにお台場の「マダム・タッソーズ蝋人形館」に展示されている、等身大浅田真央人形が! これ素晴らしい! 本人かと思っちゃうクオリティ! 細い!!

この蝋人形真央は14日までの展示だそうです! 見たい方は急いで!!

真央展素晴らしかった!衣装たくさん!!ソチのラフマオも!大好きな仮面舞踏会ピンクと、愛の夢も!!これ無料ってスゴイ!髙島屋さんありがとう☆ http://t.co/6gyAmOsxNq Posted at 06:57 PM


「Smile 浅田真央23年の軌跡展」入口


入口近くのポスター

素晴らしい企画展! ジュニアの頃から、試合で着用した衣装はほぼ展示されている。基本シーズンごとにSP&FPの衣装が、そのシーズンに獲得したメダルと共に展示されている。どの衣装も素敵で女子としてはうっとりなのだけど、この衣装と共に戦ってきたんだなと思うと感無量・・・ 全てではないけれど、添えられた真央選手のコメントにもジーンとくるものが・・・。゚(●'ω'o)゚。うるうる

パネル写真の点数も多い。3~4歳くらいのバレエの写真から始まり、ソチ・オリンピック、そして世界選手権まで、試合だけでなく、プライベート写真も公開されている。どんな一瞬も真剣な表情か笑顔しかない真央選手。自分も含めて彼女に惹かれるのはこういう部分なのだなと、改めて思う。

等身大真央ちゃんと写真が撮れるよ!横に並ぶ勇気がなかったので、ご本人のみw http://t.co/1uMO7a2p4I Posted at 06:58 PM


等身大真央

等身大真央ちゃんと並んで写真撮影できるコーナーが! 1人でも係りの方が撮影して下さるので問題なし! 何種類かある花束を持っての記念撮影となるっぽい。そんなに並んでいなかったので、10分待ちくらいで撮れそうだったけど、さすがに真央ちゃんの隣に並ぶ勇気はなかった・・・(笑)

試合の衣装の他にEX衣装の展示も! 大好きだった黒バラ衣装が素敵だった! 姉の舞ちゃんとの写真はどれもホントに楽しそう。ジャンプが跳べなくなって悩んでいた時に、舞ちゃんがかけた言葉が泣けた! 正確な言葉は忘れてしまったけれど 「1日で跳べなくなるなんて天才だね! 今まで何千回何万回と跳んできたんだから、跳べるはず」という主旨の言葉だった。ソチ・オリンピックFP前に、あえて渇を入れたという舞ちゃん。真央ちゃんがどれだけ舞ちゃんを頼りにしているか分かる。「舞がライバル」と言っている意味が良く分かる!

そして、大画面でのソチ・オリンピックFPの映像!解説なしの会場音のみ。最前列で見てきた! 3F-3Loと2A-3Tのセカンドトリプルどっちも回転足りてたよ! キッチリ回りきってる! ホント殿(織田信成氏)の言うとおり「どこ見とんねん!」と(*`д´) しかし、ホント何度見ても泣ける・・・ 最後の3Lo降りて、手をバッと前に出す仕草から、鬼ステップが! 体キレキレ! 全身から漂う気迫! これはフィギュアスケートの奇跡の演技として永遠に語り継がれると思う!

地下にもポスターあるよ!この衣装好き!! http://t.co/bdFfNc8SKo Posted at 06:59 PM


地下ポスター

髙島屋の地下出口から地下鉄までの通路にも「Smile 浅田真央23年の軌跡展」のポスターがたくさん! 髙島屋方向へ向かうOLさん2人が「かわいい~」と言ってたけど、ホントにカワイイ! そして、思わず人を笑顔にしちゃう! これこそ浅田真央!

このピンク衣装は2009-2010シーズンのSP「仮面舞踏会」の衣装。これ好きだった~ バンクーバーオリンピックでは衣装を変えて、あの衣装も素敵だったけど、個人的にはこれも好き! 「仮面舞踏会」はその前の2008-2009シーズンFPの黒仮面も好き! あと、世界選手権の時に来てた紫色のも!


黒仮面

試合で黒を着たのはこの衣装だけかな? 2010-2011シーズンのSPの「シュニトケのタンゴ」も黒だったか。でも、ここまで黒一色なのはないかも。これは大人の色気があっていい! これのどこが子供っぽいんだよ?!(*`д´)


世界選手権の仮面

これ色が好き! ただ、この色テレビ画面とか近くで見るといいけど、リンクで滑っているとくすむかもしれない・・・ でも、このデザインは好き!

黒仮面衣装はもちろん展示があったけれど、世界選手権の時の衣装はなかった。これ見たかったな・・・(´・ω・`)

ラフマオベアもあったけど、予算オーバーw http://t.co/38rdaR3z92 Posted at 07:03 PM

1Fには物販コーナーが! 真央ちゃんプロデュースのmaomaoブランドの商品など。話題の真央ベアはどれもカワイイけど予算オーバー(笑) 個人的には安眠用具ことエアウィーブが気になったけど、コチラも今は買えない・・・ でも、近々絶対買う! やっぱり安眠が一番だものねo(`・д・´)o ウン!!


ラフマオ


ノクマオ


スマイル


シマリス


愛の夢


黒バラ

他にも撮らせていただいたけど、とりあえず好きな衣装をUP! 黒バラは普通にベアとしてもカワイイ(笑)


物販コーナーのラフマオ

物販コーナーにあったラフマオ! 冒頭のとこ。カッコイイ! 隣の着物は真央プロデュースのなのに切れちゃってるよ・・・ イヤ、とにかく人が多くてなかなか撮れないんだよね・・・

というわけで、「Smile 浅田真央23年の軌跡展」&物販コーナー満喫! 外観から気合入れてまおまおして下さっている髙島屋さん! とにかく愛に溢れた素敵な企画展です! こんな素敵な企画展が無料で見れるなんて素敵過ぎ! 真央ファンは必見です!!

Smile 浅田真央23年の軌跡展:2014年4月8~21日@日本橋髙島屋8階ホール
浅田真央23年の軌跡展|タカシマヤ

Smile 浅田真央23年の軌跡展のコラ作った♪ http://t.co/PuZlkQw1RW #cameranコラージュ http://t.co/0pZfFrxRUR Posted at 09:51 PM


たかしまお展コラ_1

毎度のcameranコラージュで、たかしまお展(ファンの間ではこう呼ばれている)のコラージュ作った!真央愛に溢れ過ぎてちょっとゴチャゴチャしちゃった・・・(o´ェ`o)ゞ


たかしまお展コラ_2

2個目のはtweetしてないけど、1個目の反省を生かしてバランスよく仕上げようと思ったのだけど、やっぱりゴチャゴチャしちゃったなぁ・・・(´ェ`)ン-・・


http://twitter.com/maru_a_gogo


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