株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(12.30.05)

2005-12-29 19:46:56 | 明日のモニタリング銘柄
明日は前場だけの今年最後の取引です。
今日は後場にまさに仕手株の2342トランスジェニックに手を染めて、結果はあえなく敗退しました。やはりこうした仕手系の株は難しいものです。慣れている方には釈迦に説法ですが、気がついたこと4つばかり。

①動くときは早い

 単価が安いので売り板も買い板も大量です。14時10分くらいまでは165円程度で綱引きを行っておりました。多くても10K程の売買です。ところが、14:10分に急に10万枚を越える成り売りが出ました。計60万株ほどです。これで一気に相場の流れが変わりましたが、この成り売りは、間に割り込むことは到底できないほど、電光石火の早業でした。わずか10秒くらいの出来事です。

②その後、前日安値(158円)を挟んでの揉み合い

 その後7分くらいかけて一旦156円まで落とされてから158円を挟んで揉み合った後、上に抜けていく気配でした。つまり買い板が湧いて出たのです。そこで筆者は、今日は退屈していたので161円で買いエントリーしました。

③節目の158円からの下落も電光石火

 後から思えば、14時17分あたりまでの162円までの反転は、売りの二の矢を放つための騙しだったのです。その証拠に14時34分に157円、158円の成り売り、計32万株ちょうどに、あっという間にさらわれてしまいました。筆者は158円の厚い買い板が崩されたら手を引こうと身構えていたのですが、それに乗ずる隙など全くありませんでした。

④その後147円まで下落し引けに155円まで反発

 一旦158円が崩されてからは、まさに筆者も含めて売り浴びせが起こり、結局14時51分までの20分弱の間に147円まで落とされました。その後じわじわと反転し引けは155円です。この反発の動きは、147円までの急落過程で売りそびれた方々を引き留める(明日に期待をかけさせる)ための手管であったとしか思えません。159円で終わっているならともかく、この155円という水準では、明日の寄りの反落は見えております。

筆者は、③の時にやばいと咄嗟に判断し156円で売りました。-5円。

この株、明日から来年にかけて更に出来高を伴っての乱高下が見られるかも知れません。底を打っての反騰時点で今日の損は取り戻すつもりですが、明日の寄り付きは少なくとも手を出すべきではありません。しかし特筆すべきは、OSCが今日で25%と低いことです。10月3,4,5日に出来高を伴った活況を呈したときは、OSCが50-60%台でした。そこがピークだったのです。今回はこれとは様相が違います。更に大相場がある気配です。

ところで、引けに今日の「本命株」の6440JUKIを573円で買いました。OSCが36%と+4%コンバージェンスし、RSIもわずかですが、22%とコンバージェンスしました。乖離幅もまだ-2円です。この条件は反転のサインですので、明日から来年にかけてのお楽しみ銘柄としてホールド予定です。4566LTTバイオファーマはそのままホールドしております。これもOSCが+4%の34%と、まだまだ上昇傾向を持続しております。

さて、明日は半日なのであまり期待できないかと思いますが、一応、明日の大納会と来年の大発会へかけての「明日の注目銘柄」です。直近IPOも後場にかけてさすがに調整色を深めております。ご注意の程を。

1.8939大和システム △

 この株このところ上げておりますが、今日で上場来高値に並びました。OSCは2%ダイバージェンスし54%です。2550円の高値を抜けば、上放れする筈です。それ以上高い値段で買った方はいないからです。そこに乗ずる手です。

2.9424日本通信 ▲

 この上昇相場でようやく低迷期を脱しました。OSCは+1%の41%と明日はまだ上げの兆候が見えます。出来高も今日は増えました。明日一段と出来高を伴えば更に上昇する気配あり。三田社長もこれで良い新年が迎えられるでしょう。思えば7万円から始まって、37万まで駆け上がり、13万円割れのどん底からの復活です。これでも7万円の開始値段の倍です。今年のこの相場からすると結果的には妥当な価格と言えます。

3.2438アスカネット ○

 この株も筆者のブログに今年はよく活躍して頂きました。葬式写真という特異な業態が、筆者が毒舌を弄するには格好のテーマだったのです。いよいよこの何十年ぶりかの寒さを背景に、この世を去る方が増えていることを順風にして、この株も更に飛翔しそうです。OSCが+4%の54%です。直近の236Kという高値を再度射程圏内に捉えております。これで新型インフルエンザの流行でも始まれば、この株、上場来高値を更新すること間違いありません。何しろ、想像を絶する死亡者がこの日本でも出る予定です。ひょっとすると、葬式を出すべき親族まで死んでしまって、葬式写真どころではない事態となるかも知れません。そうした事態を避けるために、「事前新型インフルエンザキャンペーン」なる企画を年明け早々に打つことを提案します。副題は、「後の事はお任せ下さい」となります。誰もが、死後の世界の悦楽に憧れているものです。そしてこの悦楽は、類い希なる笑顔をふりまく、未だ誰も見たことのない葬式写真があってこそ実現されるというものです。こうした潜在的な一般大衆の期待に、今こそ、この会社の持てる力を振り絞って応える時が来ました。またまた、この会社を揶揄してしまいました。どうか社長殿、悪く思わないようにして下さい。善意から出た戯れ言なのですから。

4.4769インフォメーションクリエイティブ ▲

 地味系の株を1つ。日立グループ向けが半分を占める独立系ソフト開発会社。700人中300名が顧客先常駐で運用管理、いわゆるFMを行っている情報化社会の縁の下の力持ち的会社です。その分、市場評価からは取り残されており、PERはまだ17倍弱です。取り上げた理由はOSCが+9%の40%と大きくコンバージェンスするとともに、乖離幅も-10円と絶好の位置にきているためです。12月16日に850円まで付けましたが、再度の上昇過程への転換を果たしたかどうか注目です。

5.3310JIMOS △

 この株もどちらかというと間欠泉です。動かないときはトンと動きません。しかし、今日はじわりと戻してOSCがわずかながらもコンバージェンスし、乖離幅も-11Kと更に拡がりました。指数値は、12月16日の爆上げ前夜に近い水準まで来ております。もうちょっと押せば買いなのですが、明日の2時間だけの取引で戻るかどうかご注目を。

6.6819オメガプロジェクト ▲

 もたついております。筆者も先日損切りました。明日はそろそろ反転の気配です。OSCも同値の39%とコンバージェンスし、乖離幅もたったの1円です。明日は270円越えを目安に上へいくなら買いでしょう。妖しげな会社であることは分かるのですが、高級腕時計の「オメガ」と、何かいわくがありそうな「プロジェクト」をくっつけた社名の響きに、どうも心を奪われてしまうのです。平凡実直な奥様連中だけではこの世はもたないように、どこか激しい気性を秘めた悪女も、時としてこの世の喜怒哀楽の演出のためには必要とすることもあるのです。映画と投資事業という「水商売」を手がけながら、恵比寿ガーデンプレイスに本社を構えるところが、妖艶な悪女の生活ぶりと少々だぶって見えます。それにしては、本来贅沢を地で行く筈のこの株が、高校生でも買える100株単位で取引できるところが、何とも不可思議でありアンバランスと言えます。やはりかなり怪しいです。この株。

7.4822ハドソン ▲

 この株まだいけそうです。OSCは47%で昨日と同値です。そしてRSIは見事に+7%と反転しました。26日の安値の770円もきれいに抜きました。次は800円あたりを目指して欲しいものです。

8.5017AOCHD △

 OSCが+2%の26%、RSIも+8%の54%と反転しました。OSCが20%台半ばまで落とされた東証1部の銘柄は非常に珍しいものです。年明けにかけての上昇期待で今買っておいても良いかも知れません。この由緒ある石油会社に特に記すべきコメントはありません。富士石油とアラビア石油が一体化した会社と言う方が分かりやすいでしょう。アメリカの石油会社のように、意図的に相場操縦しての過大な利益計上の疑いをもたれることだけはないように願いたいものです。そこでこの会社の企業行動憲章なるものを見てみました。安定供給、安全操業および環境保全、社会貢献、法規範の遵守、コミュニケーションの確保、従業員の人格、個性の尊重、問題への対処、といった項目が並んでおりました。最後の「問題への対処」というのが気になりますが、これは何か問題が起こったらトップ自ら率先垂範して事態の収拾に当たります。と言った趣旨のことのようです。何のことはありません。JR西日本やナショナルの石油ヒーターのような事件があったときの心構えを書いてあるに過ぎません。こうした会社が革新的な事業運営ができるのかどうか、筆者は一抹の不安を覚えてしまいます。また、「コミュニケーションの確保」が何で行動憲章なのかよく分かりませんが、どうも適切な企業情報の開示を言っているようです。上場企業なら当たり前のことです。

ということで、本年最後の「明日の注目銘柄」は、伝統ある大企業のさえない「企業行動憲章」のご紹介で終わりと致したいと思います。これで本当に石油は大丈夫かいな??
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モーメンタムとデイトレについて

2005-12-29 11:44:00 | 株に出会う
今日は前場の途中から参戦でした。持ち株は両方上げてはおりましたが、少し頭の重い3551ダイニックを一旦455円で売りました。この株は中期で持つつもりでしたが、OSCが50%台で頭打ちとなることが傾向としてあり、RSIも81%までこの株としては最高水準まで達しているためです。下げたところでまた買いに入る予定です。

もう1つの4566LTTバイオファーマは、OSCが+2%の32%と、まだまだ上がる勢いがあると判断できます。この株はRSIが83%ですが、OSC値の方を優先して保持したいと思います。この株のように、26日にストップ高をつけてから調整をしないでじり高となっているケースは、いわゆる上げのモーメンタム(慣性)が続いていると見ることができます。このモーメンタムは、プラス終了+OSCの2本立てで一応見ることとしております。先日早めに利確した6907ジオマテックですが、その後も12月22日のOSCが37%に対して、43%、40%、48%、そして今日前場で52%と切り上げてきており、終値はいずれもプラス終了しております。ここまで引っ張っておけば、後はOSCの低下+マイナス終了まではそのままホールドということが正解となりますし、少々の調整では動じなくなります。このようにある程度、数日の株価のモーメンタムをきちんと判断するテクニックを身につけないと、上げるときに大きな利益を計上できません。

損切りは迅速に、利益確定は緩やかにというのが、行動ファイナンス理論からも導き出されるところです。来年の課題はこの原則に則って、より洗練された売買を実行することです。そのための試行錯誤は今年かなりの程度出来ております。この3-4日を相場の旬と考える、いわゆるスイングトレードが、情報力とシステム能力に劣る個人が並みいる機関投資家などプロに勝てる、そして、相場が下降傾向の際にも有効に作用する、唯一の方法ではないかと思っております。

ここ1-2年の相場環境だけを考えれば、銀行株でもIT成長株でも何でもよいのですが、コツコツ拾って中長期で持てば、誰でも大きな利益が出ていることと思われます。しかし、もし一転して相場が下降曲線に向かった時は、そのような中長期の投資方針は下落するままに、座してみる以外に方法はありません。つまり、それがこれまでの成功体験だった訳ですから、それ以外の相場テクニックをその時には駆使することができないのです。そうなると、見る見る含み益が減り元の木阿弥になってしまいます。

筆者は、このような変転が今の相場に何時訪れるかも知れないという前提で、日々のトレードテクニックの向上に努めようとしております。今の相場では大きく勝てないのは承知の上です。しかし、ここで磨いた短期、スイングトレードのテクニックがいずれものを言う時が来ると信じております。超短期のデイトレは恐らく理論的な裏付けが弱すぎるので、一部の「天才的」な方々は別にして、勝率は良くすることができても全体の資金増殖効率は劣ると思います。様々な市場の動きを実際に肌で感じるために、一時期はデイトレで成功、失敗体験を繰り返すのも有効な方法だと思います。しかし、それをいつまでも繰り返していてはならないと思うようになりました。結論としては、スイングトレードこそが個人がいかなる相場環境でも着実に資金を増やせる方法だと思い、来年も励んでいきたいと考えております。その都度に気づいた様々なテクニックや株価の見方の反省点については、このブログできちんと記述していきます。それはとりもなおさず、自らの投資スタイルをブログで反省することにより、改変を強いることでもあります。換言すれば、書くことにより何かが見えてくるとも言えます。これは、書くことの1つの不思議な現象です。書こうとすることで思いも寄らぬ発想が頭に湧いてくることがあります。それを言葉にする技術は、特に人文社会科学的な論文には大いに必要とされますが、それには自分を鍛えるもの、例えば膨大な読書と思索の経歴が必要かと思います。

またまた少々長くなってしまいました。頭で考えることをそのままタイピングすることがあまり苦労ではありませんので、ついこうした長文になってしまいます。筆者の悪い癖ですが、自分のために書いているのでご勘弁下さい。
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