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第1線から勇退の西武101系電車~多摩川線では黄色い電車も見納めに

2010-11-09 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

 
今日MAKIKYUは所用で東京都内へ出向いていたのですが、その際には少々足を伸ばして西武多摩川線にも乗車したものでした。

多摩川線はJR中央線と接続する武蔵境駅を起点に、府中市内の是政駅までの間を結ぶ路線で、西武鉄道の路線でありながらも他の西武各線とは接続しない路線としても知られており、西武で唯一JR中央線よりも南側を走る路線と言う点でも異色の存在です。

また全区間が単線であると共に、最近では起点の武蔵境駅こそ自動改札機が設置されたものの、それ以外の駅は未だに箱型の有人改札が残り、列車もワンマン運転を行っているなど、東京都心から比較的近いエリアを走る路線にも関わらず、近隣他線では見られない長閑さも興味深いものです。

この多摩川線では近年、101系と呼ばれる車両の一部がワンマン運転対応工事などを施行され、他路線から転用されて活躍を続けており、101系の中でも新101系と呼ばれ、前面形状や客室内の仕様等が異なる後期車以外が池袋線や新宿線などで姿を消してからは、101系が最後の活躍を続ける路線としても注目の存在でした。

しかしながら最近では新101系ですら3扉車という事も災いして新形式導入による淘汰対象となり、既に地方私鉄に移籍して第2の活躍を始めた車両も多数存在する他、廃車解体となった車両すら存在する程ですので、こんな状況で101系が西武線という第1線で活躍を続ける事自体が不思議な状況となっていました。

そのため武蔵境駅高架化完成~JR中央線との接続線再設置により、JR線を介して西武他線との車両入れ替えが可能になった事もあって、最近になって多摩川線用に装いを改め、改造を施した新101系が転用される事で101系を淘汰する事になり、多摩川線で最後の活躍をしている101系も徐々に退役に追い込まれるのですが、その中でも最後まで活躍を続けた編成も今日で営業運転を終了し、明日以降の多摩川線は新101系のみでの運行となります。

これによって101系が西武線での活躍を終えるだけでなく、同系をはじめ、701系など西武の初期高性能車ではお馴染みだった非貫通2枚窓で上部に細長い行先表示幕を装備したスタイルの車両も、西武線という第1線では全て姿を消す事になります。

お世辞にもスマートとは言い難いものの、独特なスタイルは西武線と聞くと真っ先に連想する程で、MAKIKYUが小さい頃はこのスタイルの電車がゴロゴロしていた事を考えると、一つの時代が終焉を迎えたとも言え、少々寂しいものです。

また多摩川線で101系に代わる存在となった新101系は、池袋線や新宿線などの他線で活躍する新101系とは異なり、真っ白な装いに改められていますので、多摩川線ではこれまた西武線という印象が強い「黄色い電車」も姿を消す事になり、メカニズム的には同等の電車にも関わらず、随分様変わりした印象を受けるものです。

今日で引退となる多摩川線の101系は、MAKIKYUも是政駅から途中の多磨駅まで乗車し、その後同駅で最後の活躍をしている様を収め、この記事で使用している写真も今日多磨駅で撮影したものですが、武蔵境方と是政方で異なる惜別のマークを付け、車体の痛み具合が目に見える状況などは、他大手私鉄などではもっと古い車両が多数活躍しているとはいえ、引退する車両ならでは…という雰囲気も感じたものでした。

101系最終日となった今日は平日にも関わらず、多くの人々が乗車や撮影に訪れ、鉄道ファンだけでなく一般客の中にも、黄色い電車をバックに記念撮影している姿を多数見かけるなど、沿線乗客からも愛される存在だった事を実感させられたものです。

今日限りで西武線という第1線では「非貫通2枚窓で上部に細長い行先表示幕を装備したスタイル」の電車は見納めとなりますが、地方私鉄に譲渡された車両では類似したスタイルの701系なども含め、第2の活躍を続ける車両もまだ健在で、こちらの末永い活躍にも期待したい所です。



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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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8月の流鉄に次いで! (開運skyliner)
2010-11-11 01:15:22
あの残暑の8月29日の流鉄流山線の3000系「流星」がラストランされましたが、今回の西武多摩川線でも流鉄流山線の「流星」の時とやはり同じ事で、旧101系が新101系に置き換わる、つまりかつては共通の使われ方をされた101系同士で皮肉な置き換えが、今度は第一線にて行われている事には流石にショックを隠せないものがありますが、多摩川線用の新101系は白に塗り替えられ、全く新しい車両としてアピールしているのが強烈な印象すら感じる処です。その為か、ヘッドマークには「101系」とか、「旧101系」の文字は無く、「黄色い電車」と謳っていて「黄色=古い電車」のイメージが沿線民には定着されているかの様でもありますよね!
私は西武で釣り掛け赤電が多く活躍してた頃に初めて西武線に乗った事がありますが、昭和40年後半には赤電は新宿線に集められて、池袋線にはスマートな冷房車101系の天下だったのを今でも忘れられず、旧101系でもあの頃はピカピカに輝いてたものです。

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もう少し活躍を続けても… (MAKIKYU)
2010-11-11 23:07:17
開運skyliner様こんばんは。

引退した101系の記事に引き続き、多摩川線用新101系の記事も今日取り上げてみましたが、新101系が従来通りの黄色ではなく真っ白な装いとなったのは、メカニズム的には大差ない車両ながらも多摩川線のイメージチェンジを図る意味合いも大きいかと思います。

また黄色い新101系は多摩湖線などでまだまだ活躍しており、黄色い装いの電車というだけなら新宿線や池袋線でもゴロゴロしていますので、惜別マークに「黄色い電車」と書かれている様を見ると、多摩川線以外の西武線利用者がどの様に感じるのかも気になる所です。

あと少々話が脱線しますが、こちらの赤電の思い出というと多摩湖線で最後の活躍をしていた351系が強く印象に残っており、同系に代わって多摩湖線(国分寺~萩山)に101系など冷房付きの黄色い電車が走り始めた頃は、新宿線などに比べると格落ちとはいえ、これも随分斬新に感じたものです。

そんな車両ですら古い電車として位置付けられ、引退する時期になるいう事に、年月の経過を感じさせられますが、それでも今回退役した101系は昭和51年製ですので、見た目よりはずっと新しく、古参車を長く使い続ける関西私鉄などは別格としても、首都圏ですら他大手私鉄ではもっと古い車両が第1線で活躍している姿を見ると、もう少し活躍を続けても…と感じたものです。
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これも時代の流れでしょうか・・ (尾崎俊史)
2010-11-13 17:29:05
ついに、JR中央線の201系に続き、多摩川線の黄色の101系電車が引退とは・・・ ある意味、東京エリアの電車にしては長持ちした方だと思います。関西地区なら、まだまだ現役なのでしょうけど・・・

多摩川線ですけど、一時は多摩ニュータウンへの延伸計画やら、京王井の頭線と接続したどうか、という計画もあったそうですが、残念ながら実現はしませんでした。もし、実現してたらどうなっていたのか想像出来ません。

新101系ですけど、オリジナルの白塗装だそうですので、これがどう評価されるのか、気になる所です。
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首都圏でも路線によっては… (MAKIKYU)
2010-11-14 00:14:34
尾崎俊史様こんばんは。

首都圏でも路線によっては、山手線に接続する新宿や池袋に昭和40年代製の抵抗制御車が、数を減らしたとはいえ10両もの編成で急行列車で乗り入れている程ですので、これらに比べると101系は随分早く都心から姿を消しています。

そして支線に転用され、他線とは独立した多摩川線が最後の活躍舞台になった訳ですが、今回退役した編成もスタイルこそ古そうに見えるものの、車内銘板を見ると昭和51年製で、決して新しくはないものの物凄く古い車両でもありませんので、もう少し使っても…と感じる面もあります。

また多摩川線が中途半端な雰囲気が否めないのは、西武鉄道の飛び地的路線という事も大きく、これが戦時統合で京王辺りにでもなっていたら、接続改善や延伸などもあったかもしれません。

あと新101系の多摩川線用白塗装は、沿線利用者などの評判が如何なものかも気になりますが、ラインなどを入れるのを嫌うのであれば、JR某社の様に英文字やロゴなどを多数標記するのも面白いかと…
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