埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

成功体験と失敗体験

2010年08月11日 | こころ
いい成功体験があったり、成功体験をたくさん持っていたりすると、
自信につながると言います。

確かに、次の一歩を進めるために、大きな要素になるでしょう。

でも、そればかりに目が行ってしまうと、
失敗が悪いことに思えてきます。

そうでなくも、失敗は悪者扱いされることが多い


失敗しないための策を練ったり、失敗を恐れたり…。


先日の大人の方のレッスン

練習していらした3ページ分を、続けて聞かせてもらいました。

すると、1ページ目は“音楽”が感じられるけど、
2ページ目からは“音楽”に感じられない。

なんだろう、この違和感…。

譜読みもできているし、スムーズに弾くこともできている。

だから、この方だったら、もっと“音楽”のある演奏ができはずなのに…。


そこで、ご本人が、1ページ目と2ページ目の違いをどう感じているのかを、
いろいろ質問してみました。

そして、

ときました。

「間違ってはいけない」という魔法にかかっているんだ!


そこで「間違ってはいけないと思って、弾いていますか?」と聞いてみたところ、
「そうです」と。

1ページ目は、すらすら弾けるようになって、
「間違える」怖さがないので、「気持ちよく弾ける」そう。


なので、

 間違ったからといって、誰かが死んでしまったり、
 大変な事故にあってしまうなんてことはありません。

 間違うために、今日のレッスンがあるのです。

 今日は、間違えに来たのです。

 よい間違えをたくさんしましょう。

とお話しました。

少し気持ちが楽にピアノに迎えるといいなぁ



レッスンで「間違えないように」と思ってビクビク弾いていたら、
本番で気持ちよく弾くことなんてできない、と私は思います。

よい間違えをたくさんすることで、
新たな発見があったり、人間として成長できたりもするでしょう。


失敗体験は大きな財産だと思っています。

悪い間違えはドツボにはまってしまうので
よい間違えが大切

新曲♪『ただそこに』

2010年08月07日 | まっみmusic
3年くらい前から聞こえてきたメロディー

それは夫をイメージするものでした。

4小節ほどのもので、
そのころから、「これを曲にできたらいいのに」と思っていたのですが、
そんな簡単に曲になるわけもなく

時が経ち…


今年に入ってから、曲になりそうな予感

そこで、今年の夫の誕生日に向けてと、
ピアノに向かううちに、
完成させることができました


こちらをどうぞ♪

困った子

2010年08月07日 | こころ
「困った子」という言い方をよく聞きます。

困った子…

それって、世間のものさしで測っているから、
そう感じるだけ。

「社会」という枠の中、
「学校」という枠の中、
「みんな一緒」という枠の中、

その枠なのかで測ろうとしたら、はみ出る子が出るのは当たり前。

というよりも、はみ出るのが「子ども」なのかも。


世間のものさしで測られ続けた大人たちが、
とっても自由で、可能性をたっぷり秘めた、すばらしい子どものことも、
世間のものさしで測り、
枠にはまった子を育てていく。

そんな気がします。


日本の現代社会の枠の中で測るから、困った子と呼ばれてしまう。


その子をアフリカの大地に放ったら?

大海原に放ったら?


そしたら、誰が見ても、生命力にあふれたすばらしい子になるのでは?と思えました。


それが、その子本来のすばらしさ

その子には、現代社会じゃ、ちょっと狭すぎるのね



そんなすばらしさを見つけられる、子どもみたいな大人になれたらいいなぁと
思います



現代社会の狭い枠の中にいたら、音楽をすることなんてできない!
と、最近思います。

だからと言って、ピアノを担いで、
アフリカの大地や大海原に行くことはできないのだけど

気持ちの上で、アフリカでもインドでも、大海原でも雪山でも行ける
自由な状態で、音楽をしたいなぁ

『樹原家の子育て』

2010年08月05日 | ピアノランド
ピアノランドの作者、樹原涼子先生が、
新しい本を出されました。

樹原家の子育て


本日、一気に読んでしまいました

の中にも関わらず、涙でウルウルしながら


ご自身の体験や知識が惜しげもなく、
しかも読みやすく書かれていました。


生徒それぞれのペースを守ること、
先生の都合ではなく、生徒自身を優先させること、
愛情を惜しみなく注ぐこと、
やる気をくすぐること、
感性を引き出すこと、
“教える”のではなく“感じさせる”こと。

これら、ピアノランドのあちこちに散りばめられた要素が、
樹原先生の人生そのものなのだというのを感じました。


そして、子どもに焦点を当てただけでなく、
母として、一人の人間として、輝く人生を送るため、

自分の体を大切にすること、
夫を大切にすること、

まで書かれていたのが、樹原先生らしいなぁと思いました。


全体を通して感じたのは、

自分の気持ちが安定していて、すべてを幸せに感じられていたら、
周りのすべてが幸せになる

ということでした。


自分の気持ちを安定させるためには、

誰かのせいや、何かのせいにするのではなく、
(もちろん、誰かや何かに依存するのでもなく)
自分で選ぶ、自分で決める。

子どものことも、親が選んだり、決めたりしたら、
子どもは親のせいにしたくなるし、
親は子どものせいにしたくなる。

自分で決めたことなら、どっちに転んでも納得がいきますものね


本に書かれていることは、楽しいことや前向きなことが多いですが、
樹原先生から直接うかがったことのあるお話から推測しても、

その裏に、困難を乗り越えたことや、
大変な努力をされたことも
たくさんあったと思います。

そのすべてが、こうして私たちに届けられるものにつながったのだなぁと思いました