豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

“ダヴィンチ・コード”

2008年06月08日 | 映画
 
 遅まきながら、“ダ・ヴィンチ コード”を見た。

 今年の正月だったかに、従弟が遊びに来たときに貸してくれたものだが、この春は西部劇づいていたので、見ないままになっていた。
 先日“荒野の七人”を見て、買い置きの西部劇DVDは何もなくなってしまった。
 そして、昨日の土曜は、金曜日の授業の疲れが出て昼間爆睡してしまったので、夜になっても眠くならず、149分もある“ダ・ヴィンチ コード”あたりがちょうどよいだろうと見ることにした。

 ストーリーや結末は、公開当時テレビ番組などでも解説されていたし、既に原作も映画も見ている女房と息子から聞かされていたので、あまり緊迫感もなく、冗長な所は《早送り2》で飛ばしながら見た。
 感想は、女房息子のいっていたとおりであった。

 「あれこれと伏線が張りめぐらされているので、途中でやめられなくて夜更かしさせられたけれど、伏線を回収し始めるあたりからだんだん尻つぼみになって来て、最後はあっけないくらいつまらないよ。」
 と言うのが原作を読んだ息子の感想だった。

 映画もそのとおりだった。
 推理モノとして破綻や無理がいくつもある。最初の殺人のダイイング・メッセージのアホくささ--そこまで書き残す余力があるなら死にはしないだろう--、せっかくトム・ハンクスが「飛んで火にいる夏の虫」のごとく自宅に迷い込んできたのに、事件の黒幕がそこで処理しないで、ロンドンくんだりまでノコノコ一緒に出かけるドジさ加減、途中の脱出劇のイージーさ、などなど・・。

 そして結末も、「何だ、これは!」である。
 どうせエンタテイメントなら、トム・ハンクスにイエスの末裔でももうけさせればよかったのに、と思う。
 シオン修道会については再現フィルムまで使って仔細に紹介しているのに、ダヴィンチも、ニュートンも、まるで添え物のようにしか描かれていない。しかも、事件の黒幕が、追っ手であるトム・ハンクス相手にご丁寧に“ダ・ヴィンチ コード”の謎を解説して差し上げるというオマケつきである。

 パリの夜道をプジョー407(406かも)が走り回るのを見ることができることがクルマ好きには救いといえようか。そういえば、主役の女優はパリの歩道をあの二人乗りのスマートで逆送していた。

 * 写真は、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントDVD“ダヴィンチ・コード”(期間限定1980円)のケース。

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