「MIN指数比」という指標を、最近重視するようになりました。
このMIN指数比をどういう風に算出するかと言うと、「Indicator÷14日MIN指数値」という単純なものです。しかし、それぞれには次のような数式が隠されております。
Indicator:前日Indicator+当日Indicator
核心となるIndicatorは、前日終値、当日終値、当日の真の安値、当日の真の高値から構成されます。この各指標の組み合わせがポイントです。
その上で、MIN指数比が計算されておりますが、これは場中に当然上下します。しかし、明白に言えることは、前日終値<当日終値の場合は、MIN指数比も前日のそれより上に行きます。
レーザーテックの例で見ると、9日のMIN指数比は1.31でした。10日は終値では1.18に落ちております。仮に9時ジャストから1分以内の始値22470円、高値22540円のケース、つまり寄り天のケースですが、この1分以内の段階で指数比は1.22となっており、前日の1.31より下ですが、終値での指数比1.18より上です。前日終値からの落ち方が少し小さかったことが窺えます。
では、この日の安値をマークした10時44分のMIN指数比を見てみると1.17となっており、1.22からは更に下げております。
このように、場中の値動きに変化に合わせてMIN指数比は変化します。ポイントは、前日の指数比よりも少しでも上回った段階で、前日比の終値がプラ転となることです。
つまり、この指数比の変化を見ることで、今の相場状況がどの位置にあるのかを数値的にも把握できるという訳ですね。しかも、前日比でマイナスからプラスに転じて直後に買いを入れるのが一番利鞘が稼げることになりますので、このエントリーポイントをじっくりと見定めることで、買いエントリーや売りエントリーのタイミングがより精度を上げて決定できることになります。
ちなみに、このレーザーテックがMIN指数比で最低の1.00をマークしたのが、直近では7月12日でした。この日以降に、一度も1.00をマークしておりません。最大値は9日の1.31でした。
買いの戦略としては、各銘柄がMIN指数比1.00をマークした日から、抜き出たその日に買い、一旦その日の大引けに撤退。翌日、前日のMIN指数比を超える段階で買いを入れる、そうでなければ前日MIN指数比を下回った直後に売りを入れる、といった戦法になります。当然ながら、売り買いが交錯している日は、前日のMIN指数比を上回ったり、下回ったり刻一刻変化します。従って、チャートなども参照しながら、明らかにチャートが切り返し、そして、一旦押し返されても、更に上に向かって上がっていくタイミングを、数値で捉えられるということになります。
こうしたMIN指数比を活用したデイトレを来週以降に更にブラッシュアップして行きたいと思います。
これで、当代随一の癖株、レーザーテックを目先に値動きに囚われずに、上手に攻略できることを期待しております。
以上です。