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古都・慶州を走る市内バス(1)~立席バス編

2012-08-13 | バス[大韓民国]

2月にMAKIKYUが韓国を訪問した際には、今まで韓国を何度も訪問していながらも、立ち寄る機会がなかった古都・慶州(Gyeongju)も初訪問したものでした。

その際には市内中心部にある観光名所なども若干視察し、名物サンバブを食すなど、一般的な観光も一応は…といった所ですが、MAKIKYUの事ですのでこれだけで終わるはずはなく、当然ながら市内を走る公共交通機関の視察・乗車も…という状況で、忘れない内に取り上げたいと思います。

慶州市の公共交通機関は、バス大国の韓国だけあって、釜山(Busan)や大邸(Daegu)方面などを結ぶ鉄道(KORAIL)の列車線も存在しているのですが、列車は運行本数が限られる上に、運賃体系などが短距離利用には適さない事などから、市内交通は専らバスが担っています。

そのため地元住民だけでなく、観光客が市内中心部にある慶州駅や市外・高速バスターミナルと、郊外に点在する観光名所や観光団地間を移動する場合や、街外れに位置し、最近開業したKTX2期線の新慶州駅と市内中心部を移動する際にも、市内バスは非常に重宝する存在です。

この市内バスも、慶州では立席バス(1人がけ座席が主体で座席数が少なく、立席空間を広く確保した車両を使用)と、座席バス(背もたれが大きい2人がけ座席が並び、原則として着席可能ですが、運賃は立席バスより割高に設定されています)の2種類が走っています。

慶州では両者が同一系統で走るケースも多く、経路や停車する停留所は変わらないにも関わらず、来たバスによって運賃が異なる事もザラで、他都市に比べて座席バスの比率が高く感じられるのも、外国人を含む観光客が多い街という事が影響している気がします。

それでも座席バスは数百W割高になる程度で、日本の路線バス初乗り運賃程度の均一運賃が大半を占めますので、各系統が錯綜して市内バスが頻発する市内中心部での短距離利用(慶州駅~市外・高速バスターミナルなど)でなければ、座席バスでも充分許容範囲かと思いますし、首都圏(ソウル都市圏)で出回っているT-moneyの利用も可能となっています。

少々前置きが長くなってしまいましたが、今日はこの慶州市内を走る市内バスの中でも、以前取り上げたピーナッツ型の低床バスを除く立席バスを幾つか取り上げたいと思います。


MAKIKYUが慶州へ向かう際には、大邸市内から高速バスで慶州入りしたのですが、到着後早速目に入ったのが写真の現代(Hyundai)製大型路線車(AEROCITY)です。

MAKIKYUにとっては、見慣れた釜山の市内バスと同じ装いですので、ベトベト貼られた韓国のバスらしいステッカーや事業者名などを別にすると、釜山の市内バスと錯覚してしまいそうな雰囲気で、勿論比較的新しいこのタイプだけでなく、三菱エアロスターに良く似たタイプの車両も多数走り回っています。

また釜山の市内バスでは、白とバイオレットの装いを纏った車両が一般市内バス(立席バス)、白と朱色の装いを纏った車両は座席バスになります。


しかし慶州では、釜山の座席バスと同じ装いのバスも市内バスで走っており、MAKIKYUはこのバスにも乗車する機会があったものの、このバスは座席バスではなく立席バスです。

ちなみに写真の車両は大宇(Daewoo)製で、慶州市内を走る市内バスは大半が現代製ですので、結構目立つ存在と感じましたが、韓国では比較的少数派のワンステップ車という点でも注目ですが、車内のデッドスペースがノンステップ車並みと言うのは閉口させられます。
(韓国では天然ガスバスの普及率が高い事も影響してか、新車でもまだ2段ステップ車が主流で、バリアフリー対応車は主にノンステップ車を導入しています)


他にも釜山の市内バスと同じ塗り分けながらも、慶州の市内バスでは、バイオレットや朱色だけでなく、緑色や黄色の装いを纏った車両も立席バスとして活躍しており、立席バスだけを見ても、市内バスの彩りが豊かな事は、古都ならではの独特な景観に華を添えている気がします。


また10・11番(立席バスでは写真の黄色いバスや、以前取り上げたピーナッツ型バスなどを充当)は、市外バスターミナルを基点に慶州駅を通り、仏国寺(駅と寺は結構離れており、10・11番バスはどちらも通ります)方面をラケット状に循環運行する路線で、観光客向けにも利用価値の高い路線です。

ただAEROCITYではせっかくのセーフティウィンドウ(死角確認窓)を潰して「立席」とハングルで大きく表示しているのは、せっかくセーフティウィンドウ付きの車両にも関わらず…と感じてしまったものです。

座席バスに関しては、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。



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