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株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

窮すれば鈍す

2009-11-27 11:28:22 | 株に出会う
場が始まる前に円高の猛烈な嵐に全員の士気が萎えました。84円台への急降下です。82円台までは覚悟しているとはいえ、感謝祭の合間を縫っての投機筋の一斉行動の威力は相当なもの。

日経新聞には、筆者がアメリカの対外資産収支から昨年予測した75円という下値までついに出現する始末です。

何事も、「秩序あるドル安」をしばらく続けながら、ある日、ドーンと大きな地震が来るのは、昨年来、特に普段は値動きがおとなしい為替で、散々に皆さん経験している筈。

それにしても、感謝祭とドバイを引っかけるとは、なかなか巧みな戦法かと。

確かに米ドルのLIBORの3ヶ月ものの金利をずっと追ってきておりますが、一時は下げ止まった金利が、ここ10日ばかり前からまた下へと行き始めておりました。

この円との金利差の拡大+ドバイ情勢の悪化に伴うユーロ圏の不安要因から、消去法的に円に買い向かっているようです。ここは多少の揺り戻しを伴いながら、まずは82円あたりまで攻め込むのではないでしょうか。

日本の輸出企業にとっては、ホンダの堅めの85円という想定レートまでも既に来てしまっており、打つ手がないという状況でしょうが、パナソニックの社長も昨日のテレビでは、相当な悲観的なコメントを出しておりましたが、この会社は、実は為替変動をさけるために、輸出額に占める「為替マリー適用率」というのを、ずっと上げて来ております。2000年が17%で2007年が70%弱へ上げておりますので、いまは80%を超えている筈です。

そうなると、1円の円高での営業利益への影響率を、恐らく今は30%程度に納めている筈です。

他社も大手どころは海外事業で挙げたドルを売って円に戻す為替予約を早くから進めているでしょうから、いわれているほどの直接的なインパクトはまだ出ていないものと思われます。

それにしても、この流れが止まらないと大変な事態になる訳であり、ましてや、ドバイがきっかけで、せっかくの金の卵の新興国市場が頓挫してしまえば、本当に二番底がやってきますね。

今日は、個別銘柄もリバウンドの動きがとんとありません。GSユアサも見てはおりましたが死んだまま。上げたところを買いに入ってもすぐにやられるので、上げたところを売り、下げたところを買うという、サーカスの芸以上の立ち回りを要求される相場ですので、まあ、あまり無理をしないでロットを押さえて、少し遊んでみる程度にしております。

前場は7867タカラトミーだけ743円で動意付く時に掴みましたが、その後は740円に大きめの買い板が鎮座しているだけで、先物が動いても一切反応がなく、それに、742円で売り板を付けたり消したりしている不逞の輩がいたので、癪に触るのでその値段で売りに出したら、どういう訳かひっかかったらしく、「首尾良く」撤退できました。

後は、サイゼリヤも高値追いは止めておき、協和発酵キリンの高値追いには追随出来ず。どれがどの程度反発するのかの見極めはかなり難しいものですね。
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市場概況(11.26.09)

2009-11-27 07:19:10 | 市場概況
11月26日(木)の市場概況です。 赤字部は27日朝の更新 

◆日経先物:9390円(-60円)OSC39%(+1%)11月24日の32%から切り返しに転じたか? 
◆日経平均:9383円(-58円)OC37%(-1%)11月19日の35%から切り返しに転じたか?
 日経平均指数値倍率:107(+1)-数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:829.56(-3.7)OSC43%(+2%)11月18日の35%から切り返しに転じたか?
◆マザーズ指数:386.29(+5.41)OSC52%(+5%)11月16日の19%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:515.88(+4.73)OSC47%(+7%)11月17日の24%から切り返し中。
◆ドル・円:86.57円(80銭の円高)OSC39%(-4%)9月2日の36%以来の低い水準この時はここから4円円高へ。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.25563%(前日比-0.005%)11月25日現在。わずかな下落継続中。
◆米10年債利回り:3.275(-0.033)-25日終値。
◆日経先物イーブニングセッション:9350円(大証終値比-40円)
◆シカゴ日経先物:9235円(円建て、大証終値比-155円)更新
◆NYダウ:感謝祭で休場。

後場開始直前の円高への急降下には度肝を抜かれました。一気に50銭の円高です。持ち越した1605国際石油帝石は、急遽成り売りで発注。てっきり下の板で約定するかと思いきや、1000円安の689Kで約定。事なきを得ました。

6674ジーエス・ユアサは、さすがに敏感な投資家が多いのか、5円の窓を開けての後場の始まりでした。

その後も円高が収まる気配がなく、既に旬を過ぎたザッパラスその他を触るも、上がる訳もなく程なく撤退。

この円高では、NY市場が休場とは言え、為替ディーラーが薄商いの中、勝手気ままにドルを売っているこの雰囲気から、持ち越しはゼロです。

通常時だと、雇用統計のような重要指標の発表があった時以外は、あんなに為替が振れないものです。相場博士のご託宣では、87円割れは82円台へと落ちるリスクがあるとのこと。

藤井爺は、「異常な動きに対しては適切な処置をとらなければならない」「為替市場の動きを極めて注視している」と発言するも市場は一切無視しております。どうやら、この爺やはいささか老眼が進んでいることを、市場はいち早く察している模様。

-------27日朝の市場コメント-------

ドバイ情勢が円高に加えて株式市場の重しとなってきております。あのリーマンショックを思い起こす嫌な出来事として欧米の投資家は捉えており、欧州市場は、金融関連株を中心に全面安で、過去7ヶ月で最大の下げ。

ドバイ・ワールドが全債務について支払い繰り延べを要請したということで、2001年のアルゼンチン以来で最大のデフォルトとなることが懸念されております。2008年のピーク時から半額に下がった不動産価格が、ナキール(Nakheel)プロジェクトなどを中断させ債務の不履行が懸念される事態へと、周回遅れで発展してきたという訳です。

今や、ドバイのCDS(債務の保証料)はアイスランドやラトビアを抜き、世界で5番目に高い値となっております。

593億ドルの負債を持つドバイワールドユニットのDP World Ltd.のCDSは181bp上がって540.5bpへと記録的な急上昇です。(これは昨日のデータ。今日は72bp上げて612bpになっております。)

1bpあたり$1000の保証料がかかりますので、1日で3割増しの181bpの上昇は18万1千ドルものプレミアムの支払い増を意味します。

2008年3月ののベア・スターンズのCDSがこのような急変動を受けたことを思い起こす事態です。あの時も95.33円までのパニック的円高を伴いました。

そして、あの破綻前のリーマン・ブラザーズのCDSは、昨年9月12日段階で800bpとなっておりました(7月初旬は286bpだったので約3倍)。

540bpというのは、いかに大きいか、アルゼンチンの破綻の二の舞を踏むのではないかと言われる所以です。

今日も、円高とドバイ問題で冴えない相場となりそうですね。ダウが今晩急落するのはもう先物は織り込み済み。
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明日のモニタリング銘柄(11.27.09)

2009-11-26 21:38:14 | 明日のモニタリング銘柄
■今日の3分間ドラッカー:

 『コミュニケーションの向上は送り手でなく受け手によってもたらされる。』

話をしている相手が、こちらの言葉をどのように聞いているのかを確認しながら話せれば、誤解もなく意図したことが相手に伝わり、コミュニケーションが首尾良く進みます。しかし、その確認のしようがないのです。

世の中には聞き上手の人がたまにいます。こちらが、聞かれもしないのに思わず自分のペースで話し続けるように仕向けることが上手な人です。これもまた困ったものです。ほどよく話しが噛み合い、相手の反応によってこちらの話も一段と高揚していくような話の展開に持ち込むのは、以外と難しいものです。

さて、円高は85円を目処といったような論調が出始めているようですが、今日の前場の切り返しは年金によるPKOの噂(事実かもしれませんが)市場を駆け巡ったためと言われております。もう何が何だか混沌とした情勢です。明日のモニタリング銘柄も糞もあったものではありませんが、いつもながらに、モニタリング銘柄を抽出することとします。

1.7867タカラトミー(OSC36%は久しぶり。下値を確認のこと)
2.6798SMK(これも459円を下回れば一旦様子見)
3.6779日本電波工業(しかし執拗にここまで売られるも、反転の兆し)
4.7581サイゼリヤ(そろそろ売り疲れか症状が出る頃)
5.4151協和発酵キリン(昨日肩すかしを食らった方の投げが終わったか?)
6.8086ニプロ(OSCの35%は9月14比の34%以来の低い数字)
7.1605国際石油帝石(672Kの7月13日の安値で止まるか?)
8.5631日本製鋼所(OSC30%で反発の時期を探る段階へ)
9.6502東芝(431円あたりが意識されての反発が明日も続くか?)
10.9113乾汽船(船舶が今日の引けにかけて反発気配)
11.7974任天堂(円高はきついが21630円が死守できるか?)

以上です。

少し多めですが、それだけテクニカルには煮詰まってきていることを示します。
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肩すかし

2009-11-26 11:16:32 | 株に出会う
先物も持ち株の6674ジーエス・ユアサも特売りで始まり最悪の雰囲気でスタート。

ユアサはやはり相当の覚悟をしてかからないとやられますね。

久々にこうした株をトレードしたため、580円を割らなければ我慢と決めてはいたものの、寄りつきからの売り方の執拗な攻勢が目の奥の奥まで焼き付いてしまうと、ついつい、逃げ場を探す気持ちが勝ってしまうのが人間の悲しい性です。

600円が節目の値段というのは頭では分かっていたつもりですが、当然ながらそのラインでの揉み合いから、最後の押し目で596円まで落とされるのを目の当たりにすると、悲しいかな599円での返済に列をなしてしまいました。

今後の教訓ですが、その時押された596円(10時少し前)は、586円からの切り返しで形成していた5本移動平均線そのものは割り込んではおりませんでした。その後はあっという間の25本線抜きです。ここが勝負所と見た筋が一斉に買いを入れて、ついに610円ラインへ。

一方の持ち越しの2440ぐるなびは、この新興市場が活況を呈している時に、沈んだままの状態です。前日安値を割り込んでしまう時に処分。

後は、差し替えて買った3770ザッパラスが3分の1しか約定せずに、こちらは前場に利確。

返す刀で、切り返し気配の見えた原油高にもかかわらず低迷中の1605国際石油帝石を687Kで買い、689Kで売り、また690Kで買い、今はそれだけホールド中という、みっともないドタバタ売買のみ。

どうやら市場は売り疲れの様相です。円安方向へと為替が動いているのも支援材料です。昨日は14年ぶりとかの円高で新聞を飾ったぐらいですから、これはオ-バーシュートした訳であり、今日の円安へのリバウンドは、いわば当然の流れかと。

そうなると、株式は昨晩の超円高で悲観的になった方々が売り圧力を強め、それが一巡した後は、円安が後押ししての切り返しがあるというのが、今思えば妥当なシナリオでしたが、GSユアサの値動きを追っている最中は、そうした余裕がある訳もなしでした。
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市場概況(11.25.09)

2009-11-26 07:27:18 | 市場概況
11月25日(水)の市場概況です。 赤字部は26日朝の更新

◆日経先物:9450円(+60円)OSC38%(+6%)11月24日の32%から切り返しに転じたか? 
◆日経平均:9442円(+40円)OC38%(+1%)11月19日の35%から切り返しに転じたか?
 日経平均指数値倍率:106(同値)-数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:833.29(+4.07)OSC41%(+1%)11月18日の35%から切り返しに転じたか?
◆マザーズ指数:380.88(+1.231)OSC47%(+5%)11月16日の19%から切り返しに転じたか?
◆ヘラクレス指数:511.15(-2.46)OSC40%(+2%)11月17日の24%から切り返し中。
◆ドル・円:87.37円(1円18銭の円高)OSC43%(-8%)9月15比の41%以来の低さ。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.25563%(前日比-0.005%)11月25日現在。わずかな下落継続中。
◆米10年債利回り:3.275(-0.033)-25日終値。
◆日経先物イーブニングセッション:9410円(大証終値比-40円)
◆シカゴ日経先物:9400円(円建て、大証終値比-50円)更新
◆NYダウ:10464ドル(+31ドル)OSC68%(-3%)24比の71%から下落に転じそうな雰囲気。更新

今日は珍しく買い方の勢いが勝ちましたね。200日移動平均線をさすがに気にしているトレーダーが多かったようです。そろそろ手綱をゆるめないと危ないと。

しかし、各市場とも昨日の高値水準は抜けておりません。何とか、これ以上の転落を防いで、やっと水面上に出たという感じです。

アメリカ市場が昨日は下げ調整をしているので、この勢いを見て、少々早いとは思いますが、2つほど引けにかけて約定しました。

1つは新興市場から2440ぐるなび。この株、場中にはRSIが何と1%に、VR改も8%と、前代未聞に押されておりました。途中でプラ転は確実と判断し、平均185200円で仕込みました。

もう1つは、今日は出来高を伴って戻した、あの仕手株6674ジーエス・ユアサです。一旦、逆方向へのイナーシャがついた時のこの株の底力を信じて、616円で仕込みました。大引けに70万株ほど売り込まれて買値と同値で終了です。

この株のベースラインは11月17日のOSC23%、終値654円です。このラインからどれだけOSCを上げて、終値が下がっているかを見るのが、テクニカル分析の定石ですが、OSCは+14%で終値は-38円の616円です。いわば、弓矢がかなり後方へと引かれた状態です。

これで、NY市場が大きなマイナスにならなければ8割以上の確率で明日は上がる筈ですが、何しろ癖株中の癖株ですので、気配値などはトリッキーな動きを示すかも知れません。公募価格750円からずいぶんと下へと押されたものですが、売り方の踏み上げが見られれば、明日は650円レベルまでの戻しを期待。

-------26日朝の市場コメント-------

ドルが各国通貨に対して急落。ユーロ・ドルも1.51ドルのオプションバリヤ-を突破。ドルインデックスは週足で見ると、2008年年央のピーク値(サブプライム危機前)の水準まで下落。ドル・円は87.13円にタッチし、1995年7月以来の14年ぶりの円高水準まで上昇。

米株式市場は、新規失業保険申請件数が前月比で3万5千件減少し46.6万件となりました。個人支出と個人所得も予想以上であり、さらに新築住宅販売件数も良かったとなれば、下げる訳には行かず、かといって上値も重い状態で終了。

新規失業保険申請件数が40万件を割り込まないと、総雇用者数は増加に転じないという経験則がありますが、後2ヶ月ぐらいはかかりそうです。しかし、3万件以上の減少は特筆ものですが、年末のこの時期はホリデーシーズンとも重なり、少々ボラタイルな動きをすると、アメリカのエコノミスト達の間では言われております。恐らく、この結果から推定すると、11万6千人の仕事が失われたと見なされ、失業率にすると10.2%相当で高止まりという状態になります。

TOPIXは11月に入って、もっとも大きな上昇を見せましたが、この流れが続くかどうか、円高が水を差しておりますね。
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