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岐阜市内を走る2両連接バス「清流ライナー」~MAKIKYUは遂に国内CITARO導入4事業者全てに…

2014-08-21 | バス[東海]

先月MAKIKYUが岐阜県内へ足を運んだ際には、中央本線代行バス(現在は路線復旧・東濃鉄道が運行)や、中津川市内を走る北恵那交通の路線バスなどに乗車機会があり、これらに関しては既に「MAKIKYUのページ」でも取り上げましたが、この他に岐阜県の県都・岐阜市でも県内最大手の岐阜乗合自動車(岐阜バス)が運行する路線バスに乗車する機会がありました。

岐阜県は県都の岐阜市をはじめ、東濃地区なども名古屋から比較的至近な事から、名古屋との結びつきも非常に強く、県内の路線バス運行事業者も大垣周辺を運行する名阪近鉄バスを除くと、大半が名鉄グループに属する程です。

岐阜バスはその中でも代表格的存在で、自社発注車だけでなく名鉄バスからの移籍車両も多数活躍していますが、これに加えて近年では岐阜市内において2両連接バスの運行を行っている事でも知られています。

この2両連接バスは、既に首都圏の神奈川中央交通(神奈中)が運行している「Twin Liner」や、京成バスが運行している「シーガル幕張」と同種のベンツ・CITAROで、岐阜バスでは「清流ライナー」という名称が付けられています。

 
CITAROの2両連接バスは、その後兵庫県の神姫バスも、三田市内において「オレンジアロー 連 SANDA」という名称で運行開始しており、現在国内では4事業者が運行、既に岐阜バス以外の3事業者が運行する国内のCITAROは乗車済みでしたが、先月岐阜バスの「清流ライナー」に乗車する事で、MAKIKYUは国内4事業者全てのCITARO連接車への乗車達成となりました。
(ちなみに神奈中のCITAROは、厚木と町田の2営業所に配置され、茅ヶ崎にはCITAROとはタイプの異なる2両連接バスが配置されていますが、これらは地元から至近の路線と言う事もあり、全て乗車済です)


岐阜バスのCITAROは、神姫バスが導入したCITAROと同様に、座席数を多めに確保した「着席重視仕様」となっているのが一つの特徴で、首都圏の2事業者が導入したCITAROとの大きな違いと言えます。

車内天井には、岐阜の名所などを紹介したステッカーが貼られ、他のCITAROに比べるとやや賑やかな雰囲気である事や、その一方で座席モケットは落ち着いた雰囲気のモノを採用しているなどの特徴があり、2両連接車だけあって2両目にもLCDモニターによる運賃表示器が設置されています。


運賃表示器は、神姫バスが導入している2両連接車と同種の、近年各地で導入が進むLECIP製LCD画面2連タイプの新型となっていますが、岐阜バスでは「バスチャンネル」と称しているデジタルサイネージの放映用モニターは、神奈中が一部営業所のデジタルサイネージ放映や運賃表示で用いているLCDモニターと同種のモノで、モニターを1種類に統一せず、2種類のモニターが混在しているのも大きな特徴です。

「清流ライナー」は車種がCITAROと言うだけあり、国産の一般路線車とは大きく異なる一方、外観は他のCITAROとは大差ない雰囲気で、他の路線車とは異なる単色となっている辺りも、他3事業者との共通点と言えますが、岐阜バスでは名鉄電車を連想させる真っ赤な装いとなっています。

岐阜市内はかつて名鉄が運行する路面電車(郊外では専用軌道)が走っており、現在運行中の名鉄電車も、過半数は真っ赤な装いとなっていますが、岐阜バスも名鉄グループの一員ですので、敢えてこれらのイメージを踏襲するために赤一色の単色を採用したのかも気になる所です。

また中京地区では愛知県内ですら2両連接バスの運行はなく、岐阜バスが唯一の存在ですので、非常に注目を集める存在となっています。

この事もあってか、連接バスならではの威力を発揮する平日の大量輸送だけでなく、土日には1周乗車しても210円の循環路線特定便に充当するなど、比較的手頃に乗車できる様に配慮されているのも評価できる所です。

この点は注目度が高いものの、土日には乗車が…という状況になっている他連接バス運行事業者の一部も、今後岐阜バスに追随して頂ければ…と感じる所です。

ただ2両連接バスは特殊な車両構造故に、運行路線の制約に加え、ワンマン運行では乗務員側の負担も大きく、事業者によっては連接車両乗務に対する手当てまで存在する程ですので、連接バス目的で相当数の乗客を集客できる事が必要になるなど、課題も山積しているのですが…

ちなみに他の3事業者で活躍しているCITARO2両連接バスに関しては、以前「MAKIKYUのページ」で取り上げた記事もありますので、興味のある方は合わせてご覧頂けると幸いです。
(各バスのタイトル部分をクリックすると、該当記事へリンクします)

神奈川中央交通「Twin Liner」

京成バス「シーガル幕張」

神姫バス「オレンジアロー 連 SANDA」



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
全種目制覇おめでとう御座います (我孫子の伊東)
2014-08-24 09:33:12
連接バス全種目制覇おめでとう御座います~


特認車両ゆえに土日は走行許可が下りてない為か
平日のみ運行という路線が多くて手強い存在で
ありますね


鹿児島の大手バス事業者いわさきグループでは
元京成バスのボルボ+富士7Eを4台購入
したものの、未だ認可が下りず悔しいものです

JR白河営業所のボルボ+7Eはバス祭りの際に
見る事が出来ますが、客扱いは行っておらず
白棚線に投入されると嬉しいといつも思って
おります

新潟BRTとして雪道走行も考慮した全くの新型
連接バスも計画が頓挫しそうで心配でありますね

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もっと活用しても… (MAKIKYU)
2014-08-24 10:18:17
我孫子の伊東様こんにちは。

国内連接バスはCITARO4事業者5営業所+湘南台のNEOPLAN、以前幕張で活躍していた富士7E+VOLVOも乗車していますので、一応国内現行在籍車種は一通り制覇となりましたが、海外では連接バスが当り前の地域もあり、まだまだ普及余地がある様に感じます。
(ちなみにこちらが海外で乗車した事がある連接バスは、ソウル(現在運行中止)と北京(活躍台数4桁に達している様で、様々な車種に乗車した事があります)、大連(トロリーバス)があります)

連接バスの運行に関しては、日時の制約があるか否かは分かりませんが、運行路線の制約は大きく、土休日には運行路線で大量輸送の必然性に乏しく、他路線にも充当できないため、一部ではお休みとなっている可能性は高いかと思います。

また燃費などのコスト面や、乗務員手配(会社側が運転者を限定している)、台数が限られ土休日を整備に充てるといった事が絡んでいる可能性もあり、土休日の運休理由は様々かと思いますが、注目度の高さなども考えると、もっと活用しても…と感じます。

京成バスから無償譲渡された富士7E+VOLVO連接バスも、JRバス関東では一応活用されているものの、一般人が運賃を支払って乗車できる環境ではないのは残念な限りで、かなり注目の存在であるだけに、今後一般路線での運用にも期待したいものです。

新潟のBRT計画に関しても、連接バスの制約なども考慮すると、一般車両の方が得策と判断させる可能性もあるかと思いますが、どの様な形で実現するのかも気になる所です。

新潟交通グループでは、最近になって首都圏中古車を一部塗装変更しただけで、見るからに元事業者が何処であるかが一目瞭然というバスも、離島の子会社に登場していますので、鳴り物入りで登場するBRTがこの手の車両にだけはならない事を願いたいものです。
(本体の内野営業所などは、大都市圏の新車と大差ない車両がゴロゴロ入りますので、さすがにBRTが中古車だらけとなる可能性は低いと思いますが…)
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