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最近世界各地で大事故が発生~「O-train」はMAKIKYUも先月乗車

2014-07-24 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]

最近ウクライナ東部で発生したマレーシア航空のB777型機撃墜事故や、中華人民共和国(中国)・台湾省で発生した復興航空の国内線プロペラ旅客機墜落事故など、世界各地で痛ましい事が相次いでおり、これらはニュースなどでも盛んに報じられていますので、「MAKIKYUのページ」ごご覧の皆様方もご存知かと思います。

この2つの航空事故では、かなり多数の犠牲者も発生していますが、これに加え大韓民国(韓国)でも22日夕方、単線区間を運行する列車同士の正面衝突事故が発生しています。

2つの航空事故が余りに大き過ぎる事で、扱いが小さくなっている気もしますが、こちらも乗客の犠牲者が発生する惨事になってしまい、負傷者も多数発生するなど、決して軽微なものではありません。

これら3事故で亡くなられた方には、この場からもお悔やみを申し上げ、冥福を祈ると共に、韓国や中国で発生した事故で負傷された方の早期回復を願いたいものです。

またこれら3つの事故では、今回事故が発生した航空便や列車には日本人が乗っていたという情報は今の所なく、また空を飛ぶのが大嫌いなMAKIKYUは余程のことがない限り、不要不急の用件で事故が発生した2社の航空便を利用する事や、該当地域へ足を運ぶ機会もないと思います。

しかしながら韓国はウクライナや台湾省などと異なり、JR九州高速船「BEETLE」などで日本から容易に足を運べる近場と言う事もあってか、MAKIKYUは先月も「BEETLE」を利用して韓国旅行に出向いており、日本国内ではなく異国で発生した事故とは言えども、非常に身近な話と感じます。

特に今回列車の正面衝突事故が発生した江原道太白市(Gangweon-do Taepaek-city)は、先月MAKIKYUが韓国を訪問した際にも足を運んだ所の一つで、太白線の事故発生現場も列車で通過しています。

また太白線は貨物列車の比重が高い産業路線としても知られていますが、今回の事故は定期旅客列車(電気機関車牽引の客車列車・ムグンファ号)と臨時観光列車(新型電動車を用いた中部内陸循環列車「O-train」)が正面衝突しており、ニュースで報じられている映像などを見ると、特にアルミ合金製車体の新型電動車で運行する「O-train」の損傷が激しい様に見受けられます。

ちなみに「O-train」は元々「ヌリロ」号で用いていた新型電動車(4両編成)の内、2編成を観光列車に改装したもので、MAKIKYUが先月太白を訪問した際にも、この「O-train」を利用したものでした。

 
その際に撮影した写真と事故車両の映像などを見比べると、車両番号が一致しており、先月乗車した編成が1月後にこんな惨事が…と思うと、非常に残念な限りです。
(写真は先月、江原道太白市の鉄岩(Cheoram)駅で撮影したものです)

「O-train」に関しても、本当はもっと別の形で取り上げたかったのですが、早くもこんな形で取り上げる機会が巡ってくるとは想定外で、まだ新しい車両ながら、事故編成の再起も恐らく…という所だと思います。

この中部内陸循環列車「O-train」は、元々毎日運転のソウル発・中央(Jungang)線経由列車(列車番号4851・4852)と、運転日限定の水原(Suwon)発・忠北(Chunbuk)線経由列車(列車番号4853・4854)の2列車が堤川(Jecheon)駅で合流、中央・嶺東(Yeongdong)・太白線を循環運行(堤川~栄州(Yeongju)~鉄岩~太白~堤川かその逆)する運行形態となっていますが、この事故の影響により水原発着列車は当面運休となっています。

ソウル発着列車も、車両が1編成しか確保できなくなった事が影響し、韓国鉄道公社(KORAIL)のHPでも運休日発生が告知されていますので、今後「O-train」に乗車される予定のある方は充分注意して下さい。

また事故の原因究明と再発防止策が万全に講じられ、再び同種事故の報を聞く事がない事を強く願いたいものです。


(追記)最近大規模な航空事故が相次いでいますが、更にアルジェリアでも航空機が失踪したという情報も入っています。
今月は余りにも大規模な事故のニュースが多過ぎると感じますが、これ以上事故の報を聞かない事を願うばかりです。
またMAKIKYUは元々空を飛ぶのは大嫌いですので、少なくとも「O-train」などが走る韓国へ足を運ぶ程度では利用する気にはなれず、日本国内移動で「少し早い」「少し安い」程度の事で利用するのは、個人的には論外です。
ここまで事故の報が相次ぐとただでさえ嫌なものが尚更という心境で、遠方の海外などへ急を要する用件が発生し、他に選択手段がなく止むを得ない状況にでもならない限り搭乗は絶対に…とも感じます。



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4 コメント

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事故多発・・・ (NaCl)
2014-07-24 15:20:55
ウクライナでのの撃墜事件や台湾での墜落事故に引き続き、韓国でも正面衝突事故ですか・・・
電気機関車の方が重いため、O-train側は大破していますね。死者が出たのはムグンファ号(客車)側らしいですが。原因は単線区間でのO-train側の信号無視らしいです。
韓国では貴重な日本の日立製新型車両だったのですが、事故編成はわずか数年で廃車という悲劇になりそうです・・・
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補充は行われるのか… (MAKIKYU)
2014-07-24 23:49:30
NaCl様こんばんは。

「O-train」の事故では、事故該当編成の損傷はかなり大きく、少なくとも前2両の廃車はほぼ確実と感じます。

日立製A-Trainの優等車は、既にJR九州885系や、これをベースにした中国台湾省の「TAROCO」車両(こちらは未乗です)などで事故による一部車両の廃車発生→代替新造による補充が行われた前例もありますが、今回のヌリロ型電動車でも代替新造が行われるのか気になる所です。

個人的には「ヌリロ」の運行形態自体が、近年大幅に数を減らした名鉄の全車特別者特急に近く、余り芳しくない状況と感じています。

できる事なら龍山~天安急行の増発・区間延長と専用編成配備→当該編成にitx-青春2階建て車と同種車両組込(2階建て車は特室として運用)を行い、現行ヌリロ編成は地方転属→電化区間の架線下DCムグンファ代替で充当できれば…とも思っています。

また「O-train」の一部区間は列車本数自体が限られており、水原発着列車の長期運休も余り芳しくない気がしますので、余剰気味のセマウルorムグンファ客車を利用した臨時列車、もしくはこれらを改装した車両でも用い、利便性の維持確保が実現できれば…とも感じています。

ヌリロ改装の「O-train」に関しては、近日中に車両自体を取り上げた記事も別途取り上げたいと思っていますので、もし宜しければその際にもコメント頂けると幸いです。
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無題 (さがみ)
2014-07-30 15:56:57
日本の鉄道は安心なので良いですが、航空機ともなると既に海外で事故や失踪が多いので私も乗る気にはなれないです。

沖縄に行くなら海の穏やかな日に船に乗りますね。

有名人の方にも航空機が嫌いな方は多く、中には航空機でしか行けないところには絶対に行かないという人もいます。

日本においては沿線風景が風光明媚ですから、鉄道に乗って風景を楽しむのも「旅行」の1つであると感じます。
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確率論的には「安全」でも… (MAKIKYU)
2014-07-30 17:59:20
さがみ様こんにちは。

日本の鉄道も比較的近年、JR宝塚線脱線の様な大事故も発生しており、「絶対に安全」はなく、他交通機関も含めて現場の多大な努力によって日々安全運行が保たれていますが、事業者による差異も大きく、現状では冬のJR北海道などは…とも感じます。
(冬の北海道自体が余程止むを得ない用件でもない限り、極力訪問を避けたいものですが…)

ただ日本の公共交通機関、特に鉄道の技術水準や保安度、要因教育や管理体制などは世界的に見ても極めて高く、日本の感覚が当り前と思うと、諸外国は…と感じる面も否めないかと思います。

また航空事故の確率は、自家用車乗車中などよりもずっと低いと言われ、確率論的には優れた乗り物という位置付けですが、空を飛ぶ事自体が人間の生理的感覚から大きく逸脱していますので、感覚的に嫌という向きは決して少なくなく、こちらも大嫌いです。

おまけに予想できない不規則かつ急激な動きをする事や、離陸から着陸までの間の飛行中、それも特に高高度飛行中は本来人間が生存できない環境下において、人工呼吸管理患者の如く、与圧空間の中で「生かされている」状況に置かれる事、飛行中は非常時にも停止して避難する事もできず、確率的には稀ながらも、何らかのトラブルに見舞われたらまず存命できない事など、嫌な理由を探せばキリがない程で、これが狭いエコノミークラスなどともなれば尚更です。

こちらも国内は昨年全都道府県訪問を達成し、海外への出国歴も2桁に達していますが、列車や船などで容易に足を運べるなら気兼ねなく旅行できても、わざわざ航空機を利用しないと足を運べないとなれば、それだけで不要不急の旅行は…と思ってしまうもので、少なくとも他交通機関よりも少し「早い」「安い」程度の理由で利用する事はとても…と感じます。

とはいえJR九州高速船「BEETLE」などで容易に足を運べる韓国への個人旅行などは、機会があればまた…と思っていますし、国内ながらも他県とは遠く離れた沖縄もフェリーで往復できる余裕があればまた足を運ぶのも…と思っています。

時間的余裕があれば、更に遠く中国なども再び…と思いますが、さすがに「飛ぶ」となるとためらうもので、今後日中間か韓中間で高速フェリーでも就航してくれれば嬉しいのですが…
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